大草原と都市が融合したリゾート地、オルドスでモンゴル文化を体験しよう!

画像出典:ebenart/shutterstock(シャッターストック)

大草原と都市が融合したリゾート地、オルドスでモンゴル文化を体験しよう!

中国・内モンゴル自治区の都市フフホトの南西にある街、オルドス。「蘇泊汗草原旅行景区」のような草原をそのまま観光地にした場所もあれば、「万通生態旅行区」のようにホテルや温泉、果物狩りもできる複合型観光施設もあるオルドス。まさに観光都市のお手本といえるような場所です。

広大な地域ゆえ、観光地から次の観光地までの移動に時間がかかるのが唯一の難点。しかしどこまでも続く草原に到着すれば、全てを忘れてしまいそうなほどの開放感に包まれることでしょう。また草原では周りに明かりが少ないため、夜になると地平線から頭上まで広がる壮大な銀河を目に焼き付けることができますよ。そんなオルドスの観光スポットを紹介していきます。

目次

大草原と都市が融合したリゾート地、オルドスでモンゴル文化を体験しよう!

目次を閉じる

1. 康巴什旅行区

「康巴什(カンバシ)」という地域は、内モンゴルでも早い時期からその名を知られていました。康巴什はモンゴル語で「卓越した先生」という意味があります。場所はオルドス高原の中南部で、オルドス市政府もここにあります。オルドスの政治、文化、科学技術、教育、経済の中心といったところです。

康巴什の環境は良く、新しいタイプの北方草原旅行都市と言えるでしょう。中国の「環境芸術賞」を獲得した都市だけあり、観光しやすい場所です。広場と公園の他、博物館や古代遺跡に湖、文化建築物もあり観光客を飽きさせません。

康巴什の旅行区には「オルドス婚礼文化園」、「民族団結テーマ公園」、「オルドス国際レース場」、「千亭山文化景区」があります。観光スポットは彫刻広場、テーマ公園、文化建築、湖、音楽噴水、大型芸術壁画、滝、石窟などの文化的なものから、水上ボートのような娯楽施設もあります!都市を中心に造られた観光地「国家4A都市旅行景区(最高は5A)」となっています。

2.東勝区美食一条街

「東勝区美食一条街」はオルドスの人なら誰もが知っているスポットで、東勝区の商業エリアで最も賑やかな場所です。人も多く、レストランやショッピングも美食一条街に集中しています。この通りは、昼間より夜の方が活気があります。

一条街にはKTV(カラオケ)や中国農業銀行に映画館もあり、昼間は穏やかで楽しい場所ですから、草原での観光に疲れたら、ここで英気を養うのも一興です!アジアらしい楽しくエキサイティングな観光スポットであるのは間違いありませんが、繁華街なので様々な人々がいます。犯罪などトラブルに巻き込まれないよう注意してくださいね。

3.万通生態旅行区

「万通生態旅行区」はフフホト、パオトウ、オルドスのデルタ地帯の中心にある観光スポット。2009年に万通農牧業科学技術模範園が建設され、北は吉巴線の境から南は沿黄高速まで続いています。リゾート、観光、文化娯楽、農業体験、開拓体験、グリーンレストラン、会議場に宿泊施設が一箇所に集まった「大型生態旅行景区」です。オルドスの北方文化をテーマにした「グリーンリゾート観光エリア」とも呼ばれ、2013年には「国家4A旅行景区」に指定されました。

エリア内にはホテル、室内温泉世界、ドライブ宿営地、農耕文化園、遊牧文化園、国営羊牧場、特殊養殖場、果物加工工場、施設農業区、露地農業観光区、くだもの狩り体験などがあります。またバニラ浪漫風情園、農耕博物館、演芸館、水上ゴルフ練習場、開拓訓練基地などリゾート産業と現代農牧産業が融合しているのも特徴で観光にもピッタリ。

4月から8月が観光のベストシーズン。月曜日から金曜日の平均来客数は3,000名、週末では5,000名ほどが訪れます。また大型連休になると一日で1万人を超える日も!まさにオルドスを代表するリゾート地といえますね。

4.油松王旅行景区

油松の巨大樹「油松王」はオルドスの南東にある観光スポット。中国林科院の専門家が1979年に測定したところによると、高さ26メートル、周囲1.34メートルの松で樹齢は893年になるとのことです。専門家は「大興安嶺森林における淮格爾旗(ワイガルチ)の王様の木である」と評しています。樹齢から計算すると北宋(960-1127年)時代に自生したと考えられます。オルドスを含む中国でも最古の油松なので「油松王」と呼ばれています。1996年に自治区の重点文物保護に指定されたことで有名になり、観光客も訪れるようになりました。

油松王は黄土高原という乾燥した雨の少ない地域に育ち、周囲を丘陵に囲まれた植物もあまり生えないエリアです。そのため、油松の大木のみが高くそびえ、青々と茂っています。生命力に溢れた松と荒れた山々の風景のコントラストは神秘的でさえあります。オルドスの中心部からはやや遠いですが、生命の神秘を感じられる観光地なので興味のある方は、訪れてみるといいかもしれませんね!

5.蘇泊汗草原旅行景区

オルドスの「蘇泊汗草原旅行景区」は、モンゴルの草原文化とリゾートが融合した観光スポットです。近年の日本のアウトドアブームとも呼応する、自然と密接な古来の遊牧民的暮らしがコンセプト。青々とした草に土の香りやのどかな風景が、観光客のこころを雄大にしてくれるでしょう。ここでは、モンゴル族の踊りやオルドスの結婚式を鑑賞したり、特産の乳製品を味わうことができます。また、パオ見学や乗馬、弓体験もできます。

モンゴル族の厚い歓迎を受け、草原の素朴な風景と人情に触れれば、あなたはもうモンゴル族の仲間入りです。オルドスはモンゴルの言い伝えでは「温かき世界」といわれています。オルドス草原の広大で果てしなく続く青い空と緑、白い雲、そして羊の群れが観光客を歓迎してくれることでしょう!

◎まとめ

内モンゴル自治区は非常に広大で移動に時間がかかりますが、ここでしか体験できない果てしなく続く草原と抜けるような青空は、行くだけで価値がある観光地です。地平線を見ながら乗馬を楽しんだり、モンゴル相撲やモンゴルの特産品も多くあります。オルドスはあまり日本に知られていない観光スポットですが、自然好き・アウトドア好きには最高の場所。そしてモンゴル文化を気軽に体験するには、ぴったりの観光地といえるでしょう。夏でも昼と夜の寒暖差が激しいので、防寒着は忘れずに。ぜひオルドスを観光しに訪れてみてくださいね。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

オルドスでおすすめの記事

    オルドスの記事はまだありません。

オルドスのアクセスランキング