松代町の観光スポット!真田十万石だけじゃない歴史を感じるおすすめ6選

松代町の観光スポット!真田十万石だけじゃない歴史を感じるおすすめ6選

松代町(まつしろまち)は、大河ドラマ「真田丸」でもお馴染みの真田家が治めていた松代藩のあった場所で、古くからの城下町の風情が残っている町です。真田十万石の城下町では至る所で真田家の家紋「六文銭」を見ることができます。

江戸時代に真田家が治める以前には武田信玄率いる武田家の領地だったこともあり、有名な「川中島の戦い」も松代城址、かつての海津城の周辺でも起こっています。また、幕末期に活躍した佐久間象山の出身地でもあります。

戦国時代から幕末頃あたりの歴史もののファンなら訪れておきたい「聖地」的な観光スポットですね。今回は様々な歴史の残る松代町の観光スポットを6ヶ所ご紹介します。

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松代町の観光スポット!真田十万石だけじゃない歴史を感じるおすすめ6選

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1.松代城跡(海津城)

松代町_観光

松代城は戦国時代のころに海津城(かいづじょう)と呼ばれていました。その後何度か城の持ち主が変わり、改名もあり現在の名となりました。

戦国時代・海津城という名の頃は武田信玄の領地でした。武田家と上杉家の合戦で有名な「川中島の戦い」の地・川中島は松代からも程近く、海津城は川中島の戦いで重要な拠点だったこともあり、現在も松代城址の本丸には「海津城」の名が刻まれた石碑があります。

松代城が真田家の居城となったのは、真田幸村の兄・信之が徳川家康の没後、上田から松代へと移封を命じられてから。その後、明治維新まで真田家がこの地を治めています。

武田家にも真田家にも縁の深い「松代城」は長野市が整備し、櫓門や木橋、石垣、土塁、お堀などが修理・復元されました。お城そのものはないですが、発掘の結果と文献での調査の上で復元されているので、江戸の当時の姿を思い描きながら観光してみるのも良いですね。

春には桜が、そして敷地奥側の展望台になっている「戌亥隅櫓台(いぬいすみやぐらだい)」からの景色も美しいです。

2.真田宝物館

松代町_観光

真田宝物館は真田氏の文化財を収蔵する長野市立の博物館です。建物正面には真田家の家紋としても有名な六文銭もあり、戦国時代や真田ファンはそこからもうワクワクしてしまいます。

国の重要文化財である「青江の大太刀」、真田昌幸氏の「昇梯子の具足」、武田信玄公・豊臣秀吉公・石田三成公・徳川家康公らの書状、他にも真田家伝来の甲冑や六連銭の旗、武具・刀剣類、調度品、書画、文書、真田家の系図、生活道具など貴重な史料が多数展示されています。その数はおよそ5万点ほども及びます。

これら貴重な史料は、真田家12代当主の真田幸治氏によって寄贈されました。真田家ファンだけでなく、歴史好き、研究家にも嬉しい観光スポットですね。

見応えのある展示はじっくり観光していくと少なくとも1時間ほどは要しますが、それだけの価値がある史料です。ボランティアのガイドの方もいらっしゃるので、解説をお願いすれば更にわかりやすく観光を楽しめるでしょう。

館内にある松代城跡のジオラマも必見です。松代藩主・真田信之公が築いた城下の様子がわかりやすく表現されています。

真田宝物館から城跡へも歩いてすぐです。松代城跡より先にジオラマを観光しておくか、後に観光するかはお好みで。松代の方々の真田家への愛が伝わってくる素晴らしい史料館です。

松代町へ来たなら是非そちらもまとめて観光してみてください。

3.旧松代駅

「旧松代駅」は2012年に廃線となった長野電鉄屋代線の駅の跡。大正時代の開業当時のレトロな木造建築の駅舎が残っている貴重な観光スポットです。

現在では残っている駅舎やホームへ自由に観光することができます。改札や待合室、看板なども廃止された当時のまま残っており、ノスタルジックな観光スポットです。

駅舎はバス待合室としても再利用されており、バスを利用する地元の人の憩いの場にもなっています。ほのぼのとした雰囲気ですよ。

長野方面行のバスも出ているので、バスを利用する時には「旧松代駅」の駅舎でバス待ちの間の観光のひとときを過ごしてみてください。

4.皆神(みなかみ)神社・皆神山

近年新日本百景の一つに挙げられた「皆神山(みなかみやま)」。最近では「パワースポット」としても人気の観光スポットで知られています。

その理由の1つが山の形。まるで人工的に土盛りされたような整った円錐形をしているためか、古来より霊山として信仰の対象とされており、頂上にある皆神神社(熊野出速雄神社本殿)は修験道が行われていたようです。

また、その三角の見た目や「皆神」という山の名前も手伝って「世界最大最古のピラミッド」という伝説があるとか。山の中腹には天照大神を祭る岩戸神社の石室があり、そこが「皆神山ピラミッドの入口ではないか?」とも言われているそうです。

そして、松代群発地震の震源地として世界的に有名になったことも、「皆神山はパワースポット」といわれる理由の1つのようです。

皆神山は標高679メートルほどで登山をするにもさほど時間がかからずに観光できます。登りは、「皆神神社参道入り口」から10分ほどで中腹にある「岩戸神社」に着きます。そこから20分ほどで「皆神神社」に、皆神神社の裏手あたりに山頂があり、片道は約30分ほどです。

皆神山は松代町の東南に位置しており、飯綱山や戸隠山、川中島平を一望にでき、天気の良い日に景色を見るにもオススメの観光スポットです。

5.象山(ぞうざん)神社

象山神社は、幕末の松代藩士の思想家・兵学者、黎明日本の礎を築いた佐久間象山を祀った神社です。佐久間象山の名前は「しょうざん」と読まれていますが、地元では「ぞうざん」と呼ばれており、神社の名も「ぞうざんじんじゃ」と読みます。

佐久間象山は松代の出身。象山神社の隣には「佐久間象山宅跡」もあり、「象山先生誕生地」の碑が建てられています。

象山神社の入り口には佐久間象山が馬にまたがった姿の立派な銅像があります。こちらは、佐久間象山生誕二百年大祭に先立ち建立されました。木製の鳥居も立派ですし、学問の神様としてもご利益があり、合格祈願に観光に訪れる方が多い神社です。

象山神社の敷地内には、佐久間象山が蟄居させられた高義亭や、京都で暗殺された頃住んでいた煙雨亭が移設されています。高義亭にいた頃は高杉晋作、久坂玄瑞、中岡慎太郎らも佐久間象山を訪問したとのことで、幕末時代のファンにとっても必見の観光スポットです。

6.松代象山地下壕

松代町_観光

戦国時代から幕末時代の歴史ファン必見の観光スポットの多い松代町ですが、この他にも歴史上で重要な観光スポットがあります。それが「松代大本営」と呼ばれる壮大な地下壕です。

この地下壕は太平洋戦争中に巨額を投じて建設されました。防衛機能が薄いと思われた東京のかわりに、皇居や最高司令部である大本営を、松代に移転させようとする計画のためです。

松代大本営地下壕は、舞鶴山、皆神山、象山と3つあり、地下壕の総延長は約13kmにもなるといいます。現在は、象山地下壕の一部の約500mほどが一般公開されており観光することができます。

地下壕は年々自然劣化が進みつつあるとのこと。劣化が進んで観光が不可能になる可能性もあるかもしれません。現代の日本にはもう知る人が少なくなってしまった多くの命が失われる戦争のこと、そして平和のことを考える上で、多くの方に観光して感じてほしい、忘れてはならない歴史のある場所です。

長野市・松代町の近くへ来る機会には是非訪れて欲しい観光スポットです。

◎まとめ

松代町は松代城跡や真田邸、象山神社などの戦国時代から幕末までに縁が深い場所もあり、地下壕のような重要な負の跡地もあり、歴史的にも重要な観光スポットです。

真田宝物館や象山地下壕など、ボランティアのガイドの方が解説して案内してくれる施設もあります。可能であれば詳しい観光ガイドの方に解説してもらいながら観光すると、松代町の歴史をより深く感じることができるでしょう。

松代城址や真田家の宝物館などの真田家関連の場所は旧松代駅から程近い距離のところにまとまっています。城下町の風情を感じながら観光するにもちょうど良いです。

ぜひ歴史情緒あふれる松代に観光に訪れてみてくださいね。

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