シルクロードのオアシス・敦煌を訪れる旅！おすすめスポット5つをご紹介

敦煌（とんこう）と言えばシルクロードを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか？敦煌は古くから西アジアと中国の出入り口として利用され、シルクロードのオアシスとして栄えた都市です。

まだあまり観光地化されていませんが、歴史的な遺跡や石窟など見どころがたくさんありますよ。
今回は、敦煌でぜひ訪れたいおすすめの観光スポットを5つご紹介しましょう。

1.莫高窟

「莫高窟」は中国三大石窟のうち最大規模の石窟で、敦煌観光の最大の見どころでもあります。なんとこの莫高窟、世界遺産の登録基準の全てを満たしている完璧な世界文化遺産なんですよ。ちなみに登録基準を満たしている100点満点の世界遺産は、莫高窟を含め世界に3つしかないそうです。

敦煌中心街から南東に25km、鳴沙山の東側山麓にある莫高窟には、492の石窟が現存します。一般開放される石窟は、時期により変わりますがおよそ40窟。別途料金で特別拝観窟を観光することもできます。

外観しかり、石窟内の見事な壁画と装飾にきっと感動することでしょう。
敦煌を訪れたらぜひ見ておきたい必見スポットです。

2.鳴砂山と月牙泉

敦煌の人気観光スポット「鳴沙山」は、敦煌市内から南に5kmほどのところに位置します。『月の砂漠』の歌を彷彿させるような雄大な砂山は、風が吹くと笛を奏でているような音がすることから「鳴砂山」と名付けられました。

「月牙泉」は鳴沙山の北側にある三日月形をした泉で、まさに砂漠の中のオアシス！泉のほとりには楼閣が復元されており、鳴沙山の景色と相まって雰囲気を醸し出しています。

鳴沙山ではラクダに乗って観光することもできますし、砂に足を取られて歩きにくいかもしれませんが徒歩でも大丈夫ですよ。
鳴沙山と月牙泉を記念写真に収めれば、とびっきりの敦煌観光記念になること間違いなしでしょう。

3.西千仏洞

「西千仏洞」は党河の北側にある石窟で、中国三大石窟の一つです。莫高窟の西側に位置することからこの名が付けられました。北魏や唐時代の歴史的価値のある壁画がたくさん残されていますが、破損が激しく、残念ながらどれも保存状態はあまり良くありません。

主な見どころは第5窟、第7窟、第6窟（年代順）などですが、中でも釈迦の前世の物語が描かれている第6窟は必見！ここから西に「臥佛山」と呼ばれる岩山が見えるので、そちらもぜひ足を運んでみてくださいね。
敦煌では撮影に制限がある観光スポットが多いので、写真を撮る際は気を付けましょう。

4.白馬塔

甘粛省の重点文物保護単位に指定されている「白馬塔」は、敦煌中心から2kmほど離れた七里鎮白馬塔村にあります。かつて中国に存在した都市国家・亀茲（きじ）の高僧・鳩摩羅什（くまらじゅう）が敦煌へ布教のため訪れた際、乗っていた白馬が死んでしまい、弔いのために建てられたのがこの白馬塔なのです。

高さ12m直径約7mの9層建ての塔は、特徴的なフォルムはもちろん、周りを囲む緑とのコントラストがとても美しいですよ。旧敦煌城遺跡（敦煌故城）エリアにあり、すぐ近くには城壁の一部が残っているところもあるので併せて見学してみてくださいね。敦煌からはレンタサイクルの利用をすると便利です。

5.陽関

敦煌に2か所ある関所「玉門関と陽関」の一つ。中国では南を陽と呼ぶため、玉門関の南側にある関所を「陽関」と名付けたのです。シルクロード・西域南路の関所であり、館の武帝が河西回廊を防衛するための重要な軍事拠点でもありました。敦煌中心から南西約70kmに位置し、敦煌の人気観光スポットとなっています。

観光スポットとは言ってもかつての関所の門跡はなく、壁の基底の痕跡と漢時代の烽火台跡があるのみ。
ですが、烽火台跡がある高台には展望台があり、ゴビ砂漠を一望することができます。その荒涼とした風景はどこか侘しく、遥か昔を偲ぶには充分すぎるでしょう。
その壮大な景色を見るだけでも価値はありますよ。

◎まとめ

敦煌市内にはまだあまり観光スポットが少ないのですが、少し足を延ばせば歴史的に価値のある名所がたくさんあります。中国の歴史や文学が好きな方にはたまらないですよね！
そうでない方でももちろん、シルクロードの息吹を感じながらロマン溢れる観光をお楽しみいただけるでしょう。

『西遊記』の孫悟空がひょっこり現れるのはないか…
そんなワクワクする旅を、ぜひ敦煌で体験してみませんか？

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