和歌山県「海南市」の魅力的な観光名所8選!伝統工芸を学ぼう

和歌山県「海南市」の魅力的な観光名所8選!伝統工芸を学ぼう

和歌山県の北部にある海南市は、古くから工芸の街としてその名を知られてきました。内海地区の和傘や日方地区の塩つくりなど、中でも最も有名な伝統工芸品は紀州漆器です。現在では漆器を目当てに海南市へ訪れる観光客も少なくありません。歴史と伝統、そして自然に彩られた街、海南の魅力をお伝えします。

今もなお伝統工芸の技が大事に守られている海南市。海南の漆器の歴史は江戸時代までさかのぼります。紀州徳川家は紀州漆器の生産地として海南市周辺を特別に保護しました。これにより貴重な伝統が今もなおすたれることなく、受け継がれているのです。そんな紀州、海南市の観光スポットを8か所ご紹介します。

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和歌山県「海南市」の魅力的な観光名所8選!伝統工芸を学ぼう

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1. 漆器好きにはたまらない、人気の観光スポット「うるわし館(紀州漆器伝統産業会館)」

うるわし館(紀州漆器伝統産業会館)

紀州の漆器は黒江地区を中心に生産されています。紀州漆器のはじまりは室町時代。紀州の職人がおわんをつくったのがはじまりとも、お寺の僧侶が自分たちの使用する漆器をつくったのがはじまりともいわれています。

最も紀州漆器が盛り上がったのは江戸時代、紀州徳川の庇護のもとでした。無地だった漆器に蒔絵を施して長崎・神戸の外商に販売するようになったのです。

うるわし館(紀州漆器伝統産業会館)では、紀州漆器の展示はもちろん紀州塗りの蒔絵を体験できるコーナーがあります。細かくて大変そうと感じるかもしれませんが先生の指導の下、はじめての人でも驚くほど簡単にそしてきれいに仕上がります。

うるわし館(紀州漆器伝統産業会館)

毎週土日に開催される漆器職人さんの実演が見られるコーナーもあります。黒江の漆器の歴史を学びながら体験もできる。うるわし館は漆器好きにはたまらない、人気の観光スポットです。

2. 18000坪もある大庭園「温山荘園」

温山荘園(海南市)

海南の一角には、和風建築の本館や茶室、その周辺に美しい日本庭園が広がっている場所があります。温山荘園(おんざんそうえん)は紀州一の規模を誇る、18000坪もある大庭園。大正時代初期に新田長次郎という人によってつくられたものです。

新田長次郎は、日本初の動力伝動用革ベルトを製作した人。彼が会社を創業したのは1885年のことです。幕末の動乱を生き、時代の荒波にもまれながら大事業を成し遂げた新田長次郎は社会貢献に積極的な人物でもありました。現在の温山荘は、長次郎亡き後、彼の意志を後世に伝えたいとの思いから一般公開されているものです。

庭園の池には魚が悠々と泳ぎ、松林からは静かな風が流れてきます。しばし、雑事を忘れ時の流れにただ身を任せてゆったりとした時間を過ごせる場所です。
新田長次郎の骨太な人生を想いながら観光を楽しんでみてはいかがでしょうか。

3. 和歌山の海と山、両方を知ることができる博物館「和歌山県立自然博物館」

和歌山県立自然博物館

温山荘に近い海南市船尾の「和歌山県立自然博物館」は、和歌山の海と山、両方を知ることができる博物館です。玄関横では、海南の里山でとれた可愛らしい木の実たちが観光客を迎えます。

第1展示室は子どもも大人も大好きな水族館。ここでは「黒潮の海」と名付けられた水槽があり、そこには黒潮を泳ぐ代表的な魚ロウニンアジを見ることができます。見るだけでなく、実際に触ってみることができる「手で見る魚の国」は子どもたちに大人気の観光スポットです。

第2展示室では、標本や模型を使用して和歌山の自然を学びます。湯浅村で見つかったという恐竜の歯の大きさにはビックリ!また、和歌山はアンモナイトの産地でもあり、大小様々なアンモナイトの展示も見ることができます。

特別展示はその都度内容が変わります。どれも、子供が興味を持ちそうな企画が盛りだくさんの充実した展示。和歌山の歴史を学びたい人にはぴったりの観光スポットです。

4. 海南市でとれてすぐのみずみずしい野菜を販売している場所「とれたて広場」

海南を観光するなら、海南のとれたてを味わいましょう。とれたて広場はその名の通り、海南市でとれてすぐのみずみずしい野菜を販売している場所です。
安心、安全、新鮮を合言葉に、店内には旬の野菜や果物、手作りの梅干しなどがところ狭しと並びます。こうした施設の良いところは、消費者は生産者の顔が見えるので安心して食材を買うことができるという点です。

また、質が良いのも関わらず安いというメリットもあります。生産者の顔が見えるということは実はとても大事なことですが、現実にはなかなか難しいところがありますね。海南市だからこそ、こうした取り組みができるのかもしれません。安心、安全、新鮮を求めて、土日には観光客のみならず地元の人も多く訪れる場所です。

特にお野菜やお米は人気があり売り切れる可能性があるので、観光する際ははやめに行くことをおすすめします。

5. 一日ではとても遊びきれないくらい広大な場所「わんぱく公園」

わんぱく公園(海南市)

子どもたちを連れての観光はなかなか大変!途中で飽きてしまってぐずったり、機嫌が悪くて泣いたりといったこともしばしばです。せっかくの海南観光なら、子どもたちにも海南の自然に親しみ、海南を好きになってもらいたいと思います。

わんぱくランドは一日ではとても遊びきれないくらい広大な場所。そこには滑り台やアスレチックがたくさんありますよ。

季節によっては昆虫採集や野鳥の観察ができます。海南でしか見られないような貴重な生物にもしかしたら出会えるかもしれませんね。
公園の中にレストランもあるので、お腹がすいても疲れても安心。メニューはエビフライ、ハンバーグなど子どもが大好きな料理中心です。

※2024年4月1日から2025年3月末まで、改修のため休園中です。最新情報は公式サイトご確認ください

6. 初心者から上級者まで幅広い人が利用できる「海つり公園 下津ピアーランド」

海つり公園「下津ピアーランド」

海南観光を満喫するなら、海南の海で釣りはいががでしょう。海つり公園「下津ピアーランド」は、小学生や中学生も利用できるつり公園。初心者から上級者まで幅広い人が利用できるつり場です。

観光客に人気の海釣りを、下津ピアーランドなら安心して楽しむことができます。シャワーなどの施設も利用できるので、親子で釣りをするにはもってこいの観光スポットですよ。

7. この地で生まれて活躍した人物の作品などを鑑賞することができる「海南市歴史民俗資料館」

海南市の観光で、海南の歴史を学ばない手はありません。ここ、海南市歴史民俗資料館は海南市の歴史のみならず、この地で生れて活躍した人物の作品などを鑑賞することができる観光スポットです。

常設展の展示は4つ。井澤弥惣兵衛に関する展示と木蝋作品の展示、昔のくらしの道具、海南の遺跡です。井澤弥惣兵衛は海南市に生まれ、紀州流土木工法をはじめた人として大きな功績を残しました。

木蝋は和ろうそくの原料となるものです。江戸時代から海南の産業として木蝋づくりが行われてきましたが、現在ではそれもただの一軒のみとなってしまいました。なかなか出会うことのない木蝋を、ぜひその目でご覧ください。その他、昔の人々が使用していた生活道具を見て海と自然と共存してきた海南の庶民の暮らしを学びます。

資料館の目玉は展示だけではありません。伝統工芸を大事にしている海南ならではの体験コーナーがとても充実しているのです。紙すき体験や竹の工作、土鈴つくりなど。夏休みの工作で利用するのも良いかもしれませんね。

8. 子供にも大人気の観光スポット「黒沢牧場」

黒沢牧場

海南市で大人にも子供にも大人気の観光スポットです。大自然に囲まれた牧場の景色が良いことは言うまでもありません。それ以外にもこの牧場にはワクワクする仕掛けがたくさん詰まっています。

まずは定番の乳牛たちです。黒沢牧場の牛たちは最高の環境でストレスなく生活しているため寿命が平均より長いといいます。ノンストレスで育った牛の牛乳が美味しいのは当然のこと。

しぼりたて牛乳やそれでつくるアイスクリームは大人気商品です。牛を眺めながら牛乳を堪能した後はアスレチックコーナーへ。巨大な遊具やアーチェリー、スワンボートを楽しめます。またゴルフができるのも黒沢牧場の魅力の一つでしょう。ここのゴルフは1人でもまわれるショートコースです。9ホールを回り放題。観光の途中には、気軽に楽しめるこんなゴルフもまた良いものですね。

◎和歌山県海南市の観光スポットまとめ

歴史や伝統を守りながらも決して外と交わることを避けるわけではなく、むしろ積極的に貿易などを行った海南市。現在でもその姿勢は変わることなく、観光客のも優しい場所です。

海南市の伝統工芸が今もなお世界で必要とされていて、なおかつ高い評価を受けている理由は海南市のそういった姿にあるのかもしれません。古き良きものを守りながら新しいものをとりいれる姿勢は何事においても必要なことです。

簡単なようで難しく、そして重要なこと。海南観光をしていく中でそうしたことを教えられたような気がします。昔と今が同居する革新の街、海南をあなたも観光してみませんか。

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