1時間で海外!ユジノサハリンスクのおすすめ観光スポット7選

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1時間で海外!ユジノサハリンスクのおすすめ観光スポット7選

北海道の新千歳空港や函館空港から約1時間のフライトで到着するロシアのサハリン州。そのサハリン州の州都が、今回ご紹介するユジノサハリンスクです。北海道とサハリン間は宗谷海峡を挟んで42キロと、日本からとても近い海外といえます。

かつて日本領だったころには豊原と呼ばれ、太平洋戦争末期にソ連軍に占領された歴史から、ユジノサハリンスクはあまり観光地としては認識されていません。しかし、ユジノサハリンスクに一歩足を踏み入れれば、きっとその美しさに魅了されるはずですよ。整備された大通りを彩る可愛らしい花々や、ヨーロッパを彷彿させるスマートな建造物、気軽に挨拶を交わしてくれる人々の優しさに、リピートする観光客も増えています。

今回は、そんなユジノサハリンスクの観光スポットをお届けします。

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1時間で海外!ユジノサハリンスクのおすすめ観光スポット7選

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1.ガガーリン公園

ユジノサハリンスクの中心部に広がるガガーリン公園。人類で最初に宇宙へ旅立ったソビエトの英雄、ユーリ・ガガーリンにちなんで名づけられました。ガガーリン公園は、サハリン州でも最大の公園。サハリンが日本領だった時代には豊原公園と呼ばれ、ユジノサハリンスクに渡った日本人たちの憩いの場でした。

公園の真ん中にはかつて貯水池として使われていたヴェルフネエ湖があり、その周りには桜の木が植えられています。日本領時代の面影が残る桜の木は、春には日本らしい花を咲かせ、観光客にも人気のお花見スポットとなっています。

公園の一角には、美しい青色屋根のロシア正教会があります。ひっそりとした静かな教会で、一歩足を踏み入れただけで心が落ち着きますよ。こちらも時間があれば立ち寄ってほしい観光スポットです。

2.サハリン州立郷土博物館

現在のサハリン州立郷土博物館は、日本領時代の1938年に樺太庁博物館として建てられました。日本のお城を彷彿させるどっしりとした佇まいは、今もユジノサハリンスクを訪れる観光客を楽しませています。

館内では、樺太の歴史や自然史が分かりやすく紹介されていて、観光客が樺太について学ぶにはもってこいの施設。1階には、樺太に棲息する動物たちがダイナミックなはく製と共に展示されています。少しビックリしてしまうほどリアルですよ。

2階に上がると、かつて樺太が日本の一部であった時代が目の前に広がります。人々がユジノサハリンスクの地でどのように働き、どのような暮らしをしていたのか、とても鮮明な記録として残されている貴重な資料館です。

中でも、当時日本とソビエトの国境に置かれていた国境標石は、他では見ることのできない遺物。ユジノサハリンスクへ観光へ行った際には、必ずチェックしてくださいね。

3.サハリン動物園

ユジノサハリンスクを訪れるなら、必ず観光ルートに入れてほしいのがサハリン動物園。ガガーリン公園の北側にある、サハリン州唯一の公立動物園です。

ただの動物園だと思って侮ってはいけません。主にサハリン島に生息する動物が飼育されており、エゾシカ、トナカイ、スノーフォックスなど、あまり馴染みのない動物たちに、観光客も興味津々です。日本ではなかなか見ることができない大型動物や、両生類・爬虫類展示館が特に観光客の人気を集めています。

忘れてはいけないのが、絶滅危惧種のアムールトラ。美しい毛並みに優雅な振る舞いは、ユジノサハリンスクの子どもたちの遠足でも1、2を争う人気ぶりだとか。創立20年以上になりますが、園内はきれいに整備されていて、家族連れでも安心して遊べます。もちろん冬は極寒となるユジノサハリンスク。ヒグマやツキノワグマの冬眠で、ユジノサハリンスクの人たちは冬の訪れを感じるそうですよ。

4.サハリン州立美術館

ユジノサハリンスク駅の北東歩いて5分ほどのところにある石造りの建物が、サハリン州立美術館です。かつてサハリンが日本の一部であった時代に、北海道拓殖銀行豊原支店として豊原市民に利用されていた建物です。美術館といえば静かなイメージですが、ユジノサハリンスクの中心地に位置しているため、1階ロビーは観光客や学生などでいつも賑わっています。

展示品の中で特に人気なのが、トラや鶏などの動物をモチーフに描かれた絵画。あまりにもリアルで、今にも飛び出してきそうです。日本の屏風絵を彷彿させる造りで、やはり日本の歴史とは切っても切れないことがよく分かります。絵画だけでなく、近代以前にサハリンに暮らしていた先住民たちの日用品や工芸品なども飾られています。

5.チェーホフ書物博物館

ユジノサハリンスクには、ロシアの文豪チェーホフの資料館があります。1890年、チェーホフは観光旅行と銘打ってサハリンを訪れ、ユジノサハリンスクで情報収集を行いました。それをもとに書籍として発表されたのが、『サハリン島』です。しかし、書籍として公開された情報は実はごく一部。残りの貴重な資料を公開する場として、チェーホフ書籍博物館が設立されました。

博物館には、チェーホフの生涯やその思い、実際にチェーホフがサハリンを旅した際の記録などが多く残されています。チェーホフだけでなく、チェーホフの家族に関する資料や、実際に使用していた日用品に旅行カバンなど、貴重な品々が説明と共に展示され、ユジノサハリンスクの代表的な観光スポットになっています。チェーホフ書籍博物館を出た後は、チェーホフがどのような思いでサハリンを訪れたのか、歴史に思いを馳せながら観光地を巡るのも良いですね。

6.鉄道歴史博物館

ユジノサハリンスク駅の北側、線路沿いに見えるのが鉄道歴史博物館です。鉄道車両の展示場、D51蒸気機関車の野外展示場、鉄道歴史展示場の3つのセクションから成り、ユジノサハリンスクの観光名所として必ず名前が挙がる観光スポットです。

ユジノサハリンスク駅から歩いて数分、まずは目の前に迫力満点の日本製D51が現れます。引退して長い歳月が経っていますが、太陽に照らされてピカピカと黒く輝くその姿は、まさに現役時代そのもの。世界中から観光客が集まるのも頷けます。

屋内展示場には、旧ソ連時代の蒸気機関車やディーゼル機関車、タンク車など、多くの車両が所狭しと並べられています。なかには、JR東日本から寄贈されたキハ58系気動車まで!あちこちから鉄道ファンの喜びの声が聞こえてきそうですね。

野外展示場は、開館時間中であれば自由に出入りできるので、ぜひユジノサハリンスク観光の記念に写真を撮ってくださいね。

7.ユジノサハリンスク駅

ユジノサハリンスクを訪れたなら、忘れてはいけないのがここ。空路で訪れた人も、海路で訪れた人も、ユジノサハリンスク駅にお世話にならないことはありえません。

観光の拠点となるロシア国鉄のユジノサハリンスク駅は、ガラス張りで近代的な建物。建物正面には、左側にユジノサハリンスク時間、右側にモスクワ時間の時計がそれぞれ掲げられています。駅の右手には売店も多く、取扱商品もコンビニ並み。案外掘り出し物が見つかるかもしれません。

ただし、サハリンは写真撮影のルールが厳しく、駅舎外観の写真は自由に撮影できますが、観光客が構内を撮影するには許可が必要なのでご注意を!

さて、駅の目の前に広がるのがレーニン広場です。ソビエト初代指導者ウラジミール・レーニン生誕100周年を記念して1970年に作られた公園で、普段はユジノサハリンスク市民の憩いの場となっています。大きなレーニン像がよく目立つため、観光の際は待ち合わせスポットとしてもおすすめですよ。

◎まとめ

いかがでしたか?今回はロシア領サハリン州ユジノサハリンスクをご紹介しました。北海道からユジノサハリンスクまでは、飛行機で時間ほど。国際線ですので出入国に時間はかかりますが、それでも日本の他の地域から北海道へ行く方が時間がかかりそうなくらいです。

歴史の影響もあり、なかなか観光地としての情報も少ないユジノサハリンスクですが、記事を読んでその魅力を感じて頂けたのではないでしょうか。時期としては、可愛らしい草花が街を彩る春から秋にかけてが特におすすめです。ぜひ訪ねてみてくださいね!

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