シベリア南部の美しい町、ハカス共和国の首都アバカンの観光名所12選

画像出典:Артеменко Юрий (CC BY-SA 3.0)

シベリア南部の美しい町、ハカス共和国の首都アバカンの観光名所12選

アバカンは、ロシアのシベリア南部にあるハカス共和国の首都です。人口は約17万人。アバカンは、履物や食品、金属製品を製造する商業の中心地としても有名です。ロシア軍が採用するライフル銃・AN-94は通称「アカバン」と呼ばれていますが、これはアカバンに軍事要塞があったことが由来だといわれています。

アバカンは商業や、軍事でも重要な拠点でありながら文化的な発展もしており、アバカンの博物館やアートギャラリーなど観光スポットも多数。そんなアバカンの見どころをご紹介していきます。

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シベリア南部の美しい町、ハカス共和国の首都アバカンの観光名所12選

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1.Khakass National Museum of Local Lore

出典: ru.wikipedia.org

ハカス族国立博物館Khakass National Museum of Local Loreは、ハカス共和国の歴史の中で民族についてなど重要な項目に関連した博物館です。

もともとハカス族はこの地で遊牧民として暮らしていましたが、時代によりモンゴルやロシアなどによる支配を受けることとなりました。博物館では、ハカス族が実際に使用していた家具などが展示され、ハカス族の歴史を知ることができます。博物館自体はコンパクトですが、充実した展示により見ごたえはありますよ。

長い間ロシアに支配された状態でしたが90年台に正式に独立したハカス共和国。そのツールを知れるハカス族国立博物館は貴重な資料館と言えるでしょう。観光でハカスの歴史にぜひ触れてみてくださいね。

2.Spaso-Preobrazhensky Cathedral

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大聖堂Spaso-Preobrazhensky Cathedralはアバカン市にソボロナヤ広場に位置する、黄金のドームや12個の鐘が美しい5階建の建造物です。大聖堂は2つの寺院で構成されていて、低寺院は洗礼のために使用されます。鐘楼は約6000kgの重量を誇るアバカン最大級の鐘楼です。

外観の綺麗さは圧巻で、特に夕日に照らされたSpaso-Preobrazhensky Cathedralは神々しい輝きを放ちます。また内装の絵画や調度品もとても貴重なものが多く、素晴らしいものばかりで思わずみとれてしまいそうな美しさですよ。アバカンの教会の中でも最もオススメのスポットなので、ぜひ観光で訪れてみてください。

3.Russian Lermontov drama theatre

Russian Lermontov drama theatreはロシアと世界演劇文化の伝統を表現する重要な劇場です。当時の俳優たちがボトキンスクからアバカンへ移動したときに設立したと言われ、その歴史は1939年に始まりました。

劇場は初日から満員だったといわれるほど、アバカン市民に愛されていました。その最初の演目は「楽観的悲劇」と呼ばれ、大成功を収めたということです。1941年に劇場は、有名なロシアの作家Lermontovの100周年を記念してその名前を与えられました。

2005年には、国家機関の劇場として認められます。現在では古典文学を織り交ぜたパフォーマンスをしており、ロシア有数の名劇場といえますね。タイミングが合えば素晴らしい舞台を観賞できるかもしれませんよ。

4.Wildlife Center

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アバカンの動物園Wildlife Centerは、1972年に設立されました。設立後動物園はその規模を徐々に拡大していき、2002年には動物園や水族館のユーラシア地域協会に認定されました。アバカン市民に親しまれているスポットです。

絶滅危惧種や貴重な鳥を保護する動物園としても活躍しています。園内は哺乳類が約76種、鳥類の約80種、爬虫類の約18種と5ヘクタールの領土に様々な動物が生活しているので、日本では見ることのできない種類の動物も見れそうですね。

動物たちは自然に近い形で生活しているので、園内を歩くときは動きやすい靴で行くのがオススメです。また事前に予約をすればガイドもついてくるので、より動物園を楽しみたい方は事前予約をして見るのもいいでしょう。

5.ローラの像

クラスノヤルスク方向からアバカン市内に入ると、アバカンのシンボル的存在の石碑で両手をかざした女性の像「ローラの像」が見えてきます。

ローラの像は彫刻家ダビドフによって作られました。「ローラ」は公式な名前ではなく、いつのまにかアバカン市民から愛称として呼ばれるようになったのだそう。それだけこの像がアバカン市民に愛されているということですね。

夕方にはライトアップされ、ロマンチックな雰囲気に包まれるローラの像は、観光客にとっては人気の観光スポットとなっており、像と一緒に記念撮影もよくされるそうです。アバカン市内散策の前に、ローラの像へ挨拶に行ってみてはいかがでしょうか?

6.Dream Gardens Park

Dream Gardens Parkは、普通の公園とは少し違った面白い公園となっています。園内にはエッフェル塔が建てられていて、パリの風景を模したものかと思えば、ハリネズミの塚があったり、イギリス風な緑の芝生を敷かれたエリアや、巨大なワシの嘴を模したモニュメントがあったりと、非常奇想天外なオブジェで楽しませてくれます。

また日本庭園もあり、ほっと一息するのにもピッタリ。遊歩道には様々な植物やシベリアの生物のオブジェもあり、シベリア南部独特の風景も体験することができます。ロシアではなかなか味わえない、Dream Gardens Parkで不思議な体験を楽しんでみてくださいね。

7.St. Nicholas church

教会St. Nicholas churchは木製の寺院として、19世紀に建てられました。この教会は食堂や寄棟鐘塔とドームで覆われた建造物です。St. Nicholas churchは長い歴史の中でソ連軍の時代1930年に一度閉鎖に追い込まれました。しかし市民の助けもあり、1944年に改修され再度教会として活躍することになります。

レンガの壁を囲まれた教会は、緑の屋根と白い壁が綺麗なコントラストを描き非常に美しいです。そして街の中心部に位置するので、周りの観光地へのアクセスも良く気軽に立ち寄ることができます。観光の合間にぜひ癒されに訪れてくださいね。

8.Sculpture Little Prince

アバカンにある銅像Sculpture Little Princeは、世界的に有名な絵本「星の王子さま」をモチーフにした銅像です。小惑星B612に座っている可愛らしい少年は、たちまちアバカン市民に愛される存在となりました。

記念碑は彫刻家アンドリュー・クラスノヤルスクによって作られ、アバカンのシンボルとなっています。他国からの観光客にも非常に人気が高く、少年と同じポーズで記念撮影をする人は少なくありません。もしアバカンに観光へ来たのなら、ぜひこのリトルプリンスの像と同じポーズで記念撮影をしてみてくださいね。

9.Salbyksky Mound

出典: ru.wikipedia.org

Salbyksky Moundは、ハカス共和国で最大の考古学的な記念碑です。これは地元の地名であるSalbykskaya流域にちなんで命名されました。

この最も大きな石のピラミッドの高さは約20mもあり、古代の王とその家族の埋葬場所の一つとされています。古墳の周りに垂直の石のプレートがありプレートの重さは約20tから60tと大小様々な石で構成され、その高さは約8m。

伝説では上部の「空」の世界に、夜明けに死んだ人の魂を導く「霊の道」であると言われています。墓の内部の白樺の樹皮の厚い層とカラマツの木で作られていてとても神秘的な内装をしています。現在はツアー観光も行なっており、気軽にSalbyksky Moundへと向かうことができます。ぜひロシアのストーンヘンジを訪れてみてください!

10.Abakan Art Gallery

出典: wikimapia.org

Abakan Art Galleryでは、素敵な場所で美しいに触れる絶好の機会です。地元のアーティストによる絵画を展示し、アバカン市内の観光スポットとして活躍しています。

地元のアーティストによる、ハスカ族をモチーフにした絵画のコーナーや、アバカンの自然を描いた絵画などが並び、アバカンの地域を学ぶことができます。独自の表現方法で作成されたオブジェなども展示されておりその美しさは圧巻です。

館内はとても明るく、居心地のいい空間で作られているのでアバカン市民の憩いの場としても利用されています。ぜひアバカンの芸術文化に触れてみてください!

11.Monument to Ivan Yarygin

Monument to Ivan Yaryginは、クラスノヤルスクの宮殿近くに位置しています。2回オリンピックチャンピオンに輝いたロシアの伝説的レスラー・イワンを讃えた記念碑です。

イワンは1972年ミュンヘンのオリンピックと1976年モントリオールで2回の金メダルを獲得。ロシアの英雄的存在となりましたが自動車事故で1997年亡くなりました。イワンの死を悼み2002年にこの銅像が建てられたということです。

記念碑は高さは約4mあり、周りが噴水で囲まれています。結婚式の記念写真を撮る人もいるほどアバカン市民から愛されるスポット。ぜひ訪れてみてくださいね。

12.Fairy Tale Khakasskiy National Puppet Theater

ハスカ共和国の人形劇場Fairy Tale Khakasskiy National Puppet Theaterは1979年に設立されました。最初のパフォーマンスは「3匹の子ブタ」を演じ瞬く間にアバカン市民の人気の劇場となります。

Fairy Tale Khakasskiy National Puppet Theaterは、ロシアで最高の人形劇場の一つであるといわれています。その劇場のレベルの高いスキルは、ロシア国内だけではなく海外からも評価されています。国際コンテストでの受賞歴もあり、世界の演劇評論家によって何度も賞賛を浴びています。

劇場のレパートリーは、ロシア語、ドイツ語、フランス語、ポーランド、ウクライナ、そしてハスカの文献に基づいて、100以上のショーを行なっています。アバカン観光でハイクオリティーな人形劇をぜひ鑑賞してみてくださいね。

◎まとめ

ロシアでも独自の文化を持つ、ハカス共和国首都のアバカンは見どころ満載。観光スポットとしても楽しい場所ですが、ぜひハスカ族のルーツを知り、現在のアバカンの芸術的文化にも触れてみてくださいね。シベリア南部の美しい町アバカンを訪れてみてください!

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