イスラム美術の宝庫!ウズベキスタン・ブハラ観光オススメスポット14選

ウズベキスタンというと皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?恐らく、青の都市と呼ばれているサマルカンドや、青いドーム型の屋根のモスクを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

しかし、ウズベキスタン観光に興味のある方にぜひイチオシなのが、実はブハラという都市。サマルカンドの西に位置している都市ですが、典型的なイスラム教建築はもちろん、一風変わっていたり珍しい装飾が施されている建築物が多く、ウズベキスタン観光のエッセンスがぎゅっと詰まった素敵な場所なんです!

今回は、ブハラ観光のオススメスポット14選をご紹介します。ぜひ旅行計画の際に参考にしてくださいね!

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イスラム美術の宝庫!ウズベキスタン・ブハラ観光オススメスポット14選

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1.ラビハウズ

出典: Robert Wilson

ブハラの市街地のちょうど中央に位置しているラビハウズ。昔はお菓子やお茶、パンなどを売るお店が軒を連ねるバザールがあったそう。現在はバザールは開かれていませんが、ブハラ市民の憩いの場として親しまれている場所です。

広場の周りにはブハラの代表的な観光スポットである、クカリダシュ・メドレセ、ナディール・ディヴァンベギ・メドレセ、ナディール・ディヴァンベギ・ハナカがあります。ブハラ観光の出発地点としてもピッタリの場所ですよ!またラビハウズの周囲にはチャイハナと呼ばれるカフェも点在していますので、休憩場所としてもオススメです。

2. カラーン・ミナレット

出典: commons.wikimedia.org

ブハラを訪れる観光客のほとんどが行くと言っても良いほど人気の観光スポットが、このカラーン・ミナレット。青のサマルカンドと並び、ウズベキスタンのシンボルといっても過言ではないかもしれません。

1127年に建てられたカラーン・ミナレット、なんと高さは48mもあるそう!当時のイスラム建築技術の高さが伺えますね。砂の色をしたカラーン・ミナレットが雲一つない青空に映え、圧倒されるような景色ですよ!頂上まで登ると、ブハラの街の景色を一望でき、写真撮影にはもってこいの観光スポットです。

3. チャル・ミナル

出典: commons.wikimedia.org

リャビハウズの北東の旧市街に位置するチャル・ミナル。ブハラの人気観光スポットの1つです。

チャル・ミナルの外観は、よく目にするイスラム建築とは少々異なっています。チャル・ミナルには4本のミナレットが建っており、そのミナレット頂上が小型ドーム状の青屋根になっています。ドーム屋根のミナレットはブハラ市内に多くなく、珍しいんです!チャル・ミナル内の窓からはこの4本のミナレットを一度に見る事が出来ます。

また、チャル・ミナルの4本のミナレットは、形・デザイン・大きさが全て異なっています。観光の際はぜひぐるっと一周して4本の違いを確認してみてくださいね!

4. アルク城

出典: commons.wikimedia.org

ブハラ市街地の北西にどっしりと建つアルク城。ブハラのシンボルとも言える観光地で、ブハラ観光には欠かせないスポットです。

人工的に作られた高さ約20メートルの丘の上にたつお城を囲む壁は、お茶碗を逆さまにしたような不思議な形をしています。なんと、初代アルク城が建設されたのは紀元前4世紀頃!荒廃を繰り返し何度も建て直されましたが、長い間ブハラの街を守ってきました。

アルク城内部は、拷問室、牢獄、警備員の部屋、モスク、玉座や催し物会場となったホール、造幣所や工芸所など、多くの部屋があり、見学することができます。まるで城壁の中に小さな町があるかのような作りになっていて、当時の様子を垣間見ることができます。

またアルク城内には博物館が併設されていて、お城内の見学と合わせるとアルク城とブハラの歴史がよく分かる内容となっています。観光の際はぜひゆっくりとご覧になってくださいね!

5. バハウッディン・ナクシバンディ廟

出典: commons.wikimedia.org

ブハラ市街地から東に12kmほど進んだ場所にあるバハウッディン・ナクシバンディ廟。ブハラ市街地からは少々離れていますが、神聖な雰囲気を感じたいという方にはぜひオススメの観光スポットです。というのは、バハウッディン・ナクシバンディ廟は「中央アジアのメッカ」と呼ばれていて、中央アジア最大の巡礼地として知られている大変神聖な場所。バハウッディン・ナクシバンディは14世紀に活躍したブハラ出身のイスラム哲学者で、中央アジアを中心に今なお勢力を保つイスラム教神秘主義の一派を主導した人物だそうです。

廟内は、メインの建物を中心に、モスクやメドレセ、ミナレットなど、イスラム建築のエッセンスがぎゅっと詰まった造りになっています。また熱心に祈る信者の方々の姿を見ると、心が清らかになる気分になるかもしれません!ブハラ観光の際は、ぜひバハウッディン・ナクシバンディ廟まで足を延ばしてみてください。

6. タキ・バザール

出典: Robert Wilson

現地の言葉で「屋根」を意味するタキ。その名の通り、タキ・バザールはブハラ市内にある丸屋根を持つバザールの事を言います。かつてブハラ市内には5種類のタキ・バザールがあったそうですが、現在は、かつての中央アジア最大の両替所のタキ・サファラン、帽子・キッチン用品や日用品で有名だったタキ・テルファクプルシャン、そして36もの宝石商が入っていたタキ・ザルガロンの3種のみ残されています。

ひとたびタキ・バザールに入ると、かつてのシルクロード商人の熱気が感じられる雰囲気となっています。荷物を運搬するラクダが通れるように作られた入口も、異国感で溢れていますよ!現在はどのタキ・バザールにも多くのお土産屋さんが軒を連ねていますので、ブハラ観光の締めくくりにピッタリですよ!

7. アブドゥルアジスハーン・メドレセ

出典: Hans Birger Nilsen

17世紀半ばに建設されたと言われているアブドゥルアジスハーン・メドレセ。ブハラ市内にある建築物の中では比較的新しいメドレセとなっております。ブハラにあるイスラム教建築といえば青と白の模様が印象的ですが、アブドゥルアジスハーン・メドレセの内部には茶色や赤などの暖色系の装飾が施されていることが特徴です。

アブドゥルアジスハーン・メドレセの正面にはウルグベク・メドレセが建っており、ティムール朝の第4代君主・ウルグベクにゆかりのあるブハラ市内唯一の建築物という事もあり、ブハラ市内の人気観光スポットとなっています。ブハラを訪れた際には、ぜひ同時に見てみてくださいね!

8. サーマーニー廟

出典: commons.wikimedia.org

ブハラ市街地から東に少々外れた場所にあるのが、サーマーニー廟。このサーマーニー廟、9世紀終わりから10世紀半ばにかけて建設された古いお墓なのですが、なんとイスラム教がブハラに伝わる前に作られた数少ない建造物ということが最大の特徴。日干しレンガを組み立てた幾何学的模様は、古代ソグド人文化やゾロアスター教の影響を受けたデザインで、何ともエキゾチックな雰囲気が漂っています。

もう一つ、サーマーニー廟の凄いところと言えば、13世紀初旬のモンゴル軍によるブハラ陥落の被害を免れたこと。多くの歴史的建造物がモンゴル軍の侵攻により被害を受けましたが、サーマーニー廟はこの時すでに地中に埋まっていたため、戦火を逃れられたそうです。奇跡的に綺麗なまま残り、また歴史的価値も高いなんて、縁起が良いように感じますね!

9. チヨル・バクル廟

出典: de.wikipedia.org

ブハラ市街地から西に少々離れた場所に位置する、チヨル・バクル廟。ここはブハラの歴史に名を遺す多くの人々が眠るお墓がある場所で、ブハラ有数の巡礼地としても知られている観光スポットです。元はブハラの外れの修行僧の街でしたが、預言者ムハンマドの子孫を祭るお墓がここに建てられたことから神聖な場所とされ、モスクやメドレセ、そしてシャイバーニー朝王族のお墓などが建てられ、現在チヨル・バクル廟には30もの建造物が建っています。

広い敷地は高いレンガの壁に囲まれていて、入口は一つしかありません。これは他のブハラ市内の建築物には見られない珍しい特徴。チヨル・バクル廟を観光する際はぜひじっくりと時間をかけて見てくださいね。

10. ミル・アラブ・メドレセ

出典: Fabio Achilli

ブハラの中心に位置している、ミル・アラブ・メドレセは、現在もなおイスラム神学を教える由緒正しきメドレセです。青いドーム屋根、繊細なモザイク画など、イスラム美術やイスラム建築のエッセンスが詰まっており、また2階建ての建物に囲まれた中庭やコーランの一節などが書かれたモザイク画など、THEイスラム建築と言えるような造りになっていますので、ぜひブハラ観光の最初に訪れて頂きたい場所です。

実はこのミル・アラブ・メドレセ、数々の有名なイスラム教神学者を輩出しているエリート校で、宗教を禁じていたソ連政府も、このメドレセを廃止することができなかったそう。ミル・アラブ・メドレセはカラーン・ミナレットなどの観光名所が多いエリアに建っていますので、訪れやすいことも魅力です。

11. ナディール・ディヴァンベギ・メドレセ

出典: DAVID HOLT

ブハラ市街地のど真ん中、リャビハウズの前に位置しているナディール・ディヴァンベギ・メドレセ。17世紀中旬に建てられたと言われているこのナディール・ディヴァンベギ・メドレセですが、入口に鳳凰の絵が描かれています。偶像崇拝を禁じているイスラム教に関連する建築物に動物の絵が描かれるのは大変珍しく、他のブハラ市内の建築物にも滅多に見られないんです!観光に来た際には、ぜひじっくりとご覧になってくださいね!

また夏にナディール・ディヴァンベギ・メドレセを訪れると、民族舞踊ショーを見ながら夕食をいただくことができます。夏にブハラにいらっしゃる方は、ぜひこちらもお楽しみください。

12. チャシュマ・アイユブ

出典: commons.wikimedia.org

ブハラ市街地の西に位置する、ちょっと変わった形をしたチャシュマ・アイユブ。日干し煉瓦で造られた長方形の建物は決して大きくはなく、円柱形の屋根や不揃いのドーム屋根が建つなどの質素な外観。しかし、チャシュマ・アイユブの建物の中には小さな泉があり、聖書によると聖人ヨブが杖によりこの地に泉を出現させブハラの人々を助けたという伝説が残っており、ブハラ有数の観光スポットとなっています。

さらに、この泉の水には病を癒す不思議な力があると信じられており、ご利益を求める多くの人々が日々訪れています。観光地、そしてパワースポットとしてもおすすめできる場所です。

13. バラハウズモスク

出典: pixabay.com

ブハラ市街地から西側に位置するバラハウズモスク。1718年に建設され、当時は国王一族専用のモスクとして使用されていました。

雷門模様と呼ばれる模様に幾何学模様や花をモチーフにした模様がちりばめられていたり、赤や茶色、緑の装飾が施されているのが最大の特徴で、他の観光地でもなかなか見られません。また天気の良い日には目の前の池にモスクが反射し、とても美しい光景が広がります。

14. マコギ・アッタリ・モスク

出典: DAVID HOLT

ブハラ市街地のど真ん中に位置している、マコギ・アッタリ・モスク。ブハラ最古のモスクとして有名です。諸外国の侵略などで何度も荒廃しては同じ場所に再建されたため、モスクの建物の柄が縦に3層に分かれています。一番下が仏教時代、真ん中がゾロアスター教時代、そして一番上の層がイスラム教時代のもの。ぜひ訪れたらこれらを見比べてみてください。

干しレンガで作られ質素な外観に幾何学模様や赤土レンガを掘って作られた彫刻など、マコギ・アッタリ・モスクの内装は典型的なイスラム教建築の特徴とは少々異なりますが、それもまた魅力の一つですね。

◎まとめ

いかがでしたか?ブハラには豪華絢爛なイスラム教建築からイスラム教以前に建てられた貴重な建築物など、様々な時代の様々な文化が集結している事をお分かりいただけたかと思います。イスラム文化やシルクロード文化に詳しくない人でも楽しめること間違いなしですよ。

なお残念ながら日本からブハラへの直行便はありませんが、ウズベキスタンの首都タシケントまでは日本からの直行便があるため、アクセスは比較的容易です。

市内観光しているだけでタイムスリップしているような気分になれる都市、ブハラ。ぜひ訪れてみてくださいね。

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