2016年イズミット湾横断橋完成!復興を加速させるコジャエリ観光6選

画像出典:yusuftatliturk

2016年イズミット湾横断橋完成!復興を加速させるコジャエリ観光6選

1999年、コジャエリ県イズミット市付近を襲ったマグニチュード7.6の大地震が発生しましたが、日本のIHIの技術により、世界第四位の大きさとなるオスマン・ガーズィー橋(イズミット湾横断橋)が2016年建設されました。
この橋を含む高速道路が完成すると、トルコ最大の都市イスタンブールと第三の都市イズミールまで最大10時間かかっていたものが、3.5時間へと劇的に短縮されることになり、トルコにとってまさに夢の架け橋で、さらなる復興が期待できます。

紀元前183年、ハンニバルが自害したとされるゲブゼや、イズミット、イズミールなど観光地も盛りだくさん。今回はトルコ観光では外せないコジャエリをご紹介しましょう。

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2016年イズミット湾横断橋完成!復興を加速させるコジャエリ観光6選

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1.コナック広場

出典: İsmail Diker

トルコ第三の港湾都市にして、人口300万人以上を有するコジャエリにあるコナック広場。コジャエリのランドマーク的存在の時計塔は、ドイツ皇帝から送られた時計をモニュメントにして建てられました。

エーゲ海に面している広場は景色も素晴らしく、コナックモスク(1748年に建設された小さなモスク)があり、ハトも放たれ、市民の憩いの場ともなっています。また、ケメルアルトと呼ばれるバザールがあり、1階は店舗、2階がモスクといった作りが特徴的です。

とてもディープな場所であり、このあたりを観光するだけでも1日潰れてしまいそうなほど、異国情緒を感じさせてくれます。通常バザールというと、屋根や入口があって迷宮に迷い込んだかのような錯覚に陥りそうですが、ここのバザールは屋根がなく、トルコ風商店街といった感じがします。とても活気に満ちた場所です。

2.古代アゴラ

出典: F Mira

アゴラとはギリシャ語で、概念が混ざり合う場所という意味。そこから転じて広場、市場という意味になりました。また、概念の交差する場所から、実際の道路の交差などにも用いられるようになりました。日本でも雑誌や専門誌、店舗名で「アゴラ」という名前が付けられているのをよく目にします。

コジャエリのアゴラは非常に保存状態が良いとされており、現在も発掘作業は続いています。紀元178年の震災で倒壊しましたが、当時の古代ローマ皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスの指示により再建されました。

ローマのパンテオンと同じコリント様式の柱が並ぶ3階建てでした。高い水準の生活であったことが、今でも水が出ている水道跡から推察されます。まさに石のアーチをくぐると、ギリシャからの風を想起させます。ジュディ・オングさんの「wind is blowing from the Aegean」をふと口ずさみたくなりますよね。

3.カディフェカレ城塞跡

出典: Panegyrics of Granovetter

標高186mパゴス山の丘の上に、紀元前4世紀アレクサンドロス大王の統治下の時代にペルシャ軍の防御のために建設した城塞跡は、東ローマ帝国、オスマン帝国時代の遺跡が歴史を今に伝えています。

高台なので、コジャエリの市街地が一望できます。特に夜景が素晴らしく、坂道もそれほど険しいわけではないので、トルコ人のデートスポットともなっているようです。

城壁はまるでヨーロッパのものを見ているかのよう。でも城壁の一角に、オスマン帝国の時代からほとんどデザインの変わっていないトルコ国旗が掲揚されていて、トルコの決意と誇りを見る思いがします。眺めの良い場所なので、コジャエリを観光するならぜひ立ち寄ってみてください。

4.軍事博物館

出典: upload.wikimedia.org

1451年、スルタン・メフメット2世が、ヨーロッパ側のキリトバヒルとアジア側のチメンリックに、海峡を通る船の監視のために要塞を建築しました。そのうちチメンリックは、現在、軍事博物館となっていて観光客に人気です。

勇敢に戦い殉死した50万人もの兵士に敬意を払って、国立公園に制定されたことに思いを馳せるとき、トルコ人の魂を感じてしまいます。要塞からエーゲ海とマルマラ海を見つめていると、当時の兵士も同じ海をみていたんだなあと、ついついタイムスリップしてしまいます。

近くにはトルコ最大の島、ギョクチェアダがあり、日本人の目にも懐かしい松と、そしてオリーブの林が彩りを添えていて、島へはフェリーが運航されています。夏には市が開かれ、地元の方のみならず、観光客でも賑わいを見せます。コジャエリ観光には欠かせない観光スポットです。

5.オスマン・ハムディ・ベイ博物館

出典: upload.wikimedia.org

トルコの考古学は、オスマン・ハムディ・ベイ(1842-1910)抜きには語ることができないといっても過言ではないでしょう。
彼はオスマン帝国最後期にパリに渡り絵を学び、トルコに帰国してゲブゼにある村に塗装を施し、プライベート空間としました。決して派手さはありませんが、彼の趣味で作られた庭が、そしてバスルームや花があしらわれたシンクなどが現存しています。

まだ当時のトルコでは、絵のモデルという概念が確立していなかったため、彼の妻や子供、そして自分自身をモデルとして描きました。ここにはトルコ考古学の父とまで呼ばれた彼の日常があふれています。そしてところどころに、彼の考古学者としての視点を見出すことができる場所でもあります。

コジャエリ、ゲブゼを観光する際には、ぜひここを訪ねて、彼の心のうちを少し覗いてみませんか。

6.ブルサ

出典: upload.wikimedia.org

トルコは温泉も有名で、その中でも特に温泉施設の集まっているのがブルサです。ブルサは人口100万人を超える比較的大きな街です。

そして、ブルサ市の西の郊外にあるチェキルゲ地区には温泉施設が集まっています。また、このあたりはイスケンデルケバブと言って、ヨーグルトをかけて食べるケバブ発祥の地であり、これをを中心に美味しい飲食店が軒を連ねています。羊肉が苦手という人でもここのなら食べられるという人が多いとか。

また、標高2443mのウルダー山の山麓に位置するブルサにはスキー場もあります。別名「緑のブルサ」とも呼ばれるほど風光明媚な場所です。コジャエリ観光において癒しのスポットと申せましょう。

まとめ

駆け足でご紹介致しましたが、他にも見どころ満載のコジャエリ。東から西から様々な文明文化の風を受け、日本とは比較にならないほどの悠久の歴史を持つトルコ。その中でもコジャエリは書ききれないくらいの観光スポットが盛りだくさんです。観光に、グルメに、きっとあなたを満足させるものが必ずあるはずです。

もしもトルコ旅行をお考えでしたらぜひコジャエリにお出かけください。そして、時間がありましたら冒頭にも書いた、オスマン・ガーズィ橋を見てください。そこには日本とトルコの夢の架け橋が掛かっています。

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