中世の街並みを残す美しい街プラハのおすすめ観光スポット37選!

中世の街並みを残す美しい街プラハのおすすめ観光スポット37選!

チェコの首都プラハは、建築と芸術の街として知られている美しき都。プラハ城や旧市街のプラハ歴史地区はユネスコ世界遺産の指定を受けていて、世界中から観光客がやってきます。14世紀にボヘミア王国、そして神聖ローマ帝国の首都として栄えたプラハは、常に観光客を魅了し続けています。

ヴルタヴァ川(モルダウ川)の両岸に広がるプラハの旧市街には観光スポットがたくさんあり、一日ではとても回り切れないほど!それでは、さっそくプラハのおすすめ観光スポットをご紹介しましょう。

目次

中世の街並みを残す美しい街プラハのおすすめ観光スポット37選!

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1.カレル橋

ヴルタヴァ川を挟んで観光名所が林立するプラハ観光で、カレル橋を渡らないということはないでしょう。カレル橋は14世紀から15世紀にかけて建造された、プラハに現存する最古のゴシック様式の橋で、全長は約520mにも及ぶびます。

カレル橋を渡る際には、欄干上に並ぶ30体の聖人の像に注目しましょう。日本でもおなじみの聖フランシスコ・ザビエル像もあるので、ぜひ探してみてくださいね。カレル橋の観光の魅力は景色の美しさだけではありません。橋の途中途中に必ずといって良いほど見かける絵描きや大道芸人、音楽家にアーティストといった人たちを見ているのも、楽しみの1つです。そのため、歩行者専用のカレル橋はいつでも観光客で混雑しています。

また、日没や夜景もとても美しく、とくにカレル橋越しに望むプラハ城の景色は、写真撮影の定番の構図です。人混みが苦手という方は、朝の早い時間の観光をおすすめしますよ。

2.旧市街広場

プラハ観光の中心地ともいえるのが、この旧市街広場でしょう。広場の周りにはルネッサンスからバロック、ゴシックと、さまざまな様式の素晴らしい建築物が立ち並んでいます。

中央には宗教改革の先駆けとして知られるヤン・フスの像があります。カトリックから異端として処刑され、その後のプラハ窓外投擲事件やフス戦争のきっかけとなったヤン・フスは、「真実は勝つ」の最期の言葉とともにチェコの人たちの心のよりどころとなっている人物です。

旧市街広場の周りにはおしゃれなカフェやレストランも多く、クリスマスにはマーケットや大きなツリーも現れ、とても賑やかなエリア。プラハ観光の拠点となる広場ですよ。

3.プラハの天文時計

出典: Ryhor Bruyeu / PIXTA(ピクスタ)

旧市街広場の一角にある天文時計は、プラハを訪れる観光客を魅了してしまう、とても美しく神秘的な仕掛け時計です。15世紀頃に作られたといわれ、プラハ観光には欠かせない撮影スポットの1つです。

天文時計には2つの時計が縦に並んでいて、時刻だけでなく太陽や月などの天体の動きも表しています。毎正時にカラクリ時計が動き出すので、これを見るために観光客が旧市街に集まります。15世紀からずっと時を刻んでいると考えると、プラハの歴史の深さを実感できるのではないでしょうか。

じっくりと近くでカラクリを見たい人は、15分くらい前には時計の前で待機していましょう。また、観光客が多く集まることから、スリに遭う危険も高くなります。貴重品にはくれぐれも注意しながら、カラクリ時計を堪能してください。

4.旧市庁舎

天文時計とつながっている旧市庁舎も、プラハ観光の定番スポットの1つ。古くはゴシック様式の建物でしたが、何世紀にもわたり増改築や修復が行われ、現在の姿になったといわれています。

内部見学にはガイドツアーもあり、参加すると会議室や展示室、地下貯蔵庫なども回ることができますよ。また、天文時計の上に伸びる塔へ、旧市庁舎内から登ることができます。階段のほかにエレベーターもあるので、脚力や体力に自信がない人でも大丈夫!最上階の展望台からは、旧市街広場や美しいプラハの街を一望できます。展望台へは夜間も登れるので、プラハの夜景を楽しむならここがおすすめですよ。

5.ティーン教会

出典: パクチー / PIXTA(ピクスタ)

旧市街広場の東側にある、2本の尖塔が印象的なティーン教会。少し遠くからでも目を引くので、初めてプラハを観光する方でも見つけやすい建物です。

「ティーン」とは税関という意味で、元々裏側に税関があったことにちなむもの。正式には「税関(ティーン)の前の聖母マリア教会」といい、略称としてティーン教会と呼ばれています。ゴシック様式の外観も壮大ですが、内観はバロックやルネサンス様式になっています。プラハ最古のパイプオルガンがあるので、ぜひ教会の中まで観光してみてください。

ティーン教会は入口が見つけにくいことで有名ですが、プラハの歴史に関係しています。15世紀にティーン教会を拠点としていたプロテスタントのフス派が敗北した後、教会がカトリックに改宗したため、プロテスタントの信者たちがそれを不満に感じて教会前に建物を建てたことから、入口が見つけにくくなったと言われています。現在は、レストランを経由して入るようになっています。ちょっとした探検気分で、入口を探してみてくださいね。

6.聖ミクラーシュ教会(旧市街広場)

聖ミクラーシュ教会というなの教会はプラハに2つ存在するので、ここではまず旧市街広場にある聖ミクラーシュ教会を紹介します。ティーン教会の力強いゴシック様式とは対照的に、白壁のバロック様式が美しく感じられる教会です。

聖ミクラーシュというと馴染みがありませんが聖ニコラウスと言えばわかる方もいるのでは。そう、サンタクロースの起源とされている聖人です!聖ミクラーシュは子供の守護聖人とされ、チェコでは12月にミクラーシュとエンジェルと悪魔がやってきて、一年いい子にしていたらお菓子がもらえると言われています。教会内部には聖ミクラーシュの生涯を描いた天井画があり、観光客の目を楽しませてくれますよ。

夕方から、毎日のようにはミニコンサートが開催されています。当日の飛び入りでもチケットさえ購入すれば鑑賞できるので、プラハ観光に来たなら、ぜひ日中に立ち寄って席を確保してみてはいかがでしょう。教会でコンサートを聴くプラハの夜はまた格別ですよ。

7.プラハ城

世界最古でかつ世界最大の城の1つとされるプラハ城。9世紀に築城が始まったといわれ、プラハの歴史の起点ともいえる重要な役割を果たして来ました。プラハ城なしに、プラハ観光は語れません。

歴代ボヘミア王の居城であったプラハ城はヴルタヴァ川に臨む高台にあり、川越しに眺める壮麗なお城の姿は、プラハを代表する景色でもあります。プラハ城の敷地は広大で見どころが多いので、じっくり全てを見て回ろうとすれば1日はかかってしまいます。

また、城の正門では毎日正午に衛兵の交代式が行われます。王様がいる国でもなかなか見られない規模の大きなセレモニーなので、多くの観光客が観覧に集まります。目の前で見たい人は、早めにポイントを確保した方が良いでしょう。

プラハ城へは徒歩でも登れますが、体力に自信のない方や時間がない方は、22番のトラムで丘の上まで行けますよ。また、城の正門広場付近からは美しいプラハの街並みが一望できます。夜にはライトアップもされるので、昼も夜も観光スポットとして人気が高いのは納得です。

8.聖ヴィート大聖堂

出典: シギリヤボーイ / PIXTA(ピクスタ)

プラハ城の敷地内にも数々の観光スポットがありますが、聖ヴィート大聖堂もその一つ。その高さや大きさ、外観や存在感に圧倒されますが、内部もとても美しく、プラハを訪れる観光客を魅了しています。

1344年の建造以来、聖ヴィート大聖堂は増改築を繰り返し、現在のゴシック様式になりました。チェコ出身のデザイナーのアルフォンス・ミュシャが手掛けたステンドグラスがあることでも有名です。ミュシャといえば、2017年に東京・六本木の国立新美術館で特別展が開催されることでも知られていますね。

大聖堂の南塔には登ることもできます。螺旋階段を歩いて上がるのは大変ですが、美しいプラハ市街の景色が一望できるのでおすすめですよ。

9.黄金小路

プラハ城の敷地内の東側にある「黄金小路」。カラフルな小さな家が並び、まるで絵本の中から飛び出してきたかのようなかわいらしい小道です。

もともとはプラハ城に仕える下人などが暮らしていたエリアですが、後に錬金術師も暮らすようになったため、黄金小路と呼ばれるようになったといわれています。現在はほとんどが土産物屋になっていますが、当時の暮らしが再現されていたり、中世の鎧や武具も展示されているところもあるので、おすすめの観光スポットですよ。

また、チェコが誇る作家フランツ・カフカが、仕事場として利用していた小さな家もあります。No.22と書かれた青い家なので、観光される際はお見逃しなく。

黄金小路を歩くには入場券が必要ですが、プラハのなかでも特徴ある観光エリアなので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

10.ストラホフ修道院

プラハ城から歩いて15分ほどのところに建つストラホフ修道院は、1140年代にプレモンストラート会の修道院として創設されました。

現在は民族文学博物館となっていますが、観光の見どころは中世の修道院時代そのままに残されている2つの図書室です。それぞれ「哲学の間」「神学の間」と呼ばれ、どちらもこの世の図書室とは思えないほどの美しさ!世界でもっとも美しい図書室のランキングにもよく入っているので、写真などで見たことがある方もいるかもしれません。ただし、写真撮影をするには入場券とは別に料金が必要となるので注意してください。

また、敷地内では自家製のおいしいビールも飲めるので、プラハ観光で歩き疲れた体にきっとしみわたることでしょう。トラムの22番のPohorelicで下車すれば、徒歩5分程度で到着します。

11. 市民会館

中世以来の古式ゆかしい建造物が多いプラハにあって、アールヌーヴォーの装飾が美しい市民会館は近代建築の傑作として人気の高いスポットです。内部見学ツアーがあるので、観光の際にはぜひ参加してみましょう。

日本の一般的な市民会館をイメージしてプラハの市民会館に行くと、その大きさや美しさにとても驚くでしょう。1911年に完成した市民会館は、1918年にはオーストリア・ハンガリー帝国からの独立宣言の場となりました。館内のスメタナ・ホールは「プラハの春国際音楽祭」の会場となっていることでも知られ、最近では『のだめカンタービレ』のロケが行われたことで、日本でも知名度が上がっています。また、ミュシャなどが手掛けた華麗な内装も、訪れる観光客の目を楽しませてくれますよ。

市民会館でも、毎日のように実際にコンサートが行われているので、聖ミクラーシュ教会と合わせて当日チケットを狙ってみてはいかがでしょうか。

12. 火薬塔

市民会館と回廊で繋がっている火薬塔は、もともとはプラハの旧市街を守る城壁の門でした。17世紀に火薬置き場として利用されたことから、火薬塔と呼ばれるようになったと言われています。18世紀半ばには大きな損傷を受け、19世紀に塔の修復が行われました。

高さは65メートルあり、黒っぽい壁面が特徴的。堂々と構えた姿はとても迫力があるので、プラハの旧市街を観光していれば容易に見つけることができるでしょう。塔への入口が小さくてわかりにくいのですが、狭くて急ですれ違うのもやっとな階段を186段のぼっていくと、そこからプラハの景色を眺めることもできるんですよ。

火薬塔の展望台は比較的観光客が少ないので、穴場と言えるスポットです。火薬塔を外から見るだけでなく、展望台にもぜひ登ってみてくださいね。

13. ダンシング・ハウス

歴史的建造物の多いプラハですが、近代的な観光名所もあるんですよ!とてもユニークな形状で観光客の人気を集めているのが、1996年に建てられた「ダンシング・ハウス」です。

男女が抱き合い踊っているかのように見える緩やかなラインとガラス張りの外観は、プラハの観光スポットの中でも異色の存在。クロアチア系チェコ人のウラジミール・ミルニッチと、カナダ出身のアメリカの建築家フランク・ゲーリーが設計したのですが、建てられた当時はプラハのイメージに合わないと非難を浴びたそうです。現在ではプラハのモダンな観光スポットの1つとしてりっぱに市民権を得て、写真撮影に訪れる観光客の姿の絶えないところとなっています。

ヴルタヴァ川の右岸にあり、カレル橋から川沿いを散策しながら歩いても行けますよ。

14. ミュシャ美術館

出典: DIMSFIKAS

チェコ出身のアルフォンス・ミュシャは、日本にもファンの多いアールヌーヴォーを代表するデザイナーの1人です。プラハにはチェコ人であるアルフォンス・ムハの美術館がありますよ。プラハ中央駅と旧市街広場の中間付近にあり、観光客にはアクセスしやすく便利な立地ですが、建物が小さめで見つけにくいので訪れる際は注意してください。

現在のチェコのモラヴィア地方に生まれ、パリで成功を収めたミュシャ。ここには彼の原画やスケッチ、油絵などが展示されていて、ビデオ上映もあります。小さな美術館なので展示数はそこまで多くはないのですが、ミュシャ好きの観光客が数多く訪れるスポットとなっています。

15. カレル通り

出典: Osmar Valdebenito

旧市街広場からカレル橋に続く、グネグネと曲がった道がカレル通りです。プラハ観光では、必ず1度は通ることになるでしょう。火薬塔からプラハ城までの道のりは「王の道」と呼ばれていて、歴代ボヘミア王が戴冠式のパレードで通ったといわれています。神聖ローマ皇帝にまで昇りつめたボヘミア王カレル1世の名を冠するカレル通りは、その王の道の一部です。

カレル通りは、日本語のガイドブックなどではカルロヴァ通りと表記されることも多いので、プラハ観光では注意してください。カレル通りはとても道が狭いことでも有名ですが、両脇にお土産屋やレストラン、カフェ、コスメなどの店が建ち並んでいて、常に観光客でにぎわっています。お土産びに夢中になるあまり、スリに遭うことのないようにだけは、気を付けてくださいね。

16. フランツ・カフカ博物館

出典: L'amande

作家フランツ・カフカはプラハの出身。フランツ・カフカ博物館は、カレル橋を渡って川沿いに北へ歩いたところにあり、アクセスも容易な観光スポットです。カフカは41歳という短い生涯でしたが、その人生の多くの時間をプラハで過ごしたといわれています。

カフカの作品といえば、日本では『変身』や『城』などが有名ですね。作品の奇抜さにたがわず、博物館は展示のインパクトもユニークで、カフカの世界観を感じることができるでしょう。カフカに詳しくない人でも、きっとカフカに興味を抱くきっかけになりますよ。

17. ヴァーツラフ広場

ヴァーツラフ広場は広場というより、大通りという方がふさわしい場所。多くのレストランやお店が並ぶので、地元の人や観光客で賑わっています。

南端にはチェコの国立博物館が堂々と構え、ボヘミア公ヴァーツラフ1世(聖ヴァーツラフ)の騎馬像があります。1968年に、当時のチェコスロバキアで「プラハの春」と呼ばれる民主化運動が始まりましたが、その舞台となったのも、ここヴァーツラフ広場です。また、1989年のビロード革命時に共産党崩壊をもたらし、民主化へ移行されたのもこの広場!当時は50万人もの市民が集まったと言われています。現在のチェコの象徴とも言えるヴァーツラフ広場なくしては、チェコの今は語れませんね。

プラハ中央駅からも近く、メトロのMustek、Muzeumの駅の間にある目抜き通りなので、プラハ観光の際にはぜひ足を運んでほしい観光スポットです。

18. ジョン・レノンの壁

カレル橋の西詰近くにある「ジョン・レノンの壁」。世界から多くのファンや観光客が訪れるプラハの観光スポットです。

なぜプラハにジョン・レノン?と思うことでしょう。いかにもジョン・レノンが訪れた場所のようですが、実際にはレノンの射殺を知った人が弔いの意味で、この壁に十字架とジョンの名前を書きつけたのがきっかけとか。もともとは、チェコスロバキア時代に若者がこの壁にさまざまメッセージを描いていたといわれています。2003年にはジョンの妻オノ・ヨーコも訪れ、壁にメッセージを書いたとも言われているんですよ。

大使館が多く集まるエリアにあり、フランス大使館を目指せば辿り着けます。日本人観光客が少ないので、穴場の観光スポットともいえるでしょう。

19. スペイン・シナゴー​​グ

プラハには古くから多くのユダヤ人が暮らしていて、プラハの旧市街の北側にはユダヤ人地区と呼ばれるエリアがあります。決して広くはないエリアですが、プラハ観光では足を伸ばしてみてほしいところです。

ユダヤ人地区には、シナゴークと呼ばれるユダヤ教徒の会堂や祈りの家がいくつかありますが、その中でもスペイン・シナゴークは観光客に人気の一宇。スペインのアルハンブラ宮殿に似ていることから、その名が付けられました。ユダヤ人地区の中にあるシナゴークの中では新しい建築ですが、繊細な装飾がとても豪華で美しいと評判で、訪れる観光客の目を楽しませています。

スペイン・シナゴーグには、ユダヤに関する資料館も併設されています。旧市街と比べると観光客も少ないので、落ち着いて観光できるのも魅力的ですよ。

20. 旧新シナゴーク

出典: josefkubes / PIXTA(ピクスタ)

ユダヤ人地区に数あるシナゴーグのなかでも、旧新シナゴークは1270年前後に建設されたヨーロッパ最古のシナゴークといわれています。そこまで古い建築物が残っているのも、プラハならでは。ギザギザの屋根が特徴的なので、観光の際にも見つけやすいですよ。

長い月日を歩んできた旧新シナゴークは、ユダヤ人社会にとって主要な場所です。16世紀にユダヤ教の指導者だったラビが使用したと言われる椅子も残されています。ラビは、土や泥で造られた人造人間「ゴーレム」を操っていたとも伝えられています。今でも残るその椅子には、ラビの死後は誰も座ったことがないそうですよ。

また、内部の壁には、1389年に起こった反ユダヤ暴動で殺されたユダヤ人の血痕が残っています。当時の壮絶さを垣間見ることができる場所ですね。

プラハには美しい建築物が多いですが、ユダヤ人地区は印象が異なるのでぜひ観光に訪れてみてください。土曜日はユダヤの休日なので、観光する際は注意しましょう。

21. 国民劇場

出典: pytyczech / PIXTA(ピクスタ)

ヴルタヴァ川の河岸に建つ国民劇場。かつてチェコがドイツ語を強制された時代に、チェコ人のための劇場を造ろうと、プラハを中心としたチェコ国民の寄付で1881年に開館したのが、この国民劇場です。こけら落としにはチェコ出身のスメタナの曲が選ばれましたが、不運にも同年火災により焼失。それにも関わらず2年後に再建されたというのだから、プラハの住民だけでなくチェコの人にとっては民族の誇りをかけた悲願の劇場と言えるでしょう。

立派な外観で、建物の内外には金が使われているそうです。そういった理由からか、黄金の礼拝堂とも言われています。オペラやバレエ、演劇などが上演されるので、プラハ観光では国民劇場での演劇鑑賞も、観光プランに入れてみてはいかがでしょう。チケットは事前予約をおすすめしますが、運がよければ当日購入も可能ですよ。カレル橋からも歩いて行けるので、おすすめの観光スポットです。

22. 国立オペラ劇場

出典: 空  / PIXTA(ピクスタ)

国立オペラ劇場はプラハ中央駅や国立博物館、ヴァーツラフ広場などの近くにあり、観光客でもアクセスしやすい便利な場所に位置しています。1883年にプラハ在住のドイツ系住民が、ドイツ語での上演を求めて組合を作り、建設されました。立派で堂々とした劇場は、当時はドイツ劇場と呼ばれていましたが、1992年に国立オペラ劇場と改称されました。

外観だけでなく、内装もとても立派で豪華!客席は1100席ありますが、決して大きくはない劇場なので、ステージが近く感じることでしょう。オペラは敷居が高いと思っている方も多いかもしれませんが、チェコではリーズナブルな価格で鑑賞できるんですよ。最上階の席なら手頃なお値段なので、オペラ鑑賞をプラハで味わうという観光客も多いようです。休憩中にお酒を楽しみながら優雅な夜を過ごすのも、プラハならではの楽しみ方ですね。

23. 国立マリオネット劇場

出典: James G. Milles

プラハの旧市街広場からさほど遠くない場所にある国立マリオネット劇場。プラハを観光していると、おみやげ物のマリオネットなども目にする機会が多いのですが、それもそのはず。マリオネットはチェコの歴史に大きく関わっているのです。

18世紀当時のチェコはドイツ化が進められ、チェコ語の使用が禁止されていました。そんな中、人形劇だけはチェコ語が許可されていたので、チェコ人にとってはチェコ語が話せる貴重な場所だったといわれています。隣国や政府への皮肉、批判も交え、それを気づかれないように人形劇にしていたそうで、チェコ人がチェコ人としての誇りを守ってきた貴重な文化なのです。

国立マリオネット劇場で見られるマリオネットの動きは、とても生き生きとして素晴らしいですよ。小さな劇場で席は自由なので、観光の合間に足を運んでみてください。演劇はチェコ語で行われるので、あらかじめ内容を把握していった方が楽しめますよ。

24. 聖ミクラーシュ教会(マラー・ストラナ)

プラハに2つある聖ミクラーシュ教会ですが、今度はマラー・ストラナ広場にある方のご紹介です。プラハ城の南麓一帯はマラー・ストラナ地区と呼ばれていて、聖ミクラーシュ教会はその中心の広場に面して建っています。とても目立つので、観光客でも見つけやすいですよ。

聖ミクラーシュ教会は13世紀にゴシック様式で建築されましたが、18世紀にはバロック様式に改められました。中に入ると、ピンク色の壁が目に飛び込んで来ます。内部の装飾はとても豪華で、天井のフレスコ画には聖三位一体の祝典が描かれており、見応えがありますよ。

また、この教会は二階に上がることが出来ます。モーツアルトがこの教会でオルガン演奏をしたといわれていて、その時のオルガンも展示されています。マラー・ストラナはプラハの中でも古い地区で、18世紀の街並みが美しく、観光にもおすすめのエリアですよ。

25. ペトシーンの丘

出典: CaptureLight / PIXTA(ピクスタ)

ペトシーンの丘は、ヴルタヴァ川の西側に横たわる小高い丘陵地です。公園になっているので、プラハの地元の人や子供連れの家族が多く訪れます。

丘の上まではケーブルカーで上ることができ、頂上には展望台があります。パリのエッフェル塔を模して建てられたといわれている展望台には、螺旋階段かエレベーターで登ることができます。階段はかなりきついので、体力に自身のない方にはエレベーターをおすすめしますよ。展望台からはプラハ城やプラハ市街、ヴルタヴァ川が一望できます。

また、公園には教会や天文台もあるので、ゆっくり散策するのもおすすめですよ。園内のあちらこちらにテラス付きのカフェやレストランもあるので、プラハ市内の人混みの中の観光に疲れたら、緑が多いペトシーンの丘へ立ち寄ってみてください。

26. スメタナ博物館

出典: Fomaa / PIXTA(ピクスタ)

カレル橋の目の前に突き出たスメタナ博物館。スメタナといえば、日本では『モルダウ』でおなじみですね。

スメタナ博物館は、かつてスメタナが数年間居住していた建物を改築して開館したものです。館内では、スメタナの使用していたピアノや楽譜、生い立ちなどが展示されています。博物館前にはスメタナ像があり、プラハ旧市街の散策中でも見つけやすく、観光客も多くはないので穴場の観光スポットです。

また、スメタナ博物館からはヴルタヴァ川やカレル橋、プラハ城も望めますよ。そもそも「モルダウ」とはヴルタヴァ川のこと。スメタナが愛したヴルタヴァ川のすぐ側にあるのも納得できますね。レストランが手前にあるので分かりにくいですが、入口は奥にあります。

27. クレメンティヌム

出典: bibisu / PIXTA(ピクスタ)

カレル橋の東詰にあるクレメンティヌムは、図書館や礼拝堂、天文塔などの巨大な複合建築群です。16世紀のプラハは宗教改革を支持するフス派が強く、フス派に対する勢力としてイエズス会がプラハに招かれ、修道院が建設されたと言われています。その本拠となった場所ですが、18世紀末に修道院は廃止されました。

ガイドツアーの参加による見学がメインですが、図書館目当ての観光客も少なくありません。図書館はバロック様式で、天井やフレスコ画、装飾がとても美しく歴史を感じます。天文学に関する部屋興味深い部屋もあり、塔にも上ることができます。塔の上からは、プラハの他の観光名所が見渡せますよ。

また、「鏡の礼拝堂」ではクラッシックコンサートなども開催されています。規模は大きくありませんが、荘重な雰囲気が訪れる観光客を魅了しています。

28. チェコ音楽博物館

出典: VitVit

国立博物館の一つ、チェコ音楽博物館。歴史的建築物の多いプラハですが、もともとは教会だった場所に、2004年にチェコ音楽博物館がオープンしました。大使館が集まるエリアに位置していて、日本大使館からもほど近い場所にありますよ。

プラハは音楽の都でもありますが、チェコ音楽博物館ではチェコの音楽の歴史を学ぶことができます。また、ユニークな楽器も数多く展示されていて、訪れる観光客の目を楽しませてくれますよ。各部屋にはヘッドフォンもあり、楽器の実際の音を聴くこともできますよ。

モーツァルトがモーツァルトが弾いたとされるチェンバロや、ペダルのないピアノなども見ることができます。音楽好きな観光客の人はもちろん、そうでない人も楽しめる、プラハ観光でおすすめの博物館です。

29. ドヴォルザーク博物館

出典: 9号 / PIXTA(ピクスタ)

チェコの作曲家といえば、スメタナだけでなくドヴォルザークが有名ですね。チェコ語ではドヴォルザークではなく、ドヴォジャークと発音します。ドヴォルザーク博物館はプラハの南方、新市街地の住宅街の落ち着いた雰囲気の中にありますよ。

アントニン・ドヴォルザークは、1841年にプラハの北30キロほどの町で生まれました。プラハでスメタナから指導を受けていた時期があり、のちに2人は「ボヘミア楽派」と呼ばれるようになります。博物館には、実際にドヴォジャーク本人が使用していたピアノやヴィオラの他に楽譜なども展示されていて、世界中からファンが観光に訪れています。

小ぢんまりとした博物館ですが、美しい庭園に囲まれたバロック様式の建物も、観光客を楽しませてくれます。二階ではコンサートが開催されることもありますよ。

30. 共産主義博物館

出典: Laika ac

かつて共産主義国だったチェコ。当時の貴重な資料が残されているのが、共産博物館です。場所が分かりにくいのですが、ヴァーツラフ広場の北端と火薬塔を結ぶNa Příkopě通り沿いにあります。開館時間が遅いので、昼間のプラハ観光の後にも行くことができますよ。牙を剥いたマトリョーシカの看板が、観光客を出迎えてくれます。

プラハを観光していると、チェコがかつて共産主義国だったことをイメージするのは難しいかもしれません。今でこそプラハは観光都市ですが、共産主義政権が崩壊する1989年までは、観光客もあまりいなかったそうです。小さな博物館ですが、チェコスロバキア共産党やプラハの春についての資料が数多く展示されています。

また、ビロード革命のドキュメンタリーが放映があるので、観光後はその舞台となったヴァーツラフ広場を散策するのがおすすめですよ。

31. 勝利の聖母教会

出典: Marcel "MadJo" de Jong

勝利の聖母教会は、マラー・ストラナ地区のチェコ音楽博物館のすぐ北西に位置しています。大きな教会なので、プラハ観光で見かける機会もきっとあるでしょう。トラムも近くに停車するので、観光のアクセスも良好です。

勝利の聖母教会は、1600年代初頭にバロック様式で建築されました。決して大きくはありませんが、華やかで美しい内装は必見ですよ。

また、ここは「プラハの幼子イエス」と呼ばれる像があることでも有名。「プラハの幼子イエス」は16世紀頃に作られた人形で、多くの奇跡を起こしたり、プラハを守ってきたと伝えられています。世界中からその人形用の洋服が送られてきていて、それら教会でも展示されています。

32. ロレッタ教会

出典: pytyczech / PIXTA(ピクスタ)

17世紀前半に建てられた緑のドームに、バロック様式の白い壁と赤い屋根が美しいロレッタ教会。プラハ城やストラホフ修道院から近いので、このエリアを観光する際にぜひ立ち寄ってほしいスポットです。

パレスチナの聖母マリアの家が天使によってイタリアのロレッタ村に運ばれたという伝説があり、それを模して建築された教会がボヘミアにはいくつかありますが、プラハのロレッタ教会はその中でも最も古いものとされています。華やかな外観からは想像できないのですが、教会の回廊の天井には美しいフレスコ画があり、訪れた観光客を魅了しています。

ロレッタ教会のもう1つの観光の見どころは宝物庫です。宗教儀式で使われる道具類のほか、6222個ものダイヤモンドがはめこまれた聖体顕示台は必見ですよ!また、27個の鐘が毎正時にマリアの歌を奏でるので、その美しい音色をぜひ聴いてくださいね。プラハにあって観光客は比較的少ないので、穴場と言える観光スポットです。

33. ヴィシェフラット

プラハ市街の南端に位置するヴィシェフラットは、プラハの歴史と切っても切り離せない関係にある場所です。

高台にあるヴィシェフラットには、7世紀にプラハの伝説の王妃とされるリブシェが住んでいたと伝えられています。一時ボヘミア公も居城としていたことがあり、プラハの南の守りを預かる要塞として重視されてきました。

スメタナの有名な『わが祖国』の第一楽章は、このヴィシェフラットからはじまっています。スメタナやミュシャ、ドヴォルザークらはこのヴィシェフラットの地に眠っているので、お墓参りをする人の姿もしばしば見かけます。また、要塞の城壁や城門、聖ペテロ・聖パウロ教会や聖マルティン教会のロトンダと言われる円形礼拝堂などの建造物もありますよ。

プラハの中心部からはメトロのC線に乗り、Vysehrad駅で下車すればたどりつけます。坂道を上がった展望公園からはプラハの街並みも満喫でき、プラハ郊外の穴場観光スポットといえます。

34. 国立技術博物館

出典: Alan Wilson

プラハ旧市街からヴルタヴァ川を渡った北側にある国民技術博物館。トラムのLetenske namesti電停からも徒歩で5分程度なので、プラハ観光中に足を運びやすい観光スポットです。

とても広々した館内には、クラッシックカーやバイクの展示だけでなく、蒸気機関車や消防車、歴史的な車など乗り物好きにはたまらない展示がたくあさんあります。地上を走る乗り物だけでなく、気球や飛行機なども展示されていて、プラハの人たちだけでなく観光客からも人気の博物館です。

35. 聖イジー教会

出典: Kirill_M / PIXTA(ピクスタ)

聖イジー教会は、プラハ城内に現存する最古の教会とされています。920年にロマネスク様式の木造で建設されましたが、1142年のプラハ城の火災後に大改修が行われました。17世紀にバロック調の正面ファザードが付け加えられました。

ピンクとも赤茶色ともとれる壁面が美しい聖イジー教会。その横には、聖ヤン・ネポムツキーの像があります。小ぢんまりとした内部ですが、階段両脇のバロック様式の手すりや天井のフレスコ画も美しいので、観光の際は見逃さないでくださいね。地下には墓地もあります。太さが異なる2本の柱があるのですが、太い柱がアダム、細い柱はイブを表しているとされています。

プラハ城内にありますが、聖ヴィート教会と比べると観光客が少ないので、穴場の観光スポットといえます。プラハ城を訪れた際には、忘れずに足を運んでくださいね。

36. プラハのテレビ塔

歴史ある美しい建築物が建ち並ぶプラハにあって、異色ともいえる存在感を放っているのが、プラハのテレビ塔です。高さ216mの塔は社会主義時代に建造されたのですが、塔には10人の巨大な赤ちゃんがよじ登るようなオブジェがあり、その姿はとても異様です。百塔の都と謳われるプラハにふさわしくないと感じる人も少なくないようですが、逆にその異様さを見てみたいという観光客も絶えません。

プラハのテレビ塔には、カフェ・レストランフロアと展望フロアがあります。毎日夜遅くまで開いているので、プラハの美しい夜景が見られることでも知られ、プラハのデートスポットとしてもにぎわっています。展望フロアにはソファーやカプセル型の椅子があるので、じっくり景色を楽しむことができますよ。

37. ハヴェル市場

プラハのマーケットの一つハヴェル市場は、1232年に始まったといわれる歴史ある市場です。旧市街の入り組んだところにありますが、地下鉄のMůstek駅が最寄りとなります。

きれいに陳列された花や果物、野菜を見て歩くのがとても楽しいハヴェル市場。ベリーなどはとてもカラフルで、その場で買って食べるのもプラハの楽しみ方の一つですよ。

また食品だけでなく、マリオネットや木製のおもちゃ、雑貨、セラミック、ガラスといったお土産品も多いので、プラハの人だけでなく観光客の姿もよく見かけます。ハヴェル市場は明るい雰囲気なので、お土産探しにもってこいのエリアと言えるでしょう。

◎まとめ

プラハのおすすめ観光スポット37選をご紹介しました。観光都市プラハは見どころが多いので、歩いているだけでとても絵になり、中世の香りが漂います。プラハの石畳を歩きながら、お気に入りの場所を見つけてくださいね。

また、チェコはビールの消費量が世界でもトップクラス!チェコが発祥とされるピルスナー・ビールやチェコ料理を堪能するのも、まさに旅の醍醐味といえるでしょう。四季を通して様々な表情を見せるプラハへ、ぜひ観光に訪れてくださいね。

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