名称:バンデ・アミール湖
住所:標高約3000mの山岳地帯/バーミヤン州
現在も内戦が続いているアフガニスタン・イスラム共和国には、観光資源が全くないのかというと実はそうではありません。世界遺産があり、首都カブール市内などでも見どころポイントはいくつもあるんです。
残念ながら観光を目的としたアフガニスタンへの一切の入国は、2016年11月現在の時点ではすることができません。
しかし、これから先もし、アフガニスタンに観光に行くチャンスがあるのなら、アフガニスタンの歴史や文化も感じられるスポットへぜひ出かけてみましょう。ここでは、魅力あふれる5つのアフガニスタンの観光スポットをご紹介します。
目次
アフガニスタン観光に行くならココ!魅力あふれる5つのスポットまとめ
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1.バンデ・アミール湖
「こんなに真っ青な湖、見たことがない!」と思わず叫んでしまうほどのインパクトのある「バンデ・アミール湖」。アフガニスタンバーミヤン州にある「砂漠の真珠」という別名を持つくらい、美しい湖として知られているんですよ。6つの湖の総称として名付けられているバンデ・アミール湖ですが、6つの湖のうちの1つであるバンデ・カムバール(別名:馬丁の湖)は枯れていて、この湖だけは残念ながら見ることができません。
2009年、湖のあるバンデ・アミール国立公園は、アフガニスタン初の国立公園として制定されています。遺跡を見なくてもいいから、このバンデ・アミール湖は絶対にみたほうがいいと観光客から言われるくらい、「砂漠の真珠」と呼ばれているバンデ・アミール湖は見る価値のあるアフガニスタンの観光スポットと言えますね。
2.バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群
2003年に世界遺産として、同時に危機遺産としても登録されたのが、「バーミヤン渓谷」。負の遺産としても有名で、もう2度とわたしたち人間が起こした惨劇を繰り返すことがないようにと、その出来事を教訓としてこれからいこう、そんな意味を込めてその当時の形のまま残されています。
かつては石仏が2つあったのですが、1979年のアフガン紛争、そして2001年のアフガニスタンタリバン政権のときにその大仏2つともに破壊されてしまったため、現在ではもう見ることができなくなっているんです。それ以降、そのままの形で残されているのが、バーミヤン渓谷の文化的遺産と古代遺産群です。お伝えした歴史的背景を思い出しながら、アフガニスタンのこの世界遺産を見てみると一味違った見方ができる観光スポットですよ。
名称:バーミヤン渓谷の文化的景観と古代遺跡群
住所:西北230㎞のヒンドゥークーシュ山脈山岳地帯標高2800mほどのところ/カブール/アフガニスタン
3.ジャムのミナレットと考古遺跡群
ジャムのミナレットと考古遺跡群は、2002年に世界遺産として登録され、アフガニスタンの観光スポットとして有名です。ミナレットとは、先のとがった屋根を持つ塔のこと。このジャムのミナレットは世界で第2位の高さで65mもあり、2つの川のほとりのちょうど合流地点に建てられているので目立ちます。実際に見るとその大きさに目を奪われてしまうでしょう。
ジャムのミナレットは、装飾文化の特徴が出ている塔で、ベースは八角形、一部には青いタイルが張られていて、幾何学文様がほどこされています。また、アラビア文字でコーランの刻印も描かれているという、こだわりのある美しいミナレットに仕上げられていますよ。アフガニスタンの観光で訪れたときには、ジャムのミナレットをじっくりと眺めてみると、建てられた当時の文化を感じることができるでしょう。
名称:ジャムのミナレットと考古遺跡群
住所:ゴール州/アフガニスタン
4.バブール庭園
アフガニスタンの観光スポットとして、このペルシア様式「バブール庭園」にもぜひ足を運んでみてほしいですね。広大なスケールに驚く庭園で、アフガニスタンでは金曜日がお休みなので、多くの現地の人たちが訪れる場所の一つになっています。ピクニックを楽しむ人たちもいますし、木陰でゆったりとくつろいでいる人たちもいますよ。
戦争で荒れてしまった場所に16世紀の庭園「バブール庭園」を修復し、市民の憩いの場として知られています。「バブール庭園」は傾斜にあるので、アフガニスタンの街の景色を一望できる場所としても人気があるところ。いつもの生活から静寂を求めてこの地を訪問してみてはどうでしょう?
名称:バブール庭園
住所:カブール西部
5.ブルーモスク
ブルーモスクは、鮮やかなブルーのタイルをたくさん貼った内部の壁が印象的なことから、その名前が付けられたアフガニスタンの観光地。そのブルーの輝きになぜか心が惹きつけられ、ブルーモスクに目を奪われてしまいます。アフガニスタンのブルーモスクは、ベースカラーにブルーを使い、側面にはカラフルなタイルが散りばめられているのが特徴的な建物。
礼拝の時間でなければ、イスラム教徒でなくても中に入ってみることができる「ブルーモスク」なので、その建物自体に興味があるなら行って見てみては?観光客にも人気のあるアフガニスタン観光スポットの一つです。
名称:ブルーモスク
住所:アフガニスタンの北部/バルブ州
◎まとめ
アフガニスタンの観光スポットとして、魅力的な5ヶ所をピックアップしてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?現段階では、アフガニスタンへは観光目的としての入国をすることができない状況です。しかし、この先情勢が安定して、安心安全の4文字がアフガニスタンにもたらされるときが来たら、そのときには今回ご紹介した5つのアフガニスタン観光スポットを参考に、アフガニスタン観光を楽しんでみてはどうでしょうか?