常春のグラン・カナリア島の首都ラス・パルマスの見どころ7選!

常春のグラン・カナリア島の首都ラス・パルマスの見どころ7選!

モロッコの南西沖合いに浮かぶカナリア諸島は、7つの島から成るスペインの自治領。ラス・パルマスは、隣の島のサンタ・クルスと共同でカナリア諸島州の州都となっています。正式にはラス・パルマス・デ・グラン・カナリア(グランカナリア島のラス・パルマス)といい、町の歴史はスペイン(カスティリャ王国)が先住民のグアンチェ族を征服した1483年に始まります。函館と同じく陸繋島の砂洲にできた街で、美しいビーチと古い町並みが魅力。位置関係的にヨーロッパ人が多く訪れる観光とリゾートの都市です。ここでは、そんなラス・パルマスのおすすめ観光スポットを7か所ご紹介します。

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常春のグラン・カナリア島の首都ラス・パルマスの見どころ7選!

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1. 市街の目の前の美しいビーチ「ラス・カンテラス」

ラス・パルマスの砂洲の西辺に、約3kmにわたって延びるビーチ「ラス・カンテラス」。ここは都市沿いの砂浜としては世界で最も美しいものの1つとも評され、年間を通して観光客やラス・パルマスの地元住民でにぎわいます。海岸線に並行して岩礁が横たわり、波を遮ってくれているので、ビーチ全体が大きな自然のプールのように遊びやすいのも特徴です。

ビーチに沿って長い遊歩道があり、道沿いにはホテルやレストラン、タパス・バーのテラスなどが並びます。観光客は散策したりサーフィンなどを見学したりと、思い思いに楽しんでいます。北端の岬「ラ・プンティラ」付近は、砂浜とビル群の景色がとくに美しいですよ。

2. 大航海時代の面影を伝える「ラ・ルス城」

出典: El Coleccionista de Instantes Fotografía & Video

目の前にラス・パルマスの港を望むラ・ルス城は、グラン・カナリア島で最初に築かれた砦とされています。現在の姿に整えられたのは、1541年のこと。当時は周囲をすっぽり海に囲まれた、浮島のようなお城だったそうです。

ラス・パルマスの歴史を長年見つめてきたラ・ルス城は、13年に及ぶ修復工事を経て2014年にリニューアルオープンしました。内部は町と島に関する資料のほか、ラス・パルマス出身の現代芸術家マルティン・チリーノの作品などを展示するミュージアムとなっています。

眺望はききませんが、重厚な城壁にラス・パルマスの歴史を感じることのできるおすすめの観光スポットです。

3. 歴史的建造物がいっぱいの「ベゲタ地区」

港の南方に位置するベゲタ地区は、ラス・パルマスの旧市街地であり、発祥の地でもあります。狭い石畳の通り沿いには歴史的建造物が点在し、15世紀にこの街から新大陸探索の冒険へ旅立った、コロンブスや船員たちの時代に思いを馳せることができます。

旧市街南西端近くのサンタ・アナ広場には、4匹の可愛らしい犬の銅像があります。これは、「カナリア」がスペイン語で犬を意味することにちなむもの。ここからラス・パルマスの町が発展していったことを象徴しています。ベゲタ地区には多くの観光スポットがあるほか、後期ゴシックからルネッサンスまで幅広い種類の建築様式を見ることができます。

また1856年に建てられたベゲタ市場は、島の野菜やトロピカルフルーツ、近海で獲れた魚介類などが並んでいてとっても賑やか。市場の周りにはお店がたくさんあるので、ラス・パルマスの市民の台所を覗いてみると同時に、土産物を探したりカフェで休憩したりすることもできますよ。

4. 「コロンブスの家」で大航海時代の歴史を知ろう

ラス・パルマスには、あのコロンブスが一時期滞在していました。その時の邸宅が、今では大航海時代を再現する博物館になっています。4回にわたるコロンブス船団の航路図を見ると、途中に寄港したカナリア諸島とラス・パルマスも記載されていることが分かるでしょう。

ほかにも、帆船の模型や航海用の天文観測機器、キリスト教の重厚な宗教画などさまざまな資料を展示。コロンブスが乗船したサンタ・マリア号などの内部を復元したコーナーもあり、港町らしい観光が楽しめますよ。

5. もう1つの歴史的保存地区「トリアナ通り」を散策

出典: commons.wikimedia.org

ベゲタ地区から北に延びるトリアナ通りは、ラス・パルマスで一番の商業地区!中世のような雰囲気のベゲタとは対照的に、トリアナ地区はカラフルな街並みが特徴です。メインストリートは歩行者天国になっていて、ブティックやカフェ、レストランなどのオシャレなお店が軒を連ねています。建物の多くが18~20世紀の建築様式で、トリアナ通り自体が国の歴史的建造物に指定されているんですよ。

18世紀に商店や銀行が定着しはじめ、ラス・パルマスの発展に大きく寄与したトリアナ。通り沿いにはたくさんのベンチが置かれていて、観光やショッピングに疲れたらここで休憩することもできます。クリスマスの時期にはイルミネーションで美しく飾られ、ラス・パルマス市民や観光客の目をいっそう楽しませてくれますよ。

6. 原住民の暮らしがわかる「カナリア諸島博物館」

出典: Lisa Risager

カナリア諸島にはもともと、ベルベル人の流れを汲むとされるグアンチェ族が住んでいました。1478年にカスティリャ王国の船が上陸して以来、グアンチェ族はスペイン人と5年にわたって戦い、そして征服されました。この博物館ではカナリア諸島全域で見つかった、スペイン入植以前の古代遺物などが数多く展示されています。

1階には自然を利用した暮らしぶりを伝える、紀元前6世紀ごろからの出土品が並びます。2階には征服以前の先住民のミイラや、何百ものクロマニョン人の頭蓋骨など、古代の墓地跡から発掘された遺物を見ることができます。

カナリア諸島に限らず、大航海時代の歴史について興味がある人にはとくに魅力的なスポット!ラス ・パルマスの旧市街ベゲタから近いので、観光の際にぜひ立ち寄ってみてください。

7. カナリア諸島で最初の教会「サンタ・アナ大聖堂」

カナリア諸島がスペインに征服された直後に建設された最初の教会で、ラス・パルマス大聖堂とも呼ばれています。15世紀初めに着工されましたが、完成するまでになんと350年もの年月を費やしました。工事が長期に及んだ結果、観光客はサンタ・アナ大聖堂にゴシック・ルネサンス・ネオクラシックの3つの建築様式を見ることができます。

サンタ・アナ広場に面した大聖堂は、鐘楼の上部までエレベーターで登ることも可能です。建物の上からは、ラス・パルマスの旧市街と港、そして砂浜の美しい景色を眺めることができます。また、大聖堂の南側にはオレンジの木が並んだ庭があり、その香りが観光の疲れを優しく癒してくれますよ。

◎まとめ

「大西洋のハワイ」ともいわれるカナリア諸島。その中でもグラン・カナリア島の常春の町ラス・パルマスは、美しいビーチと歴史的な街並みが堪能できる魅力的な観光都市です。地元の食材をふんだんに使ったカナリア料理に地元産のワインなど、カナリア諸島観光ではグルメも大きな楽しみ!アフリカでもヨーロッパでもないカナリア諸島へ、ぜひ一度観光に訪れてみてください。

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