トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインの観光スポットをご紹介！

南米ベネズエラの北東の沖合に浮かぶ島国トリニダード・トバゴ。その首都ポートオブスペインは、同国最大の島であるトリニダード島にあります。人口は6万人程で、一年を通じで温暖湿潤。カリブの島国と聞いて思い浮かぶような白砂のビーチはありませんが、穏やかなパリア湾ではカヤックやヨットなどを楽しむことができますよ。

そんなカリブの穴場観光地ポートオブスペインの観光スポットをご紹介しましょう。

1. 七大建築

ポートオブスペインの中心部に広がるクイーンズ・パーク・サバンナの西側には、「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる7基の歴史的建造物が立ち並んでいます。そのうちもっとも古いのは、一番北側にあるストルマイヤー城。「キラーニー」の愛称をもつこのスコットランド様式の城館は、1904年に建てられました。現在も英王室が夏の休暇に使用しているバルモラル城を模して造られたといわれ、ポートオブスペインの観光ツアーのメインスポットともなっています。

そのほかにも、バルバドス島の石灰岩を使用して建てられた「ホワイトホール」や、これまたお城のようなポートオブスペインの「大主教の館」、フランスの第二帝政様式を伝える「アンバード・ハウス」など、さまざまな外観の歴史的な建物が続きます。さらに南下して「ミル・フルール」「ヘイズ・コート」「クイーンズ・ロイヤル・カレッジ」と見学していけば、かなりボリュームのある観光が短時間に楽しめることでしょう。

2.クイーンズ・パーク・サバンナ

ポートオブスペインの中心部に広がるクイーンズ・パーク・サバンナは、市民や観光客の憩いの場であると同時に、市内でももっとも大きな公共スペースでもあります。19世紀中ごろには存在したといわれる歴史ある公園で、広大な敷地にはクリケットやサッカーができるコートのほか、芝生や花壇なども整備されています。

通りを挟んだ北側には、植物園と動物園も隣接しています。いずれも爽やかな観光スポットなので、公園や七大建築を見てまわった後に、休憩がてらに立ち寄ってみるのもおすすめです。

3.国立博物館・美術館

トリニダード・トバゴの国立博物館と美術館は、クイーンズ・パーク・サバンナのすぐ南にあります。1892年に設立された歴史あるミュージアムで、1万点に上るさまざまなコレクションが収蔵されています。

館内は7つのブースに分かれていて、「芸術」「社会史」「自然史」「経済史」「資源と地理」の5つのテーマ別の展示がなされています。また、19世紀のトリニダード・トバゴの芸術家たちの作品も数多く収められているので、アート鑑賞もバッチリ楽しめる観光スポットですよ。

4.フォート・ジョージ

ポートオブスペイン市街北西の小高い山の上に、イギリス植民地時代の要塞跡「フォート・ジョージ」があります。フランス艦隊の攻撃に備えるため、1804年に建設されました。

島国の要塞にしては珍しい高所にあり、大砲のレプリカなどが置いてある丘からは、ポートオブスペインの町とパリア湾の風景を一望に付すことができますよ。現在は、見晴らしの良い観光名所としてだけでなく、1883年に建てられた信号場が博物館として利用されています。白壁の可愛らしい建物で、爽やかな南国ムードが感じられる観光スポットです。

5.ウィリアムズ湾

ポートオブスペイン市街から海沿いに西へ5kmほど行くと、パリア湾の支湾の1つウィリアムズ湾があります。ここは、ポートオブスペインでのウォーターアクティビティが集まっている観光エリア。ヨットやカヤック、中大型船でのクルーズなどが、この海域で楽しめますよ。マリンレジャーにそこまで興味のない人でも、海辺の散歩道を歩けば爽やかな気分になれるでしょう。

時間に余裕のある人は、近くにある軍事史博物館もオススメ！館内には中世の鎧から現代の自動小銃まで、そして館外には戦闘機から高射砲まで。実にたくさんの武器や武具がややぞんざいに並べられていて、日本では味わえない雰囲気が面白い観光スポットです。

まとめ

トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインのオススメ観光スポットを5か所紹介しました。海水浴を楽しむようなビーチは、ポートオブスペイン市内にはありませんが、その代わりに歴史的な観光スポットが数多く残っています。

ちなみに、「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器発明」といわれるスティールパンは、トリニダード・トバゴが発祥！同じくトリニダード島が起源とされるリンボーダンスと一緒に、ポートオブスペイン観光で熱いカリブの夜を過ごしてみてはいかがでしょう。

トリニダード・トバゴの首都ポートオブスペインの観光スポットをご紹介！