地中海に浮かぶ「聖ヨハネ騎士団」の島、マルタ共和国の世界遺産をご紹介

画像出典:Berit Watkin / flickr

地中海に浮かぶ「聖ヨハネ騎士団」の島、マルタ共和国の世界遺産をご紹介

「地中海のへそ」とも呼ばれるマルタ島は淡路島の2分の1程しかない小さな町ですが、まわりを透き通ったブルーの海で囲まれ、首都が世界遺産にも認定されている美しい町なのです。マルタ島は日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、年間を通して温暖な気候、治安の良さから近年では語学留学などで訪れる人も増えてきています。

そんな小さな国マルタですが、首都ヴァレッタを含め3つも世界遺産があるんです。要塞都市であったヴァレッタも中世の雰囲気が残る美しい街ですが首都以外の世界遺産は歴史も紀元前とさらに古く、訪れる人の想像を掻き立てますね!そんなマルタの世界遺産3つをご紹介します。

目次

地中海に浮かぶ「聖ヨハネ騎士団」の島、マルタ共和国の世界遺産をご紹介

1.ヴァレッタ (Valletta)

首都ヴァレッタはマルタ島の東部に位置し、聖ヨハネ騎士団が築いた歴史的遺跡が残るとても美しい町です。第二次世界大戦では戦禍に巻き込まれ沢山の遺跡が被害を受けましたが、その後復興され1980年に世界遺産に認定されました。マルタ島は当時勢力を拡大していたオスマントルコへのヨーロッパ側の防衛拠点として、熾烈な戦いを繰り広げていました。その結果ヨーロッパ中から寄付が集まり、潤沢な資金を用いて強固な城塞都市をと築かれたのがここヴァレッタなんです。ヴァレッタの名前は当時の騎士団長の名前から取られそうですよ。

淡い黄色の「マルタストーン」と呼ばれる石灰岩で作られた家々、カラフルな「ガラリア」というバルコニーが並ぶ様子はどこを見ても絵になる風景ですね。見所は沢山ありますがヴァレッタ最古の建物「勝利の聖母教会」や騎士が眠る「聖ヨハネ大聖堂」の美しい内部を見ると、この町が確かに世界遺産に相応しい町だというのを実感できます。ぜひマルタ島を訪れこの美しい世界遺産の町を堪能してくださいね。

2.マルタの巨石神殿群 (Megalithic Temples of Malta)

マルタ島はとても小さな島ですが、この島には人類最古のものといわれる石造建造物があるのです。マルタ島には30もの巨石神殿が見つかっているのですが、その中でも離島・ゴゾ島にあるジュガンディーヤ遺跡が1980年に世界遺産として登録されました。この遺跡は全長6メートル、重さが20トンもあるという巨石で造られ、左右2つある神殿は女性の乳房を現しているそうです。

またその後マルタ島にある5つの石造神殿が1992年に世界遺産に追加されました。どの神殿も巨大な石組みが紀元前4500年から紀元前2000年に作られたとされていますが、当時どのような技術をもってしてこのような巨石を積み上げたのかは、今もまだ不明だそうです。ミステリアスで太古のロマンを感じる、世界遺産に相応しい巨石群をぜひ訪れてみて下さいね!

3.ハル・サフリエニの地下墳墓 (Hal Saflieni Hypogeum)

マルタ島のパオラにある「ハル・サフリエニの地下墳墓 (Hal Saflieni Hypogeum)」は別名ハイポジューム地下神殿とも呼ばれている紀元前2500年頃のものだそうです。本来は宗教上の重要な場所として作られたものが、後に共同地下墳墓となり1980年に世界遺産に認定されました。1902年に建築作業中に偶然発見されたこの遺跡内部は複雑な階段と石室により迷路のようになっていたり、侵入者を転落させるための罠があったりとまるで映画インディージョーンズのようで訪れる人をワクワクさせますね!

内部からは有名な「眠れる貴婦人」像やなども見つかっており、こんな小さなマルタ島に過去どんな文明が栄えていたのか想像するのも楽しいです。そんな貴重な世界遺産の保護のため、一日70人と入場制限を設けているのでここを訪れる際には事前に確認することをお薦めします。

◎まとめ

マルタ島の世界遺産をご紹介しました。周りを青く美しい地中海の海に囲まれながら、中世の外敵との攻防の歴史を色濃く残している希有な島です。別名「ルネッサンスの理想の町」とも呼ばれる美しい城塞都市バレッタをはじめ、教会内部も古都もどこを散歩しても写真を撮りたくなる美しい景色が沢山。数多くの謎が残る紀元前の巨石文化を垣間見える場所でもあるマルタ島、ぜひ実際に訪れて想像力をふくらまして下さい。小さい島ながら訪れたことを後悔させない、見所満載の島ですよ!

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