王道だけじゃ物足りない観光マスターが行くべき大和郡山市の観光6選

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王道だけじゃ物足りない観光マスターが行くべき大和郡山市の観光6選

大和郡山市は、平坦な盆地に位置するのどかな町。佐保川と富雄川という2つの川に囲まれた市内には、いくつもの池が点在していることから、金魚の養殖地としても知られています。

大和郡山市には現在ではなかなか見ることのできない環濠集落があります。周囲に堀を巡らせた環濠集落は、もともとは中国やモンゴルで考案されたもの。日本では弥生時代と中世に頻繁につくられました。大和郡山市で見ることのできる環濠集落は中世のものが中心。

かつて都があった奈良県の大和郡山市は歴史ある街。名所・旧跡、博物館や寺社が多く、それらはみな観光スポットとなっています。大和郡山市の入り組んだ路地裏には今もなお、昔の面影を見ることができます。大和郡山市の歴史観光で古代・中世にタイムスリップしてみませんか。

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王道だけじゃ物足りない観光マスターが行くべき大和郡山市の観光6選

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1.郡山城

大和郡山市は京都や大阪に近い場所にあるため、戦国の世で政治や軍事において重要な役割を果たしていました。そのため、時の権力者たちはこぞってこの城を手中に収めようとしたのです。

郡山城は筒井順慶にはじまり、豊臣氏、松平氏や本田氏などころころと城主が変わる城でありました。筒井が大和市の支配を成し遂げたのは天正4年(1576年)。その後、郡山城に入ったのは大和市は支配から4年後、天正8年(1580年)のこと。豊臣政権になってからは秀吉の弟である羽柴秀長の居城となりました。

郡山城の本丸は1960年に奈良県指定史跡になりました。荒れ放題だった郡山城は以後、市民の寄付により本丸周辺が徐々に復元されてきています。現在では二の丸、三の丸、追手門、逆さ地蔵などの観光を目当てに多くの観光客が集まる人気のスポットです。

大和郡山駅から徒歩10分で行ける観光名所。城のまわりに張り巡らされた堀を見おろすように設けられた本丸は屋根のラインが特に美しく、当時の城の繁栄を思わせてくれるでしょう。

2.矢田山遊びの森子ども交流館

名所旧跡を観光した後は、大和郡山の豊かな自然で遊びませんか。矢田山遊びの森子ども交流館は「子ども交流館」と銘打ってはいるものの、大人も楽しめてさらに自然学習もできてしまう観光スポットです。

普段の生活ではほとんど縁のない里山ですが、ここには80種類以上の樹木と約600種類もの生物がともに生活しています。四季折々の虫の声に耳を澄ませ、鳥のさえずりと一緒に歌う。そんな自然散策がここでは体験できます。

ちなみに、自然散策は当然のことながら長い距離を歩くこととなります。歩きやすいスニーカーと動きやすい格好は必須。また、子どもと一緒に探検を楽しむ場合にはスケッチブックと色鉛筆を用意しましょう。

目のまえの生物を描くという作業は子どもの観察能力を養います。森の探検が終わったら体験スペースへ移動しましょう。

森の中での料理やシイタケ作り、炭焼きなどの体験ができます。体験スペースにある森の情報館には生きた森の情報がたくさん。夏休みや冬休みの自由研究の題材にもなりますね。

3.金魚電話ボックス

サクッと見られてちょっと笑えて、心が軽くなる観光スポット。大和郡山市にはそんな金魚電話ボックスがあります。初めて見た人は、おそらく驚くかもしれません。金魚電話ボックスとは名前の通り、金魚が泳いでいる電話ボックスです。

電話ボックスの周囲のガラス部分が水槽になっていて、そこを金魚が悠々と泳いでいるのです。試しに入ってみると、それは何とも不思議な感覚で、幻想的でもあります。しかし、そもそもなぜ金魚なのか。大和郡山市の土地柄に由来します。冒頭でも書きましたが、大和郡山市は金魚の養殖で知られる街です。

そう思って街を歩けばそこかしこに金魚のデザインがあるではありませんか。歩道の手すりやマンホール、道路のポールなどかわいい金魚だらけです。大和郡山市の金魚電話ボックスを見た後の観光土産は金魚をモチーフにした物を選びたくなるはず!

4.金魚資料館

金魚電話ボックスで不思議な金魚の魅力に憑りつかれてしまった人は、金魚資料館まで足を延ばしてみましょう。そこではさらなる深い世界があなたを待ち受けています。

大和郡山市が金魚のふるさとといわれるのは、柳沢吉里という郡山藩主がこの地に金魚を伝えたのがきっかけでした。もともと金魚の養殖は下級武士の内職だったそうです。
しかし、江戸時代から明治初期にかけて養殖技術が農民に広まりました。さらの大和郡山の金魚の養殖に適していた地形も相まって、日本全国でも有数の金魚の産地になったようです。

金魚資料館では、そんな郡山都市と金魚の関係をはじめ、歩んできた歴史、様々な種類の金魚の資料などを見ることができます。金魚に関する古書や浮世絵の展示もあり見ごたえ十分の博物館です。なお金魚資料館は月曜日が定休日となっていますのでご注意ください。

(2016年11月20日の情報です。)

5.奈良県立民俗博物館

大和郡山市を観光するなら奈良県立民俗博物館は行っておきたい観光スポットです。ここでは奈良の風俗習慣や人々の生活様式を、実際に使われていた道具を通して知ることができます。例えば古民家のかまどや機織り機、けん玉やお手玉といった子どもの遊び道具まで。常設展では林・お茶・米の3種類の作り方をそれに使用する道具とともに紹介しています。

企画展ではその都度、民俗に関係する面白い展示を行っています。企画展に関しては事前に調べてから行くと良いでしょう。

そして博物館とセットで見ておきたいのが大和民俗公園。大和郡山市の自然を活用した誇大な敷地には季節ごとの植物が咲き誇ります。敷地内には江戸時代の民家が15棟ほど佇んでいます。町屋住宅の旧臼井家住宅は重要文化財に指定。それ以外にも、重要文化財指定が2棟、県指定文化財が10棟となっています。

里山の美味しい空気を吸いながら、古民家を見学し昔の生活様式を学ぶ。大和郡山市の観光地、奈良県立民俗博物館でそんな優雅な時間をお過ごしください。

6.箱本館「紺屋」

金魚と藍染めを一度に楽しめる観光スポットです。箱本館「紺屋」は江戸時代から続く藍染め商人の町屋。古めかしさが残る家の中には展示や体験コーナーが設置されており、こぢんまりとしたおしゃれなギャラリーになっています。

中でも金魚コレクションは見ごたえある充実っぷり。金魚のお皿やお椀の数々は金魚の街、大和郡山市ならではの展示といえます。優雅な曲線美で描かれた金魚の絵柄は職人の技が光る逸品ですよ。

観光に来たならぜひ一度は見ておきたいものばかり。観光客に人気の藍染め体験コーナーでは、バリエーション豊かな藍染めの技法を体験できます。ハンカチ、バンダナ、手ぬぐいの三種類から好きなものを選んで、あなたの手で染めることができるのです。体験には定員があるのでぜひ事前に予約をしてくださいね。

あなただけのオリジナル藍染めは観光の思い出に大切に持ち帰りましょう。

◎まとめ

歴史と自然が息づく街、大和郡山市。奈良県の観光スポットして人気の場所です。観光といえば名所旧跡を巡る旅というのが一般的ですが、大和郡山市の良いところは名所旧跡だけではないことです。
有名な郡山城はもちろんですが、それ以外にもコアなファンを抱えるコアな観光スポットがたくさんあります。金魚電話ボックスや金魚資料館はそのひとつでしょう。

王道ではないけれど面白い。普通の観光だけじゃ物足りない。そんな観光マスターにお勧めの観光地こそが大和郡山市なのです。ぜひ一度足を運んで、大和郡山市の観光スポットを堪能してみてはいかがでしょうか。大和郡山市ならではの新しい発見が見つかりますよ。

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