名称:Medina of Tangier
モロッコのタンジェは、ジブラルタル海峡に面した港町。古代フェニキア人が交易拠点を建設して以来、周辺諸国やヨーロッパ列強の係争の地となってきました。迷路のように入り組んだ旧市街の街並みが魅力で、世界中からこの独特の雰囲気を味わいに観光客がやって来ます。
そんなモロッコの古都タンジェの人気観光スポットをご紹介します。
目次
まるで迷路のように入り組む街並み!モロッコ・タンジェの観光スポット
1. タンジェ旧市街
メディナと呼ばれるタンジェの旧市街地は、細い道がまるで迷路のように入り組んでいて、モロッコの下町ともいうべき情緒あふれるエリア。モロッコらしい景色が楽しめる観光スポットとして、多くの観光客が訪れます。坂道や階段が続くので、履き慣れた歩きやすい靴で観光することをおすすめします。
旧市街の広場ではサッカーをする子供たちや大道芸人などの姿が見られ、活気があります。カフェやレストランも点在していて、ちょっと疲れたら気軽にコーヒーブレイクができるのも魅力です。『老人と海』で知られる作家アーネスト・ヘミングウェイも訪れたといわれるタンジェの旧市街で、しばし目的もなく歩き回ってみませんか。
2.旧アメリカ公使館
タンジェにあるアメリカの旧大使館で、現在はアメリカとタンジェの歴史を伝える博物館になっています。タンジェで国際会議が開かれたときに訪問した英首相チャーチルや米大統領ルーズベルトの写真、タンジェを描いた雰囲気のある絵画、タンジェの古地図など、貴重な資料が展示されています。
各部屋にはモロッコらしい色使いの立派なカーペットが敷かれていて、たいへん美しい景色をつくりだしています。アンティークの家具もなかなか雰囲気があり、素敵ですよ。カラフルなペンキで塗られた壁はとてもポップで、部屋に入るたびにウキウキしてしまいます。
小説『極地の空』などで知られるアメリカの小説家ポール・ボウルズの写真が展示されている部屋もあり、ボウルズのファンならぜひ訪れたい観光スポットです。旧市街の端っこにあってコンパクトにまとまっているので、気軽に立ち寄ることができますよ。
名称:American Legation
住所:8 Zankat America, Tangier 90000
公式・関連サイトURL:http://www.legation.org/
3.ヘラクレス洞窟
大西洋に臨むタンジェのヘラクレス洞窟は、ミステリアスな雰囲気をまとう神秘の洞穴。かんかん照りの太陽の光が降り注ぐタンジェでは、涼しく過ごすことのできる観光スポットとしてもおすすめです。暑さの厳しいタンジェでも、洞窟の中はひんやりしていて涼しいんですよ。
洞窟内は特殊なライトで照らされていて、なんとも神秘的な光景が広がっています。暖色系のあたたかい光に照らされた洞窟は、でこぼこした壁面がさまざまな表情に輝き、映画のようなファンタジーな世界が広がります。
洞窟の一角には、大西洋を覗けるぽっかりと空いた穴があります。そこから光がさしこみ、青く輝く太西洋とのコントラストの効いた個性的な写真が撮れることから、観光客に人気の撮影スポットにもなっていますよ。
名称:Hercules Cave
住所:Cap Spartel, Tangier
公式・関連サイトURL:http://www.visittanger.com/ang/grotte-dhercule/
4.カスバ博物館
カスバとは、マグレブ地域の城壁に囲まれた要塞都市のことです。タンジェのカスバ博物館は、カスバ内にあった領主の宮殿を利用したもので、古代から近世ごろにかけての豊富な歴史資料を展示しています。
館内は8との部屋で構成されていてとっても広々。ここがあの迷路のようなタンジェ旧市街の一隅とは思えないくらいです。建物だけでもとても価値のあるものなので、ぜひ旧市街の迷路を路地を抜けて、カスバ博物館までたどり着いて見てください。
名称:Kasbah Museum
住所:Place de la Kasbah, Tanger 90030
公式・関連サイトURL:https://goo.gl/Yc9jRw
◎まとめ
迷路のようにぐねぐねと入り組むタンジェの街並みは、あてのない観光の好きな人にはたまらないでしょう。
日出ずる国から日の沈むマグレブのモロッコへ。その海の玄関口タンジェもしっかり観光して、楽しんでみてください。