日本から直行便で2時間半!ロシアの港湾都市ウラジオストクの見どころ紹介

日本から直行便で2時間半!ロシアの港湾都市ウラジオストクの見どころ紹介

日本海に臨むウラジオストクは、「東方を支配する町」という意味をもつロシア極東部の港町。その名のとおり、ロシア極東の軍事・交易上の拠点として栄えてきました。中国との国境から50kmという場所にありながら西洋風の町並みで、日本から一番近いヨーロッパといっても、過言ではないでしょう。2020年3月には、JALとANAの成田ーウラジオストク路線が就航予定!フライト時間は2時間ほどと、首都圏から気軽に行ける海外旅行先の1つに仲間入りします。数多くの歴史的建造物が残るほか、天然の良港といわれるウラジオストクには、独特の自然と触れ合える観光スポットもいろいろあるんですよ。今回は、そんなウラジオストクのおすすめスポットを一挙ご紹介します。

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日本から直行便で2時間半!ロシアの港湾都市ウラジオストクの見どころ紹介

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1.ルースキー島連絡橋

半島の先端に位置するウラジオストクと、その先に浮かぶルースキー島を結ぶルースキー島連絡橋は、2012年7月に完成した世界最長クラスの斜張橋です。橋桁を吊る2本の主塔の間の長さは1104mあり、塔の高さも324mに達します。

この橋は、日本の技術協力のもとウラジオストクでのAPEC開催に臨んで建設されました。橋の上から眺める、東ボスポラス海峡と呼ばれるウラジオストクの前海の景色はとっても雄大ですよ!ルースキー島はリゾート地として開発が進んでいるので、ウラジオストク観光で実際に通行する機会は少なくないでしょう。

2.鷹の巣展望台

丘の多い岬の街ウラジオストクでは、丘ごとに居住地区が発展しています。丘陵の斜面に家々が散らばっている様子は、地図や衛星写真で見るととても独特です。それぞれの丘の上はたいてい展望広場となっていますが、なかでも「鷹の巣」と呼ばれる展望台は、ウラジオストクの人気の観光スポットとなっています。

眼下には金角湾の港やルースキー島、そして遠くに大陸の山々を望むことができますよ!海抜214mの丘の頂上には、東方正教会の聖人キュリロスとメトディオスの銅像や、ウラジオストクの姉妹都市であるアメリカのサン・ディエゴとの友好記念碑などがあります。ウラジオストクの全容を知るにはちょうど良い場所です。

3.スヴェトランスカヤ通り

ウラジオストクの街を東西に走るスヴェトランスカヤ通りは、もともとは極東を探検したフリゲート艦「アメリカ号」にちなんでアメリカンスカヤ通りと呼ばれていました。1873年に、軍艦「スヴェトラナ号」が寄港したことにちなんで、現在のスヴェトランスカヤ通りに改名されたのです。

1913年ごろ、スヴェトランスカヤ通り周辺では施設開発が行われ、デパートや映画館、教会や日本領事館が建設されました。現在は町の若者が集まるストリートとして有名となっています。ちなみに、ソビエト連邦時代には「レニンスカヤ通り」と呼ばれていましたが、冷戦終結後の1990年代に名前が戻されました。ウラジオストクでのショッピングなら、ぜひこの通りを散策してみてください。

4.ニコラエフ凱旋門

ニコラエフ凱旋門は、ウラジオストクで最も美しく、壮大な建物の1つといわれています。東のゲートと呼ばれ、ウラジオストク住民の象徴的な建造物でもありました。

石とレンガ造のアーチ門は、優雅でありながら厳格なロシア・ビザンチン様式で建てられいて、灰色がかった黄色い石がベースとなっています。ピラミッドに似た屋根は夜には青色に点灯し、とても幻想的な雰囲気を醸し出します。ウラジオストクの人々の間では「皇太子のアーチ」の愛称で親しまれ、街の中心部にあるので散策がてらの観光にもピッタリです。

5.ウラジオストク要塞

出典: Raita Futo

ウラジオストク要塞は、海岸にあるロシアの要塞の傑作で、市内でもとくに人気のある観光スポットです。軍港の街ウラジオストクへ来たのなら、この歴史ある要塞は見逃せません!

19世紀から20世紀への変わり目に建造されたウラジオストク要塞は、守備と攻撃の両方を目的とした複合体で、世界で最も強力な海軍要塞の1つであったといわれています。要塞の上から見る海辺はとても素晴らしい景色ですが、人の背丈の倍以上もある大砲が据えられているなど、重々しい空気が漂っています。

6.ウラジオストク中央広場

出典: Raita Futo

ウラジオストクの中央広場は、市のトレードマーク的存在です。広場の真ん中には、1961年に建てられた極東の記念碑「偉大なるソビエトのために戦った戦士のモニュメント」があります。この記念碑は3つの銅像群から成り、中央のものでは高さ約30mもあるんですよ。

夕方以降になると記念碑がライトアップされ、中央広場全体をロマンチックに演出してくれます。中央広場は繁華街の中心でもあるため、周囲にはおしゃれなお店が立ち並び、ショッピングにも最適な場所となっています。

7.自動車アンティーク博物館

出典: commons.wikimedia.org

自動車アンティーク博物館は、1939年に建てられたスターリン時代の建物の中にあります。館内は3部構成で、1つ目がソビエト時代に使用されていた自家用車やトラックの展示。2つ目がバイクやモトクロスを中心としたホール、そして3つ目が第二次世界大戦で使われたソ連の特別仕様車のディスプレイです。

近年ではレトロカーのほかにトラムやトロリーバスなど展示品の幅も広がり、自動車ファンならずとも楽しめるスポットとなっています。ほかにも太平洋戦争中に日本の軍人が乗っていたダットサンや、エリツィン元大統領も載せたことのある全長6mのリムジンカーなど、面白い収蔵品がいろいろ集まっています。

8.植物園研究所

植物園研究所(ボタニカル・ガーデン・インスティテュート)は、1949年2月にウラジオストクの自然公園として建設されました。しかし、1970年に独立した科学機関となり、1971年以来ここは研究所と植物園の2つの顔を持つことになりました。

園内では極東の植物が数多く栽培されているほか、亜熱帯などの植物も植えられていて、世界中のさまざまな草花を見ることができます。また、植物の生態研究の一端を見学することもできますよ。ウラジオストクの郊外にある植物園研究所は、軍港の町の落ち着いた観光地として人気です。

9.マキシム・ゴーリキー劇場

出典: commons.wikimedia.org

1932年に建てられたマキシム・ゴーリキー劇場では、演劇をはじめ色々な種類のツアーやコンサートが開催されています。劇場は長方形の形をしていて、総面積は約9000平方メートル。2段階の建物には約100人を収容できる小規模のステージと、約1000人を収容できるグランドステージがあります。

地元の人たちに親しまれてきたマキシム・ゴーリキー劇場は、 ウラジオストクで最古の演劇場でもあるんですよ。建物はガラス張りで、外観は太陽の光を反射して圧巻!ウラジオストク市街の中心部にあるので、朝夕の散策がてらに立ち寄ってみるのも良いでしょう。

10.アルセーニエフ博物館

出典: upload.wikimedia.org

アルセーニエフ博物館は、アムール地方の地域研究協会によって1884年に設立され、1890年に一般公開が始まった歴史あるミュージアムです。正式には「アルセーニエフ沿海地方州立博物館」といい、沿海地方州の研究施設として利用されていた名残が随所に見られます。

館内には、沿海地方の自然や歴史に関する資料がいっぱい!なかでもアムールトラの剥製や7~10世紀に栄えた渤海国の出土品、ツングース系先住民の使用した道具などが見どころです。明治時代にウラジオストクに住んでいた日本人に関する展示なども興味深いですよ。

11.太平洋艦隊軍事歴史博物館

太平洋艦隊軍事歴史博物館は、ロシア太平洋艦隊の本拠地であるウラジオストクならではの観光スポット。館内には海軍の生活品や装飾品などが展示され、かつての海兵の暮らしぶりを垣間見ることができます。モデルは生き残ったシベリア海軍の乗組員の部屋で、家族の様子や周辺施設などが再現されています。

建物自体も見どころで、ソ連時代には太平洋艦隊の軍事評議会のメンバーや海軍の要人が実際にここで生活していました。ロシアの古典的なスタイルで、規模は小さいものの風格が感じられる歴史的建造物です。

12.プリモルスキー水族館

ルースキー島の細長い岬に建つプリモルスキー水族館は、シャコ貝のようなシェル状の建物がユニークでよく目立ちます。ウラジオストクのなかでも建築とデザインの傑作として有名で、地元の人も連日数多く訪れるスポットです。

アザラシやエイなど沿海州の海で見られる生き物はもちろん、色鮮やかな熱帯の生物も飼育されているというから驚き!エキシビションのほかにも、親子で楽しめる体験ツアーやおなじみのイルカショーなどさまざまなイベントも開かれています。外国の調教師が見せるショーというのも、一風変わっていて面白いですね。

13.海洋保護区

出典: www.istockphoto.com

11の島々からなる極東海洋生物圏保護区は、日本海に面した大陸沖に位置します。岩の急勾配な岬と、小さな半島や湾の組み合わせで構成される海洋保護区周辺は、広大なロシアでもとくに豊かな土地とされています。

そのため、漁業や養殖業などはかなり規制されていますが、逆に保護区でしか食べられない料理やお土産などが観光客向けに販売されているのでおすすめ!海の色も深くてきれいなので、岸辺を歩いているだけで清々しい気分になれるでしょう。

14.スハーノフの家博物館

出典: ru.wikipedia.org

「スハーノフの家博物館」は、ソビエト政権の創設に貢献したコンスタンチン・スハーノフを顕彰する記念館として設立されました。コンスタンチンとスハーノフ一家は、30年以上をこの地で暮らしていました。

1917年のロシア革命後、コンスタンティンは政治活動に従事しましたが、1918年に白軍によって逮捕され、射殺されてしまいます。博物館には当時のアンティークな家具や楽器があり、リビングルームには実際に使用されたキャビネットがあります。約100年前のウラジオストクでの生活の様子がうかがえる観光スポットです。

15.サドゴロド動物園

ウラジオストク郊外のサドゴロド動物園は、移動サーカスから始まって2008年に開設された比較的新しい私立動物園です。園内には、ヒグマやヒマラヤライオン、トラ、ヒョウなどの大型の猛獣から、オオヤマネコやキツネ、アナグマ、アライグマなどの哺乳動物、さらにチンパンジーやヒヒなどの類人猿も見ることができます。

ノロジカやトナカイなど、シベリアらしい動物にももちろん出会えますよ!フクロウ、オウムなどの鳥類や、ワニやヘビなどの爬虫類のエリアもあり、小さい動物園ながら退屈することなく回れるでしょう。レッドブックに登録された希少動物の保護も行っているので、タイミングによっては珍しい動物を目にすることができるかもしれません。

16.聖母カトリック教会

極東のヨーロッパの街ウラジオストクには、愛らしい教会もあります。小高い丘の上に立つ聖母カトリック教会は、1885年に小さな木造の教会として建てられたのが始まり。労働者階級の市民たちの教会として活躍していましたが、1902年に全焼し、7年後に東欧ゴシック様式の石造教会として再建されました。

今日では教会の中にあるオルガンが有名で、世界中のオルガン愛好家に親しまれています。ウラジオストクにある聖母カトリック教会の綺麗な音色に、一度聴耳を傾けてみてください。

17.アルカ・ギャラリー現代美術館

アルカ・ギャラリー現代美術館は、1995年に創設者兼ディレクターのベラと美術史家マリーナが、現代美術のギャラリーを設立したことに始まります。写真や抽象絵画から現代​​美術やビデオの公演まで、さまざまなアーティストの作品を収集し、アルカ・ギャラリーのスタイルを確立しました。

1997年に、ウラジオストク市内で最も魅力的かつ歴史的な文化の中心エリアに現在のアルカ・ギャラリー現代美術館がオープン。ウラジオストクのモダン・ミュージアムはすぐに人気を博し、ロシア極東地域における近代的な画廊として市民の支持を受けています。

18.ポクロフスキー公園

ポクロフスキー公園は、ウラジオストクの中心部に広がる緑のオアシスです。地元の人々に親しまれている場所の1つで、お年寄りや小さな子供連れのファミリー、それにカップルなどが散策する姿が見られます。

園内には歴史あるポクロフスキー大聖堂や聖人の像などもあり、観光スポットとしてもおすすめ。冬には公園一帯が雪で真っ白に覆われ、幻想的な光景を見せてくれるでしょう。

19.ユル・ブリンナーの記念碑

出典: upload.wikimedia.org

ユル・ブリンナーはウラジオストク出身の俳優で、1920年7月11日にロシア出身者として初めてアカデミー賞を獲得した人物として知られています。『王様と私』の王様役として記憶に残っている人も多いでしょう。そのユル・ブリンナーの記念碑が、2012年に地元の彫刻家によって創られました。

彫像は、ウラジオストク国際映画祭(パシフィック・メリディアン)のために、日本でもおなじみの映画『荒野の七人』での役を模して作られています。彼の息子・ロック・ブリンナーも、父の名誉をたたえ、しばしばこの彫像を訪れているそうです。昔日の名俳優と一緒に写真を撮るのも、ウラジオストクの良い思い出になりますよ。

20.ウラジオストクGUM博物館

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ウラジオストクGUM博物館は、博物館としての年数こそ浅いものの、歴史的価値の高いウラジオストク観光のスポットとして注目されています。GUMというのは、ロシア語でデパートという意味の略語です。

特筆すべきは、戦前の建物がそのまま今のデパートとして使用されているということ!重厚でモダンな石造りの建物は、百貨店というより中世ヨーロッパの市庁舎のようです。博物館とはいうものの、建物そのものが見どころなので、ショッピングを楽しみながら歴史ある建物を巡ってみてください。

21.聖王子イーゴリ寺院

海辺に近い聖王子イーゴリ寺院は、ウラジオストク市内では最も大きなロシア正教の教会の1つです。敷地は広く公園になっていて、柔らかいピンクと茶色の壁に金色の屋根と、とても可愛いらしい色合いの教会です。

入り口の像が、現代彫刻っぽい荒削りなシルエットで、黒光りしているのが特徴的!教会前の公園は、地元の子供達が集まる遊び場となっています。ちょっと変わった教会のムードも、ウラジオストク観光の魅力といえるでしょう。

22.プリモルスキー州立人形劇場

1939年に設立された人形劇場では、これまで長年にわたり400以上の公演やコンサートが催されてきました。ウラジオストクの人形劇は、ロシア国内にとどまらず他の多くの国や地域で披露され、1985年には劇場が沿海州のコムソモール賞を受賞しました。

また1996年と1999年には、アジア太平洋諸国の国際人形劇フェスティバルがこの人形劇場で開催されだんですよ。3~12歳の子供による人形劇も演じられていて、ウラジオストクの隠れた名所として知られています。

23.アルセーニエフ国際展示センター

出典: commons.wikimedia.org

アルセーニエフ国際展示センターは、アルセーニエフ博物館とはまったく別のところにあるこぢんまりとした建物です。アルセーニエフ博物館より知名度はありませんが、展示されている調度品がウラジオストクの昔の様子を物語っていて、歴史を学ぶのにピッタリの場所です。

歴史的建造物に実際に使用されたレンガをはじめ、建造物の資料やウラジオストク市民が使用していた家具など、展示品はどれも貴重なものばかり。また、ウラジオストクの古い白黒写真も飾られていて、ロシア極東のかつての姿を垣間見ることができます。

24.ミリオンカ

ウラジオストク中心部のアドミララ・フォキナ通り沿いには、「ミリオンカ(Millionka)」と呼ばれる一帯があります。ミリオンカとは百万人の住む場所という意味で付けられた呼び名で、ウラジオストクの勃興期に中国人を中心に多くの人々が流れ住んでいた地域です。19世紀の終わりに建てられた赤レンガの建物やアーチ、バルコニー、石造のモニュメントからなるエリアで、ウラジオストクの歴史が感じられる場所として近年観光地として注目を集めています。

かつては売春や賭博などが横行し、あまり居心地の良い場所ではなかったそうです。けれど1936年、NKVDの団体が地区の改善に乗り出しました。そのお陰で、現在ではおしゃれなカフェが立ち並び、アートギャラリーなども増え、ウラジオストクでもポッシュなエリアとして人気となっています。おしゃれな若者が集う場所で、ショッピングを楽しんでみてはいかがでしょう。

25.海洋生物学国立研究センター

海洋生物研究センターの国立科学博物館は、極東の自然科学に関するもっとも新しいの博物館の1つ。海に面した円形のモダンな建物で、世界中の海洋学者が45年間にわたりさまざまな研究で収集した、海洋生物の豊かでユニークなコレクションが展示されています。

また学生向けの教育プログラムや、展示ホールでの新しいセクションなどさまざまな活動も行っています。研究内容についてより詳しく知りたい人は、事前予約制のガイドツアーに申し込むと良いでしょう。

26.ウォーターフロント

ウラジオストクを天然の良港たらしめている金角湾沿いのウォーターフロントは、寒い冬でも活気のある人気スポットです。子供連れの家族や、スケートボードをする若者、カップルやアーティストなど、たくさんの人が海の空気を感じるためにウォーターフロントにやってきます。

ここはウラジオストクの一種の社交場のようなもの。ウラジオストク観光の合間に、ぜひウォーターフロントを散策してみましょう。

27.ムーンシャイン・バー

バー「ムーンシャイン」は、ウラジオストクで最も古い酒場の1つとして知られています。ムーンシャイン(Moonshine)とは、アメリカで禁酒法の時代に造られた密造酒を指すスラングで、ちょっとした皮肉の意味も込められています。

設立当初は小さな建物でしたが、現在ではウラジオストクのみならず、お酒通の人なら知っているほど有名なバーとして愛されています。内装も少しダークでノスタルジックな雰囲気なので、落ち着いてお酒を飲むのにぴったり!ウラジオストクの大人な夜には、ぜひムーンシャインを訪ねてみてください。

28.地下洞窟

ウラジオストクの地下には、ウラジオストク要塞の一部を成す人工の洞窟が続いています。防空壕としてだけでなく、倉庫や貯水池として使われていましたが、冷戦も後期になると放置され、一時は壊滅的な状態に陥っていました。

ですが、観光ツアーも行う団体「ディガークラブ」の活動により、地下通路の見学が再び可能になったのです。地元でもまだ知らない人がいるくらい珍しく新しいツアーで、タイムカプセルのように眠っていたウラジオストクの新鮮な地下世界を覗くことができますよ!ツアーはデイガークラブが催行しています。

29.ウラジオストク・ケーブルカー

ウラジオストク・ケーブルカーは、サンフランシスコの有名なケーブルカーを模して作られました。サンフランシスコのケーブルカーは線路の下に通されているケーブルに引っ張られて、長く険しいルートを登っていますが、ウラジオストクのケーブルカーは線路の上にケーブルを通しています。

赤と青1両ずつ行き来する可愛らしいケーブルカーは、地元の足としてだけでなく、観光名所としても人気!その独自性とケーブルカーから見えるウラジオストクの美しい景色が魅力です。ウラジオストクのケーブルカーは、長さが約183mで片道約1分半とかなり短く、遊具感覚で楽しめます。

30.トカレブスキー灯台

ウラジオストク市外から伸びるトカレフスキ岬の先端に建つ腰掛け灯台は、「世界の終わり」とも呼ばれる観光名所です。その意味するところは、ロシアの大陸が終わり、太平洋が始まる場所。細い砂嘴でかろうじて結ばれている小さな灯台付近からの光景は、大陸の終わりを実感するのに十分な美しさです。

1876年に建造されたトカレブスキー灯台は、ロシア沿海地方で最も古い灯台の1つ。八角形の土台に建つ高さ約11mの白塔は、極東の青空によく映えます。潮風を感じながらの散策は、ウラジオストク観光の醍醐味といえるでしょう。ちなみに、潮が高いと砂嘴が沈んでしまい、歩いていくことはできなくなります。

31.BSBクラブ

BSBクラブは、ウラジオストクの数あるナイトクラブの中でも伝説的な存在です。オープン以来20年以上も、ウラジオストク市民に愛されてきました。トレンディなナイトライフを好む若者がこぞってやってくるのが、このBSBなのです。驚くほどフレンドリーな雰囲気の中で、熱いインディーズ音楽に耳を傾けてみてください。

地元のバンドやツーリングロックスターのライブコンサートなどもあり、普通では味わえないウラジオストクの魅力を発見できるかもしれませんよ。ウラジオストクの夜を熱く過ごすなら、クラブはおすすめのツールです。

32.旧日本国総領事館

オケアンスキー通りとフォーキナ通りの角に建つ石造の瀟洒な建物は、日本の旧総領事館です。もともとは1876年に日本貿易事務所館として開設した木造の建築物で、1907年に貿易事務館となり、1909年に総領事館に昇格しました。1914年に木造の建物はとり壊され、同年のうちに今日に見る2階建て石造のギリシャ式洋館が完成しました。

当時この建物の中央のひさしには、ギリシャ神話の勝利の女神二ケが、両端にグリフォンを従えて飾られていたそうです。また、正面玄関の両脇には、ひと回り大きなグリフォンの像も置かれました。現在、この建物は沿海州の裁判所となっています。日本に馴染みのある建物として、ウラジオストクを訪れる際にはぜひ立ち寄ってみてください。

◎まとめ

日本に一番近いヨーロッパの街、ウラジオストクの魅力をご紹介しました。軍港として発展したウラジオストクには、重厚な歴史的建造物や景色の良い眺望スポットが点在しています。またロシア沿海州の中心都市として、新しい見どころも次々に誕生しています。成田からの直行便を利用して、ぜひ港町ウラジオストクを観光してみてください。

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