名称:ラパ・ヌイ国立公園(Rapa Nui National Park)
住所 Rapa Nui National Park,Easter Island
南米チリには7つの世界遺産があり、その全てが文化遺産です。有名なイースター島のモアイをはじめ、教会、鉱山跡、景色そのものなどそれぞれ違ったジャンルの世界遺産が登録されており、見応えがあります。
この記事では、チリにある7か所の世界遺産についてご紹介していきます!
目次
南米チリの世界遺産7選|魅力的なチリの文化遺産をすべてご紹介!
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1.ラパ・ヌイ国立公園
チリの世界遺産でまず思い浮かぶのは、イースター島「ラパ・ヌイ国立公園」のモアイ像ですよね!10世紀~16世紀にかけてつくられたと言われるラパ・ヌイ国立公園のモアイ像は、まだまだ謎に包まれたことが多いなんとも神秘的な石像です。
島の至るところにモアイが立っていますが有名なのは山の斜面にある「ラノ・ララク」のモアイや、倒されたモアイが並んでいる「アフ・バイフ」のモアイ、多くのモアイが並んで立っている「アフ・トンガリキ」のモアイなど。
ラパ・ヌイ国立公園のモアイはチリ領イースター島にあり、首都サンティアゴかタヒチから空路で行くのが一般的です。
2.チロエの教会群
「チロエの教会群」は、2000年に世界遺産登録された木造の教会堂群です。ラパ・ヌイ国立公園と同じく、チロエの教会群はチリ本土にはなく島にあるので飛行機で行かなければいけませんが、当時の教会を見ることができるので訪れる価値は十分にあります。
イエズス会の教会として建設されたチロエの教会群は、なんといっても色とりどりの建造物が特徴。カラフルな教会なんてとても珍しいですよね!また、一般の民家もカラフルなので、チロエのカラフルな水上住宅ということで有名スポットになっています。
チリは海に面しており海産物が美味しいことで有名ですが、もちろんチロエ島も海産物が美味しいのでぜひ味わってみてください。
名称:チロエの教会群(Churches of Chiloé)
住所:Castro、Los Lagos Region Chile
3.ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群
2005年に世界遺産登録されたチリの「ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群」は、同時に危機遺産にも登録された重要な世界遺産です。
危機遺産とは、自然災害や紛争によって破壊され価値を損なう可能性がある遺産のこと。チリの場合は地震が多いため危惧されています。
「ハンバーストーンとサンタラウラの硝石工場群」は19~20世紀にかけて建設され、200以上もの工場痕が残っています。場所はチリ北部のタラパカ地方にあるイキケから、約50kmのところにあります。
名称:ハンバーストーンとサンタ・ラウラの硝石工場群
(Humberstone and Santa Laura Saltpeter Works )
住所 Pozo Almonte, Región de Tarapacá
4.バルパライソ海港都市の歴史的な町並み
「バルパライソ海港都市の歴史的な町並み」は、2003年に世界遺産に登録されました。バルパライソは、チリの首都サンチアゴに次ぐ第2の都市。貿易都市として栄えています。
もともとスペインの植民地だったため、街並みはヨーロッパの影響を濃く受けた美しい景観が広がっています。バルパライソは港を中心として急斜面に住宅が建てられています。坂道が多いため、移動にはアセンソールと呼ばれるケーブルカーが便利。訪れた際はぜひ利用してみてくださいね。
夜になると海を囲むように住宅の明かりがともり、昼間とは違う幻想的な雰囲気に包まれます。異国情緒を感じられるステキな世界遺産です。
名称:バルパライソ海港都市の歴史的な町並み
(Historic Quarter of the Seaport City of Valparaíso)
住所:Valparaiso, Chile
5.スウェルの鉱山街
出典: By Marcelo Páez Bermúdez - Véase en Flickr, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=50912049 (CC BY 2.0)
「スウェルの鉱山街(シーウェルの鉱山都市)」は2006年に登録されたチリの世界遺産です。
20世紀初頭に当時最大の地下鉱山エル・テニエンテで働く人々の居住地としてつくられたシーウェルの鉱山都市。最盛期で約15,000人の労働者が暮らし、そのうえ天然資源が豊富に取れた企業街というのは20世紀ではあまり類をみないことからシーウェルの鉱山都市として世界遺産の登録されて現在に至ります。
当時の住宅や鉱山工場などがそのまま残っており、今でも人が住んでいるかのような雰囲気が漂っています。しかし、現在は居住者はいなくゴーストタウンになっています。
実際に鉱山採掘場に入るといった貴重な体験もできるので、ぜひ訪れてみて下さい。
名前:スウェルの鉱山街(Sewell Mining Town)
住所:Machali, O'Higgins
6.カパック・ニャン アンデスの道
「カパック・ニャン アンデスの道」は、インカ道が存在する南米のコロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチンの6か国が同時申請し、2014年に登録された世界遺産です。主にインカ帝国の貿易や文化、防衛システムの繁栄に、重要な役割を果たしたインカ道とその遺跡群が含まれます。
カパック・ニャン アンデスの道は四方が山々に囲まれどこまでも続く長い道が延々と伸びており、まるで映画のワンシーンに出てくるような壮大な景色を見ることができます。ペルーのマチュピチュやチャビン・デ・ワンタル遺跡など多くの構成資産も擁した価値の高い世界遺産です。
名称:カパック・ニャン アンデスの道(Inca road system)
住所:コロンビア・エクアドル・ペルー・ボリビア・チリ・アルゼンチン
7.アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロ文化の集落と人工的なミイラ
人為的にミイラ化された世界最古の例でとして、2021年にユネスコの世界遺産に登録された「アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロ文化の集落と人工的なミイラ」。アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロでは、死者を献身的に保存する最古のミイラ作りの風習があり、今までに280体以上のミイラが発見されています。
紀元前7020年頃は遺体を葦で包み、副葬品とともに埋葬する自然乾燥方式で作製されていました。紀元前5000年頃からはブラックミイラ様式、紀元前2500年以降はレッドミイラ、泥塗りミイラ、包帯巻きミイラなどの様式でミイラ化が施されたと考えられています。
チンチョーロ文化のミイラは、古代エジプトのミイラよりも2000年以上古い貴重な文化遺産です。発見されたミイラは劣化を防ぐため、アタカマ砂漠北部にある「サン・ミゲル・デ・アサパ考古学博物館(Archaeology Museum San Miguel de Azapa)」で保管展示されています。
名称:アリカ・イ・パリナコータ州のチンチョーロ文化の集落と人工的なミイラ
(Settlement and Artificial Mummification of the Chinchorro Culture in the Arica and Parinacota Region)
住所:Camino Azapa 12, Arica, Arica y Parinacota, チリ
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/1634/
◎チリの世界遺産まとめ
チリの世界遺産7選をお届けしました。南北に長いチリには、さまざまなタイプの世界遺産があることが分かっていただけたと思います。ぜひ一度訪れてみてくださいね。