匝瑳市の観光スポット12選。国内きっての難読地名へ、そうさ今こそ!

画像出典:sorakara / PIXTA(ピクスタ)

匝瑳市の観光スポット12選。国内きっての難読地名へ、そうさ今こそ!

千葉県東部に位置する匝瑳市(そうさし)は、九十九里浜に面した穏やかなところ。市町村としては日本屈指の難読地名とされる匝瑳市ですが、その名の由来はかつて周辺一帯に置かれていた匝瑳郡にちなんだものです。

匝瑳市の中心部にあたる八日市場にはJR総武線が走っているので、都心からのアクセスもばっちり。また、成田空港からわずかに10㎞の距離にあるのも、観光においては特筆すべきポイントでしょう。空港からひと駅の芝山千代田駅からバスを利用すれば、多古町を経由して容易に匝瑳観光へ乗り出すことができます。

そんな匝瑳市内には、日蓮宗の学問所として栄えた飯高寺や、江戸時代以来の趣を残す町並みなど隠れた歴史観光スポットが点在!さらに、植木のまち・巨木のまちとして知られることから、自然関連の観光地にも恵まれています。ご当地ヒーロー「ソーサマン」も、あなたが匝瑳観光にやってくる日を心待ちにしていますよ。

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匝瑳市の観光スポット12選。国内きっての難読地名へ、そうさ今こそ!

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1.飯高寺

匝瑳市の中心街の八日市場から、県道16号線をまっすぐ北にひた走った先にある飯高寺(はんこうじ)。ここはかつて、檀林と呼ばれる日蓮宗の学問所として発展した寺院で、江戸時代には関東三檀林の1つに数えられるほど隆盛を極めました。最盛期には1000人近い僧侶が学んだとされていますが、明治に入って学制が発布されると、檀林はすべて廃止となりました。

ですが、当時の繁栄ぶりを物語る堂宇は今も健在!とくに、深鬱とした杉林を抜けた先に現れる大入母屋方丈の講堂は、学問所ならではといった威厳と品格を感じさせます。そのほか、江戸時代前期~中期の造営とされる鐘楼や鼓楼、そして総門が、国指定重要文化財となっています。

ちなみに、廃檀となった飯高檀林を継承して設立されたのが、現在の立正大学です。匝瑳市の観光は、格式高い飯高寺からどうぞ!

2.ふれあいパーク八日市場

飯高寺の東方にある「ふれあいパーク八日市場」は、匝瑳市の新たな観光拠点とするべく建設された総合物産交流ターミナルです。匝瑳市内の農家が持ち寄った採れたて新鮮野菜を購入できるほか、匝瑳の食材を用いた郷土料理が食べられるレストランも併設されています。

また、ふれあいパーク八日市場へ来たらぜひ立ち寄ってもらいたいのが、隣接する「花・植木見本園」!植木の町として知られる匝瑳市だけに、年間を通じて季節の花々や苗木が所狭しと並べられています。匝瑳観光で自分用のお土産をご所望の方にはピッタリですよ。

3.九十九里浜

千葉県東岸地域のシンボル九十九里浜。その長大な砂浜の一部がかかる匝瑳市内には、野手浜海水浴場と今泉海水浴場の2つの砂浜が、観光客向けに整備されています。

とはいえ、他の地域のメジャーな海水浴場に比べるとずっと静かで、海の家もありません。それだけに、ただ砂と海を眺めながら、のんびりとした時間が過ごせるエリアとなっているのです。付近にはオートキャンプ場もあるので、家族で匝瑳の海へ遊びに来てそのまま一泊、というのもアリですね。

匝瑳市へ観光に来るなら、九十九里の浜と海を見ずには帰れませんよ。

4.ハリキリ戦隊ソーサマン

美しい海に臨み、植木栽培の緑に囲まれた匝瑳市。のどかで平和なこの町を守るため、日々活動にいそしんでいるのが、ハリキリ戦隊ソーサマンです!ソーサマンは永遠の24歳の3人組で、ソーサレッドが匝瑳市の平和を、ソーサブルーは匝瑳の環境を、そしてソーサイエローが匝瑳市民の健康を見守っています。

彼らの敵は、匝瑳市の支配をもくろむ「ブラック・ドブラック団」!首領・原黒々博士が次々と送り込む怪人をやっつけるため、ソーサマンは匝瑳市内のありとあらゆるイベントに現れます。

ソーサマンの活躍を見たい人は、匝瑳市のHPで出動予定を確認しましょう。これまでの戦果を振り返るなら、淡々とした語り口の「ソーサマン ミニ劇場」も必読ですよ。せっかく匝瑳市を観光するなら、匝瑳市内でソーサマンと握手!してみたいですよね。

5.八日市場の町並み

匝瑳市の中心街八日市場は、江戸時代中期ごろから木綿栽培で発展した街。現在も、江戸・明治・大正、そして昭和初期の建造物が点在してます。とくに、「坂本総本店」「新井時計店」「鶴泉堂」の3つの店舗建物は、国の有形文化財に登録されているほど価値の高い観光資源となっています。

また匝瑳市(旧八日市場市)は、俳優の故・地井武男さんの出身地。晩年に好評を博した番組『ちい散歩』にちなんで、八日市場ではこの古き良き匝瑳の町並みを「散歩のまち」として売り出しています。

往年の地井さんのように、匝瑳市八日市場をあっちへぶらり、こっちへぶらりと楽しんてみませんか。

6.そうさ観光物産センター匝りの里

JR八日市場駅前にある「そうさ観光物産センター匝(めぐ)りの里」は、匝瑳市の海産物や農産物などを取りそろえたお土産スポット。植木のまち匝瑳市の特産品である種々の苗木も販売されています。

また、匝りの里の見どころの1つが、匝瑳市(旧八日市場市)出身の俳優である故・地井武男さんのコーナー!2012年に地井さんが亡くなってから、匝瑳市には3年の期間限定で「地井武男ふれあい記念館(ちいちい茶屋)」が運営されていましたが、2015年に惜しまれつつ閉館。しかし、記念館で扱われていた地井さんゆかりの品々の一部が、匝りの里に場所を移して展示されています。

匝瑳が生んだ名俳優の足跡をたどる観光もおすすめですよ。

7.天神山公園

天神山は、匝瑳市の中心街八日市場の背後に横たわる小高い丘です。この丘をめいっぱい使って整備された天神山公園は、匝瑳市民の憩いのスポット!植木のまち匝瑳市を象徴するかのように、園内にはさまざまな種類の桜が約550本植栽され、春には多くの花見客や観光客で賑わいます。

丘のてっぺんには木製の展望台が設けられ、匝瑳市内や九十九里の海を見渡すことができます。また、手ごろな夜景スポットとしても知られ、デートや夜の散策などに利用する人も少なくありません。高い山の少ない千葉県匝瑳市で眺望を楽しむなら、ここをおいて他にありませんよ。

8.日本寺

飯高檀林こと飯高寺をおすすめするなら、匝瑳市のお隣・多古町にある日本寺(にちほんじ)に触れないわけにはいきません!こちらはかつて中村檀林と呼ばれ、やはり飯高檀林と並ぶ関東三檀林の1つに数えられる名刹でした。

現在はあじさいの名所として観光客に親しまれていて、境内にはおよそ8000本ものあじさいが植えられています。また、それとは別にあじさい園も造営され、シーズンにはカメラを携えた観光客が大勢集まります。

9.栗山川あじさい遊歩道

匝瑳市のお隣の多古町で、もう1つおすすめの観光スポットが「あじさい遊歩道」。町の中央を貫流する栗山川の両岸に、およそ2㎞にわたって色とりどりのアジサイが咲き連なります。また、春には菜の花、秋には約50万本ものコスモスが一斉に開花し、季節ごとの花の絨毯を敷き広げます。

南端の「道の駅多古」と、中間付近のあじさい橋のたもとに駐車場も完備されているので、車で匝瑳市観光したついでに立ち寄るのもいいですね。京成本線とつながっている芝山鉄道の終点芝山千代田駅からバスで訪ねることもできるので、成田空港で時間が余った際などにお花畑散策に出かけるプランもありですよ。

10.安久山のスダジイ

植木のまち匝瑳市は、巨木が多いことでも有名!平成17年に環境省が行なった調査では、現匝瑳市の旧八日市場市域で、全国の市町村でもっとも多い211本の「巨木」が確認されました。

匝瑳市の巨樹のなかでも、とりわけ銘木とされているのが「安久山のスダジイ」です。幹回り10m、樹高25m、そして樹齢はなんと1000年ともいわれています。大きさもさることながら、注目すべきはその樹形!根から枝先までこれでもかというくらいに、うねりせり出し、見る者を芯から圧倒します。

そんな「安久山のスダジイ」があるのは、平山氏の私邸の裏庭。氏がご在宅のときには、一声かけて「維持管理協力金」を納めれば、見学させていただくことができます。とくに土日には、平山氏がガイドもして下さるので、観光には週末がベターでしょう。車で観光する際には、必ず近くの飯高小学校跡地に駐車するようにしてください。

11.ハリストス須賀正教会

ハリストス須賀正教会は、明治24年に開かれた東方正教会(ロシア正教)の教会です。建物自体は平成11年(1999)に建て替えられた新しいものですが、観光の見どころは聖堂の中にあります。

ここには、日本人最初のイコン(聖像)画家とされる山下りんの描いた10面にも及ぶイコンが収蔵されています。これらはもともと、東京神田のニコライ堂から譲り渡されたもの。ニコライ堂のイコン画は、その後の関東大震災で焼失してしまっているので、匝瑳市に現存している彼女の作品は歴史的にもたいへん貴重なんですよ。

日蓮宗の檀林で有名な匝瑳市観光で、キリスト教の名画にも触れられるなんて意外ですね。見学をご希望の場合は、事前に教会に申し出ておきましょう。

12.松山庭園美術館

匝瑳市の丘陵地帯の一角にある松山庭園美術館は、芸術家此木三紅大(このきみくお)氏のアトリエを改装・公開したもの。館内にはドラクロアや浅井忠など、此木氏が参考とした国内外の名画家の作品をはじめ、茶道具や蒔絵琴のコレクションが展示されています。

また、約2000坪という敷地内には館名の通りの純和風庭園のほか、洋風庭園や見晴し亭などがあります。匝瑳観光で美術館も訪ねてみたいのであれば、こちらがオススメです。看板娘ならぬ看板猫ちゃんたちが、観光客をさりげな~くもてなしてくれるでしょう。

◎まとめ

千葉県匝瑳市、読めるようになりましたか?そして、観光に行きたくなったでしょうか!?都心からも、そして成田空港からもアクセスしやすい匝瑳市で、まったり観光というのもオツなもの。九十九里浜から海を眺めるのも、飯高檀林の杉林を歩きながら独り思索にふけるのも良し。さらには地井さんの愛した匝瑳の街並みを散歩したり、あじさいや菜の花の咲く川べりの道をつらつら歩くのもオススメです。

定番観光地の成田や銚子からもほど近い匝瑳市へ、そうさ今こそ!

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