【南米の秘宝】世界遺産からコロンビアの魅力を探る!

画像出典:Norma Gòmez (CC BY 2.0)

【南米の秘宝】世界遺産からコロンビアの魅力を探る!

コーヒー、エメラルド、ルビー、バラなどの産地である南米コロンビア。50年以上に渡る内戦が終結を迎えたことでも記憶に新しいコロンビアですが、歴史的な建造物や素晴らしい自然が多くあり、観光地としてとても魅力的な場所です。数多くの資源のうち現在9つ(世界文化遺産6・世界自然遺産2・複合遺産1)が世界遺産として登録されています。名産のコーヒー畑も世界遺産の風景の1つなのです!今回は9つの世界遺産を通して、コロンビアの魅力をお伝えします。

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【南米の秘宝】世界遺産からコロンビアの魅力を探る!

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1. カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群

コロンビアで最も美しい港町との呼び声も高い港町カルタヘナ。1984年に「カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群」として街全体がコロンビア初の世界遺産に登録されました。

かつてスペイン人から「インディアスの真珠」と称えられた美しい港町は、素晴らしい歴史的建造物だけではなくスペイン植民都市時代の跡を要塞などから伺えます。街全体がとにかく美しく、街歩きをしながら世界文化遺産を味わえますよ。色とりどりの建物は青空によく映えます。博物館や教会など見所もたくさん。コロンビアの世界遺産巡りで必見のスポットです。

2. ロス・カティオス国立公園

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1994年に2番目にコロンビアの世界遺産として登録されたロス・カティオス国立公園。この国立公園はコロンビア北西部にあり、7万haを超える広大な敷地内には丘陵地帯、森林、湿原など多様な環境下で暮らすさまざまな動物を見ることができます!1つの国に異なった気候をもつコロンビアには幅広い生態系が生息しているため、環境保護の観点からもこの国立公園は世界自然遺産として登録されたのです。

違法な伐採により2009年から2015年までは危機遺産リストに載っていたロス・カティオス国立公園。公園内のトレッキングでは昆虫や両生類をはじめ、ナマケモノやジャガーなど絶滅危惧種にも出会うことができます。

3. サンタ・クルス・デ・モンポス

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コロンビア北部の街サンタ・クルス・デ・モンポスはスペインの影響を色濃く残す世界文化遺産の1つ。1540年にスペイン人によって建設されたこの街は16から18世紀にマグダレナ川とカウカ川沿いまで発展しました。スペインの植民地時代を今に伝える文化財として1995年に世界遺産に登録されました。

街は白を基調とした建物や黄色、オレンジのカラフルな教会などが美しく、ゆったりとした雰囲気。コロニアル様式と呼ばれるスペイン様式とアメリカ先住民様式が混合した独特な建築様式が、良い状態で保存されていることが世界遺産登録の決め手だそう。コロンビアの首都・ボゴタからは距離がありますが、訪れる価値のある場所です。

4. ティエラデントロの国立遺跡公園

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コロンビアで古代遺跡を堪能できる世界遺産がティエラデントロの国立遺跡公園。コロンビア南西部にあるこの国立公園は、先コロンブス期の文化的宝庫を今に伝える世界文化遺産として1995年に登録が決まりました。

地下埋蔵所として使われた洞窟の中に石を切り抜いて造られた装飾や幾何学的な絵などが描かれています。小さいものは2.5m、大きなものになると直径が12mのものまで実にさまざま。セゴビアの丘、小妖精たちの丘、サン・アンドレスの丘、 アボカドの丘とありますが、どれも考古学的に重要な場所なのです。この周辺で見つかった出土品なども多く展示されていて、古代コロンビアにタイムスリップしたような感覚を得られる世界遺産です。

5. サン・アグスティン遺跡公園

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ティエラデントロの国立遺跡公園と共にコロンビアの世界遺産として登録されたのが、サン・アグスティン遺跡公園。ここはコロンビアの西を流れるマグダレナ川上流の標高1200mから2000mの広範囲にわたって点在する大きな石彫の遺跡群が保護されている公園です。5世紀から8世紀ごろのものとされる山岳地帯に現れた石彫は、人間を型どったものやワシなどの動物を模したものまで。古代のコロンビアに発展していた文明の墓石であり、5mに及ぶ大きなものもあるんですよ!

ティエラデントロの国立遺跡公園と近いため、あわせて訪ねても面白いかもしれません。遺跡ファンにはたまらない世界文化遺産です!

6. マルペロ動植物保護区

コロンビア西部の海岸から約500kmに位置するマルペロ島は世界自然遺産として2006年に登録されたスポットです。マルペロ島とその周辺の海域は、絶滅危惧種が生息する東太平洋熱帯地域で最大級の禁漁区。コロンビア政府は1995年からこの地域の保護を始め、現在では世界中から科学者が訪れる場所でもあります。

マルペロ動植物保護区にはウミガメや深海種、色々な種類のサメなど珍しい生物が見られることから世界でも有数のダイビングスポットなのです。この世界遺産でダイビングをすることを目的に世界中からダイバーが訪れます。生物だけでなく海中洞窟などの地形も楽しめるのも魅力の1つ。コロンビア本島から36時間ほどかかりますが、一度は行ってみたいと世界中のダイバーが憧れる世界自然遺産です。

7. コロンビアのコーヒー産地の文化的景観

世界最高のコーヒーと名高いコロンビアのコーヒー。そんなコロンビア名産のコーヒー畑が2011年に世界文化遺産として登録されました。数あるコーヒー畑のなかでも、パイサ地域の一部から6つの景観が世界遺産に選ばれました。

観光の際にはアルメニア近郊にある「コロンビア国立コーヒー公園」へ行ってみてはいかがでしょう?広い園内にはコーヒー畑が広がり、リフトやロープウェイで移動をしながら景観を楽しめるアミューズメントパークのようになっています。世界遺産の景色を散策したあとはぜひ名産のコーヒーを堪能してくださいね。見て味わって楽しめるスポットです。

8. アンデス道路網、カパック・ニャン

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2014年に登録されたコロンビアの世界遺産、アンデス道路網、カパック・ニャン。ここは南米大陸の6カ国(ペルー、エクアドル、ボリビア、チリ、アルゼンチン、コロンビア)が共同申請したことが珍しい世界文化遺産でもあります。全長40,000kmにも及ぶ長い長い道路はインカ文明時代に整備されたもの。この経路にはペルーの世界遺産であるマチュピチュ遺跡やチャビン・デ・ワンタル遺跡などの見所があり、何日もかけて本格的なトレッキングをするツアーなどが人気を博しています。

古代にはインカ王の移動に使ったり、情報の伝達などで利用されたようですが、実はインカ文明以前からあった道であるという説も。標高が高く空気も薄い環境なので、体力と十分相談した上で訪れたいコロンビアの世界遺産です。

9.チリビケテ国立公園「ジャガーのマロカ」

2018年にコロンビア初の世界複合遺産に登録されたのが、チリビケテ国立公園「ジャガーのマロカ」。複合遺産とは、文化遺産と自然遺産の両方の価値を持つ遺産です。

国内最大の保護区であり、非常に複雑な形状のテーブルマウンテンが自然の壮大さを感じさせてくれます。また、テーブルマウンテンには狩猟や舞踊、儀式などの古代民族の生活を表す岩絵が描かれていることから、文化的価値も認められました。その高い芸術性から「アマゾンのシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれているんですよ。

アマゾンの秘境で芸術鑑賞ができる、実に珍しい世界遺産です。

◎まとめ

南米に位置するコロンビアは人々を惹きつけてやまない自然、建築文化や遺跡の世界遺産が魅力的な国。コロンビア国内の移動にも時間を要しますが、世界遺産巡りはコロンビアのさまざまな側面を見せてくれますよ!今まであまりコロンビアに興味がなかった人もぜひ、機会があれば訪れてみてくださいね。

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