イエメンお勧め観光スポット5選! 歩みを止めたアラブ文明発祥の地

イエメンお勧め観光スポット5選! 歩みを止めたアラブ文明発祥の地

アラブ文明発祥の地であり古い歴史を持つイエメン。石油に恵まれなかったので、オイルマネーでわく近隣のアラブ諸国のように高層ビルが立ち並ぶ事もなく近代化が遅れ、中世そのままの国になったと言われています。街を歩けばカートという葉っぱを噛みながら歩く男たち、そのほとんどが民族衣装を着てジャンビーヤという短刀を腰に挿しています。もうそれだけで異文化感いっぱいですよね。

日本ではあまり馴染みのないイエメンですが、歴史的建造物あり、山あり島ありと絶景ポイントには事欠きません。ここは外せない、という観光スポット5選をお届けします!

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イエメンお勧め観光スポット5選! 歩みを止めたアラブ文明発祥の地

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1.ソコトラ島

出典: Rod Waddington

息を呑む絶景がそこにあります。ソコトラ島は、インド洋のガラパゴスと呼ばれ、ここにしかない生態系を持つ不思議な動植物がいっぱいです。島のシンボルとも言えるのが傘のような形をした竜血樹で樹液が真っ赤なのでその名がつけられました。成長速度がとても遅く樹齢500年なんてザラだとか!独特の形をしたボトルツリーもソコトラ島固有種です。

他にも固有の植物が300種、爬虫類が24種、鳥類が8種とここでしか見られない物だらけなのにあまり知られてないのは、1999年に空港ができるまでは外国人の立ち入りを禁止していたからというから勿体ない話ですよね。地球温暖化などで絶滅危機種も増えてきているので、ネイチャー好きの方はぜひ早めに訪れてみて下さい!

ソコトラ島は2008年世界遺産に登録された観光地、ぜひ訪れてみてくださいね。

2.サナア旧市街

出典: Rod Waddington

世界最古の街の一つと言われるサナアの旧市街は1986年に世界遺産に登録されました。城壁内にはチョコレートケーキにアイシングでデコレーションをしたような塔状の建物がびっしりと並び、まるで絵本の中に迷い込んだようです。建物は大体4階から6階建てで下層部は石造り、その上は土煉瓦で作られています。建物には円形や半円形の窓があり、周りを白い漆喰で装飾しているのが特徴的です。築1000年なんていう建物もあるというから驚きですよね。

旧市街をブラブラ歩いた後はホテルのテラスから全景を眺めて見ましょう。上から見ると意外に緑の部分が多いのに気が付きます。これはブスターンと呼ばれる共同菜園で、敵が襲ってきた時に城門を閉めても自給自足できるようにと作られたのが今なお続いているというから興味深いですよね。夜のライトアップも派手さはないけど温かみがあって素敵な観光スポットですよ。

3.ロックパレス

出典: Rod Waddington

ワディ・ダハールの町にある、その名の通り岩の上に建てられた宮殿で、ザイード朝のイマームヤヒヤが夏の離宮として作らせました。古い建物が多いイエメンの中では新しい部類に入る1930年代の観光地です。建物自体は5階建てて内部を公開しているので見学する事ができます。標高2400メートルのワディ・ダハールは岩山に囲まれた自然いっぱいのどかな町。ロックパレスから見渡す雄大な景色もお勧めです。

サナアから25キロと日帰り可能な場所なので観光客に人気のスポットですが、サナアから出る場合は近場でもパーミッションが必要な場合があるので現地で確認して下さいね。

4.シバーム

出典: commons.wikimedia.org

砂漠にこつ然と現れる摩天楼、砂漠のマンハッタンと聞いてどんな場所を想像しますか?シバームは3世紀頃から交易都市として栄えて来ました。豊かな街が遊牧民に襲われないように、また、洪水から守る為にと城塞内の家屋を上へ上へと建て増しし、ビル群のような形になったのです。今見られる5階から9階建ての建物は約500棟で、何と16世紀に作られたというから驚きです。まさに世界最古の高層ビル群ですよね。

泥煉瓦作りの建物の上部が白い漆喰で塗られているのも特徴的ですが、これは建物の強度を増すため、強い日差しから守るためという意味があるそうです。東西500メートル、南北400メートルという狭い城塞内にびっしりと高層ビルが並ぶ姿を見るために対岸の岩山に登って見ましょう。いかにびっしりと建てられているかが良くわかって面白いですよ。シバームの城塞都市は1982年に世界遺産に登録された観光地、ぜひ!

5.シャハラ

出典: commons.wikimedia.org

イエメンでは昔から部族間の抗争が絶えず、敵から身を守るという目的で各部族が競って山の上に集落を作ったそうで、シャハラには今なお、約3000人の人たちが暮らしています。海抜2600メートル地点にあるシャハラは二つの山頂にまたがる街で、その間には17世紀に作られた石橋がかけられています。もちろん現役の橋でシャハラのシンボルにもなっているので、写真で見たという方も多いはず。

イエメン政府は外国人個人でのシャハラ訪問を許可していないので、行きたい方は旅行代理店での申し込みが必要です。サナアからたった163キロの距離なのに途中から険しい山道を行くので4WDに乗って一日かかってしまう程の辺境の地。やっとたどり着いた場所はまさに天空都市。生きたマチュピチュと呼ばれるのも納得です。

◎まとめ

いかがでしたでしょうか?インド洋に浮かぶ世界遺産の島で自然の神秘を感じたり、味のある歴史的建造物を見ながら名産のアラビックコーヒーを飲む、なんて贅沢な過ごし方をしてみませんか?

日本からの直行便はないのでカタールやドバイなど中東の国を経由するのが一般的です。首都サナアは高地なので比較的穏やかな気候なので4月から1月に訪れるのがベストシーズンです!現在イエメンは外国人の立ち入りを禁止している場所や、ツアーでしか入れない場所など様々な制限がありますので、手配会社に良く確認して下さいね。

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