名称:鉢形城公園
住所:埼玉県大里郡寄居町大字鉢形2496-2 (鉢形城歴史館)
公式・関連サイトURL:https://www.town.yorii.saitama.jp/site/rekishikan/
関東平野と秩父山地の境目に位置する寄居町(よりいまち)。寄居駅は東武東上線の終点となっているほか、JR八高線や秩父鉄道が交わっていることから、名実ともに秩父観光の玄関口といえます。
関東を代表する大河川の1つ荒川が貫通していることから、寄居町には水資源を活かした観光スポットが点在!また、寄居市街の対岸には、関東有数の規模を誇っていた小田原北条氏ゆかりの城跡が、史跡公園として整備されています。そのほか、新旧さまざまな観光地がぎゅっと詰まった寄居町。
都心から鉄道でも高速道路でもアクセスの良い寄居へ、ぷらっと寄って行ってみてください。
目次
寄居町のおすすめ観光スポット7選!歴史と自然に触れる旅
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1.鉢形城公園
荒川がぶつかってほぼ直角に折れる断崖上に築かれた鉢形城(はちがたじょう)は、日本百名城や国指定史跡にもなっている、戦国時代を代表するお城の1つです。城主の北条氏邦は小田原北条氏当主北条氏政の弟で、ここ寄居町の鉢形城を拠点に埼玉県北部や群馬県の東半などを治めました。
そんな歴史ある名城を史跡として整備したのがこの公園で、寄居駅から歩いて訪ねることのできる観光名所です。そんな鉢形城公園の見どころを、一緒に巡ってみましょう。
◆復元された曲輪
戦国大名の一族の居城として威容を誇っていた鉢形城には、本丸~三ノ丸のほか数多くの曲輪(くるわ)が設けられていました。そのうち、伝秩父曲輪とも呼ばれる三の曲輪(三ノ丸)を中心に、発掘調査を基にした公園整備が行われています。
当時そのままにとはいきませんが、門や塀、木柵に石積み、そして庭園跡の池泉などを復元。幅の広い空堀を挟んで曲輪が展開しているようすが手に取るように見渡せるので、かつてのお城の姿をしっかり想像することができますよ。
寄居町で歴史散策をするなら、まず最初に訪れるべき観光スポットと言えるでしょう。
◆鉢形城歴史館
鉢形城観光の前後に立ち寄りたいのが、鉢形城歴史館(寄居町埋蔵文化財センター)です。大型駐車場も完備しているので、車で寄居観光する際にもここがスタート地点となります。
館内に入ると、実物大で再現された櫓門が出迎えてくれるほか、1/250スケールの復元全体模型もあるので、当時の鉢形城の全貌を視覚的に捉えることができますよ。また、城内をCGでまわる「鉢形城バーチャルツアー」や鉢形城関連の歴史をパネルでたどる「鉢形城ヒストリーウォール」もあるので、さまざまな角度からお城について学べる施設になっています。
◆深沢川
鉢形城公園では、歴史散策だけでなく自然を楽しむ観光もできるんです。鉢形城の東側を流れる荒川の支流深沢川には、寄居町の名勝に指定されている「四十八釜」の景観があります。
岩場の渓流にはその名の通り48の窪みが形成され、そのひとつひとつに名称と伝説があるとか。鉢形城の築城とはまったく関係なく、自然の作用によって生み出されたこの奇勝は、城内から歴史館へ向かう途中の橋や、城山先端の搦手橋から眺めることができますよ。
また、歴史館からのルート沿いには、カタクリの群生地や樹齢150年のエドヒガン桜の巨木もあり、それぞれ花の見ごろにはたくさんの観光客が訪れます。鉢形城の水堀の役割も果たしていた深沢川も、今では寄居町の穴場景勝地の1つです。
2.金尾山つつじ公園
寄居町の北西部、荒川の屈曲部に突き出た金尾山は、知る人ぞ知るツツジの名所!もともとツツジが数多く自生している山でしたが、全国植樹祭で昭和天皇がヒノキを御手植えになったことから、寄居町の誇りとして公園整備が進められました。
おすすめの観光シーズンは、もちろんツツジが満開となる春。4月中旬から5月中旬にかけて、およそ5千株ものツツジが見ごろを迎え、山全体が赤く燃え盛ります。花の期間中には「金尾山つつじ祭り」も催され、とくにゴールデンウィークにはたくさんの観光客が寄居町へ詰め寄せます。
また、金尾山にはかつて、鉢形城の支城が置かれていました。山頂には往時をしのんだ櫓風の展望台が建設され、寄居町内や長瀞渓谷の眺望を味わうことができます。ツツジの時期でなくても十分楽しめるので、寄居・秩父観光にやってきた際にはぜひ立ち寄ってみてください。
寄居駅のお隣、秩父鉄道の波久礼駅から徒歩15分ほど。車ならすぐ脇に駐車場が完備されていますよ。
名称:金尾山つつじ公園
住所:埼玉県大里郡寄居町金尾
公式・関連サイトURL:http://yorii-kanko.jp/tutuji.html
3.川の博物館
寄居町が日本に誇るリバーミュージアムこと埼玉県立「川の博物館」。主に荒川とその流域をテーマとした展示を行っていて、とくに映像と座席が連動するライドシミュレーターシアターは、迫力満点で観光客にも好評を博しています。
加えて、川の博物館の魅力は館内展示だけにとどまりません!館外に設置されている「荒川大模型173」は、荒川の源流から河口までの約173㎞の地形を1/1000に縮小して表現した、日本でもっとも大きなジオグラフィック模型です。
さらに、直径23mの日本で2番目に大きな木製大水車や、荒川に生息する淡水魚に餌をあげられる渓流観察窓など、寄居を訪れる観光客には面白い見どころがいっぱい。水の圧力や浮力、抵抗などを遊びながら体で学べる「荒川わくわくランド」は、子どもたちに人気のウォーターアトラクション!
家族みんなで訪れて楽しい「川の博物館」、寄居町を観光するなら要チェックですよ。
名称:川の博物館
住所:埼玉県大里郡寄居町小園39
公式・関連サイトURL:http://www.river-museum.jp/
4.円良田湖
寄居町と、その北の美里町にまたがる円良田湖(つぶらだこ)は、円良田ダムの建設によって誕生した人造湖です。昭和31年の完成当時から放流が続けられたヘラブナの漁場として知られ、年間を通じて釣りを楽しむ太公望の姿が絶えません。また、晩秋~初春にかけてはワカサギ釣りでにぎわい、桟橋やボートから、釣り客がめいめいに糸を垂らします。
さらに、円良田湖周辺は桜や紅葉の名所としても有名!とくに春のお花見シーズンには、湖岸に植えられた約1500本ものソメイヨシノを目当てに、多くの観光客が訪れます。山間のダム湖でありながら、寄居駅のお隣の波久礼駅から徒歩で行ける距離というのも、観光の魅力。そのまま標高156mの鐘撞堂山を歩いて越えるハイキングコースは、日帰りでも楽しめる寄居のおすすめ観光ルートですよ。
名称:円良田湖
住所:埼玉県大里郡寄居町円良田
公式・関連サイトURL:http://yorii-kanko.jp/tuburatako.html
5.中間平の展望台
皆野寄居有料道路の寄居風布ICのすぐ東に位置する中間平(ちゅうげんだいら)緑地公園は、寄居町でも注目度急上昇中の絶景観光スポット!標高400m弱と決して高いところにあるわけではありませんが、前方に遮る山もないため、関東平野を一望のもとに付すことができるのです。
公園のもっとも高いところには展望塔が設けられているのですが、寄居観光時におすすめなのはこちらではなく、やや南側にある「展望台」!ベンチを備えたテラス席となっていて、東側にくだんの景色が広がります。東を向いているので、日の出を拝むスポットとしても人気なのだそうですよ。
また、山頂近くに駐車場があるので、夜景を楽しむのにも最適!関東平野に散らばる街の明かりを、好きな人と静かに楽しむ寄居での夜はきっと素敵ですよね。
名称:中間平の展望台
住所:埼玉県大里郡寄居町大字秋山
公式・関連サイトURL:http://www.nihon-kankou.or.jp/saitama/114081/detail/11408ah3330042432
6.風布川・日本水
その昔、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の際、戦勝を祈願して寄居町南西端の釜伏山山腹の岩壁に剣を突き刺したところ、口に含むのも難しいほど冷たい水がたちどころに湧き出たと伝わる日本水(やまとみず)。名水百選に認定されているこの清らかな水は、今も「百畳敷岩」と呼ばれる岩塊の隙間から、5千トン/日という量が湧き出ています。
現在は崖崩れの危険があることから水源地に近づくことはできませんが、導水管で引いた水を山麓の風布(ふうっぷ)地区で汲むことができ、甘露を求めて連日多くの人が訪れます。
この風布地区は、日本のミカン生産の北限地とされ、集落内にはいくつかの観光農園があります。寄居町風布でのミカン栽培は実に400年の歴史があるとされ、シーズンの晩秋から初冬にかけてはミカン狩りの観光客でも大にぎわいです。
谷底を流れる風布川の渓流も、水清らかで涼しく、寄居観光途中の散策には打ってつけ!皆野寄居有料道路の建設によって寄居市街からのアクセスがグッと容易になったことも、観光客が絶えない理由のひとつです。
名称:風布川・日本水
住所:埼玉県大里郡寄居町風布
公式・関連サイトURL:http://yorii-kanko.jp/mikanyama.html
7.玉淀ダム・夫婦滝
寄居町西部に位置する玉淀(たまよど)ダムは、かつては「玉のように美しい水の淀み」と評され、名勝・玉淀として有名な観光地でした。ダムの建設によって荒々しい奇岩の風景はなくなりましたが、深い峡谷のダム湖には、勾玉のように濃いグリーンの水が満々と湛えられています。
埼玉県寄居町金尾 風のみちハイキングコースの入口にある休憩地です。去年できたきれいな公園です。
— よりい散歩人 (@ys740837) September 24, 2015
紅葉がきれいでした。今は愛の鍵かけ場があるらしいですよ。見頃は11月下旬とのこと。#観光地ウィーク #絶景 pic.twitter.com/HYypjbYu4Z
その玉淀ダムの上流、風布川が注ぐ手前にある夫婦滝(めおとだき)は、景勝地・玉淀に代わる寄居の新たな観光スポット!その名の通り2筋の滝が、寄り添うようにしずしずと流れ落ちています。滝の近くの広場には、近年「愛の鍵架け場」が設置されました。
寄居町で、いつまでも寄り居られるように愛の南京錠をかけるなんて、なかなかロマンチックですよね。寄居町をカップルで観光する際には、南京錠を忘れずに用意しておきましょう。
名称:玉淀・夫婦滝
住所:埼玉県大里郡寄居町金尾618(愛の鍵架け場)
公式・関連サイトURL:https://www.town.yorii.saitama.jp/site/yorii-photo/ainokagikakeba.html
◎まとめ
関越自動車道花園ICから秩父へと向かう通過点と思われがちな寄居町ですが、じっくり寄ってみればこんなにも魅力的な観光スポットがあるんです。
皆野寄居有料道路の完成により、ますます便利になった寄居町への立ち寄り旅。また寄居は秩父鉄道の大人気SL「パレオエクスプレス」の停車駅でもあるので、秩父観光と合わせて楽しむのがおすすめですよ。
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