世界遺産に食事処に博物館、奈良市で行きたい観光名所16選

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世界遺産に食事処に博物館、奈良市で行きたい観光名所16選

奈良市と言えば、観光の超定番スポット。誰もが一度は、修学旅行などで訪れたことがあるのではないでしょうか。やはり有名なのは寺社仏閣。ほとんどが世界遺産に登録されており、海外からも多くの観光客が訪れます。寺社仏閣の中でも、国宝や重要文化財などが多数所蔵されています。

また奈良市は寺社仏閣だけではありません。有名な老舗がずらっと軒を揃えています。観光の疲れを癒したり、または普段食べられない味に舌鼓を打ったりしてはいかがですか。どれも絶品ぞろいです。それでは、そんな奈良市を観光する際に覚えておきたい名所16選を紹介してきます。

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世界遺産に食事処に博物館、奈良市で行きたい観光名所16選

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1.東大寺を見ずして、奈良市の観光は語れない

東大寺と言えば、奈良市を訪れたら絶対はずせない観光の名所です。修学旅行で行った、という方も多いのではないのでしょうか。その歴史は古く、およそ13世紀も昔、聖武天皇が奈良市に建立した寺院です。国力を尽くして建築されただけあり、その壮大な規模に圧倒される事間違いなしです。

東大寺と聞いて皆さんが想像するのは「奈良の大仏」。正しくは盧舎那仏という名前であり、東大寺の本尊です。大仏殿の中で見ることが可能。驚くほど大きく、正に圧巻です。またその大仏殿の柱には穴が開いており、そこを通り抜けると良いことがある、なんて言われています。ぜひ一度挑戦してみてください。

東大寺は1998年に世界遺産にも登録されているので、間違いなく行って損はありませんよ。

2.艶やかな朱塗りに息を呑む、奈良市の自慢「春日大社」

春日大社も東大寺と並ぶ、長い歴史を重ねてきた神社です。768年に中臣氏を祀るため奈良市に創設されました。こちらも奈良市を観光するツアーでは必ずと言っていい程訪れる、超人気スポット。スケール、歴史、華やかさ、どれを取っても全く東大寺に見劣りしません。

また東大寺と同様、ユネスコの世界遺産に「古都奈良の文化財」の一つとして顔を並べます。その中でも春日大社は人気であり、絶対に欠かせないスポットです。春日大社といえば何と言っても、その見た目の艶やかさ。美しい朱塗りの社殿が観光の方々を迎えます。

また年中行事が豊富なのも非常に魅力的です。季節に沿った行事の数々に、春夏秋冬を感じられます。特にオススメなのは、おん祭と呼ばれる祭礼です。国指定重要無形民俗文化財に選ばれている、歴史と伝統を持った荘厳な祭礼です。7月から12月にかけ、数回行われるのでぜひ春日大社へ。

3.鹿に会える、奈良市の癒しスポット奈良公園

約660ヘクタールの広さを持つ奈良公園。その中には、よく紹介に挙がる東大寺などの文化遺産を始め、国立博物館などの文化施設があります。

そしてそれらを取り囲む綺麗な緑。自然と建物が見事に調和した、ここでしか味わえない雰囲気となっています。歴史公園などと呼ばれ、観光の方々に愛される、こちらも奈良市を代表する観光のスポットです。修学旅行で一度観光した方も、何回でも楽しめるので非常にオススメです。

そして奈良公園といえばなんといっても鹿です。国の天然記念物に指定され、およそ1200匹が生息しています。自由に餌をあげることができ、非常に間近で触れ合えます。ただ人馴れしすぎているため、最初は少し怖いかも。ただ慣れると、本当にかわいいですよ。

ゆっくり散歩をしながら鹿と戯れるのも、優雅でいいですね。四季を彩る花々に囲まれながら、リラックスして奈良市を満喫できるでしょう。

4.奈良市の中のロマンチックスポット「若草山」

若草山は標高342mの奈良市にある山です。奈良公園の奥に位置し、三重と奈良を隔てている比較的大きな山です。展望台があり、そこからは奈良市内が一望できます。幻想的な奈良市の夜景を見ながらの一時は、カップルの絆をより深めるのでは。

実は奈良県の奈良市の夜景は、新日本三大夜景に選定されているんです。奈良盆地の眺めをとくとご堪能ください。付き合う前の男女の方々には、告白の場所としてもオススメ。ロマンチックな瞬間を演出してくれます。

5.奈良市内では知る人ぞ知るお寺「興福寺」

奈良市民より古くから愛され続けているお寺「興福寺」。こちらも歴史は古く、669年にその端を発します。以降藤原氏の氏寺として、奈良市における様々な歴史を眺めてきた由緒正しき寺院です。また興福寺も「古都奈良の文化財」の一つとして、ユネスコ世界遺産に登録されています。日本に住んでいるのならば、行かない手はないでしょう。

興福寺は国宝や重要文化財の宝庫です。その中でも有名なのが阿修羅像。教科書にも載っているため、知っている人も多いでしょう。一度見ておく価値は十分にあります。

また、五重塔も有名。こちらも国宝で法隆寺にも全く見劣りしません。奈良駅から徒歩5分と非常に近いため、観光の方にもオススメです。奈良市を観光の際は興福寺をお忘れなく。

6.奈良市のお寺で知名度抜群、一度は見たい「薬師寺」

奈良県奈良市に位置する寺院。680年、天武天皇の時代に創設されました。東塔・西塔、金堂・伽藍など大きく分けて8つの建物からなります。中でも、対照的な位置に建つ、東塔と西塔は有名でしょう。また西塔には、焼失後東塔の高さに合わせて再建されたという逸話が残されております。

高い技術力により今に伝わる、その歴史的美しさをぜひご覧になってください。また本尊である薬師寺如来像は薬師寺を語るうえで、欠かすことのできない存在です。国宝に指定される重要な文化財で、別名を医王如来と言います。病気による苦痛を取り除き、楽を与えてくださる仏様ですよ。

また玄奘三蔵院伽藍には、なんとあの三蔵法師のご頂骨が安置されています。西遊記で有名なため、奈良市に観光に訪れた皆さんには非常に人気です。大みそかから元旦は無料開放しているため、年末年始に観光しに行くのもオススメです。

7.奈良市に渡来した鑑真、彼が残した遺跡「唐招提寺」

鑑真、という名は教科書で一度は目にしたことがあるはず。幾多の苦難を乗り越え、現在の奈良市へ渡った唐の僧ですね。

彼が759年に戒律を学ぶ人々が修行する道場として建てたのが、この唐招提寺です。奈良市のお寺の中では、マイナーな観光スポット。そのため、東大寺などと比べ、観光の方々でにぎわっているという事はありません。ただ静かにたたずむその荘厳(そうごん)さは、一見の価値がありますよ。

唐招提寺の本堂である、金堂はオススメです。実は国内に現存する唯一の天平時代からの金堂建築。1200年、姿を変えずにきたその荘厳さは実に筆舌に尽くしがたいです。大きな柱の節々がその長い歴史を物語っています。

また、千手観音立像もオススメ。その名の通り、千本の手は圧巻の一言。微を入り、細をうがったその精緻な芸術の虜になること間違いなし。奈良市の観光を、ゆっくり楽しみたい方にオススメの寺院です。

8.奈良市に今なお息づく古代の香り「元興寺」

昔の奈良市の街並みを残す「ならまち」の一角に元興寺はあります。あまり、馴染の無い方がほとんどでしょう。しかし、国宝や重要文化財が多くあり、ユネスコの世界文化遺産にも「奈良古都の文化財」の一部として登録されています。瓦屋根が特徴的な本堂は、非常に趣深いですよ。それもそのはず、なんとその瓦、飛鳥時代や奈良時代の古代瓦なんです。本堂の中、深い歴史に酔いしれてみるのはいかがですか。

前述しましたが、元興寺には国宝や重要文化財が複数あります。国宝としては、本堂・五重小塔・禅室の三つが挙げられます。加えて、重要文化財には、東門が指定されています。五重小塔は名前からも分かる通り、小さいです。しかし、中を見て驚き。想像以上に精緻な内部構造に感動するはず。東大寺など人気のスポットを巡った後、ゆっくり奈良市の観光をしたいという方にはオススメできる寺院です。

9.奈良市の中でタイムスリップ、ノスタルジーに浸れる「ならまち」

「ならまち」とは710年、平城京へ遷都する際に移された元興寺の旧境内を中心とした地域の通称です。ノスタルジックな建物が並び、歴史的街並みが今なおその面影を残しています。観光客の方はもちろん、デートスポットとしても使えます。

情緒溢れる街並みを行けば、奈良市の中でタイムスリップ気分が味わえるかも。飲食店やカフェなども立ち並び、文字通り時間を忘れて楽しめそうですね。また、ならまち格子の家という伝統的な町家を再現したスポットがあります。入場無料なので、歩き疲れたときに立ち寄ると良いでしょう。

昔、奈良市で暮らしていた町人等の生活様式を間近で体験できます。当時に想いを馳せ、思い出話に花を咲かせるのも粋な時間の使い方です。古都奈良の魅力を凝縮した様なスポット。奈良市の観光の際は、ぜひ訪れてみてください。

10.古都の香り残る奈良市の遺産「平城宮跡」

言わずと知れた奈良市の古都平城京、その大内裏です。平城京と言えば、唐の長安をモデルにしたことで有名ですね。数十年もの長きにわたって、日本の中心として栄華を極めたその迫力を体感してください。非常に敷地が広く、その中でも存在感を示しているのが大極殿。復元して蘇った姿は、この世のものとは思えない壮大なスケールに包まれています。朱雀門と共に、ぜひご覧あれ。一日いっぱい使っても良いくらい魅力にあふれています。

春・夏・秋に毎年催される、「平城京天平祭」も魅力の一つです。当時の衣装を着た行列が練り歩く様は、圧巻であり、奈良市の街並みが一味違って感じられることでしょう。また奈良時代の文化を実際に体験できるイベントなどもあり、家族で来ても楽しいかもしれません。観光で行く方も、春・夏・秋とあるので、予定を合わせ易いはずです。家族や恋人と一緒に、参加してみてください。

11.奈良市の風流、依水園

風流という言葉が実にピッタリな、総面積約1万1000平方メートルに及ぶ日本庭園です。観光の名所が数多くある奈良公園のほぼ中央に位置しています。国の名勝にも指定される、奈良市で唯一の池泉回遊式庭園です。

江戸時代につくられた前園と、明治時代につくられた後園、二つに分かれているのが特徴。どちらも絶景であることに変わりはなく、異なった趣をそれぞれ楽しめるはずです。時間を忘れて和むことができるはずですよ。

加えて、綺麗な庭園を目の前に一息つける茶室も、観光に訪れた人々の間で人気となっています。前園を見ながら食事をいただけるのは「三秀亭」。抹茶も美味しいのでオススメです。続いて、後園を見ながら抹茶を頂けるのは「氷心亭」です。他にも、「清秀庵」や「挺秀軒」などたくさんあります。

奈良市に行くなら、奈良市で唯一の日本庭園を見ながら、一息つくのはいかがでしょうか。観光に趣が加わりますよ。

12.奈良市に古くから残る歴史的建造物、奈良国立博物館

こちらは奈良公園内にあります。仏教美術が中心に取り扱われている、歴史を持った博物館です。その起源は、帝国奈良博物館として開館した明治28年に遡ります。またその設計を宮廷建築家である片山東熊が務めたこともあり、博物館自体が国の重要文化財に指定。緑の中に荘厳に佇む姿は、観光の方々が惹きつけられそうです。観光の目的を外れ、ついつい中に立ち寄ってしまうかも。

奈良市を代表する博物館という事もあり、所蔵している品々も一流品ばかりです。地獄草紙・山水図・木造薬師如来坐像などの国宝に始まり、他にも多くの物を所蔵しています。寺院を観光したついでに、歴史的な博物館を訪れてみてはいかがですか。観覧料金も520円と大して値は張らないので、観光の方々も気軽に入館できるはず。奈良市の郷土に触れることができるため、非常にオススメです。

13.著名な4200点を所蔵する奈良市の美的シンボル「奈良県立美術館」

奈良市の中に建物を構える、奈良県立美術館。多くの著名人から寄贈された浮世絵の他、近世日本画など、4200点を超える美術品を所蔵しています。ちなみに開館は、1973年です。そこまで歴史のある建物ではありませんが、所蔵している品々はどれも名作ばかり。観光時、休憩がてら立ち寄るのもありですね。

名作に触れ心を癒しましょう。4200点の中には、人生を変える一つがあるかも。ぜひ、お気に入りを探してみてください。

14.奈良市で栄華を築き、今に文化財を伝える「新薬師寺」

華厳宗の寺院で、奈良市の高畑町にあります。開基は光明皇后または聖武天皇であると伝えられています。本尊は薬師如来であり、奈良時代には南部十大寺の1つに数えられていました。平安時代以降、規模は縮小したみたいですが、今でも多くの文化財が残っており観光にもオススメです。

国宝や重要文化財など貴重な品の数々が、多く今に伝えられています。そしてその多くを間近で鑑賞することができます。歴史ある品々はそれだけで魅力的なはず。

本堂や塑造十二神将立像などは国宝に指定されており、南門・東門・鐘楼・地蔵堂などは重要文化財に指定されています。他にも多くの文化財が所蔵されています。建物は奈良市の他の寺院に比べれば簡素ですが、雰囲気は落ち着いていて居心地はとても良いです。

こちらも奈良市の観光における、息抜きの様な感じで訪れましょう。観光には、ゆっくり落ち着く時間も大切ですね。

15.奈良市の穴場観光名所「史跡頭塔」

奈良市の高畑町にある高さ10mの土塔です。一時期「謎のピラミッド」として話題になったため、覚えている人もいるのではないでしょうか。一辺が30m強のピラミッド型の形をしています。その歴史はとても古く、奈良時代に建てられたそうです。

造営したのは、東大寺の僧であった実忠和尚。古風な街並みで有名な「ならまち」の東方に位置しています。アクセスしやすいので観光の方々には嬉しいですね。

見学時間は9時00分~17時00分となっています。また見学する際には、ウェルネス飛鳥路の受付で、史跡頭塔を観覧したいと申し出る必要があります。加えて、一人300円の協力金がかかります。観光に行った際には、以上の事に注意してください。

奈良市の中では珍しい頭塔。階段は7段から成るピラミッド状なので、ぜひその目で「謎のピラミッド」を見に行ってみてください。

16.奈良市の自然を感じる、家族旅行におすすめの「ロマントピア月ヶ瀬」

奈良市の月ヶ瀬にある豊富にある「ロマントピア月ヶ瀬」。体験学習はどれも楽しいものばかり。お茶に関する、茶摘み体験や煎茶づくり、他にもこんにゃくづくりや、餅つきなど年間を通じて日頃できない体験ができます。季節に応じて、体験ができるのも魅力の一つ。春には梅祭りがあり、夏には梅の実採りなどが体験でき、秋には収穫祭が催されます。どれもこれも、季節を感じながらできる心地良い体験です。

また梅の花を観賞しながら、食事に舌鼓を打つこともできます。食後には、少し足を伸ばして名張川を見に行くのも良いかもしれません。帰る前には、奈良市の特産のお土産を選びましょう。新鮮な地元産野菜が置いてあります。

家族でも楽しめる観光スポットです。春夏秋冬一年中楽しめますよ!

◎まとめ

奈良市の魅力は何と言ってもその歴史。1000年以上前の建物が平然と残されています。時代を経て風景が変わり、人が変わり、それでもずっと変わらずにある建物の数々。想像もつかいないその営みに触れるとき、何か感じる物があるはずです。その多くが世界遺産に登録されているのが、何よりの証拠ですね。

16個所の観光名所を紹介してきましたが、行きたい場所は決まりましたか? これだけあると迷ってしまうかもしれませんが、どこも行って損はない場所ばかりです。あなたの奈良市の観光が、素晴らしいものになることを祈っています。

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