寒さ厳しい中国東北部に高速鉄道網が開業!身近になったチチハル観光6選

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寒さ厳しい中国東北部に高速鉄道網が開業!身近になったチチハル観光6選

中国東北部に位置するチチハルは黒龍江省第二の都市であり、ハルビンの北西に位置します。冬になれば川も凍るほどの厳しい寒さですが、多くの鶴が生息する鶴の町としても知られています。2015年には中国版新幹線とも言うべき、高速鉄道網が開通しました。車体は寒冷地仕様となっていて、ハルビン・チチハル間をおよそ1時間半で結んでいるんですよ。そんなアクセスが良くなったチチハル市には、観光客が増えることが期待されています。そこで今回は、チチハルの観光スポットや見どころをいくつか紹介しましょう。ぜひ参考にしてくださいね。

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寒さ厳しい中国東北部に高速鉄道網が開業!身近になったチチハル観光6選

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1. 扎龍(ジャロン)自然保護区

扎龍(ジャロン)自然保護区はチチハルで最大の観光スポットともいえる場所です。シベリアからの渡り鳥の通過点、または生息地として有名であり、多くの水鳥たちを見られるんですよ。21万ヘクタールもの広さの保護区は、なんと東京都と同じぐらいの面積です。大平原が広がり、どこまでも続く地平線が中国大陸の大きさを感じさせます。

扎龍自然保護区には296種類もの水鳥が確認され、その中で最も多いのが鶴です。世界には15種類の鶴がいますが、その内9種類が中国に生息しています。そしてこの扎龍自然保護区では6種類もの鶴が見られるんですよ。その中でもタンチョウヅルはこの保護区で500羽いますが、これは世界のタンチョウヅルの四分の一にもなるのだそう。昔からチチハルが鶴城と言われるのも納得な観光スポットですね。

2. 龍沙公園

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黒龍江省最大の公園である龍沙公園は、チチハルをのんびり観光したい時におすすめです。1904年に誕生したこの公園は、5つのエリアからなる複合公園。龍沙とは「万里の長城から北に離れた場所」という意味なんですよ。

園内の三分の一を占める大きな湖は労働湖と名付けられ、これは毎日曜日に一般市民が穴を掘って小さな池を現在の姿まで拡大させたことが由来。掘った土を積み上げた小山がいまも現存して、龍沙公園の見どころの一つになっています。そしてこの龍沙公園最大のイベントは、毎年1・2月に開催される龍沙氷景遊覧会。この時期には公園内に見事な氷の芸術が並び、国内のみならず海外からも大勢の観光客がチチハルを訪れます。夏には公園入口付近に多くの露店が並び、公園を散策しながら腹ごしらえもいいですよね。龍沙公園内には他にも動物園や図書館、展望台などもあるので、時間があれば立ち寄ってはいかがですか?

3. 明月島と太陽島

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清の時代に黒龍江省将軍の官邸として1695年に初代将軍が建設し、最後の将軍である寿山が自害する1900年まで続いた将軍府。明月島にあるこの歴史的観光スポットは、清の時代を今に語り伝えています。6000平方メートルにもなる将軍府内には、歴史や文化が垣間見れる興味深い展示があります。この将軍府は教育や観光のために1999年、荒れ果てていたものを、松花江に浮かぶ明月島にできる限りの復元を加えて移築しました。明月島はチチハルの大変に風光明媚な場所であり、川面に島が映り満月に見えることから名付けられたんですよ。

近くには太陽島があって、2つ合わせて姉妹島とも呼ばれています。夏には海水浴やキャンプでにぎわう場所でもあり、島内には将軍府以外にも万善寺、玉后阁などの見どころがありますよ。島内には観光鉄道も走っていて、家族連れでも楽しめるチチハルの観光スポットです。

4. 昂昂渓古文化遺跡

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チチハル市中心部から南西におよそ24キロメートルにある昂昂渓古文化遺跡は、中国東北部の草原漁労狩猟文化や新石器文化を現代に伝える代表的な遺跡。こちらもチチハルで注目の観光スポットの一つです。

遺跡の発掘は2010年、約30年ぶりに再開され、7000年前に暮らしていた人々の謎を解明するものとして期待されています。旧石器時代のものも発見され、旧石器時代から青銅時代の文化の源流において重要な意味を持つと言われているんですよ。展示も行われており、石器や陶器などを見学することができます。

ちなみに昂昂渓駅は浜洲線上にある駅で、黒竜江省のハルビン駅と内モンゴル自治区の満州里駅を結ぶ幹線です。ハルピンからの中国高速鉄道の停車駅でもあり、観光する際には便利ですね。このあたりは旧満州鉄道敷設について、中国側との線路交差について話し合いが付かず、当時はハルピンまで敷設する予定であったものが実現できなかったという興味深い歴史があります。

5. チチハル森林公園

ジャロン自然保護区、明月島と太陽島、そしてこちらのチチハル森林公園がチチハルの3大観光スポットであり、鶴の飛来地の一つでもあります。1988年に設立されたチチハル森林公園は、中国の観光地等級のAAに分類され、黒竜江省で訪れるべき場所100にも選ばれました。

園内には鳥やオオカミやキツネなどの小動物がみられ、もちろんタンチョウヅルも生息しています。道は舗装され、観光しやすくなっていますよ。森林エリアや釣り、狩猟エリアもあり、大人から子供まで楽しめるスポット。チチハル市中心部から車で40分ほどでアクセスできるので、訪れやすい自然スポットですね。

6. 卜奎清真寺

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中国ではイスラム教徒を回教徒とも呼び、イスラム教のモスクは清真寺と言います。卜奎清真寺はチチハルで最も古い歴史的な建築物でもあり、中国の重要文化財として保護されています。

何度も改修・拡張され、今の姿になりましたが、その風貌は中国様式の寺そのもの。何も知らないで見れば、仏教建築である寺院にしか見えません。しかし中に入れば所々にイスラム調のデザインが見られ、コーランの一説が書かれ、そしてお釈迦様の姿はどこにもありません。イスラム教では偶像崇拝が禁止されているので、そういった像も無いんですよ。中国の文化とイスラムが調和しながら融合した、興味深い観光スポットです。モスクの中の見学はできますが、信者でないと入れないエリアもあるので、気を付けてくださいね。

◎まとめ

チチハルは中国でも北部に位置するので、冬の寒さは厳しい都市。だからこそ川も凍るほどの寒さの中、多くのフィギュアスケーターを輩出しているんですよ。グルメにも美味しいバーベキューなどがあり、観光にグルメにと楽しめる町チチハル。高速鉄道が通ったことによって、ますます観光客は増えるでしょう。ぜひ一度訪れてみませんか?

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