名称:大黒河島
住所:黒河市愛輝区王粛街
中国北東部にある黒竜江省。黒竜江はロシア連邦と国境を隔てる河です。その地域にある黒河は1858年から国際貿易が開始された国境の街です。黒河では、国境をまだいだ観光スキーリゾートやヨーロッパスタイルの中央商業歩行街があってロシアとの交流が盛んです。それでは、国境の街・黒河のおすすめ観光スポットを紹介していきます!
1.大黒河島
大黒河島は、舟の形をした黒龍江に浮かぶ貿易と観光の島。ロシアとの間に大橋が架けられ中国とつながっています。面積は0.97平方キロメートル、標高の最高点は132mです。
大橋は黒河開発区の鉄道駅と接続し、黒龍江をまたいでロシアへと続いています。島には木々や植物が生え、黒河港があります。中国の貿易市場や卸売の中心としてだけでなく、娯楽施設もあるため観光スポットとしても知られています。
黒竜江省政府は公式に、大黒河島を中国とロシアの国境貿易地区とし、ロシアをつなぐトンネルを建設しました。日本には陸の国境がないのでおすすめの観光スポットです。
2.黒河口岸
黒河口岸(港)には観光地としてだけでなく、貿易にまつわる長い歴史があります。1858年に「中ロ愛軍条約」を締結し、中国とロシアの貿易が開始されました。1986年7月より省レベルの地方貿易が始まり、国境バーター貿易が行われました。1988年2月には氷上自動車輸送が開始され、9月に黒河市とブラゴベシチェンスクの「2都市間一日ツアー」が実現し、観光客が行き交いました。
黒河港の向かい側にある、ロシアのブラゴヴェシチェンスクまでの距離はわずか750m。現在、黒河港は黒龍江流域で最大の貿易拠点となっています。中国とロシアの国交を間近で見られる観光スポットです。
名称:黒河口岸
住所:黒河市愛輝区王粛街
3.愛輝歴史陳列館
愛輝歴史陳列館は、黒龍江中流の右岸にある黒河の観光スポット。中国とロシアの歴史を反映した中国で唯一の陳列館です。この地域はアイグン条約の締結地でもあるので、アイグン条約に関する資料が展示されています。
愛輝歴史陳列館は、1975年に設立され、2002年には新館が設立されました。8,000平方メートルの敷地に、200平方メートルの展示エリアがあります。新館の面積は12万平方メートル、展示面積は4,600平方メートルです。中国とロシアのつながりを感じられる観光スポットです。国交に興味のある方は、観光リストに追加しておおきましょう。
名称:愛輝歴史陳列館
住所:Heilongjiang, Heihe, Aihui, Sabusu St, 爱辉镇
4.中央商業歩行街
黒河市の中央商業歩行街は「華富商城」や「商連大厦」、「中方国貿城」などの大型ショッピングモールが揃っている商店街。北方スタイルと現代ビジネスを一体にした観光スポットです。
まっすぐ伸びる大通りの両側には改修を終えた建物が並び、タイムトンネルにいるような錯覚になります。それは、黒河市全体が急速に変化しているからです。中央商業歩行街の一般的なレイアウトは、中国と西洋の建築文化の強い影響を受け、徐々にヨーロッパの建築様式やモダンスタイルとなり、近代的な都市建築とうまく融合しています。黒河でショッピングを楽しむならぜひ足を運びましょう。
名称:中央商業歩行街
住所: Zhongyang Commercial Pedestrian St, Aihui Qu, Heihe Shi, Heilongjiang Sheng, 164300
5.黒河龍珠運東スキー場
黒河龍珠運東スキー場(臥牛湖スキー場)は、ロシアと中国・東北部にまたがる大型の国際観光スキー場。大規模な冬のアウトドア施設で、一度に2,000人まで入場できます。夏は涼しく快適、冬には充分な積雪量があり、年間平均気温は-0.4度です。氷河の時期には最大174日まで封鎖されています。
スキー場は、中級者から上級者向けのコースが4本あり総延長は6,000m。平均勾配は約18度なので、中級者向けのコースが多くあります。他にも子供向けのスキー場やスキースクール、アイスパークやスノーモービル専用道路などの施設があるため、観光客も家族連れが多いです。
また、二人乗りリフトやロープウェイ、圧雪機スノーマシンも設置されています。センター内には、スキーレンタルやカフェのサービスを提供しています。中国人だけでなくロシア人との交流も図れる国際的な観光スポットです!
名称:黒河龍珠遠東国際滑雪場
住所: 811 Xiang Dao, Aihui Qu, Heihe Shi, Heilongjiang Sheng, China
◎まとめ
中国とロシアの国境の街、黒河のおすすめ観光スポットを紹介しました。中国とロシアの国交の歴史が大黒河島を経て、現在も貿易を続けている黒河。日本は四方を海で囲まれているので黒河で国境超えを体験するのもいいかもしれませんね。
また、中国とロシアの国境をまたいで造られた黒河龍珠運東スキー場のような国際スキー場は、日本にないので貴重な体験ができるかもしれません。真冬はマイナス30℃も当たり前の世界なので、しっかりと防寒対策をして観光することをオススメします!