名称:テオティワカン
住所:San Juan Teotihuacan de Arista, México, México
900万人近い人々が生活する大都市、メキシコシティ。アステカ帝国の時代には首都としてテノチティトランという名で栄え、スペイン領時代にはかつて市内の大半を占めていたテスココ湖が埋め立てられ、現在のメキシコシティの基礎がつくられました。
現在ではモダンな建物が立ち並ぶビジネス街が広がる一方、旧市街などスペイン領時代の建物が多く残る場所が存在し、さらに郊外にはアステカ王国以前の巨大な遺跡が保存されています。また博物館やタワーなど、大都市ならではの見どころももちろんあります。
ここでは、そんなメキシコシティの見どころを9つに厳選。日本からの直行便もあるので、訪れやすいことも魅力のひとつですよ。
目次
メキシコの玄関口!歴史ある大都市メキシコシティの見どころ9選!
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1.テオティワカン
メキシコシティから北へ50kmほどのところに、ラテンアメリカで最大の都市遺跡、テオティワカンがあります。約20万人もの人々が住んでいたとされ、紀元前2世紀から8世紀にかけて栄えました。人口20万人という規模は当時では世界最大級であり、高度な文明があったと言われています。
現在では、メキシコシティ周辺観光の目玉として多くの人々から人気を集めています。
◆太陽のピラミッド
テオティワカン一番の見どころ、太陽のピラミッド。エジプトのクフ王のピラミッドなどに続く世界最大級のピラミッドとしても知られています。完成までに10年の月日を要したとされ、当時は宗教儀礼が行われる場所として利用されていました。
ピラミッドには登ることもでき、合計248段の急な階段を登った先の頂上からはテオティワカンを一望できる絶景が広がります。メキシコシティの歴史、そして古代文明に思いを馳せるにはこれ以上ないスポットです。
◆月のピラミッド
月のピラミッドは太陽のピラミッドに次ぐ、テオティワカンで2番目に大きいピラミッドです。丘の上に建てられているので、頂上の高さは太陽のピラミッドと同じくらいあります。太陽のピラミッドに比べて前にある広場が大きいことなどから、重要度としては月のピラミッドのほうが高く、重要な儀式は月のピラミッドでおこなわれていたのではないかとされています。
なお、月のピラミッドの頂上からの眺めも絶景そのもの。こちらも急な階段を登らなければいけないので少々体力は使いますが、体力に自信のある観光客の方は是非ともチャレンジしてみてくださいね!
◆死者の道
月のピラミッドから真っすぐ伸びている死者の道は、テオティワカンにおけるメインストリート。約2kmにわたって延び、この道を中心にテオティワカンを観光することになるでしょう。
この死者の道に直角に交わる道の存在も確認されており、それは高度な天文学の知識があったといわているテオティワカンの人々が、天体の星々たちとリンクするように設計したとする説もあるんですよ。死者の道を歩いて太古の昔、この場所で暮らしていた人々に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
また、死者の道を歩いていき、少し外れるとメキシコシティ観光の観光土産品などを売る露店が沢山並んでいる場所が出てきます。ここでメキシコシティ観光のお土産を選ぶのもいいかもしれませんね。
2.国立人類学博物館
メキシコに栄えた古代文明や歴史を堪能するならここ、国立人類学博物館!上述のテオティワカンをはじめ、マヤやアステカなど、多くの文明の遺産が保存・展示されている国内最大級の博物館です。
館内は考古学フロアと民族学フロアの2つに分けられています。1階部分の考古学フロアはメキシコ各地に栄えた各文明ごとにひとつの部屋が割り当てられ、個性豊かな展示物を解説とともにじっくりと見学することが可能。2階の民族学フロアでは、現在でも地方に多く居住する先住民たちに関する展示がされています。展示は彼らの生活や文化に留まらず、貧しさや彼らに対する差別などの社会問題にも及んでおり、先住民への理解を深めることができます。
なお通常は19時に閉館ですが、毎月最終水曜日の夜は「博物館の夜」とされ夜遅くまでオープンしています。入場料も無料となり、催し物なども開催され多くの人々で賑わいます。
名称:メキシコ国立人類学博物館
住所:Av Paseo de la Reforma & Calzada Gandhi S/N, Chapultepec Polanco, Miguel Hidalgo, 11560 Ciudad de México
3.チャプルテペック公園
チャプルテペック公園はメキシコシティ観光の中心になる公園です。園内には国立人類学博物館をはじめとして、動物園や美術館など数々の見どころが点在しています。また、園内には露店が軒を連ね、日本人観光客はお祭りだと思うような雰囲気になっています。なかにはメキシコ国内で人気の高いルチャリブレで使われるマスクが売られている露店もあり、土産物として観光客に人気。値段もお手頃なので、メキシコシティ観光の記念にひとつ購入してみるのも良いかもしれませんね。
チャプルテペック公園はビジネス街の側にあるにもかかわらず緑豊かで癒される雰囲気の公園。露店の中にはタコスなどの軽食の露店もあるので、小腹を満たすのにも良い場所かもしれません。メキシコシティ観光に疲れたら、ここで一休みしてみるのもおすすめです。
名称:チャプルテペック公園
住所:Paseo de la Reforma s/n., Mexico City 83656
4.テンプロ・マヨール
テンプロ・マヨールはメキシコシティの中心部にあるアステカ帝国の都、テノチティトランの中央神殿の遺跡です。市街地に大きな遺跡があるので初めてみる観光客の方は驚かれるかもしれません。遺跡内には観光客が歩きやすいように通路が配置されているので、観光しやすい施設ですよ!
また、敷地内にはテンプロ・マヨール内で出土した品を展示している博物館もあるのであわせて観光したいですね。街の中心部にあるので、アクセスも容易です。
名称:テンプロ・マヨール
住所:Seminario 8, Centro Histórico, Cuauhtémoc, 06060 Ciudad de México, CDMX, メキシコ
公式・関連サイトURL:http://www.templomayor.inah.gob.mx/
5.メトロポリタン大聖堂
出典: Catedrales e Iglesias/Cathedrals and Churches
メキシコシティ中心部にあるメトロポリタン大聖堂は、メキシコシティにおけるカトリック教会の中心的なスポット。バロック様式の建築物で、その外観は重厚で威厳を感じるデザインになっています。キリスト教の信者ではない観光客でも入場できるため、細部の装飾や繊細な彫刻を間近で見ることができます。また、内部では絵画も展示されていて、なかでも宗教絵画の名画『市会礼拝堂』は一見の価値ありです!
国内最大級のキリスト教会で、メキシコのカトリック教徒の信仰を覗いてみてはいかがでしょうか?きっとメキシコシティ観光の忘れられない思い出になるでしょう。
名称:メトロポリタン大聖堂
住所:Plaza de la Constitución S/N, Centro, Cuauhtémoc, 06000 Ciudad de México
公式・関連サイトURL:http://www.catedralmetropolitanademexico.mx/
6.ベジャス・アルテス宮殿
ベジャスアルテス宮殿はメキシコシティで最も格式高いと言われる大劇場です。総大理石造りでドーム型の屋根が印象的な劇場はイタリア人建築家アダモ・ボアリによってデザインされた建物です。内部はメキシコ風にアレンジされたアール・デコ調になっているので、内部のデザインにも注目です。
劇場内では各国から著名な演奏家をよんでオペラやクラッシクコンサートが行われています。メキシコの伝統舞踊などもおこなわれるので、観光客は注目ですね。
また建物内にはギャラリーコーナーも設置してあり、壁画や地元メキシコシティの作家による現代メキシコ絵画や彫刻なども展示されていますよ。メキシコシティの芸術に触れるなら一押しの観光スポットです。
名称:ベジャス・アルテス宮殿
住所:Av. Juárez, Centro Histórico, 06050 Ciudad de México
公式・関連サイトURL:http://museopalaciodebellasartes.gob.mx/
7.ラテンアメリカタワー
ラテンアメリカタワーはメキシコシティ中心部にある1956年に建設された高さ182m、42階建ての高層ビルです。中には展望台があって、メキシコシティの市街地を一望する事ができます。
天気がよければ、遠くにそびえる山々の姿も望むことができます。また夜景スポットとしても有名で、観光客のみならず地元の人々にも人気を博しています。
なお41階は展望レストランになっていて、メキシコシティの美しい夜景をみながら贅沢な食事をする事ができます。同じフロアにバーもあるので便利ですね。昼間に市街を目一杯観光したあとには、ここで疲れを癒やしてみませんか?
名称:ラテンアメリカタワー
住所:Eje Central Lázaro Cárdenas 2, Centro, 06000 Ciudad de México
公式・関連サイトURL:www.torrelatino.com
8.クイクイルコ遺跡
クイクイルコ遺跡はメキシコシティの地に2000年以上前に造られたとされる遺跡。クイクイルコという名前は「歌の場所」という意味で、当時は祭儀場として使われていたと言われています。
敷地内には博物館もあって、遺跡から出土した品々が展示されています。テオティワカンやテンプロ・マヨールとはまた違った、メキシコシティの歴史、そして新たな魅力を発見できるかもしれません。
名称:クイクイルコ遺跡
住所:Avenida de los Insurgentes Sur, Tlalpan, Isidro Favela, Espacio Ecológico Cuicuilco, 14030 Ciudad de México
9.チャプルテペック城
チャプルテペック公園の中に建つチャプルテペック城は、メキシコ革命期に大統領を務めたポルフィリオ・ディアスの公邸として知られている観光スポット。部屋一室に描かれた『ディアス独裁制から革命へ』というタイトルの壁画が主要な見どころです。現在、この城の内部は国立歴史博物館として使用されていて、観光客に公開されています。
近現代のメキシコ史を知るには最適。メキシコシティの外すことができない観光スポットの一つと言って差し支えない場所です。
名称:チャプルテペック城
住所:Bosque de Chapultepec I, Bosque de Chapultepec I Secc, 11100 Ciudad de México
◎まとめ
いかがでしたでしょうか?メキシコシティは周辺都市まで含めるとおよそ2000万もの人々が暮らす巨大都市。今回は遺跡や歴史的建造物を中心にご紹介しましたが、市内にはまだまだ見どころがたくさん存在します。
また、近年では日本人観光客、居住者ともに増加したことから日本食レストランなども続々とオープンしているのも嬉しいところ。物価も日本に比べてとても安く、旅行のしやすいところだと言えるでしょう。ぜひ休暇などに一度訪れてみてくださいね。