帆船の祭りに注目!ドイツの港町ロストックのおすすめ観光スポット15選

帆船の祭りに注目!ドイツの港町ロストックのおすすめ観光スポット15選

ロストックはドイツ北東部に位置する港湾都市。日本語ではロストクやロシュトック、ロシュトクとも表記されます。中世にハンザ同盟の主要都市の1つとして繁栄。第二次世界大戦で街の大部分が破壊されてしまいましたが、街を取り囲む市壁や街並みの一部、それに城門などが残っています。ロストックは夏に開催される帆船の祭り「ハンザ・セイル・ロストック」でも有名。この時期には世界中から多くの観光客が訪れます。治安もよく、夏季は過ごしやすい気候で観光にピッタリ!そんなロストックの観光スポットを15か所ご紹介します。

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帆船の祭りに注目!ドイツの港町ロストックのおすすめ観光スポット15選

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1. ノイアーマルクト広場

ノイアーマルクト広場は、ロストック観光の起点になる場所。東側に市庁舎、西側にパステルカラーの歴史的建造物が並んでいて、撮影スポットとしても観光客に人気です。マルクトとは市場という意味で、日によっては生鮮品や生活雑貨のお店も出て賑わいます。また、この広場で12月に開かれるクリスマスマーケットは、北ドイツでは最大級と言われているんですよ!

この広場から西に向かうと、旧市街を真っすぐ抜ける歩行者天国のクレッペリーナ通りが伸びています。広場までは中央駅からトラム1本で直行できるので、ロストックに着いたらまずはこのノイアーマルクトを目指しましょう。

2. 市庁舎

ロストック市庁舎は、観光名所のノイアーマルクト広場に面するピンク色の建物。13世紀ごろに建てられたゴシック建築で、屋根の上にはハンザ都市特有の7本の尖塔が並んでいます。前面にはアーケードのあるバロック様式のファザードを合わせ持ち、たいへん美しく観光客の撮影スポットとしても人気。市庁舎の地下にはレストランもあり、ロストックらしい素敵な雰囲気の中で食事ができると観光客にも評判です。

この市庁舎は、ロストックの街でも最古の建物の1つで、街のシンボルにもなっています。市庁としての主な機能は他の施設に移行しているので、今ではロストックを代表する観光スポット。庁内には、昔使われていた道具や銅像なども飾られています。

3. 聖マリエン教会

聖マリエン教会は、ロストックの旧市街で最も目を引く歴史的建造物の1つ。ノイアーマルクト広場のすぐそばにある、13世紀に建てられたロストック最古の教会です。

ここでは、1472年製の天文時計と1484年制作の全長22mのフレスコ画『死の舞踏』が有名!どちらもロストック観光に来たなら必見ですよ。『死の舞踏』は、この地にペストが流行した年に描かれたもの。ロストックの中世の風俗が見られる貴重なものですが、損傷が激しいのが残念なところです。

また、青年時代のバッハがこの教会のパイプオルガンを演奏していたとも言われています。毎日夕方からパイプオルガンの演奏も行われているので、ぜひ観光に訪れてみてください。

4. 聖ペトリ教会

聖ペトリ教会はロストック旧市街の東側にある、ロストックの観光名所の1つです。聖ペトリ教会のあるアルターマルクトは「古市場」という意味で、前出のノイアーマルクトは「新市場」という意味。周辺は今では住宅街になっていますが、12世紀ごろまではロストックの街の中心でした。教会自体は14世紀に建立され、第二次世界大戦で大きく損傷しましたが、戦後に修復されました。

細長い尖塔が印象的な聖ペトリ教会ですが、エレベーターを使えば塔の上の展望台まで登ることができます。ロストックの市街を眼下に眺めることができ、観光客に人気の眺望スポット!往復ともエレベーターを使えますが、下りはらせん階段を歩いて降りるのも面白いかもしれませんね。

5. ロストック文化史博物館

ロストック文化史博物館は、ロストック旧市街南西部の聖十字修道院に併設されている観光スポット。館内には、ロストックがハンザ都市として栄えていた中世からの美術工芸品や生活用品などが展示されています。ロストックの歴史を知るうえで、欠かせない観光スポットといえるでしょう。

また、修道院そのものも見どころの1つ。木造部分に描かれたアラベスク模様の壁画や、少しゆがんだ窓枠から眺める庭園など、中世にタイムスリップしたような雰囲気が味わえますよ。1階にはショップが並んでいるので、ロストックの観光土産を探すのにもおすすめです。

聖十字架修道院は、1270年にデンマーク女王のマルガレーテによって建てられた修道院。静かな佇まいの建物で、ロストックの観光名所にもなっています。

6. クレペリナー門

クレペリナー門は、ロストック旧市街の西を守っていた城門です。ロストックの城壁はほどんと残っていないので、中世のようすを物語る貴重な観光スポットとなっています。門というよりは、塔の下に通路が抜けているという感じですが、目立つので見そびれるということはないでしょう。

門の通行口上部には、ロストック市の紋章にもなっているグリフォンの紋章が描かれています。グリフォンは、上半身がワシで下半身がライオンという想像上の動物で、ヨーロッパでは権力や王家を示すデザインとしてよく使われています。

ノイアーマルクトからクレペリナー通りを真っすぐ歩いた先がこの門で、ロストックのメインストリートとなっています。観光客で最も賑わうエリアなので、ロストックに来たらノイアーマルクト広場からこのクレペリン門まで、とりあえず歩いてみましょう。

7. ロストック大学

1419年に設置されたロストック大学は、創立から今日まで続いている大学としては、世界で最も古いものの1つ。現在もバルト海沿岸地域では最大規模を誇り、ロストック市内には1万人を超える学生が住んでいます。

今ではキャンパスは郊外にありますが、クレペリーナー通りの中ほどには古い大学棟が凛として建ち、ロストックの観光名所となっています。建物の前の大学広場にも、建物を撮影する観光客や憩いを求めるロストックの人たちが多く訪れます。

広場には「生きる喜びの泉」と呼ばれる噴水があり、南側にはブリュッヒャー元帥の像があります。ブリュッヒャー元帥はワーテルローの戦いで活躍したプロイセンの将軍で、このロストックの出身です。像の裏側には、ゲーテの詩やワーテルローの戦いを題材にしたレリーフもあるので覗いてみてください。

8. ロストック港

ロストックは、ヴァルノウ川の河口近くに発展した港湾都市。旧市街北辺の港には、近代に活躍した古いクレーンや船が観光の名物として残されています。

このロストック港とさらに河口側のヴァルネミュンデという町で、毎年夏に「ハンザ・セイル」というイベントが催されています。大小さまざまな帆船が川や海辺に集結する盛大なお祭りで、150万人を超える観光客がロストックを訪れます。世界各国から300隻もの伝統的な帆船やクルージング船がロストック港に一堂に集まるようすは圧巻ですよ!

9. シュタージ拘留所

ここは、ロストックが東ドイツに属していた1950年代に作られた留置所。現在は博物館として一般に公開されていて、ロストックの観光スポットになっています。

シュタージは東ドイツの秘密警察で、ナチのゲシュタポやソ連のKGBと並んで人々に恐れられていました。この留置所には延べ4,900人が収容され、その大半が政治犯とされています。全部で50の部屋があり、2人で1部屋を使用しました。窓はなく、レンガの隙間からわずかに漏れる光がすべてという過酷な環境でした。

今では、地下にあった監獄や、拷問に使われた道具などを見ることができます。また輸送車や留置所の庭なども見学することができますよ。少し怖い感じがする観光スポットですが、ロストックや東独地域の歴史を知るうえでは興味深い場所といえるでしょう。

10. ロストック植物園

ロストック植物園は旧市街郊外のロストック大学敷地内にある植物園で、基本的には研究や教育のための施設です。一般にも開放されていて、ロストックの市民や観光客も多く訪れます。広い園内には1万種を超える植物が栽培されていて、緑豊かな憩いの場を提供してくれています。

温室には、地中海や砂漠地帯、熱帯の植物なども見られますよ!温室内にはなんと滝もあり、水辺の植物も育てられているんです。屋外では、できるだけ自然に近い環境で栽培が行われていて、ロストック大学の学生ならずともいろいろなことが学べるスポットになっています。

11. ヴァルネミュンデ・ビーチ

ヴァルネミュンデはロストックから10kmほど川を下った、海との境にあるリゾート地。かつては、大貴族であったメクレンブルク公爵の夏の宮殿があった場所としても知られています。

そんなヴァルネミュンデのビーチは3km以上にも及び、バルト海沿岸では最長という規模を誇っているんですよ!海水浴のシーズンには、ヨーロッパ各地から観光客が避暑に訪れます。

またマリンスポーツも盛んで、サーフィンやシュノーケリング、ダイビング、セーリングなどさまざまな楽しみ方ができる観光スポット。周辺にはリゾートホテルもあるので、ロストック観光の宿をヴァルネミュンデにとるというのもオススメです。

12. ヴァルネミュンデ灯台

1897年建設された高さ37メートルのヴァルネミュンデ灯台は、ヴァルノウ川が海に出る角に建つ現役の灯台。周辺にはアイスクリームスタンドやカフェ、レストランなどがたくさんあり、夏は観光客で賑わいます。また、ヴァルネミュンデ名物のバックフィッシュもぜひ試してみてください!大きな魚のフライをパンに挟んだもので、ロストックっ子はこれをファーストフードとして食べながら散策を楽しみます。

灯台からビーチまで遊歩道が作られていて、観光客にも人気のコース。ロストック市街とはまた違った景色が広がっています。ヴァルネミュンデは、ロストック中央駅から近郊列車「S-Bahn(Sバーン)」で行くことができます。潮風に吹かれながらの散策をお楽しみください。

13. ヴァルネミュンデ福音教会

出典: commons.wikimedia.org

ヴァルネミュンデ福音教会は、ヴァルネミュンデ駅の真西にあります。1871年に建設されたレンガ造のゴシック教会で、北ドイツで最も美しい教会と言われることもあるんですよ。時おりオルガンコンサートが開かれているので、機会があればぜひ鑑賞に訪れてみてください。ドイツらしいシンプルな教会ですが、穏やかな気持ちになれるでしょう。

ヴァルネミュンデ自体はオシャレな観光の街で、画家のムンクもお気に入りだったとか。運河沿いにはレストランやカフェが建ち並び、ゆっくりと散策を楽しめます。ロストックからヴァルネミュンデ駅までは電車で20分ほど、駅から教会までは歩いて10分とかかりませんよ。

14. 造船・航海博物館

造船・航海博物館は、ロシュトック旧市街とヴァルネミュンデの中間付近にある観光スポットです。GA (国際園芸博覧会) 公園のヴァルノウ河畔に係留されている1万トンの外洋貨物船をミュージアムに転用したもので、観光客も自由に船内を見学することができます。機関室や通信室、船室などがかつての姿のままに保存されていて、子供たちにも人気の観光名所ですよ。

また、船内にはロストックの港や造船の歴史についての展示もあり、ロストックを知るうえでも重要な博物館となっています。ほかにも水上飛行機や海洋調査、帆走スポーツについてのディスプレイもあり、乗り物好きの人にはとくにおすすめの観光スポットです。

15. ロストック動物園

ロストック動物園はドイツでも人気の動物園で、多くの観光客が訪れます。320種、4万5,000頭もの動物が飼育されている大きな動物園!トラなどの大型動物から小さな動物まで、世界中の動物ができるだけ自然に近い環境で育てられています。

なかでも、2014年12月に生まれたシロクマはロストック動物園の人気者ですよ。ツアーや餌やりショーのほか、小動物と触れ合えるコーナーもあり、小さな子供から大人まで楽しめる観光スポットとなっています。

◎まとめ

ドイツの港町ロストックの観光スポットをご紹介しました。ロストックは、旧東ドイツ時代には最も重要な港でした。戦争で多くの歴史的建物が失われましたが、中世の町の家並みなどは復興されていて、街歩きも楽しいところです。また、夏の帆船祭りやクリスマスマーケットもよく知られていて、これらの季節にはヨーロッパ中からたくさんの観光客が訪れます。ここでご紹介した以外にも、博物館や教会など多くの観光スポットがあるので、ゆっくりと街を歩いてみてくださいね。ロストックは治安もよく、グルメやショッピングも楽しみですよ。

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