名称:自由広場(Náměstí Svobody)
住所:Náměstí Svobody, Brno
公式・関連サイトURL:https://mojebrno.jecool.net/inka--brno-namesti-namesti-svobody.html
チェコ共和国の「ブルノ」は、同国でプラハに次ぐ第二の都市で、東部モラビア地方の中心となる街です。ブルノという都市名はあまり耳に馴染みがないかもしれませんが、MOTO GPの有名なサーキットがあるほか、植物学者グレゴール・メンデル、作曲家レオシュ・ヤナーチェクといった著名な人物にゆかりがある街でもあります。
ブルノもプラハに負けない魅力を持つステキな観光地で、見どころがたくさんあります。歴史や文化、優雅な雰囲気が漂うこの街をぜひ訪れてみてください。観光スポットは旧市街に集中しているため、徒歩で効率よく巡ることができるのも魅力です。
目次
チェコ第二の都市・ブルノを訪ねる旅。おすすめ観光スポット11選!
目次を閉じる
1.自由広場
ブルノ旧市街の中心にある「自由広場」は、観光の拠点として便利な場所であり、観光名所でもあります。
この広場の最大の見どころは、遠くからでもよく目立つ、巨大な弾丸のような形をした特徴的なモニュメント。実は、黒い花崗岩で作られている天文時計です。聖ペトロ・パウロ大聖堂の鐘が鳴る午前11時には、この天文時計からガラス玉が落ちてきます。これをキャッチできた人はラッキーで、特別なお土産として持ち帰ることができます。そのため、毎朝11時には観光客を含む多くの人々が天文時計の周りに集まる光景が見られます。
また、クリスマスシーズンには広場にクリスマスマーケットが立ち並び、温かい雰囲気で観光客を迎えます。この時期にブルノを訪れるなら、自由広場のクリスマス市場もぜひ見逃せません。
2.モラヴィア博物館
出典: By Jiří Sedláček (Frettie) - Own work, CC BY 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9900674 (CC BY 3.0)
チェコで第2番目に古くて広い「モラヴィア博物館」は、ブルノの人気観光スポットの1つです。歴史や文化、文学や音楽、考古学、人類学など多岐な分野に渡る、およそ600万点以上もの膨大なコレクションを見ることができます。
モラヴィア博物館は、1817年にオーストリア皇帝フランツ1世の命令によって設立されたもので、そのバロック様式の宮殿は内部も素晴らしく、歴史を感じさせてくれます。ブルノで育った偉大な音楽家レオシュ・ヤナーチェクの仕事部屋コーナーも見どころの1つで、多くの観光客で賑わっています。博物館だからと敬遠せず、ブルノ観光の際にはぜひ訪れてみてくださいね。
名称:モラヴィア博物館(Moravské zemské muzeum)
住所:Zelný trh 6, 659 37, Brno
公式・関連サイトURL:https://www.mzm.cz/
3.シュピルベルク城
ブルノ旧市街の西方にある丘の上に建つ「シュピルベルク城」は、ブルノの街並みを一望できる人気の観光スポットであり、チェコの重要な文化遺産でもあります。
シュピルベルク城内にはブルノ市立博物館が併設されており、ブルノの歴史や文化について深く知ることができます。
また、シュピルベルク城には数々の恐ろしい伝説が残されており、その中でも特に有名なのが「カゼマッテン(Kasematten)」と呼ばれる地下の牢獄です。この牢獄は、17世紀に神聖ローマ帝国によって反逆者を収容するために使用され、「死の牢獄」として悪名を轟かせていました。19世紀に牢獄としての役割が終わり、21世紀初頭には大規模な改修が行われ、現在の姿に整備されています。
名称:シュピルベルク城(Hrad Špilberk)
住所:Špilberk 210/1, 662 24 Brno
公式・関連サイトURL:https://www.spilberk.cz/en/
4.聖ペトロと聖パウロ大聖堂
ブルノ旧市街の南端に位置する「聖ペトロと聖パウロ大聖堂」は、ブルノ観光のハイライトの1つです。鋭く尖った2つの塔が特徴的な大聖堂は、ブルノの街を印象付けるものといえます。聖ペテロ聖パウロ大聖堂とシュピルベルク城、この2つはブルノのどこからも見える大きな建物で、観光する際の良い目印となりますから覚えておきましょう。
聖ペテロ聖パウロ大聖堂は、ブルノのに昼を告げる午前11時の鐘の音が有名です。この鐘の音を聞くために大聖堂を訪れる観光客もたくさんいるんですよ。2つの尖塔には、上ることもできます。塔の階段は狭く急なので、くれぐれも足を滑らせないよう注意してください。塔の上からは、美しいブルノの街全体を見渡せる大パノラマが望めますよ!
名称:聖ペトロと聖パウロ大聖堂(Katedrála svatého Petra a Pavla)
住所:Petrov 9, 602 00 Brno
公式・関連サイトURL:https://www.gotobrno.cz/en/place/cathedral-of-st-peter-and-paul/
5.旧市庁舎
ブルノのユニークな観光スポットといえば、旧市庁舎です。
ブルノのユニークな観光スポットといえば、旧市庁舎です。特に印象的なのが入口のアーチにあるゴシック様式の石細工の小塔で、5本並んだ小塔のうち真ん中の1本だけ先端が曲がっています。これは、建築家が報酬に不満を抱いてわざと曲げたとも、単に遊び心で作られたものとも言われており、訪れる人々の好奇心を引き立てます。
また、入口を入ってすぐの天井には巨大なワニが吊るされており、その隣には車輪が展示されています。このワニは「ブルノドラゴン」として街のマスコットのように親しまれており、実はブルノに伝わる昔話に基づいているのです。ワニを「ドラゴン」と呼ぶのもこの伝説に由来しています。
建物内部はゴシック様式の美しい装飾や人物画が施された、歴史と芸術を感じられる空間です。旧市庁舎の塔に上れば、ブルノの街を見渡せる絶景を望めます。
名称:旧市庁舎(Stará Radnice)
住所:Radnická 8, 658 78 Brno
公式・関連サイトURL:http://ticbrno.cz/en/old-town-hall
6.メンデル博物館
メンデルの法則…理科で習った「エンドウ豆」と言えば、思い出す方もいるでしょう。そう、メンデルはエンドウ豆の交配実験から遺伝の法則を発見した植物学者として有名です。司祭としてブルノの修道院で働きながら、その前庭でエンドウ豆の研究を重ね、遺伝の基本原則を導き出しました。この修道院の一角は現在「メンデル博物館」となり、多くの観光客が訪れています。
かつてメンデルが実験を行った修道院前の広場は「メンデル広場」と名付けられ、遺伝学の歴史に触れる特別な場所として親しまれています。ここに立つと、彼が繰り返し実験を行い、遺伝の謎を解き明かした当時の情景が浮かんでくるようです。
名称:メンデル博物館(Mendlovo muzeum)
住所:Mendlovo nám. 1a, 603 00 Brno-střed
公式・関連サイトURL:https://mendelmuseum.muni.cz/en
7.トゥーゲントハット邸
ブルノ旧市街の北東に位置する「トゥーゲントハット邸」は、世界文化遺産に登録されたブルノを代表的する観光スポットのひとつです。この邸宅は現代建築の原点ともされ、機能主義建築の中でも最も美しく、重要な「世界の4大邸宅建築」に数えられています。また、チェコスロバキアが分離独立する際に調印式が行われた場所として、歴史的にも非常に重要な役割を果たした建物です。
2001年に世界遺産に登録されたことでブルノの名が世界に広まり、観光地としても一躍有名になりました。トゥーゲントハット邸の設計者は家具のデザインも手掛け、邸内には有名な「トゥーゲントハット・チェア」が2脚置かれています。訪れる際はぜひ注目してみてください。
名称:トゥーゲントハット邸(Vila Tugendhat)
住所:Černopolní 45, 613 00 Brno
公式・関連サイトURL:https://www.tugendhat.eu/en/
8.ブルノの地下道
ブルノの変わり種観光スポットのひとつが「ブルノの地下道」です。ドミニコ広場の造幣局長邸地下に展示された鋳造技術、青果市場の地下迷路、聖ヤコブ教会下の納骨堂の3か所で、異なる地下体験が楽しめます。
特におすすめなのが、ブルノ最大の青果広場「緑の広場」の地下道です。地下道ツアーはこの広場から出発するので、ぜひ参加してみてください。レンガ造りの壁が洞窟のような雰囲気を醸し出し、魅力的な空間が広がっています。地下道にはワインセラーや食料貯蔵庫、さらには牢獄としても使われていた小部屋が点在しており、さまざまな用途で使用された部屋を見学することができます。
名称:ブルノの地下道(Brněnské Podzemí)
住所:Zelný, trh Brno
公式・関連サイトURL:https://podzemibrno.cz/
9.レオシュ・ヤナーチェク記念館
レオシュ・ヤナーチェクは、ブルノを代表する音楽家。「レオシュ・ヤナーチェク記念館」は、1882年に彼が設立したオルガン学校の建物を記念館として利用しています。ヤナーチェクはプラハやウィーンで音楽技術を学んだ後、ブルノに戻り、このオルガン学校を創設しました。現在、この学校は「ヤナーチェク音楽院」として彼の業績を引き継いでいます。
記念館を訪れた際は、オルガン学校(記念館)の裏手にある、ヤナーチェクが晩年まで過ごした質素な住居も併せて見学してくださいね。
クラシック音楽ファンの間では根強い人気を誇るレオシュ・ヤナーチェク。ブルノが誇る音楽家の足跡をたどる旅をぜひお楽しみください。
名称:レオシュ・ヤナーチェク記念館(Památník Leoše Janáčka)
住所:Smetanova 14, 602 00 Brno
公式・関連サイトURL:https://www.mzm.cz/en/leos-janacek-memorial/
10.カプチンスキー広場
出典: Autor: Palickap – Vlastní dílo, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=48046567 (CC BY-SA 4.0)
青果市場の南に位置する「カプチンスキー広場」は、「聖ペトロと聖パウロ大聖堂」の2本の尖塔を眺めるのに最高のスポットです。広場は三角形のこぢんまりとした空間ですが、広場に面して建つカプチンスキー修道院の前は、尖塔を鑑賞する絶好のポイントです。
大聖堂の尖塔を眺めるだけでも訪れる価値がありますが、せっかく広場まで足を運んだのであれば、カプチンスキー修道院の地下礼拝堂にある墓地も見学すると良いでしょう。
名称:カプチンスキー広場(Kapucínské náměstí)
住所:Kapucínské nám. 303/5; 602 00 Brno
公式・関連サイトURL:https://www.gotobrno.cz/misto/kapucinske-namesti/
11.硬貨鋳造セラー
ブルノ新市庁舎前のドミニカ広場の地下にある硬貨鋳造セラーは、考古学者が発掘作業をしている時に偶然見つかった遺跡です。もともと魚市場で、主に駐車場として利用されているドミニカ広場。発見された当時は、まさかこれほど広い硬貨鋳造セラーだとは誰も思いもよらないものでした。
ブルノの古くて新しい観光スポットとなっています。硬貨鋳造の歴史を学んだり、記念の硬貨(グロッシュ銀貨)を作ることもできるんですよ。ブルノの観光記念にオリジナル・コインを作ってみるのも面白いですね。
名称:硬貨鋳造セラー(The Mint Master's Cellar)
住所:Dominikánské nám., 602 00 Brno-střed
公式・関連サイトURL:https://x.gd/h6gKJ
◎ブルノのおすすめ観光スポットまとめ
ブルノ観光スポットをご紹介しました。ブルノはチェコの南東、首都プラハからは直線距離にして約180kmのところにあります。歴史や文化を感じる建物や美しい街並み。どこを見ても絵になりそうなブルノは、チェコ観光のおすすめの都市です。