世界自然遺産&文化遺産の福建・武夷山のおすすめ観光地6選!

画像出典:空/PIXTA(ピクスタ)

世界自然遺産&文化遺産の福建・武夷山のおすすめ観光地6選!

中国人が人生に一度は訪れたいという観光地が3つあります。それは安徽省黄山、広西チワン族自治区にある桂林、そして福建省武夷山。どれも大自然の力を感じる奇景が広がる観光スポットです。中でも武夷山は、渓流が生み出した風景が美しいことで知られています。

そんな武夷山は世界複合遺産に登録されています。自然と文化の両面が評価される遺産だけあって、中国文化にもふれることができる観光スポットが目白押し。文化や歴史を楽しみたい方にも満足できる観光スポットなのです。それでは、風光明媚な観光地・武夷山の観光スポットをご紹介します。

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世界自然遺産&文化遺産の福建・武夷山のおすすめ観光地6選!

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1.武夷山九曲渓

「九曲渓景区」は武夷山市星村鎮にある「いかだ乗り場」。九曲渓の終点から一曲渓の武夷宮までの自然観光スポットです。川が9度曲がることから、武夷山九曲渓と命名されました。九曲渓は「武夷山国家自然保護区」の黄崗山に始まり、華東・最高峰から流れ出る渓谷へと続きます。

全長は62.8kmで、流域面積は534k㎡に及びます。両岸は緑で覆われ、竹林の緑と川の碧が印象的です。武夷山市の星村鎮に入るとゆっくりと蛇行し、九曲、八曲、七曲、六曲、五曲、四曲、三曲、二曲、そして最後の一曲で終点となります。

九曲渓は、全長9.5km。直線にすると5kmになります。いかだ遊びは1時間半の行程で、上りは倍の3時間かかります。渓谷の水は清らかで、山が眼前に迫ります。川は山をぐるりと回るように流れ、蛇腹のようにくねくねと9回も曲がります。

福建省の山々が観光客の目を楽しませ、小さな波の合間に影を落とします。その風光明媚なようすは、宋の名相の李綱が「武夷古洞天に36の峰あり、川が山々を貫き、九度曲がる」と詩に詠むほど。中国の雄大な自然を満喫できる観光地といえるでしょう。

2.武夷山紫陽書院

紫陽書院は武夷山の五曲のところにある観光スポット。宋の時代(1183年)に建てられ、「武夷精舎」と呼ばれていました。南宋末期に拡張され、「紫陽書院」と称するようになりました。宋の儒学者朱熹が10年間、勉学に励んでいました。

最初に建てられたのは「仁智堂」、「穏求吝」、「寒栖館」、「晩対亭」、「鉄笛亭」など。明の時代には「朱文公祠」と改められました。その後は興廃を繰り返しながらも、現在は多くの観光客が訪れる観光スポットとなりました。

書院は、石壁で造られ、多くの誌が残されています。朱熹が自ら書いた「遊者如斯」も残されています。武夷山の歴史的な観光スポット、紫陽書院。アウトドア観光の合間にちょっとのんびりと寄ってみるのもいいですね。

3.下梅古民居

「下梅古民居」は、福建省武夷山の世界文化遺産の一部です。国家旅行リゾート区から8kmほどのところにある観光地。清朝の時代に、茶の生産によってこの地域は大きく繁栄しました。そのため、村の至るところに大規模な古い建築が訪れた人の足を止めます。

また石や木の彫刻と一つになった外観は、素朴で田舎風情をよく表現しています。こうした地域特有の建築物の中に900mほどの運河が通っています。川の両端には古い町並みが残り、純朴な漢民族の文化や風習が観光客を楽しませてくれます。

4.大紅袍景区

大紅袍景区は武夷山名物のお茶で有名な観光スポット。言い伝えによると「大紅袍」の語源は蓬莱島から飛んできた鶴が武夷山の山頂で種を落として誕生したそうです。

また、別の言い伝えでは、天心寺の和尚がお茶の葉でとある貴人の病を治癒させたことから、皇帝がお礼に着ていた紅袍(皇帝専用の上着)をお茶の木にかぶせたところ、お茶の木が「赤色」に染まったんだとか。

山の中腹には「大紅袍」の文字が描かれ、密集した大紅袍の枝は斜めに伸び、葉は広く丸い形をしています。先端は下に垂れ、縁は少し丸まっています。葉の色は深い緑で、光沢があり、新芽は赤紫色をしています。毎年、春になるとお茶の木が息吹き、遠くから見ると炎のように赤色をしています。

それはまるで皇帝の紅袍のよう。武夷山は景色だけでなく、お茶で観光スポットです。興味のある方は、新茶の時期に観光してみるといいかもしれませんね。

5.武夷山大王峰

万年宮の西、九曲渓に「武夷山大王峰」の登山口があります。海抜530m、上はなだらか、下は険しく、岩壁が迫ります。遠くまで見渡せ、その姿は巨木のようです。
武夷山36峰で「仙エイ王」とも呼ばれています。山の頂きには木々が天を貫き、池や洞窟などの観光スポットが広がります。
南側の絶壁の狭い道を進むと頂上へたどり着きます。この道は上下に亀裂が入り、幅も狭く、岩を削って道が造られています。

とても狭いので、登山者は手足を縮めて通らなければなりません。山の中腹には「張仙岩」があり、言い伝えでは漢の時代に「張垓」が座った場所であるとのことです。頂上にある「寒碧泉」池は、澄みわたり、枯れることはありません。さらに一段上がると、真観旧跡があります。左には通天台があり、そこからすこし登ると大王峰の頂上に到着します。

武夷山大王峰は、標高は500mほどですが、危険な場所もあるので注意して観光するといいでしょう。トレッキングが好きな方は観光リストに加えておくといいかもしれませんね!

6.虎シュウ岩

出典: commons.wikimedia.org

武夷山の二曲にある「虎シュウ岩景区」というのは観光地全体の名前です。「風シュウ岩エイ」や「泉挂松」も「虎シュウ岩景区」に含まれ、メインの観光スポットは「天成禅院」と「虎シュウ八景」となります。

「天成禅院旧跡」は虎シュウの崖下に造られ、崖は斜めにせり出しています。巨大な天然洞窟のような形をし、殿堂は瓦を置かずとも雨風を凌げます。
武夷山市・虎シュウ岩景区の壁面には大きな観音様が彫られています。崖の右側後方に「虎シュウ」の文字も見てとれます。庭園の右側には巨石が積み重なり、高さが3,4mほどあります。一番上の岩には「玲瓏」と刻まれ、石の下には座禅を組む場所があります。

虎シュウ八景とは「白蓮渡」、「集雲関」、「坡仙帯」、「普門兜」、「法雨テイ河」、「語児泉」、「不浪船」、「賓曦洞」の8つをいいます自然が作り出した奇岩が楽しめるので、アウトドア派におすすめの武夷山市観光スポットです。

◎まとめ

「武夷山九曲渓」を始め、武夷山一帯には多くの自然観光地が点在しています。また世界複合遺産に登録され、史跡などにも観光客も大勢、訪れる場所です。
武夷山飛行場から20km弱の距離なので、交通の便もいい方です。緑と絶壁の中を流れる「九曲渓」を大きないかだで下れば、小さな悩みも吹き飛んでしまうでしょう!

また、福建省にある武夷山はお茶で有名な地域。中国を観光するなら、本場の美味しい烏龍茶を飲んでみたいですよね。

福州や厦門を観光するついでに、思い切って武夷山まで足をのばしてみるのもいいかもしれません。

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