名称:平等院鳳凰堂
住所:京都府宇治市宇治蓮華116
宇治茶が有名な京都府宇治市には、有名な観光名所である平等院をはじめ、花の寺として人気の三室戸寺、万福寺、宇治上神社や宇治神社など、歴史ある寺社がたくさんあります。町を歩けば至る所に宇治茶の店があり、まさしくここが宇治茶の故郷と実感!自然に観光気分が盛り上がります。
また『源氏物語』宇治十帖の舞台として知られる宇治には、ファンには魅力的な源氏物語ゆかりの場所やミュージアムなどもあります。今でも貴族文化のすぐそばにありながら控えめで派手過ぎない雰囲気が残る宇治で、お茶の香りに包まれながら歴史散歩の観光を楽しみましょう。
目次
宇治茶の故郷・京都宇治へ。平安貴族の世界を垣間見る宇治観光21選
- 1.一度は見たい名所「平等院鳳凰堂」
- 2.平等院について知るならココ「平等院ミュージアム鳳翔館」
- 3. 門前町もまた楽しい「平等院表参道」
- 4.源氏物語ゆかりの地・宇治の中心はここ「宇治川・宇治橋」
- 5.『源氏物語』宇治十帖の舞台「朝霧橋」
- 6.あじさいを愛でる花の寺「三室戸寺」
- 7.中国・明朝風のお寺「萬福寺」
- 8.世界遺産に登録された歴史ある神社「宇治上神社」
- 9.うさぎ好きならぜひ宇治神社へ「宇治神社」
- 10.紅葉に染まる寺「興聖寺」
- 11.鬼女伝説のある神社「橋姫神社」
- 12.宇治の鎮守様「縣神社(あがた神社)」
- 13.もう1つの花の寺「恵心院」
- 14.聖徳太子ゆかりの寺「放生院(橋寺)」
- 15. 宇治散歩ならこの道へ「さわらびの道」
- 16.源氏物語のすべてがわかる「宇治市源氏物語ミュージアム」
- 17.川の中に浮かぶ珍しいロケーションの公園「京都府立宇治公園」
- 18.花もハーブも熱帯植物も。緑に触れたくなったらここ「宇治市植物公園」
- 19.歩いても行ける本格的なダム「天ヶ瀬ダム」
- 20.吊り橋マニアにオススメ「天ヶ瀬吊り橋」
- 21.コンビニでも買える日本茶、故郷は本場宇治にあった「宇治・上林記念館」
- ◎京都宇治のおすすめ観光スポットまとめ
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1.一度は見たい名所「平等院鳳凰堂」
日本で最も有名な寺院の一つ、平等院鳳凰堂。10円玉のデザインとして誰もがその姿を思い浮かべる事ができるのではないでしょうか。平等院鳳凰堂はここ宇治の地にあり、栄華を極めた藤原氏の権勢を現代に伝えています。
池の中島に建てられた阿弥陀堂は、静かな水面に映り込んた左右対称の妙なる美しさ。鳳凰堂の屋根に置かれた鳳凰像は1万円札の裏面に描かれており、いかに日本人に好まれ大切にされてきたかがわかります。建物だけでなく、仏像や壁画・扉絵なども素晴らしいものばかり。当時の人々が「極楽とはこのようなところ」とイメージした平等院鳳凰堂は、宇治観光で絶対に外せないスポット。ぜひ自分の目で、極楽とはいかなるところか見てみましょう。
2.平等院について知るならココ「平等院ミュージアム鳳翔館」
平等院の敷地内に建ち、ここ平等院にあまたある国宝などを保存・展示する博物館。ここに来れば平等院のすべてがわかる、という場所が「平等院ミュージアム鳳翔館」です。以前は宝物殿として収蔵のみを目的とする施設でしたが、その老朽化に伴い最先端の設備と先進的な展示方法が特徴の一大ミュージアムに生まれ変わりました。
平等院鳳凰堂がそう呼ばれる理由は中堂の大棟の上に乗った鳳凰像があったから。現在大棟に乗っている鳳凰像は2代目で、初代はこのミュージアムに展示されています。平安時代に作られた実物を観られるのは嬉しいですね。
鳳凰堂内壁を飾る雲中供養菩薩像のうち、26体は鳳翔館に保管・展示されています。この仏像はその名の通り雲に乗って飛んでいる姿をしていますが、その魅力を最大限に感じられるような展示方法がとられています。歴史探訪の観光旅行なら、平等院ミュージアム鳳翔館はイチオシですよ!
名称:平等院ミュージアム鳳翔館
住所:京都府宇治市宇治蓮華116
公式・関連サイトURL:https://www.byodoin.or.jp/museum/
3. 門前町もまた楽しい「平等院表参道」
宇治川に沿った平等院表参道は、宇治橋から平等院へと続く道。平等院へのお参りの行き帰りに、ぜひともぶらぶらと散歩しつつ買い物などを楽しみたい場所です。
宇治といえば宇治茶ですが、さすがこの表参道には宇治茶のお店がたくさん。お茶の香りに包まれてすがすがしい気分で散策できます。宇治茶を販売しているお店からお休み処やカフェのような場所もあり、お茶にあいそうな和菓子も豊富。食事処や和風雑貨のかわいいお店もあり退屈とは無縁で、どのお店で買い物しようか迷ってしまいそうです。
宇治の雰囲気を大切にするため、参道沿いの店舗に派手な看板などはなく、落ち着いた建物に暖簾やのぼり旗といったたたずまい。石畳調の路面も素敵です。高いビルなどはなく、古都散歩を満喫できる嬉しい観光スポットなので、カメラを持参して散歩とお土産選びを楽しみましょう。
名称:平等院表参道
公式・関連サイトURL:https://b-omotesando.com/index.html
4.源氏物語ゆかりの地・宇治の中心はここ「宇治川・宇治橋」
琵琶湖を源とした瀬田川は、中流部の宇治市辺りで宇治川となります。そしてこの宇治川には、大化2年(646年)に最初の橋が造られたといわれる宇治橋が架かっています。宇治橋は日本三古橋の1つで、古今和歌集や源氏物語にもその名が登場する由緒ある橋。現在の橋は平成8年に完成したものですが、当時の様子を想像が膨らませながら渡ってみましょう。
宇治川では平成25年から「宇治川サクラプロジェクト」として川岸に桜を植える活動を行っています。オオシマザクラやエドヒガンザクラ、ヤマザクラなどの桜の原種に近い桜が植えられていて、木が成長したらいにしえの日本の春の風景がよみがえるかもしれません。
名称:宇治川・宇治橋
住所:京都府宇治市府道7号線
公式・関連サイトURL:https://www.kyoto-uji-kankou.or.jp/
5.『源氏物語』宇治十帖の舞台「朝霧橋」
朝霧橋は、宇治川に架かる朱色の橋。宇治神社と宇治川に浮かぶ中の島をつないでいます。そんな朝霧橋は『源氏物語』が好きな人にオススメの観光スポット。宇治川は『源氏物語』の宇治十帖の舞台として知られています。終盤の光源氏が亡くなった後、息子・孫世代の恋愛模様を描いた部分は、絢爛豪華な光源氏の時代とは少し趣が違い、雪深い冬の宇治を舞台としたストーリーは情緒があってファンの多い部分です。
『源氏物語』の匂宮(におうみや)と浮舟が小舟を漕ぎだす有名なシーンがモチーフとなった、2人のモニュメントが朝霧橋で見られます。歩いて10分ほどのところに「源氏物語ミュージアム」があるので、作品をより深く知りたい人には打って付けの観光スポットですよ。
6.あじさいを愛でる花の寺「三室戸寺」
西国第十番札所の明星山「三室戸寺花(みむろとじ)」は、花の寺として知られる寺院。春の桜、初夏のツツジやシャクナゲなどもキレイですが、アジサイの季節には5千坪の広い境内が1万株ものアジサイで埋め尽くされます。ハート型のあじさいも人気。見ごろの週末には「あじさい園ライトアップ」が催され、アジサイの幻想的な光景を楽しめます。さらに秋の紅葉、冬に雪が降れば雪の伽藍への参拝ができる場合もあるなど、四季を通じ美しい姿で目を楽しませてくれる観光に嬉しいお寺です。
こちらのお寺でもう一つの見どころは「狛兎」。境内にはこま犬ではなくウサギが対で置かれています。こま犬の代わりに様々な動物がいるお寺があるものですが、ウサギは可愛らしいですよ。大きな玉を抱えていて、その中にある卵を立てる事ができたら願い事が叶うと言われています。ぜひチャレンジしたいですね。宇治は古くは「莵道」と呼ばれたウサギに縁が深い場所。観光に訪れたなら、ぜひウサギに願いをかけましょう。
名称:三室戸寺(みむろとじ)
住所:京都府宇治市莵道滋賀谷21
公式・関連サイトURL:https://www.mimurotoji.com/
7.中国・明朝風のお寺「萬福寺」
禅宗には曹洞宗と臨済宗、そして黄檗宗(おうばくしゅう)の3つがあります。宇治の萬福寺は、黄檗宗の大本山。開祖である隠元(いんげん)禅師は中国の高僧で、日本からの度重なる招きを受けて宇治の地にやってきて、1661年に萬福寺を創建しました。
万福寺の正式名称は、中国の寺名と同じ「黄檗山万福寺」。このようないきさつから、伽藍も文化も中国・明朝の様式になっていて、精進料理も日本のモノとは異なる「普茶料理」です。これは隠元が伝えた中国式の精進料理で、「普(あまね)く大衆と茶をともにする」という言葉から名づけられています。各料理の名前も中国風で、精進料理でありながら異国情緒も味わえますよ。お茶と沢庵で器をキレイに残さず食べるのが作法という、珍しい食事体験はいかがですか?
名称:黄檗山萬福寺/万福寺
住所:京都府宇治市五ヶ庄三番割34
公式・関連サイトURL:https://www.obakusan.or.jp/
8.世界遺産に登録された歴史ある神社「宇治上神社」
宇治には宇治上神社と宇治神社、よく似た名前の二つの神社がありますが、実は御祭神も同じ莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)。かつて「菟道(うさぎみち)」と書いて「うじ」と読んでいたことが由来しており、ウサギのモチーフが数多くみられるという点でもよく似ています。ぜひとも両方に参拝してくださいね。
宇治上神社は、宇治が誇る世界遺産の穴場パワースポット。規模はそれほど大きくはないのですが、現存する世界最古の神社建築です。本殿は、2015年に全体的な修復工事が終わりました。
しめ縄が巻かれた大きな岩の上に小石を置かれているのは「岩神さん」。落ちなければ願いが叶うという言い伝えがあります。京都旅行がもっと楽しくなるよう願いを込めて、そっと小石を置いてみましょう。
御朱印は、季節ごとの色の和紙に御朱印を下さいます。また、お守りにウサギモチーフのものがとても多いので、ちょっとしたお土産にもいいですね。秋には参道の紅葉が見事。静かな宇治の古社で紅葉観光なんて素敵です。
■名称:宇治上神社
■住所:京都府宇治市宇治山田59
■アクセス:京阪電車「宇治」駅から徒歩約10分/JR「宇治」駅から徒歩約20分
■参拝時間:9:00~16:30
■公式・関連サイトURL:https://www.pref.kyoto.jp/isan/ujigami.html
9.うさぎ好きならぜひ宇治神社へ「宇治神社」
宇治神社は、パワースポットや見返りうさぎなど見るべき所が多いことで人気です。そんな宇治神社のパワースポットは境内の奥深く、本殿の右側にある石組みの辺りにあります。石が重なった一番上の白いウサギが目印。見た目には井戸の跡のようにも見えるのですが、ここに立つとまぎれもないいにしえのパワーを感じることができると話題です。
見返りうさぎは、御祭神がこの地にやってきたときにウサギが後ろを振り返りながら道案内をしたという伝説から、人生の正しい道を示してくれる神様のお使いと信仰されています。
宇治神社を観光するならぜひ引いてほしいのがおみくじ。この「みかえり兎おみくじ」は、ほかの神社と違い、可愛いうさぎの置物の中におみくじが入っているのが特徴です。その可愛さは、お正月におみくじが全て売り切れてしまうほど。宇治観光のお土産にも最適ですよ。京都観光で癒やしを求めるなら、かわいいウサギに出会える宇治神社へ。
■名称:宇治神社
■住所:京都府宇治市宇治山田1
■アクセス:京阪電車「宇治」駅から徒歩約10分/JR「宇治」駅から徒歩約20分
■参拝時間:境内自由参拝
■公式サイトURL:http://uji-jinja.com/
10.紅葉に染まる寺「興聖寺」
「興聖寺(こうしょうじ)」は、紅葉の名所として知られる曹洞宗の寺院。宇治川から200m以上続く細長い参道は、坂に沿って流れる川のせせらぎが琴のように聴こえることから「琴坂」と呼ばれています。紅葉の時期はもちろん、新緑の頃も参道の美しさが素晴らしい場所としてオススメです。
曹洞宗というと禅宗の中でも修行が厳しい宗派として知られますが、興聖寺には「禅道場」があり全国から修行僧が集まってきます。僧侶の修行だけでなく、一般の人も座禅体験が可能。厳しいばかりでなく、広く皆に禅の心を教えて下さるお寺です。写経体験もできますよ。
名称:興聖寺
住所:京都府宇治市宇治山田27-1
公式・関連サイトURL:https://www.uji-koushouji.jp/
11.鬼女伝説のある神社「橋姫神社」
「橋姫」と聞くと、『源氏物語』ファンならすぐにピンとくるでしょう。そう、橋姫神社は宇治橋の守り神といわれている橋姫をお祀りした神社です。『源氏物語』の宇治十帖では、この宇治に住む女性の心を射ようとした光源氏の子・薫が「橋姫のこころをくみて・・・」と和歌を送るシーンがあります。この章が第45帖・橋姫。物語の世界に訪れることができるなんて、さすが古都・宇治の観光は華やかですね。
しかしこれとはまったく逆の言い伝えもあるので紹介しておきましょう。橋姫には、恐ろしい鬼女伝説もあるんです。自分を捨てて他の女を選んだ男を恨み、21日間夜ごとに宇治川につかった橋姫は嫉妬の鬼となり、自分を捨てた男とその男を奪った女に復讐を遂げたというもの。これが丑の刻参りの原型と言われ、それゆえ橋姫神社は縁切り寺としても有名なんです。ちょっと怖いもの見たさで観光してみたくなってしまいますね。今でも宇治では婚礼の際、宇治橋を避けて通るそうです。
名称:橋姫神社
住所:京都府宇治市宇治蓮華46
公式・関連サイトURL:https://www.ujimiyage.com/user_data/kanko00_10.php
12.宇治の鎮守様「縣神社(あがた神社)」
「あがた神社」は古くから宇治の守護神としてこの地にあった神社で、平等院が建立されてからはその総鎮守となりました。境内の縣井は、平安時代以降さまざまな和歌に詠まれたという古井戸。樹齢500年以上の椋の大木もあって、歴史のある神社なのだという事が肌で感じられます。
出典: Wikiwikiyarou (CC BY-SA 3.0)
毎年6月に行われる例祭「あがた祭」は、暗闇の奇祭として有名です。宵のうちは露店が出てにぎわいを見せる普通の祭りですが、夜10時を過ぎることに露店は撤去。ここからが祭りの本番です。灯りがすべて消された本堂から御祭神を梵天に移し、その梵天を運ぶ「神遷し」が行われるのですが、この梵天には片腕のみでしがみつく一人の男性がいて、梵天と一緒に運ばれ振り回されます。
御祭神と梵天、男性が一体化。男性はどんなに振り回されても梵天から振り落とされません。祭りの最後には縁結びの御利益があるといわれる梵天の紙が皆に授与されます。宇治でしか見られない奇祭も、ぜひ見てみたいですね。
名称:あがた神社/縣神社
住所:京都府宇治市宇治蓮華72
公式・関連サイトURL:https://agatajinjya.com/
13.もう1つの花の寺「恵心院」
宇治川を挟んで平等院とはちょうど対岸辺りに位置する「恵心院(えしんいん)」は、平安時代に空海により開かれた寺院です。にぎわいをみせる平等院周辺がいかにも観光地という雰囲気なのに対し、こちらは趣がありとても静か。今は花の寺として有名になり、季節ごとに山吹、水仙、桜、木瓜(ぼけ)などが咲き乱れ、いつ訪れても美しい心休まる観光スポットとなっています。
宇治のあじさい寺といえば三室戸寺も有名ですが、規模は小さめながらあじさいの名所としても親しまれている穴場スポットとしてもおすすめ。種類豊富なあじさいを静かに楽しむ事ができる落ち着いた大人向けの観光地で、拝観料無料というのもうれしいポイントです。
名称:恵心院(えしんいん)
住所:京都府宇治市宇治山田67
14.聖徳太子ゆかりの寺「放生院(橋寺)」
宇治の地の象徴的な存在が宇治川と宇治橋です。日本三古橋の1つといわれるこの宇治橋を管理、再建してきたのがこの「放生院(ほうじょういん)」。ゆえに「橋寺」という名前でも親しまれています。
放生院には、現存する日本最古の石碑に数えられる「宇治橋断碑」という碑があります。なぜ「断碑」なのかというと、一度石碑が紛失しのちに見つかった時には欠けてしまっていたものを、文献などで碑文を解明し石を継ぎ足して今の形にしたという経緯から。石碑の真ん中辺りに、継ぎ足した跡が見られます。
重要文化財に指定されている断碑は非公開ですが、宇治市折井台の文化センターにあるレプリカはいつでも見る事ができるので、観光ついでに立ち寄ってみましょう。
名称:放生院常光寺
住所:京都府宇治市宇治東内11
公式・関連サイトURL:https://bit.ly/3124qdF
15. 宇治散歩ならこの道へ「さわらびの道」
「さわらびの道」は、宇治橋から平等院の対岸を宇治神社、宇治上神社方面へ向かう散策路。観光で宇治を訪れたなら、この道をたどって源氏物語ミュージアムまで足を延ばしてみてはいかがでしょうか。川沿いに続く石畳が段々川から離れて住宅街の中へ。宇治上神社の辺りでは新緑や紅葉も楽しめます。比較的空いている歩きやすい道なので、観光で人疲れしてしまった時のリフレッシュにもオススメ。
「さわらび」という名前は、『源氏物語』宇治十帖第48巻「早蕨」に由来します。宇治はどこを歩いても源氏物語ゆかりの地名に出会えますね。そんな道を通って源氏物語ミュージアムへ、という道ですから源氏物語の世界に思いをはせつつ写真を撮ったりしながらゆっくりと歩くのが素敵。坂道も多いので、歩きやすい靴で行かれることをお勧めします。
名称:さわらびの道
住所:京都府宇治市宇治山田
16.源氏物語のすべてがわかる「宇治市源氏物語ミュージアム」
京都の宇治市には、誰もが知っている『源氏物語』の世界観がぎゅっと詰まった「宇治市源氏物語ミュージアム」があります。宇治橋のたもとから、さわらびの道を通った終点辺りにあるこのミュージアムの魅力は、『源氏物語』に関する資料や貴重な写本などの展示はもちろん、独自の演出方法!
あらすじをハイビジョンの高画質な映像で上映したり、名シーンを音や光を使って紹介したり、復元模型を使った展示など、飽きない仕掛けが盛りだくさんです。『源氏物語』を読破するのは大変ですが、映像やパネルでわかりやすく展示されているとともに、宇治十帖にもしっかりスポットが当たっているのもうれしいですね。『源氏物語』関連の書籍もそろっているので、手に取ってみませんか。
敷地内には季節ごとに様々な花が咲きますが 、これも源氏物語にちなんだ花ばかり。「花散里」というカフェやミュージアムショップも併設。観光ついでに喫茶のみ・お土産のみの利用もOKです。『源氏物語』に初めて触れる人にも、よりディープにその世界を知りたい人にもオススメ。歴史にまつわる観光スポットが多い京都で、少し変わった角度からその秘密に迫ってみましょう。
名称:宇治市源氏物語ミュージアム
住所:京都府宇治市宇治東内45-26
公式・関連サイトURL:https://www.city.uji.kyoto.jp/site/genji/
17.川の中に浮かぶ珍しいロケーションの公園「京都府立宇治公園」
歴史的にも名高い宇治川の中州で公園散策ができる、なんとも贅沢な環境!朝霧橋、または橘橋か喜撰橋を歩いて渡れる「京都府立宇治公園」は、桜の名所として知られる公園です。島の桜と対岸の桜が咲き競うお花見観光をしてみてはいかがでしょうか?
朝霧橋と橘橋で結ばれた大きい方の島は「橘島」。喜撰橋が架かる小さい方の島は、大きな石塔がそびえ立ってるため「塔の島」と呼ばれています。この石塔は日本最大で、高さ約15m。かつて宇治川で行われていた網代漁が禁止されたあと、魚の供養と宇治橋の安全を願って1286年に建立されました。洪水や地震で倒壊したこともありますが、都度修復され現在もその姿を見る事ができます。川の中州の公園に大きな石塔、これを宇治橋から眺めるのも一興ですね。
名称:京都府立宇治公園
住所:京都府宇治市宇治塔川
公式・関連サイトURL:https://www.pref.kyoto.jp/koen-annai/uji.html
18.花もハーブも熱帯植物も。緑に触れたくなったらここ「宇治市植物公園」
歴史あふれる寺社観光の気分転換には、「宇治市植物公園」がオススメ。四季を問わず豊富な植物・花が鑑賞できる広々とした「宇治市植物公園」は、新鮮な空気を吸ってリフレッシュするのにもってこいの公園です。
この公園でぜひ見たいのが「花と水のタペストリー」。大きなひな壇に3675基ものプランターを並べて様々な絵が描かれます。絵柄は様々ですが、お正月ならその年の干支だったり、紫式部や宇治にゆかりのウサギだったりと、何が見られるのか楽しみ。その時々で使われている花も違うので、あの色は何の花?と考えるのも楽しいですよ。
熱帯や亜熱帯の植物を観察できる温室や、ハーブが豊富に植えられている植物園もあり。好きな花がきっと見つかりますよ。水辺もあって開放感が味わえること違いなし。春・夏・秋のゾーンでは、紅葉やお花見も楽しめます。ぜひカメラを持って行きましょう。
名称:宇治市植物公園
住所:京都府宇治市広野町八軒屋谷25-1
公式・関連サイトURL:https://uji-citypark.jp/botanical/
19.歩いても行ける本格的なダム「天ヶ瀬ダム」
古都・宇治の観光中、ちょっと趣向を変えてダム見学はいかがでしょうか?宇治川の上流、瀬田川から宇治川に変わる場所にある「天ヶ瀬ダム」は、昭和39年に完成した洪水対策・発電・上水道用水の3つの役割を担う多目的ダム。溜められる水は、京セラドーム大阪約17杯分!というドーム型アーチ式のコンクリートダムです。
ダム好きには、ダムカード収集も外せません。ダムカードとはダム訪問の記念になるカード型のダムのパンフレットで、ダムの写真とダムの詳しい情報が載っています。宇治観光に行かれる方なら御朱印集めをされているかもしれませんが、あわせてダムカード集めも楽しいですね。
ダム湖の名前は、宇治市らしく「鳳凰湖」。鳳凰湖周辺は緑があふれ、天ヶ瀬森林公園の展望台からは開けた眺望が楽しめます。2~3kmほどのファミリーコースや森林探検コース、5kmほどの健脚コースなど好きなコースで散策して、宇治の自然を満喫しましょう。
名称:天ヶ瀬ダム
住所:京都府宇治市宇治金井戸15
公式・関連サイトURL:https://goo.gl/MRbrts
20.吊り橋マニアにオススメ「天ヶ瀬吊り橋」
天ヶ瀬ダムの下流には、木製の吊り橋が架かっています。宇治観光のついでに立ち寄れる「天ヶ瀬吊り橋」は。吊り橋といってもしっかりした造り。安心して渡れますが、ダムから放流しているときには流れがぐっと増して迫力があります。
周辺は遊歩道がありハイキングコースとなっています。季節ごとに桜や新緑・紅葉を楽しむ事ができるのでいつ行ってもそれぞれに楽しめるところ。橋の真ん中から両岸を見ると、森から橋が伸びているように見えていい写真が撮れそうです!
宇治観光の主要ポイントである宇治橋から歩いて天ケ瀬吊り橋へ、そして天ヶ瀬ダムへとハイキングもOK!宇治で観光と自然を一緒に味わいたい方におすすめのコースです。お天気のいい日に歩きやすいスニーカーで向かいましょう。
名称:天ヶ瀬吊り橋
住所:京都府宇治市宇治
21.コンビニでも買える日本茶、故郷は本場宇治にあった「宇治・上林記念館」
出典: othree - 宇治 平等院表參道 (CC BY 2.0)
宇治観光に来たならぜひおいしい宇治茶を味わい、その歴史にも触れたいものですよね。上林記念館(かんばやしきねんかん)は、まさにそんな宇治茶に親しむための施設。上林春松(しゅんしょう)の記念館は、CMですっかり有名になりました。
上林春松は幕府や朝廷の御用茶師を務めた人物で、江戸時代の上林家の建物を記念館として公開しています。上林春松はその名を代々引き継ぎ、現在は14代目。当初茶師であった春松は、茶師が衰退するにあたり茶商に転身し、その名を守ったといわれています。今も美味しい伝統の宇治茶が楽しめるのは、時代に合わせしなやかに進化した春松さんのおかげなんですね。
併設された直営店で、宇治観光のお土産を選んでみませんか?宇治茶を購入したり、喫茶を楽しむことができます。また、少し離れた場所になりますが工場見学も可能。抹茶工場の見学ができ、濃厚な宇治茶の香りを楽しめること請け合いです。一日一組限定、完全予約制なので、早めの予約が必須ですよ!
名称:宇治・上林記念館
住所:京都府宇治市宇治妙楽38
公式・関連サイトURL:https://www.big.or.jp/~teapot/member/kanbayashi/index.html
◎京都宇治のおすすめ観光スポットまとめ
京都府宇治市は、静けさとお茶の香りに包まれたしっとりとした大人の街。でもその一方、ちょっと面白い奇祭があったり、自然が楽しめる場所もあったりと歴史探訪以外にも観光の楽しみ方がいろいろあります。
『源氏物語』ゆかりの地ではありますが、読んだことが無い方なら、宇治市源氏物語ミュージアムへ行ってから観光してみましょう。見方が変わるとともに、宇治を観光することで自然と興味がわき、逆に読破できるかもしれません。宇治で古きよき文化に触れ、美味しい宇治茶を味わって「日本人で良かった」と再確認するのはどうでしょうか。
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