北朝鮮との国境の町!丹東市のおすすめ観光スポット5か所!

画像出典:Prince Roy (CC BY 2.0)

北朝鮮との国境の町!丹東市のおすすめ観光スポット5か所!

丹東(たんとう)市は、大連と同じ中国東北地方の遼寧省にあります。鴨緑江(おうりょくこう)を隔てて北朝鮮と接する国境の町です。現在は20万人以上の朝鮮族が住んでいて、街中にハングルの看板や朝鮮料理店があふれています。観光遊覧船に乗って鴨緑江を巡れば、北朝鮮の沿岸ぎりぎりのところまで近づくこともできます。

古代は高句麗(こうくり)の領域だった丹東市は、日本軍に占領された時代は満州国の一部でもありました。そんな激動の歴史を持つ丹東市を観光すれば、中国と朝鮮、両方の文化に触れることができます。今回はそんな丹東市のおすすめ観光スポットを5つ紹介します。

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北朝鮮との国境の町!丹東市のおすすめ観光スポット5か所!

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1.鴨緑江断橋

鴨緑江断橋は国境の町、丹東市を象徴する観光スポットです。中国と北朝鮮を隔てる鴨緑江にかかる鉄橋ですが、その名の通り途中で断たれている橋なんです。

1911年に完成した時は全長944mで、船舶の往来を助けるため中央部が横に90度回転するという珍しい橋でした。ところが朝鮮戦争中の1950年11月8日、アメリカ(連合軍)の爆撃によって中央部から北朝鮮側までが破壊されてしまい、不通となりました。その後歴史的遺産として保存されることとなり、現在に至ります。

現在は観光客用に橋が整備してあって、誰でもその折れた地点まで歩いて行けるようになっています。鴨緑江断橋の先端は観光客の定番の記念撮影ポイントとなっていますので、記念に1枚ぜひどうぞ。

2.中朝友誼橋(鴨緑江大橋)

出典: xue siyang (df45086) (CC BY-SA 3.0)

中朝友誼橋(ちゅうちょうゆうぎきょう)は、中国側の丹東市と北朝鮮側の新義州市を結んでいます。まさに中朝の友好関係を象徴するような橋で、鴨緑江断橋と並ぶ丹東市のメジャーな観光スポットの1つです。以前は鴨緑江大橋と呼ばれていましたが、現在では中朝友誼橋の方が一般的な呼び方になっています。

自動車と鉄道のための橋なので、歩行者が歩いて渡ることはできません。タクシーを利用すれば渡れますが、この橋を渡った先は北朝鮮なので、観光客が自由に往来するというわけにはいきません。有効な出入国書類が必要です。

観光中に北朝鮮に渡る予定がなくても、この中朝友誼橋と鴨緑江の風景はとても絵になるので、是非立ち寄ってみてください。

3.鴨緑江游船

中国と北朝鮮の間を流れる鴨緑江は金正日が誕生したという伝説のある長白山(白頭山)の南麓に源流を発し、黄河に流れ込む川です。川の水が鴨の頭のように緑がかっていることからその名が付きました。

鴨緑江の下流域には100以上もの観光スポットがあるのですが、丹東市での鴨緑江観光としておすすめなのが遊覧船です。中朝友誼橋の近くの川沿いにずらりと遊覧船が並んでいて、外国人観光客も手軽に利用することができます。船によって料金が違いますので、乗船前によく確認してくださいね。

遊覧船は、対岸の北朝鮮の新義州市のすぐ側まで迫っていきますよ!北朝鮮の岸辺の建物や船、北朝鮮の一般人の姿も船からよく見えます。なかなか北朝鮮に行くチャンスのない日本人観光客には、感慨深いものがあるかもしれません。

4.錦江山公園

錦江山公園は丹東市街地の北部に位置し、北朝鮮を一望できる公園として観光客にも人気のスポットです。75万平方mの広大な敷地には遊園地と動物園の二つの地区があり、地元の人の憩いの場になっています。

その中で何と言っても観光客におすすめなのが、公園の長城にある「錦江亭」です。三階建の中国式の楼閣なのですが、ここに登ると丹東市の市街地だけでなく北朝鮮の新義州市も見渡すことができるんです!こんな貴重な観光スポットはなかなかないでしょう。

錦江亭の向かい側の木立の中に、ラストエンペラーとして有名な満州国皇帝・溥儀の御幸を記した石碑があり、ここも隠れた名所になっていますよ。

5.虎山長城

出典: 立志堂 (CC BY-SA 3.0)

虎山長城は明代に建設された、万里の長城の東端部分の遺構とされている観光スポットです。遠くから見ると虎が座っているように見えるため、虎山と呼ばれるようになりました。1992年に修復が開始され、現在は観光客が遺構を散策できるように整備されています。

虎山長城は丹東市の北約20kmに位置しています。丹東バスターミナルで「宽甸」方面のバスに乗り、乗車時に「虎山長城」に行きたい旨を伝えてください。虎山長城入口で降りたら、そこから徒歩2〜3分で入場門に到達します。長城は虎山長城歴史博物館まで続いていて、そこまで行って帰ってくるには1時間以上かかります。急勾配の所もあるので、観光スケジュールと体力と相談の上で訪れてください。

◎まとめ

中国と朝鮮、両方の歴史と文化に触れられる丹東市の観光スポットはいかがでしたか。丹東市には中心部より14kmほどの所に丹東浪頭空港があり、北京、上海、成都、深圳などの主要都市と空路で結ばれています。また市の中心に丹東駅があり、瀋陽との間を結ぶ瀋丹線や、北京に繋がる国際列車も通っています。現在大連と丹東市を結ぶ高速鉄道も建設されているので、将来はますます便利になることは間違いありません。

中国でありながら、北朝鮮観光もできた気分になれる不思議な町、丹東市。遼寧省観光の際には、ぜひ訪れてみてくださいね!

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