名称:ハンザ同盟都市ヴィスビュー (Hanseatic Town of Visby)
住所:Stora Toernekvior, Gotland
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/ja/list/731
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7.ハンザ同盟都市ヴィスビュー

ヴィスビューはバルト海に浮かぶゴットランド島北西に位置する町です。ゴットランド島は中世初期まではバイキングの地でしたが、その後ヴィスビューが都市として発展し、13世紀から14世紀の頃にはハンザ同盟の重要な中心都市の一つになりました。ハンザ同盟は、中世後期から近世初期に北ドイツを中心にバルト海沿岸の貿易を独占し、北欧の経済を支配した神聖ローマ帝国に忠誠を誓う複数の都市で構成された同盟です。後に300年間デンマークに占領されましたが、1645年からスウェーデン領になりました。
市街は全長3.5kmの城壁でぐるりと囲まれていて、映画「魔女の宅急便」の街のモデルのひとつになったともいわれています。ハンザ同盟時代の13世紀に建てられた建造物や廃墟が200以上残されていて、街歩きが楽しいヴィスビューです。1995年に世界遺産に登録されました。
8.ファールンの大銅山地域

スウェーデン中部ダーラナ地方にあるファールンにはかつてスウェーデン最大の銅山があり、17世紀には全世界の銅の生産量の3分の2を占めていた程でした。目をひくのは1687年に起きた大崩落事故の跡で地表直径400メートル、深さ100メートルの巨大な穴があいています。これは無計画な採掘の結果で、この事故をきっかけにさらに深い所に地下坑道を掘るようになりました。事故の起きた日は年に2度だけある休みの日だったので、奇跡的にケガ人の一人も出なかったといわれています。
ファールンの銅はヨーロッパ中に運ばれ、フランスのヴェルサイユ宮殿の屋根にも使われています。現在は廃坑していますが18世紀に作られた従業員用の住居や聖堂などが残されています。ガイド付きツアーで内部の見学ができるので、アドベンチャー気分が味わえそうです。ファールンの大銅山地域は2001年に世界遺産に登録されました。
名称:ファールンの大銅山地域 (Mining Area of the Great Copper Mountain in Falun)
住所:Gruvplatsen 1, 791 61 Falun
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/1027/