中国「広州」を旅するおすすめ観光スポット10選!悠久の歴史を感じよう

中国「広州」を旅するおすすめ観光スポット10選!悠久の歴史を感じよう

北京・上海に並ぶ中国三大都市の一つ「広州」は、香港のすぐ隣という場所から商業都市としての顔を持ちますが、実は観光資源に富んだ場所で、見どころもたくさんあります。そんな広州のおすすめ観光スポットを10か所ご紹介します!

広州は広東省の省都で政治、経済、科学技術、教育と文化の中心であり、中国の南方で最大の海浜都市です。有名な「食在広州」食は広州にあり、その名の通りグルメの町としても知られています。多種多様な食材を使った料理は、中華料理の中でも脂っこくなく食べやすいことから、観光客の人気が高い広州の魅力をチェックしてみましょう。

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中国「広州」を旅するおすすめ観光スポット10選!悠久の歴史を感じよう

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1.広州タワー(広州塔)

広州タワー

2010年に一般公開された広州タワーは、今では広州のシンボル的存在になっています。主塔の450mとアンテナ塔の150mを合わせるとその高さはなんと600mで、世界でも5本の指に入る高層建築物です。広州塔は広州新テレビ塔とも呼ばれ、その左回りにねじられたようなデザインから、「くびれ」というニックネームもつけられています。

実はいろいろな世界一をもつ広州タワー。世界一の高さを誇るのは屋外展望台はじめ観覧車やフリーフォール、回転レストランなど。内部にはショッピングセンターや遊園地、レストランなどのレジャー施設も充実しており、観光客に大人気のスポットです。

2.陳氏書院

陳氏書院

陳氏書院は、広東省に多い「陳」姓の人々が一族の祖先を祀ると共に、一族の集会や子弟を教育するために1890から1894年にかけて造られた書院で、陳家祠とも呼ばれ、重要文化財に指定されています。前院、後院、西院と中庭を挟んで立ち並ぶ19の建物は、天井が高く、風通しがよい伝統的な広東式建築。

所々に木彫、石彫、中国独特の建築装飾芸術である磚彫(レンガに彫刻を施したもの)や泥塑(泥を用いて制作した人形)などがあしらわれており、中国でしか見られない建造物は、まさしく中国建築芸術の集大成とも言われ、芸術専門家たちの注目を浴びています。

また、広東民間工芸博物館も併設していて、南方刺繍や陶器、玉器など価値ある工芸品が展示を見学する事ができます。陳氏書院は歴史文化的価値が高い史跡として、広州八景に選ばれています。広州八景でもあり、重要文化財指定と広州を訪れるならばぜひ寄っておきたいスポットです。

3.広州博物館(鎮海楼)

広州博物館(鎮海楼)

一般的には鎮海楼として知られている広州博物館は、収蔵品6万点以上を誇り、歴史のある総合博物館で1929年に開館しました。館内は、青銅器、陶磁器、書画、玉石器、漆器、シルク染色工芸品、民俗工芸品、外国の工芸品など10種類以上に分けられており、文物それぞれの歴史が分かる展示方法でわかりやすいと人気。

600年の歴史を持つ赤煉瓦と緑の瓦を持つ鎮海楼は五層楼とも呼ばれ、正面玄関には、明の時代に作られた石の獅子が並び観光客を出迎えてくれます。また、広州博物館は、市内中心にある越秀公園の高台に位置しているので、最上階からは珠江と白雲山の美しい景観を眺めることができます。博物館見学後に、公園内をちょっと散歩して見るのもオススメ。公園内には北秀、東秀、南秀という三つの人工湖があり、広州市民の憩いの場となっています。

4.西漢南越王墓博物館

西漢南越王墓博物館(広州)

西漢南越王墓博物館(せいかんなんえつおうはくぶつかん)は、西漢時代に華南地域を支配した南越国王を埋葬した王墓を保存と展示の目的で建てられた博物館です。西漢南越王墓は1983年に発見され、西漢時代の南越国第二代国王の墓であることが明らかになりました。

実際に王墓の中に入れるのが特徴で、国内外の観光客に大人気。王墓の中からは15体の殉教者の遺骨に、1000以上の遺物が発見されました。展示品の中で最も有名なのが絲縷玉衣。玉片と赤い絹糸で作られた衣装で、埋葬された王が着用していたものです。他にも玉器や青銅器など、出土品は量・質共に超一級と言われているので、ぜひじっくりと見学してくださいね!

5.白雲山

白雲山(広州)

白雲山は登山をするというよりかは、ハイキングコースといったイメージで、週末にはたくさんの家族連れなどで賑わう人気のスポットです。雨が止んで空が晴れると、白雲が山と渓流を取り巻くようにして立ちのぼる姿がとても美しいことから、「白雲山」という名がつけられました。

白雲山は昔から世に知られており、戦国時代には既に名士が出入りし、晋朝の時代には素晴らしい景色と評判になり、唐の時代に有名な景勝地としてすっかり定着し、また宋の時代以来には「羊城八景」として白雲山の多数の名勝が選ばれました。そして、白雲山の麓にある雲台公園は、1995年に開園した広大な庭園で、四季折々の樹木が植えられていて人気となっています。

6.長隆野生動物世界(長隆動物園)

長隆野生動物世界(長隆動物園)

アジア最大級の広さを誇る長隆動物園は、国内外の観光客にとても人気があるスポット。園内は、徒歩で巡る動物園エリアと車で巡るサファリエリアに分かれています。

動物園エリアは、世界でも珍しい動物がたくさん。世界に300頭と言われるホワイトタイガーの半数がここで見られるんですよ。コアラやパンダも見られ、何頭もいるパンダを見ると、中国に来たことを実感しますよ。

サファリエリアは、100万平方メートルという広大さで、自家用車で巡ることができますし、園内無料バスも利用できます。オーストラリアの森、アメリカのジャングル、中央アジアの砂漠、南アジアの雨林、ヨーロッパの山岳の5つのテーマエリアに分けられていて、どれも興味深く、動物が好きな方なら、なおオススメのスポットです!

7.六榕寺

六榕寺(広州)

537年に建立された六榕寺は、海幢寺、華林寺、光孝寺と並んで広州四大寺院の一つとして知られています。寺の中央に位置する「千仏塔」は紹聖4年(1097年)に建てられ、外観が重なり合った花弁のようであること、外面の色彩が豊かであることにちなんで「花塔」とも呼ばれています。六榕寺観光の記念に上って見るのもオススメ!

塔の東側は山門、弥勒殿、天王殿と韋駄殿です。塔の西側には、清代に製造された真鍮製の三つの大仏像が穏やかな表情を浮かべて並ぶ雄大な大雄宝殿があります。

8.中山記念堂

中山記念堂(広州)

中山記念堂は、1931年に広州市民と海外に住む華僑の寄付によって建てられた広州のシンボル的な建物です。特徴的な八角形の建物は、宮殿式と言われ、屋根には紺色の瑠璃瓦が使われ、屋根の下には、孫文氏手書きの「天下為公」という額がかけられています。

中に入ると広々としたロビーが広がりますが、一見すると、全く柱がありません。実は、八角形を支える八本の柱は壁に隠されています。高さ30mもあるロビーは音響効果がとても良く、マイクでスピーチをしてもエコーが起こらない力学と音響学を駆使した構造になっているんですよ。

また、収容人員5000人の大型ホールは、市のイベントやコンサートなどにも使用されています。元総督府があった場所では、周辺には古木が生い茂り静かな場所なので、リラックスがてらに散歩に行くのもオススメです。

9.沙面島

沙面島(広州)

このエリアに足を踏み入れた観光客は、ここが中国だということを忘れてしまいそうになるほど、ヨーロッパ風の街並みを持つ沙面島。沙面島は、アヘン戦争以後に、イギリスとフランスの租界として占領されました。

敷地面積は22万平方メートルで、東西の長さは900m、南北の幅は300m。イギリスとフランスが運河開削を通じて、陸から切り離して造られた人工島でしたが、現在は島の東に一本の石橋が架けられて沙面島と珠江の北岸を結んでいます。

19世紀から20世紀初頭にかけては、沙面租界の公共施設が建てられ、領事館、教会、銀行、郵便局、商社、病院、ホテル、住宅などの建築、クラブ、バー、テニスコート、プールなどのレジャー施設も建てられました。今ではカフェやショップも増え、この異国情緒溢れる街は、オシャレな観光名所になっています。

10.北京路商店街

北京路商店街(広州)

北京路商店街は広州市で最大の繁華街です。ファストフード、レストラン、ショッピングビル、大型デパートなどが集まり1日平均で約40万人が訪れ、祝日には60万人~100万人が訪れると言われています。この商店街は全長およそ1,400mあり、歩行者道路になっています。

途中に、ガラス張りの場所があり、人々がのぞき込んでいるのが見えますが、これは京路千年古道遺跡と呼ばれる宋の時代の道路の跡だそうで、道路工事中に偶然発見された物だそうです。ぜひ地元っ子に混じってブラブラと散歩してみてくださいね!

◎中国・広州のおすすめ観光スポットまとめ

中国の他の大都市に比べて、気候が穏やかだからか、人が穏やかでマナーが良く気持ちよく滞在ができた、という話を良く聞くのが広州です。広州には様々なタイプの観光地があるので、数日滞在してじっくり観光するのがオススメ。

日本から広州への直行便だと約5時間のフライトです。面白いのが、格安航空券の多い香港まで飛んで、広州までから3時間の列車の旅を選ぶ旅人も多いんですよ。時間がある方には香港と広州の二都市旅行も楽しそうですね。

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