ここも中国?文化の融合する南寧を感じる観光スポット11選

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ここも中国?文化の融合する南寧を感じる観光スポット11選

南寧は中国の最南端に位置する、広西チワン族自治区の首府であり、大都市としては中国で最も南にあるともいえる街です。ベトナム国境までは160kmほど。中国の漢民族ではなく、少数民族チワン族が人口の過半数を占めるので、自治区となっています。

古代から現在のベトナムにあたる地域との交流も盛んで、今でも少数民族の街であり、文化の融合した独特な雰囲気のある街です。また、南に位置し海も近いため高温多湿で、熱帯に近い特徴的な植物も多くみられます。

ベトナム交流の拠点であり、少数民族独自の文化が息づく南寧の特徴がよくわかる観光スポットをご紹介します。

目次

ここも中国?文化の融合する南寧を感じる観光スポット11選

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1.青秀山

青秀山は、南寧の街から東南に5kmほどのところにある、南寧でもっとも有名な観光スポットの1つです。街を見下ろすようにそびえている山全体が公園のようになっています。その山中には仏教寺院があり、豊かな植生や湖があり、また彫刻などの芸術作品も散りばめられていて、さらに、シーズンには蘭の花が山を美しく彩ります。このように、青秀山は、観光を楽しむポイントがたくさん詰め込まれている名所となっています。

青秀山は観光客だけでなく、南寧の地元の人たちの憩いの場。街に緑の澄んだ空気を送ります。中でも一番の見所は、湖に浮かぶように造られた仏教寺院です。京都の平等院の鳳凰堂を思い出させるような、左右対称の美しい姿が印象的です。南国風の植物や水辺にたたずむ仏教寺院は東南アジアの雰囲気が漂います。


青秀山は見どころがたくさんあるので、全部見て回るのでも1日以上かかります。季節や好みから、訪れる場所を絞って観光するのがオススメです。

2.南寧人民公園

南寧の街の中心にある、大きな公園です。街の中にあるにもかかわらず、池と丘を中心に、広い敷地が綺麗に整備されています。観光名所としてだけでなく、住民の憩いの場でもあります。多くの市民が、早朝から夜まで多く出入りし、文字通り南寧の中心として愛されています。

観光客にとっては、それほど派手さはない公園ではありますが、朝には太極拳をやっている人たちがたくさん!昼間は家族連れが池や遊具城で遊んでいて、夕方になると社交ダンスや音楽が演奏されていたり…。その時々で常に何かが行われているので、南寧の市民生活の一端を覗くことができる、とても興味深いところです。

ぜひ、何か目的がなくても、観光ついでに、街ナカを歩いているときに近くを通りがかるたびに、立ち寄ってみて欲しい公園です。

3.南湖

南寧の駅からはバスで20分ほどのところにある大きな湖です。ここではいろいろなアクティビティが用意されていて、気軽に楽しむことができます。湖の周辺はジョギングコースになっていて、ウォーキングやジョギングをしている人がたくさんいます。南寧市民に愛されている湖で、ボートを借りることもできます。さらに、周囲の芝生では太極拳をしている人たちや、寝転んで日光浴を楽しんでいる人も。もちろん観光客も同じことをして楽しめます。

また、南湖では中国風の庭園も整備されています。大きなバニヤンの木がある、植物園のようになった庭園は観光スポットの1つ。そこを散策していると、その向こうに南寧市街地の高層ビルが見えます。日が暮れると湖と、そこに架かる橋がライトアップされます。湖畔にはひと休みできるレストランなども並んでいますので、観光帰りに夕涼みに訪れるのもおすすめです。

4.南寧中山路小吃街

南寧中山路小吃街は、南寧の市街地のはずれ、川沿いにある屋台街です。主にシーフードを扱う屋台が並んで、観光客だけでなく南寧市内からのお客さんで夜遅くまで賑わっています。夕食をとるためでも、あるいは夜の散歩だけでも、地元の賑わいを感じに行ってみるといいでしょう。

多くの屋台では、魚、エビ、カニ、イカなど、その日の素材が並んでいます。言葉がわからなくても食べたいものを指差せば注文することができます。味付けは、よくわからなければまかせてしまいましょう。そうすれば、素材ごとに定番の地元の料理にしてくれます。川沿いの風景とともに、食事を楽しめるスポットです。

南寧で食を楽しむなら南寧中山路小吃街は、ぜひ訪れておきたい観光スポットですね!

5.広西民族博物館

南寧は中国の南の端、広西チワン族自治区の首府であり、中国国内の少数民族であるチワン族が多い都市。そのため、中国の中心とは少し違う文化が育まれています。

この広西民族博物館は、そのチワン族の伝統的な文化と歴史を知ることができる観光スポットです。外国人観光客だけでなく、地元の人たちにも、文化を学ぶ場として愛されています。
広西民族博物館の本館建物は特徴的な円筒状ですが、これはチワン族の銅製の太鼓の形を模したもの。博物館の中にも、大小さまざまな太鼓が展示されています。

広西民族博物館のその他の収蔵品は、チワン族の衣服や装飾品、家屋や日用品、陶器などが中心です。展示の内容は、主に昔からのチワン族の暮らしを紹介するもの。実物大のジオラマも観光の見所です。また、博物館の外には、多くの屋根が重なった様式の建物が再現されていて、迫力のある観光スポットです。

6.金湖広場

この金湖広場は南寧のビジネスの中心ともいえる場所。ロータリーに整備され、周辺には金融機関のビルなどが多く立ち並びます。観光客には縁のないところにも思えますが、大通りの中心に広場があり、その中央には大きな5頭の象のモニュメントがあります。夜にはライトアップされ、南国風の植物が美しく照らし出されます。

また、周囲にはマクドナルドやスターバックスなどの日本でもおなじみのお店がありますので、観光客にも便利な場所なんですよ。ちょっとひと休みをしに、地下のショッピングモールと合わせて訪れるのもおすすめです。

7.広西チワン族自治区博物館

この広西省博物館では、主に南寧を中心とした広西チワン族自治区の考古学的な遺跡や出土物についての展示を見ることができます。

南寧周辺は古くから人が住んでいた跡が確認されていて、紀元前後の遺跡が数多く発掘されているので、この博物館が観光スポットとなっています。その出土品が、発掘された様子を再現されて、そのまま展示されています。所蔵品は主に土器や、焼き物で造られた牛の像など。古くからこの地域に文明があったことがわかります。

また、この博物館は、南寧の他の博物館などの観光スポットと同じく、建物も見どころになっています。チワン族の伝統的な銅製の太鼓をそのまま大きくした展示のための建物があったり、池の上には屋根付きの橋が再現されていたり。単純に展示品を見て回るだけの博物館とは違い、実際に体験して楽しむ観光向きの場所になっています。

8.南寧興寧路步行街

伊嶺岩は、南寧の市街地から20キロほど離れたところにある鍾乳洞で、周辺でも有数の観光名所です。チワン族の呼び名では「敢宮」と言い、「宮殿のような綺麗な所」という意味とのこと。総面積は2.4万平方キロにも及ぶという洞窟内に、石灰岩が溶けて形作られた不可思議な鐘乳石や石柱がびっしり。そこに色さまざまなライトアップがされているので、さらに幻想的な雰囲気を楽しむことができ、南寧周辺観光のハイライトとも言えます。
南寧の市街から公共バスを乗りついで行くこともでき、観光案内所でも行き方は詳しく教えてくれます。しかし、時間に制限のある旅行では、ツアーに参加した方が便利でしょう。南寧の街なかの旅行代理店でも、外国観光客が泊まれるホテルでも、大抵この伊嶺岩へのツアーは扱っています。

9.南寧楊美古鎮

古鎮というのは、中国の古い家屋が残り、伝統的な生活様式を残している村などのこと。今では観光スポットにもなっています。南寧楊美古鎮は南寧の中心部から西に40kmくらいのところにあり、1000年前、宋代のころから今まで続く古鎮です。3本の川が交差するところに作られた村で、昔から交通の便利な土地でした。

南寧楊美古鎮には石造りの建物が並び、どことなく見覚えがあるような、懐かしいような雰囲気が漂います。村全体が観光スポットなので、南寧魁星楼などの建築のほかにも、生活の場を見て回るだけでも十分楽しめます。

また、観光客向けのレストランもありますので、村をひと回りしてから伝統的な食事も楽しむのもいいでしょう。また、南寧からの観光ツアーもありますので、自分で移動手段を手配しなくても、行くことができます。近代的な南寧中心部を離れて、昔ながらの生活が見られる南寧楊美古鎮。少し足を伸ばして、ノスタルジックな南寧観光を楽しみましょう。

10.広西科技館

広西科技館は、科学技術を紹介し、展示している博物館です。多くの子供達に科学技術に興味を持ってもらうための施設です。そのため、主に地元の子ども向けの展示内容となっています。お客さんも、南寧市内からの子供連れの家族や、遠足や社会科見学のような子ども達の集団が中心です。

しかし、観光客が楽しめない場所というわけではありません。オススメの見どころが「高科技影院」つまり、最新鋭のシアタールームです。4Dの映像には、子どもだけでなく訪れた人誰もが、その迫力に圧倒されるはずです!


11.南寧駅

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南寧の街は南寧駅を起点に形成されています。駅からまっすぐ伸びるメインストリートには、行政機関の他、ホテルや銀行、スーパーマーケットやショッピングモールなどが揃い、文字通り街の中心になっています。

また、南寧は中国本土の大きな街としては最も南に位置することから、長距離列車も通る主要駅でもあります。ベトナムのハノイから国境を越えて北京まで行く列車も、ここ南寧駅を経由するので、多くの観光旅行者も乗り降りします。広西チワン族自治区の一番の観光名所である桂林へも、ここから列車で行くことができます。

しかし、南寧観光を楽しむのに鉄道だけでは不十分駅周辺の道は碁盤の目状に整備されているので迷わないのですが、区画が大きく、歩くのはかなり大変。バスなどを乗りこなせるよう工夫しましょう。

◎まとめ

主にその地理的な理由からつくりだされた南寧の文化や雰囲気は、中国の他の街にも、ベトナムにもない、独特さを感じることができます。また、チワン族の性格なのか、中国の他の街よりも人当たりが優しいのも特徴。穏やかな空気を感じることができます。

南寧は日本からは遠い場所ですが、遠いからこそ、中国でありながら中国らしくない文化を楽しめます。

広西チワン族自治区には南寧の他に、奇景で知られる観光エリア、桂林があります。中国南部ならではの観光名所を巡ってみてください。

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