旧市街全体が世界遺産！モロッコの古都フェズのお勧め観光スポット5選！

歴史ある街並みや遺跡、サハラやアトラス山脈などの大自然が溢れるフェズ。お洒落なモロッコ雑貨なども注目され、人気の観光地です。

フェズ観光の醍醐味と言えば、旧市街（メディナ）の散策。異国情緒あふれる旧市街を好奇心いっぱいに観光するのがおすすめです。古都フェズの旧市街にある観光スポットを五ヵ所に絞ってご紹介します！

1.フェズの旧市街

フェズは砂漠の遊牧民ベルベル人、イドーリス一世により789年に作られた町。後にイドーリス二世が王宮を建て、イドーリス朝の首都となりました。この時代に周りからの襲撃を防ぐ為、町を城壁で囲み、複雑な迷路のような道を配した城塞都市を作りました。これが今のフェズの旧市街です。フェズ旧市街の全体が1981年ユネスコ世界遺産に登録されています。

車が入れない細い道には、ロバや荷車が行き交い、周りには商店が並びます。写真を撮ったり、お土産を買ったりモスクや神学校の見学は刺激的。所々に現れる小さな広場には地元の人が集う喫茶店があるので、砂糖たっぷりミントティー休憩も楽しいですよ。古い町並みをじっくり歩いて観光してみて下さいね。

2.ブージュルード門

メディナへの一番有名な入り口でもあるブージュルード門。この門から入ると、右がタラー・セギーラ（小さい道）で、左がタラー・ケビーラ（大きい道）に分かれます。ブージュルード門と二本のメインストリートだけ覚えておけば、周りは城壁に囲まれているので迷子になっても大丈夫。メインストリートに出てブージュルード門を目指せば帰路につけます。

ブージュルード門は、20世紀初頭に作られたフェズ旧市街への門の一つ。かなり人通りが多い場所なので、ゆっくり写真を撮りたい場合は早朝がおすすめです。

写真を撮る時は、門のアーチ越しにブー・イナニア・マドラサ（神学校）にあるミナレット（塔）を入れるのが定番。緑と青のモザイク状のタイル、アラベスク模様の彫刻はとても美しく、観光の際には必見ですよ。

3.ブー・イナニア・マドラサ（神学校）

モロッコにあるモスクや宗教施設は、イスラム教徒以外の観光客は中に入れない事が多いのですが、フェズにあるマドラサは一般公開しています。

ブー・イナニア・マドラサは、14世紀にマリーン王朝のブー・イナニア王によって建設されたイスラム神学校。ブージュルード門から入ってからすぐですが、入り口が分かりにくいので観光の際には見落とさないように注意しましょう。

美しい装飾の木製ドアの中に入ると、そこはまさにイスラムアートの世界。緑や青をベースにしたタイルのモザイクは、よく見ると様々なデザインがあり、色の組み合わせもセンスが光ります。

木製窓の装飾や屋根の鍾乳飾り、敷き詰められた大理石など、イスラム美術好きにはたまらない場所。二階にも上がれるので、ゆっくり観光してみて下さいね。

4.タンネリ

モロッコと言えば有名なのが革細工ですよね。アラビックなデザインにフランスのテイストが入ったお洒落なバッグや小物類が女性に人気。その革製品の殆どがここフェズの工房で作られています。

タンネリと呼ばれる皮の職人街では、羊や牛の皮を剥いでなめし、染色をするという工程で製造。
夏場では、革の臭いと染色剤の独特な匂いが漂ってくるのですぐにわかるかもしれません。革製品の店舗と工房が何軒かあり、その屋上から職人が作業する所を見学する事が出来ます。

メディナのあちこちで見かける皮のスリッパ、バブーシュは色もカラフルで軽くて柔らかく、室内履きに便利なので、フェズ観光を機会に購入するのもいいですね。

5.ネジャーリン木工芸博物館

フェズの中にあるオアシス的な存在なのが、ネジャーリン木工芸博物館。ネジャーリン広場に面しているので、わかりやすい場所です。

有料の博物館ですが、もともとは商人の宿泊施設だった建物。中に展示されている見事な木工芸品もさながら、建物自体も美術品と言える美しさで、一見の価値があります。

展示されているのは、アトラス杉を使った立派な一枚板の扉やモロッコらしいデザインの家具など。屋上に上がると旧市街を見下ろす事が出来て、素晴らしい写真が撮れますよ。

屋上だけか、博物館込みかで料金が違うので確認してください。屋上はテラスになっていて簡単な飲み物が飲めます。旧市街の喧騒で観光に疲れたら、ここで一休みしてみてはいかがでしょうか。

◎まとめ

フェズの魅力は、旧市街の観光に詰まっています。古い建物や街並みは、どこか落ち着き、ワクワクしますよね。お土産にぴったりな雑貨もたくさんあるので、お気に入りを探すのも楽しいですよ。
散策していると客引きも多いので、気を付けながら観光してくださいね。

旧市街全体が世界遺産！モロッコの古都フェズのお勧め観光スポット5選！