仏教の聖地・舟山諸島で、リゾートと金庸小説の舞台を満喫しよう!

画像出典:Maeshima hiroki (CC BY-SA 3.0)

仏教の聖地・舟山諸島で、リゾートと金庸小説の舞台を満喫しよう!

「海に浮かぶ仏国」とも言われる普陀山は、舟山諸島を代表する島です。島には信仰の厚い寺院が建ち、仏教徒以外にも多くの観光客で賑わいます。

1,390の島々から成る舟山諸島は、気候も穏やかでリゾート気分をいっそう高めてくれることでしょう。また、金庸の武侠小説『射雕英雄伝』に登場する「桃花島」があり、多くの金庸ファンが訪れる観光エリアでもあります。

さらに東極景区は秘境リゾート!それでは知る人ぞ知る舟山の観光スポットを紹介していきます。

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仏教の聖地・舟山諸島で、リゾートと金庸小説の舞台を満喫しよう!

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1.普陀山

出典: Jakub Hałun (CC BY-SA 3.0)

普陀山は、山西省の五台山、四川省の峨眉山、安徽省の九華山と並ぶ、中国仏教四名山として知られる観光スポット。観音菩薩の道場でもあり、舟山諸島の1390からなる島の一つです。海に横たわる青竜のような形をし、13平方キロメートルの面積を有します。

舟山の中心部・瀋家門から眺めることができ、その様子は「海天仏国」や「南海聖境」などと称されています。普陀山は国家重点景勝地で、2007年5月8日には国家観光局によって正式に5Aクラス(5Aが最高)の観光景勝地に承認されました。

「海に山が浮かび、山は虚空」として普陀山は神聖な空間とされています。そのため、中国だけでなく外国からも観光客が訪れるます。まさに、仏教の島といったイメージの観光スポットです!緑豊かな島なので自然が好きな方にもオススメします。

2.法雨寺

出典: Jia Ye (CC BY-SA 3.0)

「法雨寺」は舟山諸島の普陀山における三大寺院の一つで、「後寺」とも呼ばれています。明の万里8年(1580年)に僧侶の大智真融が建立しました。当初は「海潮庵」と呼ばれましたが、後に「海潮寺」と改められました。

下の方には「普済寺」があり、そこも普陀山の三大寺院の一つです。法雨寺は33,408平方メートルの敷地に294の部屋、6層からなる寺院で、舟山諸島を代表する観光スポットと言えます。

山門をくぐり中ほどまで進むと「天王殿」と「玉仏殿」があり、その間に鐘楼が建っています。後ろには観音殿、御碑殿、大雄宝殿、藏経楼、方丈殿と続きます。
観音殿は「九龍殿」とも呼ばれ、とても繊細で鮮やかな九龍の彫刻が彫られています。

九龍殿の「九龍藻井」と「瑠璃瓦」は南京にある明の時代の故宮から移されたもので「普陀山三宝」の一つとされています。
舟山でも広い観光スポットなので、ゆっくりと回るといいでしょう。

3.舟山慧済禅寺

舟山・慧済寺は普陀山山頂にある「普陀山三大寺院」の一つで、観光客も大勢、訪れます。舟山諸島には多くの仏教寺院が点在し、一大パワースポットと言っても過言ではありません。

もともとは「石亭」と「石仏」があり、明代(1368-1574年)に僧の園慧が建立したお寺です。清の光緒三十三年(1907年)に僧の徳化が「大蔵経」を入手し、寺院の規模も拡張されました。

寺院建築はユニークで、水平に配置され、殿堂は広々とし、訪れる観光客の目を楽しませてくれます。森の奥深くに佇み、大雄宝殿は鮮やかな瑠璃瓦で太陽の光を受けてキラキラと輝いています。仏が光に照らされる様は実に壮観です。
舟山にある深山幽谷の観光スポットなので、落ち着いた雰囲気が感じられることでしょう。

4.国際沙彫芸術広場

国際沙彫芸術広場は砂の彫刻芸術を楽しめる舟山の観光スポット。舟山の南沙景勝地の中心部にあり、国際砂彫刻フェスティバルが開催された時のメイン会場でした。

広場は砂の彫刻展示エリアやショッピングゾーン、演芸鑑賞区、レクリエーション広場に分けられます。目の前に広がるビーチは、細かい砂のため鏡のように光っています。「南沙」は東沙と千砂の間に位置し、北には「天後廟」、南には「姆嶺」がある長さ1,000m、幅250mの砂浜です。

細かい砂は握りしめるととても柔らかく、ゆっくりと手からほどけ落ちていきます。舟山を代表する砂のアート作品と心地よい砂の感触を感じられる観光スポットと言えるでしょう!海辺のリゾートを楽しみたい方は、観光リストに追加しておくといいかもしれませんね!

5.桃花峡景区

舟山を代表する観光地・桃花峡の見どころは「桃花寨」、「東海神珠」、「弹指峰」、「神雕石」、「八卦桃花陣」などです。
中国の小説家・金庸の「射雕英雄伝」に登場する「桃花山庄」が再現され、中央には桃花寨もあります。

総面積は20,000平方キロメートルと広大で、緑が茂り、橋の下を清流が流れ、風光明媚な観光地となっています。「杏黄旗(中国の時代劇に登場する黄色の旗)」や「紅灯籠」が観光客を「武侠」の世界へと誘います。

各建物には小説に出てくる登場人物の名前が付けられており、「薬師の精舎」に「靖兄貴の住居」、「蓉児の茶室」など金庸ファンにはたまらない観光スポットと言えるでしょう。

また、桃花島島主・黄薬師の配した「桃花山庄」を体感できます。もし、舟山の桃花峡を観光する機会に恵まれたのならば、武侠小説「射雕英雄伝」を一読しておきたいものです。

6.東極景区

出典: 白士 李 (CC BY 2.0)

東極景区は独特の地形で舟山本島から45km離れたところにある観光スポット。大小26の島々と108の岩礁から成り、島から12海里の場所は「公海」になります。

東極は舟山諸島の最東端の島で、中国でも最東端にあることから「東極」と名付けられました。廟子湖や青浜、東福山に黄興などの観光スポットがあり、島の人口はわずか4人です。舟山諸島の海や山など、のどかな島の光景を見ることができます。

まさに絶景の観光スポットで、リゾートにぴったりのロケーションと言えるでしょう。

7.舟山百歩沙

宝塔の目の前に広がる砂浜は幅200m、縦600m以上の広さがあります。朝陽洞北の「千歩沙」に対して「百歩沙」と命名されました。

「塔前沙」の別名も持つ観光スポットで、舟山百歩沙の砂質は、純度が高く、美しいビーチを作り上げています。清の時代、杭州の「胡紹家」の書いた「百歩沙」には「太子塔の前に沙あり、風を受け霞の如し、石が舞い、微塵も見えない」とあります。

舟山・百歩沙の眼前には大海が広がり、ビーチは平らで、海は青くゆらめいています。海と陸の調和は、素敵な海水浴場を生みました。夏の夜には潮風が吹き、海風に当たりながら散歩を楽しむ観光客の姿が見られます。

ビーチは民国23年(1934年)に造られ、1982年に普陀山管理局が投資をし、工事が完了しました。一度に1,500人の海水浴客を許容できます。舟山・百歩沙はとても広いので、海水浴を楽しみたい方にオススメの観光地です。

8.桃花島

出典: Huandy618 (CC BY-SA 4.0)

浙江省の風景名勝区である「桃花島」は、舟山諸島の南東に位置する観光地。舟山諸島で7番目に大きい島です。桃花島は、舟山中心部から7.8海里ほど北に行ったころにあります。

「海の仏国」普陀山が見渡せ、西の寧波市から12kmほどしか離れていません。南には桃花港国際航道があり、東には有名な「東シナ海漁場」があり、島の面積は41.7平方キロメートルです。

また、金庸の小説「射雕英雄伝」や「神雕侠侶」に出てくる「東邪・黄薬師」の住んでいた場所として知られ、多くの金庸ファンが観光で訪れます。金庸の武侠小説に興味のある方は観光リストにいれておくといいかもしれませんね。

◎まとめ

「普陀山」に代表されるように江南の仏教島とも言える舟山諸島は、リゾート観光にぴったりの場所です。長江デルタ地帯と呼ばれる寧波からも近く、シーズンには多くの観光客が訪れます。

また、武侠小説の大家・金庸が書いた小説に出てくる「桃花島」があるのも、ここ舟山です。風光明媚な場所で気候も穏やかなので、多くの観光客が訪れます。

上海や寧波などの都市観光に飽きてしまった方にオススメの観光エリアと言えるでしょう。移動は主に観光用の小型ボートになるので、運行本数や出港時間に気をつけて旅をするといいかもしれませんね!

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