名称:ゴレスターン宮殿
住所:15th Khordad(Arg) Sq. ,Tehran Iran
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/1422
イランは観光地としてはあまり知られていませんが、実は歴史と文化のあるとても興味深い国です。イランには世界遺産も21あり(2016年現在)、中東では最も多く、観光スポットもいっぱい!
「世界の半分」とも歌われる古都・エスファハーン、アケメネス朝時代の遺跡都市・ペルセポリス、ペルシャ式庭園で知られるゴレスターン宮殿など、イランには多くの観光スポットがあります。そのほか、宗教的施設も多く、さまざまなことを考えさせてくれる地でもあります。
ここでは、そんなイランの観光スポットを厳選してご紹介したいと思います。イラン観光の参考にしてみてくださいね!
目次
歴史と文化を感じる旅をしたい方におすすめ!イランの観光スポット6選
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1.ゴレスターン宮殿(テヘラン)
イラン首都テヘランにあるゴレスターン宮殿はガージャール朝時代の宮殿で、18~19世紀にかけて建てられました。ペルシャの建築様式とヨーロッパの建築様式が巧みに融合した、優雅な建築物として知られています。2013年には世界遺産に登録されました。
内部はいくつかの博物館に分かれていますが、中でも鏡モザイクで有名なタラーレ・アスリ(応接の間)と、アブヤーズ博物館は必見。応接間の精巧な鏡モザイクは、まるできらめく星に囲まれたような美しさですよ。
また、この宮殿にはペルシャ式庭園もあり、5月には満開のバラに庭園が彩られ、優美な雰囲気を味わうことができます。観光の際には是非立ち寄ってみてください!
2.国立宝石博物館(テヘラン)
イラン首都テヘランにある国立宝石博物館は、世界でも貴重な宝石コレクションを誇ります。イラン国立銀行の地下にあり、限られたスペースながらダイヤにルビー、エメラルドなど数々の宝石が展示されています。
数多い宝石の中で、ぜひ見てほしいのが「光の海」と呼ばれる世界最大のダイヤ。大きさ・色ともに希少価値の高いピンクダイヤで、182カラットあります。そして宝石が散りばめられた「孔雀の王座」。「太陽の王座」とも呼ばれるこの王座は、元々はインドのムガール帝国のものでしたが、戦利品としてイランへ運ばれたそうです。
そのほか、宝石が埋められた王冠や全面宝石の剣や地球儀など、輝く宝石の数々は一見の価値があります。
名称:国立宝石博物館
住所:Ferdowsi Avenue | Central Bank of I.R. Iran
公式・関連サイトURL:http://www.cbi.ir/page/1475.aspx
3.シェイク・ロトフォラー・モスク(イスファハン)
古都イスファハンはイラン最大の観光地で、多くの見どころがあります。圧倒的な装飾を誇る「イマーム・モスク」は必見で、「男性のモスク」と言われています。それに対し「シェイク・ロトフォラー・モスク」は「女性のモスク」と呼ばれ、イランで最も美しいモスクと称されています。
このモスクは、シャー・アッバース1世が王族専用の礼拝所として、1601年から17年の歳月をかけて建造したもの。通常のモスクに見られる中庭や塔(ミナレット)はなく、中央ドームに被われた正方形の礼拝堂があるのが特徴です。
世界遺産に登録されていて、光が差すと広げた孔雀の尾のように見えるドームなど、イランが誇る大変美しい礼拝堂を持っています。
名称:シェイク・ロトフォラー・モスク
住所:Isfahan, Iran
4.ペルセポリス(ファールス)
ペルセポリスはペルシャ帝国5番目の都で、紀元前520年頃に造営が始められました。紀元前330年にアレクサンドロス大王によって焼き討ちされ、廃墟となってしまいました。現在は世界遺産に登録されています。
切石を積み上げた300m x 450mの大基壇の上には、王の宮殿、後宮、宝蔵など多くの建築物が建てられています。高さ20mもの列柱、精緻な彫像やレリーフなどは圧巻!基壇の南側正面には、王が3ヵ国語で刻ませた碑文があり、そこには大王に貢納をもたらした諸国と諸民族が列挙されています。
また、碑文には「(余は)偉大な王」と刻まれていて、世界の中心と言われた王の力を計り知ることができます。
名称:ペルセポリス
住所:About 50 Km North of Shiraz, Persepolis 71364, Iran
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/114
5.沈黙の塔(ヤズド)
イラン中央部にあるヤズドは、世界最古の宗教のひとつであるゾロアスター教の聖地です。ゾロアスター教徒以外の異教徒も見学できる寺院があり、1500年以上前から絶やされることなく燃え続けている、ゾロアスター教の聖火を見ることができます。
また荒野ではかつて鳥葬が行われた2基の「沈黙の塔」を見ることができます。この塔にはなんと登ることができ、鳥葬が行われていた現場を間近で見ることができます。太陽と鳥により遺体を処理するという、イランならではの厳しさと神聖さを感じるることができるかもしれませんね。
ヤズドには他にも、ゾロアスター教の聖地があり、観光時間に余裕があればぜひ見に行ってください。
名称:沈黙の塔
住所:Yazd, Iran
6.イマーム・レザー廟(マシュハド)
マシュハドはイスラム教シーア派の重要な聖地で、イランだけでなく近隣諸国からも多くの巡礼者が訪れます。ここへ来たら、必ず訪れてほしいのが「イマーム・レザー廟」。シーア派の第8代指導者(イマーム)である、「イマーム・レザー」のお墓です。
青いタイルが一面に貼られた、とても美しい場所となっています。王宮のように金の装飾がされていて豪華なのですが、ここは巡礼者で大混雑!熱気あふれる場所で、イスラム教徒にとっては大切な場所だということが実感できると思います。
イマームレザーの中にはいくつか博物館があり、絨毯博物館や金メダル博物館など、興味深い観光スポットもありますよ。
名称:イマーム・レザー廟
住所:Mashhad, Iran
◎まとめ
イランの観光スポットを厳選してご紹介しましたが、いかがでしたか?イランにはまだまだたくさんの見どころがあるので、ぜひいろいろなスポットを訪れてみてくださいね。
イランは治安もよく、親日家も多い観光のしやすい国です。イスラム教の国なので、服装や食べ物などの点で気を付ける必要はありますが、快適な旅を過ごせることと思います。イランではテヘランだけではなく、古都や遺跡、メッカなど多くの見どころを回ってみてください。すてきな旅になりますように!