遺跡ファンにはたまらない!パキスタンの世界遺産をご紹介します!

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遺跡ファンにはたまらない!パキスタンの世界遺産をご紹介します!

パキスタンには全部で6ヶ所の世界遺産が存在します。6ヶ所の世界遺産はすべて文化遺産で、そのほとんどが1980年代に世界遺産に登録されています。世界四大文明の一つ、インダス文明発祥の地と言われるパキスタン。歴史や遺跡ファンにはたまらない歴史的建築物や遺産、考古遺跡がパキスタンには点在します。この記事では、パキスタンの世界遺産について一気にご紹介します。ぜひパキスタン観光、世界遺産巡りの参考にしてみてくださいね!

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遺跡ファンにはたまらない!パキスタンの世界遺産をご紹介します!

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1.モヘンジョ・ダロの考古遺跡

出典: commoner28th

モヘンジョダロの考古遺跡は、1980年に世界遺産として登録されました。モヘンジョダロの考古遺跡は世界四大文明の一つ、インダス文明の最大級の都市遺跡と言われています。モヘンジョダロは紀元前2500年から紀元前1800年にかけ繁栄したと言われています。モヘンジョダロは地元の言葉で「死の丘」という意味。なぜなら研究者がこの地に訪れる前までは、死者が眠る丘として地元の人々は近寄らない禁忌の場所だったからです。さらに、この地域の本来の名前は未だに解き明かされていません。

未だに解明されていない、謎が多いモヘンジョダロの考古遺跡。7000年以上も前に存在した、高度な都市機構を持ったとされるこの場所は、歴史のロマンを感じる世界遺産です。

2.タキシラ

出典: HomoCosmicos

タキシラ遺跡は1980年に世界遺産として登録されました。パキスタンのタキシラ遺跡は紀元前6世紀ごろに始まったと言われる古代都市です。パキスタン最古の仏教遺跡のストゥーパや、僧院、神殿跡、さらに住居跡などがあります。タキシラ遺跡はシルクロードへ続く道など3つの交易路が交差する場所に位置し、重要な交易都市として様々な文化も伝えられました。

1世紀ごろには仏教文化の中心となり、この頃にガンダーラ美術というギリシャ、シリア、ペルシャ、インドの様式を取り入れた仏教美術が作られています。タキシラ遺跡へは、パキスタンの首都イスラマバードから車でおよそ1時間ほどで行くことができます。アクセスの良い世界遺産なので、パキスタンに訪れたら訪れてみてくださいね。

3.タフテ・バヒーの仏教遺跡郡とサハリ・バロールの近隣都市遺跡群

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タフテ・バヒーの仏教遺跡郡とサハリ・バロールの近隣都市遺跡群は、1980年に世界文化遺産に登録されました。こちらの世界遺産では、紀元前1世紀まで時代を遡ることができると言われています。タフテとは玉座を意味し、バヒーは水や泉という意味です。タフテ・バヒーはガンダーラ平野を見下ろせる丘の上に建設され、周辺には川があったことに由来します。

タフテ・バヒーはその名の通り仏教遺跡です。丘の上に造られたため、エフタルに攻められた際にも無傷だったとか。サハリ・バロールはタフテ・バヒーの僧侶たちの住居や、巡礼者たちの宿泊所などの遺跡があります。こちらも城壁で守られ、今でもその城壁は見ることができます。残念ながら2017年11月現在、こちらの世界遺産があるマルダン郡は退避勧告がでています。

4.ラホールの城塞とシャーラマール庭園

出典: Burhan Ay/shutterstock

ラホールの城塞とシャーラマール庭園は1981年に世界遺産に登録されました。ラホールはカラチについでパキスタン第二の都市です。実はラホールの城塞の詳しい歴史はまだわかっていません。少なくとも1000年代には存在し、壊されては再建を繰り返しました。

こちらの世界遺産で特に有名なのが、城内にある大理石で作られた「真珠モスク」や40本の円柱が立ち並ぶ「40本柱の間」。そしてシャーラマール庭園は透かし模様が刻まれたレンガで囲まれています。噴水や運河があり、かつては160km以上も先のインドから水を引いていたとか!思わず息を飲むその建築物と光景の世界遺産。パキスタンに訪れたら、ぜひ足を運んでみてくださいね。

5.ロータス・フォート

出典: commons.wikimedia.org

ロータス・フォートは、1997年に世界遺産に登録されました。ロータス・フォートは、スール朝の創始者であるシェール・シャーによって建設された、周囲約4キロメートルの要塞です。インド・ビハール州で生まれたシェール・シャーはトラの王とも呼ばれ、世界史においても非常に優れた英雄と知られている人物です。

シェール・シャーが築いたスール朝はアフガニスタン、パキスタン、北インドを支配する帝国となりました。遊牧民の侵略に備えて1540年から約10年の年月をかけてロータス・フォートは築かれましたが、彼が生きている間には完成しませんでした。それでもロータス・フォートはそんな英雄シェール・シャーの栄光が見られる遺跡です。

6.タッターの文化財

出典: Muhammad Saad Bakhtiar/shutterstock

最後にご紹介するパキスタンの世界遺産は、タッターの文化財です。タッターの文化財は、1981年に世界遺産に登録されました。タッターは、パキスタンのシンド州にある人口22000人の歴史的な都市です。タッターの文化財で有名なのが、ジャーマー・モスクです。こちらのモスクは1647年から1649年にかけて、ムガール帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンによって建てられました。

こちらのモスクは鮮やかなブルーのタイルがとても美しく印象的です。このジャーマー・モスクは計101つのドームから成っており、拡声器などを利用しなくても、このモスク内のいたるところまでイマームの声が響き渡るように作られています。タッターの文化財の周辺にはキーンジャルという湖があり、世界遺産目的の観光客だけでなく地元のパキスタン人が集う憩いの場ともなっています。タッター文化財に訪れる方はぜひ、併せて観光してみてはいかがでしょうか。

◎まとめ

パキスタンの世界遺産全6ヶ所についてご紹介しました。アラビア海、イラン、アフガニスタン、中国、インドと接している国パキスタン。歴史好きにはたまらない歴史的名所・遺跡だらけの世界遺産ではないでしょうか。治安が不安な場所もあるので、十分に注意して素晴らしい世界遺産巡りをしてくださいね。

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