ドナウの真珠ブダペストの観光はここ!美しい街のおすすめスポット15選

画像出典:Yasonya

ドナウの真珠ブダペストの観光はここ!美しい街のおすすめスポット15選

ハンガリーの首都ブダペストは、その美しい街並みからドナウの真珠と呼ばれるほど観光名所の詰まった都市。もともとはドナウ川を挟んでブダとペストという2つの町が別々に存在していましたが、1873年に合併してブダペストとなりました。両岸それぞれに見どころがたくさんあり、旧ブダ地区と旧ペスト地区で異なる趣の街並みを楽しむことができます。

歴史的な建築物が多いヨーロッパでもとくに美しい町としてその名を轟かせるブダペスト。今回は、ハンガリーの首都ブダペストのおすすめ観光スポットを15箇所に厳選して紹介します。

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ドナウの真珠ブダペストの観光はここ!美しい街のおすすめスポット15選

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1.ブダ城

ドナウ川を見下ろす高台にそびえる壮麗なブダ城は、ブダペスト観光で何はともあれ目指すべきところといえるでしょう。13世紀に最初の木造の城がモンゴル軍によって破壊された後に何度も修築され、ゴシック様式、ついでバロック様式へと改められました。

現在はハンガリー国立美術館やブダペスト歴史博物館、軍事歴史博物館などとして利用されています。ブダ城の丘には、この他にもマジパン博物館や薬局博物館、電話博物館などさまざまなミュージアムが建ち並んでいます。全てを回ろうとするといくら時間があっても足りないので、あらかじめ行ってみたい建物を絞っておくと良いでしょう。

また、ブダ城の丘からは、ブダペストの美しい街並みが一望できますよ。博物館にあまり関心がなくても、丘の上からの眺望だけでも観光の価値が十二分にあります。

2.王宮の丘の地下迷宮

出典: Jerzy Kociatkiewicz

ブダペストの王宮の丘には、とにかく長い地下迷宮が広がっています。文字通り迷路となっていて、冷や汗とワクワク感が交差する観光名所です。人工的に造られたわけではなく、もともとは自然の洞窟だったそうで、未だにその全貌が明かされていないそうです。

内部はランプの灯りがほのかに灯っている程度で、まるでRPGの洞窟の中を探検しているような気分になります。人形が置いてあったりワインセラーになっていたり、暗がりの中で見るとどこか怖さがあるので、未開の地に分け入る冒険者の気分を味わえる観光スポットです。VRゲーム顔負けのリアルな体験ができますよ。

3.マーチャーシュ教会

ブダ城の丘の一画にそびえるマーチャーシュ教会。13世紀にブダ城を築いたベーラ4世によって建てられ、15世紀にハンガリー王マーチャーシュ1世がここで2度結婚式を挙げたことから、マーチャーシュ教会と呼ばれるようになりました。

ブダ城と同じく当初はゴシック様式でしたが、後にバロック様式に改築。歴代ハンガリー王の戴冠式も行われたとされる、ハンガリーでもっとも折り目正しい教会の1つです。

高々と伸びる尖塔が印象的で、ブダペスト市街のいたるところから目にすることができるでしょう。そして内部は装飾がとても美しく、とくにステンドグラスが魅力的です。ブダ城(王宮)と並んで、ブダ側で必訪の観光スポットといえるでしょう。

4.セーチェーニ鎖橋

ドナウ川を挟んで向かい合うブダとペストを初めて恒常的に結ぶ橋として、1849年に完成したのがセーチェーニ鎖橋です。すなわち、この橋ができて初めて「ブダペスト」になることが可能だったといえます。

鎖橋とは、当時最も強度があるとされていたアイバーチェーンという鉄鎖で橋を吊っていたことにちなむもの。ハンガリー貴族のセーチェーニ・イシュトヴァーン伯爵の発起によって建設されました。現在では吊り橋にはワイヤーケーブルを使用するのが普通なので、建設当時と変わらぬアイバーチェーンの重厚な鎖橋は歴史的にも貴重なんですよ。

セーチェーニ鎖橋は、6月中旬から8月中旬の休日には歩行者天国となり、夜は美しくライトアップされます。とくにドナウ川と鎖橋越しにブダ城を望む景色は、ブダペストを代表する構図ですよ。

5.ブダペスト西駅

出典: Dennis Jarvis

ブダペストの鉄道の玄関口であるブダペスト西駅は、あのパリのエッフェル塔で知られるギュスターヴ・エッフェルが設計したことで知られている観光スポットです。エッフェル塔と同じく鉄柱を多用した駅舎は、当時としてはとても斬新な設計で、今なお重厚さとモダンさを兼ね備えた瀟洒な建物といえます。

駅舎の建物にはマクドナルドが入っているのですが、看板がなければとてもマックとは思えないような雰囲気を醸し出していて、しばしば「世界一美しいマクドナルド」と呼ばれています。

ちなみにブダペスト西駅というものの、ドナウ川東岸のペスト市街の、どちらかというと北側に位置しています。

6.英雄広場

出典: cescassawin / PIXTA(ピクスタ)

ハンガリー建国1000年を祝って建造された英雄広場。中央には記念碑が建ち、さらに2列の列柱の間にハンガリーの歴代の王や英雄の像が立ち並び、壮観な姿を見せてくれます。広場の下を走るブダペスト地下鉄1号線や隣接するハンガリー国立歌劇場とともに、世界遺産にも登録されている観光スポットでもあるんですよ。

英雄広場の周辺には、他にも美術館やセーチェーニ温泉、ヴァイダフニャド城といった観光名所も集まっているので、ブダペスト観光のメインエリアの1つといえるでしょう。

また、英雄広場では夜間にライトアップもされていて、昼間とは違った美しさを楽しむことができますよ。

7.聖イシュトヴァーンの騎馬像

出典: David Spender

マーチャーシュ教会の目の前の広場には、初代ハンガリー国王イシュトヴァーン1世こと聖イシュトヴァーンの騎馬像が堂々たる姿で建っています。

この騎馬像をよく見ると、聖イシュトヴァーンが二重の十字架を持っていることに気づくでしょう。これには、彼がハンガリーを発展させたという功績と、大司教の決定権を持つという二重の意味が込められているとされています。

現在のブダペストとハンガリーの基礎を築いた名君主の像。ブダ城の丘のメインストリートからはちょっと外れているので、見逃さないように注意してくださいね。

8.ホロコースト・メモリアルセンター

出典: Dino Kužnik

ハンガリーは第二次世界大戦で枢軸側に属していましたが、末期になって離反を図りました。そのため、ナチス・ドイツに占領され、ブダペストをはじめハンガリー国内でも公然とユダヤ人の迫害が行われるようになりました。終戦までに、ハンガリー全体で50万人以上ものユダヤ人がホロコーストの犠牲となったとされています。

そんなホロコーストの記憶を今に伝えるのが、ブダペストのホロコースト・メモリアルセンターです。犠牲者の氏名が列挙された銘板や遺品などが展示され、悲惨な戦争の歴史に心を痛めずにはいられません。その他にも、壁に人影のイラストが描かれていたり、音響で何人もの足音が聞こえてくるようになっていたりと、人命の尊さについて考えさせられるスポットになっています。

9.ブダペスト人形劇場

出典: commons.wikimedia.org

ブダペストのメインストリート「アンドラーシ通り」沿いにあるプダペスト人形劇場では、毎日さまざまな演目が行われています。人形劇だからといって、大人には向かないだろうと早合点してはいけませんん。芸術性や社会性の高い劇も多いので、大人だけで来てもじゅうぶん楽しめますよ。

『ブレーメンの音楽隊』や『くるみ割り人形』など、誰もが知っている演目も多数上演されるので、もちろん家族連れで来ても盛り上がります。

また劇場内では、劇に使用される人形たちの展示もされていますよ。日本の人形劇と見比べながら観光するのも良いでしょう。

10.漁夫の砦

出典: Noppasin / PIXTA(ピクスタ)

ブダ城の丘で、王宮やマーチャーシュ教会と並ぶ不動の観光スポットが、漁夫の砦です。三角屋根がシンボルの白壁が美しい建物で、ブダペストの観光ツアーには必ずといってよいほどルートに組み込まれている観光名所です。

砦とはいうものの、戦闘を目的とした施設ではなく、ハンガリー建国1000年を祝うブダペストの市街美化計画の一環として、1902年に建造されました。漁夫の砦と呼ばれるのは、魚市場があったためとか、漁師が守っていたからなど諸説あって定かではありません。

ブダペスト市街から見上げる漁夫の砦の建物も美しいですが、砦の建物の上から眺めるブダペストの街並みもまた格別ですよ。

11.セーチェニ温泉

ブダペストは、温泉の街としても知られ、その起源は古代ローマ時代にまで遡ります。今でもブダペスト市内には新旧多数の公衆浴場が点在していますが、なかでももっとも由緒がある施設の1つが、セーチェニ温泉です。ヨーロッパ最大級の温泉施設として、観光客だけでなく多くのブダペスト市民が入浴を楽しんでいます。

まるで宮殿のような建物の前には、これまたまるで遊園地の巨大プールのような浴槽が!セーチェニ温泉のお湯は比較的ぬるめなので、広々とした浴場でゆったりのんびり過ごすことができますよ。

日本と違って、水着着用という点だけはして下さいね。

12.国立オペラ劇場

出典: Jason DeRose

ブダペストの国立オペラ劇場は、ヨーロッパでも有数のオペラ鑑賞が楽しめる観光スポットです。1884年にネオゴシック様式で建設されたこの劇場は、第二次世界大戦の戦災も免れ、建築物としてもたいへん貴重なものとなっています。

オペラ好きの人なら一度は観劇に訪れたい場所といえるでしょうが、そこまでオペラに興味がない人でもじゅうぶん楽しめる観光スポットなんですよ。日本語での催行もある日中の見学ツアーでは、オーストリアのフランツ・ヨーゼフ皇帝夫妻のみが使用した「国王の階段」や貴賓用の待合室など、通常の観劇では目にすることのできない場所を案内してもらえます。

オペラの他にもバレエやクラシックのコンサートなども行なわれているので、観光の日程が決まったら一度HPでスケジュールをチェックしてみましょう。

13.ツィタデッラ

ブダ城の丘のひとつ南、ゲッレールトの丘に建つツィタデッラは、ハンガリーを占領したオーストリア帝国軍によって1854年に築かれた要塞です。ブダペスト市民を抑圧する目的で造られたものですが、オーストリア皇帝がハンガリー国王を兼ねる「アウスグライヒ(妥結)」が成立すると重要性が低下し、1899年にブダペスト市に譲渡されました。

現在では、ブダペストの街並みやブダ上の丘を見渡す絶好の展望観光スポットとなっています。ドナウ川両岸の観光名所のほとんどを視界に収めることができるので、ブダペストでもっとも眺望に優れた場所の1つといえますよ。

14.国会議事堂

ドナウ川沿いに散策していると、東岸に現れる宮殿のような建物が嫌でも目に入ります。これこそ、ハンガリーの政治の中心ともいえる国会議事堂なんです!1885年から17年もの歳月をかけて建設され、ロンドンのウエストミンスター宮殿と並ぶネオ・ゴシック建築の傑作と称されています。

議会が開かれていない日であれば、ガイドツアーによる内部の見学も可能です。ただし、パスポートの提示や個人情報の登録が必要なので、事前にネットで予約しておいた方が無難でしょう。

ツアーでは、金色に輝く大階段や天井の巨大なフレスコ画、1000年以上にわたって歴代ハンガリー王が受け継いできた「聖イシュトヴァーンの王冠」など、本当にここが国会議事堂なのかと疑いたくなってしまうような豪華絢爛な部屋や品々を目にすることができますよ。

15.聖イシュトヴァーン大聖堂

ブダペスト市街交通の心臓部ともいえるデアーク広場に近い聖イシュトヴァーン大聖堂。聖遺物としてハンガリー王国初代国王イシュトヴァーン1世の右腕のミイラが収められていることから、その名がつきました。

建物の高さが国会議事堂とぴったり同じ96mで、ともにブダペストで最も高い建造物です。1851年に着工し、なんと54年後の1905年に完成しました。内部もまた議事堂と同じく絢爛煌びやかや装飾が多数施されていて、観光客の目を驚かせます。

また大聖堂のドームには、364段の階段を登るかエレベーターを利用して上がることができ、ブダペストで最も高い建物からの眺望を楽しめます。ペスト側にあってブダペストの街並みを360度見渡せる場所は他にまずありませんよ。

◎まとめ

ハンガリーの首都ブダペストのおすすめ観光スポットを15ヶ所ご紹介しました。

ドナウの真珠と称されるブダペストには、王宮や教会など歴史的にも魅力的な観光スポットがたくさんありましたね。また、温泉や国会議事堂など、珍しい観光名所もあちこちに点在しています。

今回の記事を参考に、ぜひブダペスト観光を満喫してください。

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