過ごしやすくて治安もいい!プネーの隠れた観光スポット23選

過ごしやすくて治安もいい!プネーの隠れた観光スポット23選

インド南西部、ムンバイの内陸に位置するプネーは国内8位の人口規模を誇る大都市です。標高約600mのデカン高原にあり、富裕層の避暑地として発達しました。ムンバイからは車で約3時間、日本からは飛行機でデリーを経由し、プネーの空港ヘと行くことができます。

プネーは500万ほどの人口を擁していながらインドでもっとも緑の多い都市の1つとして知られ、さらに国内でもっとも治安が良いともいわれています。プネーには他にも様々なタイトルや別称があります。研究の中心としては「東のオックスフォード」、近年のIT産業の発達からは「東のシリコンバレー」、そして観光や文化の面でも隆盛していることから「マハーラーシュトラ州の文化的首都」とも呼ばれています。

日本人にはなじみが深いとはいいがたいプネーですが、大都市プネーには観光の魅力がたくさん詰まっています。そこで今回は、プネーのおすすめ観光スポット24選をお送りします。

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過ごしやすくて治安もいい!プネーの隠れた観光スポット23選

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1.ダグダッシェス・ハルワイ・ガンパッティ寺院

出典: commons.wikimedia.org

ダグダッシェス・ハルワイ・ガンパッティ寺院は、象の頭をもつヒンドゥー教の神ガネーシャを祀る、プネーでもっとも古い寺院です。ガネーシャは商売繁盛や学問、技芸、医術とあらゆる事象を司る万能の神と言われ、プネーの街の守護神でもあります。そのため、ダグダッシェス・ハルワイ・ガンパッティ寺院には地元プネーの人々はもちろんのこと、インド内外からも多くの参拝者がご利益を求めて訪れます。

毎年8~9月の10日間にわたって行われているガネシュ祭では、プネーの街がさらに賑わいます。またダグダッシェス・ハルワイ・ガンパッティ寺院では、一般市民のためのダルシャン(ヒンドゥー教の聖者や偉人に拝謁する儀式)が毎日行われていますよ。

2.ダルシャン博物館

ダルシャン博物館はインドの教育指導者であったサドゥ・バスワニと彼が設立したサドゥ・バスワニ・ミッションの歴史を紹介するミュージアムです。劇場スタイルの約100分間のショーでは、サドゥ・バスワニの生い立ちや人生について、3Dエフェクトなどのテクノロジーを使って説明します。珍しいスタイルのミュージアムということで、プネーでも立ち寄る観光客の多いミュージアムです。

3.イスクコンNVCC寺院

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ISKCON(イスクコン)とはInternational Society for Krishna Consciousness(クリシュナ意識国際協会)の略で、インド人宗教家A・C・バクティヴェーダンタ・スワミ・プラブパーダが立ち上げた国際的な宗教団体です。世界中に支部があり、日本の大阪にも支部があるんですよ。

プネーのイスクコンNVCC寺院は、イスクコンが崇拝するヒンドゥー教の神クリシュナの教えを学べる場となっています。ここでは毎日、早朝から一般市民へのダルシャンが行われていますよ。

4.シュリー・バラジ寺院

シュリー・バラジ寺院は、プネーの北西郊外のパシャンという街にあります。寺院の周辺には風光明媚なパシャン湖やベタル山があり、観光客も多く訪れます。

シュリー・バラジ寺院からはプネーの街が一望できることから、インド国内からもたくさんの観光客や参拝者が、この風景を楽しみに集まってきます。シュリー・バラジ寺院では1日3回プージャ(礼拝)が行われるほか、様々な行事のための大きなホールが信者に開放されています。

5.西ガーツ山脈

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ムンバイとプネーのちょうど中間に位置する東ガーツ山脈は、世界でもっとも生物の多様性に富んでいる8つの「ホットスポット」の1つとされ、ユネスコの世界遺産にも登録されています。インドの多くの川の水源ともなっているこの山脈にはいくつもの自然保護区が広がっていて、鳥や動物たちが住む豊かな緑と自然に触れ合えます。

西ガーツ山脈には滝や湖も多く、特にモンスーンの時期には美しいと評判です。ムンバイやプネー、ターネなどを経由して、インドの内外から観光やハイキングに人々がやってきます。また、プネーの北方にあるハリッシュチャンドラガッド砦という遺跡は、西ガーツ山脈の中でも特にトレッカーに人気がある場所です。

6.シンハガド砦

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シンハガドとはライオンのこと。かつてはプネー南西の山中にあるこの城を中心に、町が形成されていたといわれています。今では砦跡の周辺には豊かな自然が広がり、遺跡観光だけでなくハイキングや自然散策を楽しみに多くの人々が訪れています。

条件によっては砦の上から霧に覆われた山々を眺めることもできます。雨が降ると気温もさがって過ごしやすいということで、モンスーンの時期がベストシーズンとされています。インド版天空の城へ、ちょっと足を延ばしてみませんか。

7.インド国立防衛大学

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インド国立防衛大学は軍事教育の分野における世界的に卓越した機関で、ユニークな軍事アカデミーとして長年にわたりインドや友好国の軍隊における優秀な指導者の育成、共同訓練を行っています。インド国内はもちろん、海外からも多くの学生がプネーのインド国立防衛大学へ学びに来ています。

プネー郊外の広い敷地内には歴史を感じさせる建物があり、中でも大学の象徴であるスーダンブロックには大理石を使用したホールがあります。また、構内の博物館には16,000点ほどの展示物があり、大学創設者の写真やアンティークな記念品などにインド国立防衛大学の歴史を垣間見ることができます。

8.サーラスバーグ寺院

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プネー市街のネルースタジアム近く、市民公園内にある緑に囲まれた寺院です。サーラスバーグは寺院もガネーシャを主祭神とし、お濠と林に囲まれた静かな環境から、観光客や地元の人たちに親しまれています。境内の庭園は手入れが行き届いていて、ファミリーなどにも人気で、特に午前中や夕方に多くの人々が集まります。

9.プネー岡山友好公園

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プネーは実は、日本の岡山県や名古屋市と姉妹都市関係を結んでいます。岡山との交流を記念してプネー市内に造営されたのが、「プネー岡山友好公園」です。

ジョーパドパッティ運河沿いにあるこの公園は、岡山を代表する名園の後楽園を模したもので、完成後も管理技術向上のために岡山県から技術者が派遣されています。日本庭園らしく大きな池を中心に水や緑にあふれ、プネーの人々の憩いの場として浸透しています。プネーで日本とのつながりを感じながら、観光の合間の散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

10.チャトゥールシュリンギ寺院

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チャトゥールシュリンギ寺院はプネー市街の北西部に位置し、周辺にはプネー・インターナショナル・コンベンション・センターやバス停があるのでアクセスも難しくありません。

チャトゥールシュリンギ寺院は山の斜面に建てられているので、本堂に到着するまでは少々体力が必要です。また、ナヴラティのお祭りの時期には、寺院や周辺がきらびやかにライトアップされ、観光客や地元の人たちでいっそう賑やかになりますよ。

11.ランジャンガオン寺院

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ランジャンガオン寺院の創建はよくわかっておらず、9世紀または10世紀ごろの建築物とよく似ていることから、そのころに建てられたものと考えられています。この寺院では、ヒンズー教の神ガネーシャの8つの化身の一つである、神聖なマハー・ガナパティが祀られています。

ランジャンガオン寺院は毎日早朝5時半から夜10時まで開放されていて、信者のプージャ(礼拝)が行われています。また、インド国内だけでなく、海外からも多くの参拝者が訪れています。

12.ラージャ・ディンカル・ケールカル博物館

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ラージャ・ディンカル・ケールカル博物館には、インドの富豪ケールカル博士の2万点以上におよぶコレクションが展示されています。 1975年からはマハラシュトラ州政府の支援を受けて、ケールカル博士のコレクションの保存だけでなく博物館を拠点とした地域の文化振興も積極的に図られています。

館内には銅製のオーブンや鳥の形のキッチンカッターなどの台所用品、コイン、木彫りのパネルなど、主にアンティークな日用品のコレクションが展示されています。インドの生活史を知ることのできる貴重な博物館として、またアンティークが好きな方にもおすすめのミュージアムとなっています。

13.フェニックス・マーケットシティ

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フェニックス・マーケットシティはプネー空港の南にある市内でもっとも大きなショッピングモールの一つです。モール内には日本でもおなじみのショップも多く、またファストフード店もあるので日本人でも気軽に利用できます。

また、フェニックス・マーケットシティには映画館やボーリング場、ゲームセンターなどの娯楽施設も充実しています。ダイニングにはインド料理はもちろん、チャイニーズやアメリカンなどバラエティに富んでいます。観光や移動の合間の休憩などに便利な施設ですよ。

14.パールヴァティの丘

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パールヴァティの丘はプネーの中で最も美しく、また歴史を感じさせる観光名所の一つです。海抜約640mほどの丘の上にはいくつかの寺院があり、その中心とされるパールヴァティ寺院は、プネーを都とするマラーター王国の宰相バーラージー・バージー・ラーオによって1749年に建立されました。

パールヴァティ寺院周辺からはプネーの美しいパノラマビューを眺めることができ、都会の喧騒からしばし離れることができます。丘の上までは徒歩で登ることになりますが、毎日たくさんの参拝者や観光客が訪れ、美しい景色や境内の雰囲気を楽しんでいます。パールヴァティ寺院は毎朝午前5時に開門し、午後8時に閉まります。

15.ラクシュミー通り

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プネー中心街を東西に貫くラクシュミー通りは、プネーでもっとも活気のあるショッピングストリートです。通りはいつも賑わっていて、露天商のようにTシャツやドレスなどの様々な衣類にお花、ジュエリーなどが売られています。

また、綿菓子やドライフルーツを売り歩く人がいたり、インドらしい町の雰囲気を堪能することができるでしょう。お買い物の時には、ぜひ思い切って値段交渉をしてみてください。旅の思い出にもなりますよ。人や車、バイクが多いので、スリなどに注意しながらショッピングを楽しんでください。

16.アガカーン宮殿

プネーの北東郊外にあるアガカーン宮殿は、国際連盟議長を務めたこともあるマハーラージャのアガ・カーン3世によって、1892年に建てられました。19エーカーの広い敷地内には美しく広々とした庭園が広がり、その中に上品な外観の宮殿がひっそり建っています。

現在、アガカーン宮殿は日本でもよく知られているマハトマ・ガンディーの記念館として一部の部屋が公開されています。これは、ガンディーをはじめとするインドの独立運動家たちがイギリスによってこの宮殿に軟禁されていたためで、ガンディーの妻カストゥルバはここで亡くなりました。

館内には、ガンディーが生前に使用していた机やベッド、衣類、サンダル、写真などが展示されています。インド独立の父ガンディーの軌跡を訪ね、そして美しい芝生の庭園をゆっくりと散歩もできる、プネーのとっておきの観光スポットです。

17.パタレシュワラ石窟寺院

パタレシュワラ石窟寺院は、8世紀のラーシュトラクータ朝時代に彫られたいわゆる石窟寺院で、現在はインド政府によって保護されています。

玄武岩で作られたパタレシュワラ石窟寺院は、ヒンドゥー教の神シヴァに捧げられたもの。 洞窟の正面には円形のナンディマンダパがあり、その傘型の石の屋根は巨大な四角い柱で支えられています。 この建造様式はパタレシュワラ石窟寺院独自のものとされています。プネーの市街地からもほど近いので、この独特の建築を見学しに多くの観光客が集まっています。

18.カトラージュ・ジャイン寺院

出典: commons.wikimedia.org

カトラージュ・ジャイン寺院は、プネーの南の郊外にある有名なジャイナ教の巡礼地です。ターコイズブルーのプールに囲まれた白い大理石の神殿が特徴的で、丘の上にあるので眺めが非常によく、また静かで落ち着きのある寺院です。

境内や堂内はとてもよく手入れがされていて、歩いていて気持ちの良い観光スポット。寺院からの素晴らしい眺望を楽しみに、多くの観光客が訪れます。

19.ラジャード砦

出典: Abhishek Thakur

プネーの南西30kmほどの山中にある要塞ラジャード砦。インドで最大の砦のひとつといわれ、マハーラージャのシヴァージーが17世紀後半にマラーター王国を建国してからは、ラーイガド城と並ぶ重要拠点として利用されていました。

海抜約1,400mの岩山の上に築かれたラジャード砦の跡には、トレッキングや景色を楽しみに多くの観光客がやってきます。道のりは平坦ではありませんが、緑の多いサハディリ山脈の素晴らしい眺望を堪能することができますよ。プネーからはやや距離があるので、現地ツアー会社の泊りがけでのトレッキングツアーに参加するのもおすすめです。

20.シャニワール・ワーダー

プネー旧市街のシンボルともいえるシャニワール・ワーダーは、マラーター王国第2代宰相バージー・ラーオによって1736年に建造されました。宮殿内の建物は、1828年の火災ですべて焼失してしまい、現在は城壁や城門を残すのみです。とはいえ、かつてのマラーター王国宰相の権威を象徴するかのような広大な城壁内の敷地を眺めるだけでも、古都プネーを観光する価値は十分にありますよ。

また、殿の壁に描かれた風景画や16枚の花びらの形の噴水に、当時の華やかな宮廷文化の面影を見ることもできます。豪華な建物は残っていないとはいえ、城門や城壁、広場などをじっくり観光していると、時間があっという間に過ぎてしまうでしょう。

21.ナラヤニ・ダーム寺院

出典: Rajib Ghosh

ナラヤニ・ダーム寺院は、プネーとムンバイのちょうど中間付近にあるヒンドゥー教の寺院です。2000年に建設が開始された比較的新しく、そして規模の大きな建物です。

境内には1万人以上収容できるほどの巨大なホールがあります。 また、5つのベッドルームにトイレ付きの寝室があり、遠方から参拝にきた信者が休めるようにもなっています。 また、献身者のためにキッチンとダイニングエリアも備えられているんですよ。毎日300人ほどの信者が参拝に訪れるとされています。

22.ムルシ・ダム

出典: Photography@Mihir

ムルシ・ダムは、プネーの中心から西へ約35km、プネー市内を流れるムラー川の上流に造られたダムです。川の流域には緑に囲まれた美しい風景が続き、インドでも特に風光明媚な観光エリアの一つとなっています。ムルシ・ダムは電力供給を目的として1927年に建設された歴史あるダムで、近年はレジャースポットとして観光地化が進んでいます。周辺の深い森の中には野生動物も多く住み、リラックスできる環境が人気を呼んでいますよ。

ベストシーズンはダムの水量も上がるモンスーンの時期。雨が降ると近くの山から水が滝のように流れ落ちて、幻想的な風景が見られますよ。

23.プネー大学

出典: commons.wikimedia.org

「東のオックスフォード」とも称される学園都市プネー。その中心であるプネー大学では、インド国内だけでなく、海外からも多くの優秀な学生が集まっています。

411エーカーという広大な敷地内には、40もの学科があり、さまざまなアカデミープログラムを提供しています。構内のインターナショナルセンターには付属の英語学校もあり、留学前や留学中にも英語を学べる施設がありますよ。今やプネーのアイデンティティーともいえるプネー大学へ、ちょっと時間があれば立ち寄ってみるのも良いでしょう。

◎まとめ

プネーには多くのヒンドゥー教の寺院があり、インド内外からたくさんの観光客や参拝者が訪れています。周囲には山や川に囲まれた多くの自然もあり、トレッキングやハイキングも楽しめます。インド国内でもっとも治安や環境がいいとされるプネーは、観光都市としても今後発展することが見込まれます。また、ショッピングセンターや落ち着ける雰囲気の日本庭園もあり、長期滞在にも適した都市といえるでしょう。

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