タンザニアの旧首都にして最大都市。ダル・エス・サラームの観光スポット

ダル・エス・サラームとはアラビア語で「平和の居住地」という意味で、タンザニアの経済の中心にして最大の都市、そして旧首都です。ダル・エス・サラームは歴史的観光スポットが豊富であると同時に、タンザニアの他の大きな観光スポット（沿岸の島や内陸のサファリなど）に向かう多くの観光客の出発点でもあります。

ダル・エス・サラームは、アフリカ航路のトロピカルな港湾都市であり、東アフリカの主要経済圏としての長い歴史を有しています。そんなダル・エス・サラームのおすすめ観光スポットをご紹介しましょう。

1. Village Museum

ダル・エス・サラームの中心部西側にある「村の博物館」。この野外博物館は、タンザニア民族の伝統文化の実証と保存を目的として、1996年に設立されました。タンザニアのさまざまな地域での伝統的な生活を再現した集落を観光することができ、16の異なったタンザニア民族の小屋には典型的な家庭用品が揃っていて、家の周りには小さな畑もあります。

他の博物館のようにガラスのショーケースに展示されているようなものではなく、タンザニアの民族が今でも住んでいるような家と農村文化を観光できます。午後には1時間の部族舞踊が催され、博物館のハイライトとして観光客の人気を集めています。ダル・エス・サラーム市内なのでアクセスもよく、タンザニアの伝統的な家屋を気軽に見学できますよ。

2. ココビーチ

ダル・エス・サラーム中心部から北に約5kmほどの所に、オイスターベイとも呼ばれるココビーチがあります。ダル・エス・サラームの北に突き出たムササニ半島にあるビーチです。インド洋の青い海に囲まれたココビーチは、観光客はもとより、地元ダル・エス・サラーム人の憩いの場でもあります。

日光浴や水泳、サーフィンなど活気あふれるオーシャンフロントを楽しんだり、ブティックやホテルもわずか数分の距離にあるので、観光客もたくさん訪れますよ。ビーチやオイスターベイ・ショッピングセンターの向かい側にには、屋台やココナッツスタンド、ビールスタンドなどが並び、週末にはとても賑やかになります。広いオープンエリアではコンサートやパーティ―が頻繁に行われているので、市内のイベントガイド等を確認してみましょう。

3. ムウェンジ・ウッドカーバーズ市場

伝統的なアフリカの彫刻や工芸品をお探しなら、ムウェンジ・カーバーズ市場を観光してみよう！ダル・エス・サラーム市内北西郊外のバイパス沿いにあります。この工芸品市場には、マコンデを専門とする200人以上の彫刻家が参加し販売しています。彫刻には人間くらいの大きさのものから、人形や鉢、儀式のマスクのような繊細で複雑な彫刻までたくさんの種類があります。また彫刻以外でも、ジュエリー、サラダフォーク、美しい装飾品、愛らしいティンガティンガの絵画など、他の芸術品や工芸品も見つけることができますよ。

観光客に対しては相場より高い値で売ってくるので、ベンダーさんとの値段交渉次第ではお土産を安く購入する事ができます。ダル・エス・サラームを観光するなら、このお土産市場は見逃せませんよ！

4. ムブディヤ島

ムブディヤ島は、ダル・エス・サラームの北10kmほどのところに浮かぶ無人島で、ダル・エス・サラーム海洋保護区に属する4つの島の一つです。本土と島とは小さな木製の渡り船で繋がっていて、25分ほどで到着します。この無人島にはホテルもレストランもなく、1日観光券を買って冒険を楽しむ、ダル・エス・サラームの人気観光スポットとなっています。

島に入ればビーチには小屋もあるので、心配する必要はありませんよ。追加料金を支払えば島でキャンプもできます。冷たい水やソーダ、ビールなどは地元の人達がビーチで販売してくれますが、新鮮な魚やロブスターを街で買ってきて、島で料理して食べるのもいいですね。プライベートな自分だけのビーチを独り占めしましょう。

◎まとめ

タンザニアを旅行する観光客は、キリマンジャロやアフリカ野生動物サファリ、ザンジバル島などを目的としていることが多く、ダル・エス・サラームは中継点として素通りされてしまうことが多いようです。ダル・エス・サラームは都会ながら文化やビーチ、ショッピング、食べ物などを楽しめる個性的な都市なんですよ。都会にありながら、タンザニアの文化も買い物も、綺麗なビーチや無人島にも行けてしまうとても面白い観光地です。

また、ザンジバル島行きの船もここダル・エス・サラームから出航しているほか、タンザニア国内のツアーもここが中心となっています。どうせダル・エス・サラームに立ち寄るなら、この東アフリカの港町もしっかり楽しんでおきましょう。

タンザニアの旧首都にして最大都市。ダル・エス・サラームの観光スポット