ここはローマ帝国？エーゲ海のリゾート？ボドルムの観光スポット

トルコといえば、イスタンブールのイスラム世界の町並みや、カッパドキアの自然が作り出した景観などが有名ですがトルコの西海岸には、人気のあるリゾート地がたくさん開発されており世界から注目を集めています。

その１つがボドルム。エーゲ海に面していて、気持ちの良いビーチがたくさんあり、夏になるとリゾート客であふれます。また、ギリシャ・ローマ時代の遺跡も数多く残っていて、観光も同時に楽しめます。今回はそんなイスラム世界としてのトルコの観光地とはまた違った魅力を持つボドルムの観光スポットについてご紹介します。

1.ボドルム城

ボドルムは海に面した街で、旧市街は壁に囲まれた要塞にもなっています。都市国家としての歴史と、外敵との関係で造られた城壁が、現在では観光スポットとして残されているのです。

ボドルム城は1453年に、海の対岸のロードス島を守っていた、聖ヨハネ騎士団が造ったと言われており、騎士団の進行するキリスト教と、この街の周辺にも迫っていたイスラム教の戦いの舞台ともなった、前線基地でした。

遺跡となった今では、海に面した展望台としてボドルム有数の観光スポットとなっています。旧市街から石段を通って砦の上まで登ると、ボドルム湾さらにエーゲ海が見渡せます。

2.ボドルム海洋考古学博物館

ボドルム海洋考古学博物館は、先ほど紹介したボドルム城に併設されている博物館です。目の前のボドルム湾に沈んでいた船の中から引き上げられた、ガラスの花瓶、ワインの甕といった出土品や、ボドルムの歴史資料などが展示されています。

展示品の多くはギリシャ・ローマ時代から、その後のオスマン帝国時代までのもので、当時の生活を想像することができる日用品が多く残っています。その他に見所となる展示品に復元されたローマ帝国時代の船があります。大型の海洋船というほどではありませんが、かつて地中海を自在に行き来していた船を、詳しい解説とともにじっくり見ることができます。

3.円形劇場

ボドルムの海沿いは賑やかなリゾート地で、観光客も多いのですが、この円形劇場あたりまでくると、静かな町並みに変わっています。古代ローマ帝国の遺跡が残る他の街のものと同じ、スタンダードな形の円形劇場だということができ、劇場中央の舞台を囲うように客席が半円の坂にびっしりと上に伸びる形でつくられています。

この劇場は丘の上にあるので、客席の最上段まで登ると、そこからはボドルムの街から海までを一望にすることができます。古代の遺跡の向こう側に、すっかりリゾート地になった現在でも、変わらない青さのエーゲ海を眺めることができる非常に気持ちのいいスポットです。

4.ボドルム・バザール

ボドルムのバザールは、この街の雰囲気と同じく、どちらかというと観光客向けの雰囲気。地元の人たちの日用品を売っているお店は比較的少なく、お土産物中心のバザールとなっています。また、夜遅くまでやっているのが、ボドルムのバザールの特徴。夜のバザールは昼間と変わらず賑やかで、お祭りの夜店がならんでいるような雰囲気になります。

5.ビーツ・ビーチ

ボドルム湾の海沿いにはたくさんのビーチが並んでいますが、ビーツ・ビーチは、その真ん中あたりにあるビーチです。EUでも有名なリゾート地として多くの観光客を迎え入れるボドルムの中心とも言えるビーチで、多くの周辺の国々からも人気があります。

外海からは奥まった湾の中に面しているビーチなので、波はとても穏やかで、海は透明度が高く綺麗。海に入って遊ぶというよりは、ビーチでのんびり寝転んで日光浴をして、海沿いのレストランで食事をとって、バーで少しビールを飲んだりして過ごす人が多いようです。

◎まとめ

ボドルムは、トルコの他の街と比べると、日本ではまだあまり知られていません。しかし、単なるリゾート地としてだけでも十分に訪れる価値のある場所です。それに加えて、ギリシャ・ローマ時代の中心地に近かった街ならではの古代から続く雰囲気も残っています。

トルコのイスタンブールからも、ギリシャのサントリーニ島などの有名な島々からも、1日あればいけるところですのでぜひボドルムを訪れてみてください！

ここはローマ帝国？エーゲ海のリゾート？ボドルムの観光スポット