名称:野象谷(Gajah Liar Valley)
住所:中華人民共和国 雲南省 シーサンパンナ・タイ自治州 景洪市 勐养镇
中国南部の国境沿いにある景洪(けいこう)はタイ族(ルー族)が古くから住む土地で、現地の言葉で「シーサンパンナ」と呼ばれています。「12の千の田」という意味の名を持つ通り、周囲には田園風景が広がり農業が盛んな土地でもあります。なんとタイ族は、納豆や米を作って食するんですよ。日本と共通する文化とどこか懐かしさを感じられる風景から、近年日本でも注目を浴びつつあるのです。
野生の象が多く住んでいたり仏教が浸透していたりと、東南アジアの雰囲気が色濃く漂う街としても知られている景洪。特にタイのソンクラーンと同じ「水掛け祭り」が有名で、このお祭り目当てに景洪を訪れる観光客もたくさんいます。それでは、景洪のおすすめ観光スポット6ヶ所をご紹介していきましょう!
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東南アジアの雰囲気漂う中国最南端の街・景洪の観光スポット6選!
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1.野象谷
1990年に野生の象の保護区域として制定された「野象谷」。敷地内には猿山や野鳥園のほか、熱帯植物が至るところに植えられていたりと、象以外にも観光客を楽しませてくれるスポットがいくつもあります。
片道約30分のロープウェイから見下ろす青々とした森の景色は、きっとあなたを癒してくれることでしょう。
野生の象が見える確率はあまり高くありませんが、象の足跡やフンなどの痕跡を探しながら森の中をトレッキングするだけでもワクワクするはず。ここでは訓練を受けた象のショーもあり、人をまたいだりサッカーをする姿を見ることができます。もちろん餌やりもできますよ。
景洪ならではの観光をするなら迷わずここへ!ファミリーにもおすすめです。
2.曼聴公園
景洪の街の南側に位置する「曼聴公園」は、1,300年以上もの歴史を持つ市内最古の公園です。椰子の木やガジュマルが植えられている園内は、まるでジャングルの中を探検しているようでワクワクしますよ。公園内部には設けられているクジャク園では100羽以上のクジャクが放し飼いにされており、気軽にふれあうことができます。
園内には他にも見どころがいっぱい!特にタイ族からの信仰を集める「総佛寺」は必見です。総佛寺はシーサンパンナの仏教の中でも位が高く、景洪やその他の地域からも多くの僧侶が訪れる「学びの場」として位置づけられているのだとか。景洪の街から約2kmとアクセスも便利なので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
名称:曼聴公園(Manting Park)
住所:中華人民共和国 雲南省 シーサンパンナ・タイ自治州 景洪市 曼聴路1号
3.シーサンパンナ熱帯植物園
中国最大規模を誇る「シーサンパンナ熱帯植物園」は、景洪から西へ約70kmのところに位置する勐侖という街にあります。「瓢箪島」と呼ばれる羅梭江の中洲に設けられているのが特徴で、地元の人には「勐侖植物園」の名で親しまれています。
1年を通じて温暖な気候を維持する景洪は、熱帯植物の栽培にとても適した土地なんですよ。ここには実に10,000種類以上もの植物が植えられており、世界的にも珍しい貴重な植物をたくさん見ることができるのです。色が変わる花や時間通りに咲く時計花、リズムに合わせて揺れる花など面白い植物がいっぱい!子供から大人まで楽しめること間違いなしですよ。野生のテナガザルやホタルも必見です!
名称:中国科学院西双版纳热带植物园
住所:中華人民共和国 雲南省 勐腊县 勐仑镇
公式・関連サイトURL:http://www.xtbg.cas.cn/
4.シーサンパンナタイ族園
タイ族と触れ合いたい方には、この「シーサンパンナタイ族園」がおすすめ。元々タイ族が住んでいた5つの村を観光地として整備したこともあり、昔ながらの住居と新しく建てた住居が混在する場所となっています。
タイ族の伝統行事で毎年4月に行われる「水掛け祭り」を模したショーは、観光客に大人気!衣装を借りて参加することができるので、景洪観光の記念に良いかもしれませんね。ただし、ずぶ濡れ必至なので覚悟して挑みましょう。入り口近くにある「春満大仏寺」もまた必見ですよ。黄金に輝く仏塔が特徴的なこの寺院、実は1,400年以上もの歴史を持っているのだとか。敷地内には外国からのVIPが宿泊するタイ様式の家屋や、一般観光客が宿泊可能な施設など、設備も充実しています。ぜひ泊まりがけで異文化交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。
名称:西双版納傣族園(Sipsongpanna Daizu Garden)
住所:中華人民共和国 雲南省 シーサンパンナ・タイ自治州 景洪市 東南 橄榄坝
5.シーサンパンナ熱帯花卉園
景洪の街の中心部に位置する「シーサンパンナ熱帯花卉園」は、雲南省熱帯作物科学研究所の敷地内にあり、観光客に人気の観光スポットです。「花卉」は中国語で花という意味を持ち、その名の通り百草園というエリアには300種類以上の熱帯の花が植えられています。
景洪の街は冬でも気温が高いので、一年を通じて花が咲き乱れる姿を鑑賞することが出来るんですよ。また、果樹園や希少植物園、経済作物園などのエリアもあり、すべてを併せると実に7,000種もの植物が植えられているというスケールの大きさ。約80ヘクタールの広大な敷地内には、ゴムの木やコーヒー、カカオといった作物も栽培されています。池に生える見事なオオオニバスも見逃せませんよ!シーサンパンナ熱帯花卉園で、南国気分を満喫してくださいね。
名称:西双版納熱帯花卉園
住所:中華人民共和国 雲南省 シーサンパンナ・タイ自治州 景洪市 宣慰大道99号
6.シーサンパンナ民族風情園
「シーサンパンナ民族風情園」は、景洪周辺に住むジノー族やラフ族、タイ族など6つの民族の家屋を再現し文化に触れることができる観光スポットです。総面積はなんと約30ヘクタールもあり、敷地内にはマンゴーやライチ、椰子の木など南国の植物がたくさん植えられてます。
民族衣装を身に纏った女性たちがそれぞれの民族の紹介をしてくれるので、一つ一つ回りながら文化の差異を発見してみるのも面白いですよ。そして忘れてはいけないのが民族料理!美味しい料理に舌鼓を打ちながら、ステージで繰り広げられる民族舞踊やショーを楽しむ時間も観光プランに入れておいてくださいね。
名称:西双版納民族風情園(National Custom Garden)
住所:中華人民共和国 雲南省 シーサンパンナ・タイ自治州 景洪市 民航路41号
◎まとめ
異国の雰囲気を存分に感じられる景洪は、国境周辺ならではの醍醐味を余すところなく楽しめる魅力たっぷりの都市ですよね。他都市との気候の違いを満喫したり少数民族との触れ合いを楽しんだりと、ユニークな観光を体験できること間違いなしでしょう。タイ北部やラオスから陸路で移動してくる旅行者の、中国最初の目的地としても有名な景洪。異文化交流にはうってつけの街ですよ。この記事を参考に、ぜひ中国南部への旅に出かけてみてくださいね。