多民族文化が融合する街「マラッカ」のおすすめ観光スポット9選

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多民族文化が融合する街「マラッカ」のおすすめ観光スポット9選

マレー半島の西海岸に位置するマラッカ(ムラカ)は、古くから東西貿易の拠点として栄えてきた歴史ある街です。始まりは、14世紀後期に誕生したマラッカ王国。マラッカ王国はポルトガルやオランダ、イギリス、日本の統治下に置かれながらも多文化が融合するユニークな文化を育んできました。当時の歴史が色濃く残る街並みは、2008年に「マラッカ海峡の歴史的都市群:マラッカとジョージタウン」として世界遺産にも登録されています。それでは、マラッカでおすすめ観光スポット9選を見ていきましょう。

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多民族文化が融合する街「マラッカ」のおすすめ観光スポット9選

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1.オランダ広場

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赤レンガ色の建物に囲まれた「オランダ広場」は、いつも世界中からの観光客で賑わっています。広場のランドマークである「セント・クライシス教会」をはじめ、旧オランダ総督の邸宅だった「スタダイス」や時計台、噴水など植民地時代の面影を残す建物が数多く集まっています。

観光客に人気の人力三輪車「トライショー」が、この広場の名物。色鮮やかに飾られたトライショーに乗って、周辺の観光名所を回ってみてはいかがでしょうか?オランダ広場周辺にはフォトスポットもたくさんあるので、ぜひ写真に収めておいてくださいね。

2.スタダイス

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ポルトガルからオランダに支配権が移った後の1650年に建設された「スタダイス」。かつてはその名が表す通り、オランダの行政オフィスや総督の邸宅として使用されていました。オランダ植民地時代の特徴が詰まったこの重厚な建物は、アジアで最も古いオランダ建造物としても知られています。

1982年からは、マラッカの歴史博物館として一般公開を開始。博物館では、1396年に建国したマラッカ王国がポルトガルやオランダ、イギリス、日本と統治されていった歴史や当時の文化を学ぶことができます。複雑な歴史を歩んできたマラッカを知るには、うってつけの観光スポットと言えるでしょう。

3.セントポール教会

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「セントポール教会」は、ポルトガル統治時代の1521年に建てられたカトリック教会です。セントポールの丘へと続く坂道を登った先にあります。マラッカをはじめ、アジアへキリスト教を布教する拠点となったこの教会には、イエズス会の宣教師であったフランシスコ・ザビエルも度々訪れていました。

教会内に置かれている大きな囲いは、ザビエルが熱病で殉教してからインドのゴアに移されるまでの9か月間にわたって遺体が安置されていた場所です。教会の前には、フランシスコ・ザビエルの像も建っていますよ。また、丘の上からはマラッカの街並みを一望することができます。

4.ファモサ要塞跡/サンチャゴ砦

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マラッカに数ある歴史スポット中で最も貴重な遺跡の一つである「ファモサ要塞跡」。別名「サンチャゴ砦」とも呼ばれているこの要塞跡は、マラッカ王国を撃破して占領したポルトガル軍によって1511年に建てられました。

なんと500年以上も昔の要塞建設当時は、海の中だったというこの場所。見るからに強固で頑丈に造られた要塞の門は、当時は4つ設置されていたのだとか。しかし、現在残されているのはたった一つのみ。ファモサ要塞跡でマラッカの激動の歴史に思いを馳せてみませんか?

5.マラッカ・スルタン・パレス

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「マラッカ・スルタン・パレス」は、マラッカ王国の初代王によって建てられた宮殿を文献を基に復元したもの。3階建ての高床式木造建築は、釘を一本も使わない「木組み」と呼ばれる伝統的な工法で建てられています。観光客の目を惹くこの立派な造りの宮殿は、マラッカでも特に人気の観光スポットなんですよ。

宮殿内部はマラッカの文化博物館になっており、マラッカ王国時代の様子を再現した展示やマレーシア各地の民族衣装などどれも見応え充分です。目で見て楽しい展示が魅力のマラッカ・スルタン・パレス。観光客から好評の庭園もぜひチェックしてみてくださいね。

6.ジョンカー・ストリート

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マラッカで一番賑やかな通りと言えば「ジョンカー・ストリート」。ここはチャイナタウンのメインストリートで、約500mの通り沿いには骨董品店や雑貨店、レストラン、土産物店などがずらっと軒を連ねています。地元の人や多くの観光客で賑わう、マラッカの大人気観光スポットです。

昼も夜も楽しいジョンカー・ストリートですが、おすすめは金土日の週末に開催されるナイトマーケット。夕方6時から深夜0時まで歩行者天国になり、美味しいご当地グルメの屋台が所狭しと並びます。地元・華僑のパワー溢れるジョンカー・ストリートで、歴史だけじゃないマラッカの魅力を思う存分楽しみましょう。

7.ババ・ニョニャ博物館

チャイナタウンにあるヒーレン・ストリート(別名「億万長者通り」)には、マラッカでの貿易で財を築いた中華系富豪の邸宅「ババ・ニョニャ博物館」があります。ババ・ニョニャとは、華人男性とマレー系女性との間に生まれた子孫のこと。ババ・ニョニャ博物館は、その私邸の一部を一般公開した博物館です。

ババ・ニョニャの邸宅は、1985年に博物館として一般公開されるまでチャン一家が4世代に渡って暮らしていました。豪華な装飾が施された建物や調度品は、どれも見応えがありますよ。「プラナカン」とも呼ばれるババ・ニョニャ達の文化や生活様式も一見の価値ありです。

8.青雲亭寺院

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1646年に建てられたマレーシア最古の中国寺院「青雲亭寺院(チェン・フー・テン寺院)」は、明の時代にマラッカ大遠征を指揮した鄭和の功績を称えて建てられました。赤色を基調とした色鮮やかな装飾が施されており、中国寺院ならではの華やかさで観光客を魅了しています。

中国から運ばれた資材を使用し、風水の原則にのっとって建てられたという青雲亭寺院。お寺の内部ではお線香をあげて参拝することもできますよ。周辺にはイスラム教モスクや寺院をはじめ、様々な宗教建造物が並んでいるのであわせて見学してみるのも良いかも。

9.水上モスク

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マラッカの中心部から車で約10分の場所に位置するマラッカ島。そこに建っているのが、満潮時に海に浮かんでいるように見えることから名付けられた「水上モスク」です。ここはガイドブックでもあまり紹介されていないので、まさに穴場スポットと言えるでしょう。

黄色のドームが目を惹く美しいモスクは、礼拝所を除けばどなたでも見学可能。モスクの周りにデッキがあるので、そこからマラッカ海峡を間近で眺めることができます。モスクに入らずとも、周辺からでも充分に眺望を楽しめますよ。

ここの一番の見どころは、マラッカ海峡に沈むサンセット。「世界三大夕陽」の一つとも言われている美しさは圧巻です。夕日が沈んだ後は周辺がライトアップされ、より一層幻想的な雰囲気に包まれます。マラッカ観光のハイライトは水上モスクで決まりですね。

◎まとめ

歴史と様々な国の文化が楽しめる街マラッカ。マラッカ観光の拠点となるオランダ広場を中心に、周辺には見どころがたくさん集まっているので徒歩やトライショーに乗りながらゆっくり散策してみてください。また、マラッカには絶好のフォトスポットや絶景ポイントもたくさんあります。訪れる際はカメラの準備をお忘れなく!

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