名称:Historic Centre of Český Krumlov
住所:チェコ共和国チェスキー・クルムロフ
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/617/
チェコのチェスキー・クルムロフは「世界で最も美しい町」や「眠れる森の美女」と称えられる街です。チェコの南部、南ボヘミア州にあり、チェスキー・クルムロフ歴史地区として世界遺産に登録されています。
絵本の中から飛び出してきたようなかわいらしい街並みは、訪れる人を魅了します。ヴルタヴァ川(モルダウ川)に抱かれ、中世の街並みを色濃く残すその美しい世界遺産は、チェコ国内だけでなく世界中から多くの観光客が訪れます。小さな街なのでプラハから日帰りで観光も可能ですが、夜も美しいので一泊することをおすすめしますよ。ではチェスキー・クルムロフ歴史地区の世界遺産の見どころをご紹介します。
目次
眠れる森の美女と呼ばれるチェコの世界遺産!チェスキー・クルムロフ歴史地区
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チェスキー・クルムロフ歴史地区とは?
チェコ南部、南ボヘミア州にあるチェスキー・クルムロフ歴史地区は1992年に世界遺産に登録されました。
13世紀にこの地を治めたヴィートコフ家により建設され、14世紀の初めにロジュンベルク家に支配され発展しました。16世紀頃には現在の姿のチェスキー・クルムロフがほぼ出来上がりましたが、その後城主が何度か移り変わっていき、当初はゴシック様式でしたが時代によってルネサンス、バロックといった様々な建築様式に増改築されていきました。20世紀になると産業革命が起こりますが、発展の見込みがないチェスキー・クルムロフはやがて取り残されていきます。しかしそのおかげで当時の繁栄したままの姿が残され、1989年のビロード革命の民主化によって、チェスキー・クルムロフは急速に修復が進み、後に世界遺産に登録されました。
16世紀当時の姿が残るチェスキー・クルムロフ歴史地区。現在でも中世の香りが漂う美しい世界遺産として一度は訪れてほしい場所です。
チェスキー・クルムロフ歴史地区へのアクセス
日本からチェコは直行便がないので、ヨーロッパの別の国を経由しチェコに入国するのが一般的です。
首都プラハからチェスキー・クルムロフ歴史地区の世界遺産へは列車かバス利用。列車はプラハからチェスケー・ブディェヨヴィツェを経由しチェスキー・クルムロフまでおよそ3時間半から4時間程度。バスはプラハからおよそ3時間程度です。
格安で便利なSTUDENT AGENCYという旅行会社が運営するバスもあります。人気の観光地だけあり、プラハとチェスキー・クルムロフ間のバスの本数も多くあります。車内はとても綺麗で、座席にモニター付、wifi付、ドリンクサービス有なので、世界遺産を訪れる際に快適なバスとして利用価値が高くオススメですよ。
チェスキー・クルムロフ歴史地区おすすめポイント①:チェスキー・クルムロフ城
世界遺産であるチェスキー・クルムロフ歴史地区のどこにいても視界に入ってくる、ひときわ高い建物がチェスキー・クルムロフ城。ボヘミア地方において、プラハに次ぐ規模を誇る大きな城です。
13世紀にゴシック様式で建築されたこの城は、その後ルネサンス様式に改築されたりと様々な時代の建築様式がミックスされた城です。また庭園や舞踏会の間、礼拝堂などもあり世界遺産の城をガイドツアーで見学することも可能ですよ。
城から眺めるチェスキー・クルムロフの街並みはとても素晴らしく人気が高いスポットです。また、城の塔に上ることもできます。ヴルタヴァ川に沿っているチェスキー・クルムロフの街並みが一望でき、その美しさはさすが世界遺産。非常に絵になる光景なので写真撮影も楽しい場所ですよ。お城までは坂道なので少し大変ですが、その先には素晴らしい景色が待っています。
チェスキー・クルムロフ歴史地区おすすめポイント②:歴史地区の街歩き
チェスキー・クルムロフ歴史地区のもう一つの魅力は街歩き。世界遺産のチェスキー・クルムロフは散策がとても楽しい街なんですよ。
パステルカラーの壁、屋根、窓、石畳の道、お店、レストラン。どれを見ても全てが絵になる光景なのがチェスキー・クルムロフの魅力。地図を持っていなくても小さな街なので、街のどこからでも見えるチェスキー・クルムロフ城を目印にして歩けば迷うこともありません。細い路地に入ってみたり、中世ヨーロッパをイメージしながらの散策がとても楽しい世界遺産の街ですよ。ヴルタヴァ川沿いにお洒落なレストランやカフェが多いので、美しい景色を見ながらチェコ料理や本場のチェコビールを楽しむのは最高の時間ではないでしょうか。
昼と夜はまた違った表情を見せる街です。夜も美しい街なので、ぜひ自分の足で歩いて世界遺産のチェスキー・クルムロフを散策してみてくださいね。
注意事項
チェスキー・クルムロフ城は定休日があります。また、オフシーズンは開館日が限られているので、冬に行かれる際は注意してください。
チェスキー・クルムロフを夕方出発するプラハ行きのバスは混雑が予想されます。プラハから日帰りでバスを利用する場合は、帰りのバスのチケットも事前に購入することをおすすめします。
歴史地区は石畳が多いので、スーツケースで行く場合は注意してください。また、歩きやすい靴をおすすめします。
◎まとめ
チェコの世界遺産、チェスキー・クルムロフ歴史地区をご紹介しました。中世ヨーロッパを感じるその姿は、ファンタジーの世界に迷い込んだかのよう。
チェスキー・クルムロフ歴史地区は一年を通して楽しめる場所ですが、夏のハイシーズンは特に賑やかで開放的で散策も楽しい街です。ヴルタヴァ川でカヤックなども体験できますよ。冬は雪景色がとても美しいのですが閉鎖している施設も多いので、冬に行かれる方は開館日を確認してくださいね。