ポルトガル・ファロの観光地5選！国際的なリゾートイスラム終焉の地の今は、

ファロは、ポルトガルの南部にあるアルガルヴェ地方ファロ県の県都。ポルトガルにおいてイスラム教勢力の終焉の地として知られています。ポルトガルの南端に位置するためヨーロッパの中ではかなり温暖な気候で、夏になると国際的なリゾートとして毎年多くの観光客で賑わいます。

そんなファロは県都ではありますが町全体は小さく、のどかな雰囲気が印象的。なかでも白基調の町並みが美しい旧市街は最大の見どころです。情熱の国と謳われる隣国スペインに対して、郷愁の国、または哀愁の国と称されるポルトガル。そんなポルトガルらしさの残るファロの観光スポットを5ヵ所お届けします。

1. 旧市街

ファロ観光の見どころは、南部の旧市街地に集中しています。最後までイスラム勢力の支配が続いたこの町には、今でもその名残が色濃く残っているんですよ。入り口となっているアリコ・ダ・ヴィラを抜けると、そこにはイスラム統治時代を思い起こさせる石畳の小道と白壁の家並みが続き、心地よい空間が広がっています。

モスクから生まれ変わった大聖堂や司教館、市庁舎、考古学博物館が主な観光スポット。また、道を歩くと小さなお土産屋さんやレストランも点在しています。石畳の小道を散策し、フォルモーザ潟に飛来するコウノトリなどの100種類を超す鳥たちを見ながら過ごすのも素敵ですね。

2. ファロ大聖堂

ファロ大聖堂は、イスラム統治時代に建てられたモスクの跡地にできた大聖堂です。13世紀に建設され、18世紀に建て替えられたことでゴシック、ルネサンス、バロックなどのさまざまな建築様式を見ることができる興味深い観光スポット。

内部は美しく荘厳な雰囲気に包まれています。ポルトガルの街を彩るアズレージョがファロ大聖堂にも残されており、青で描かれた17世紀の美しいタイル装飾は圧巻です。また、音楽的にも美術的にも優れているといわれるバロックオルガンも必見。大聖堂の脇にはアフォンソ3世の銅像が立っているので、ファロ観光の記念撮影にぴったりですよ。

3. カルモ教会

ファロの町の北側にある、18～19世紀にかけて建てられたバロック様式の教会です。壮麗な2つの鐘楼とバルコニーが見える教会の外観は優美な姿が印象的。内部には金箔で装飾された煌びやかな祭壇があり、白い壁とのコントラストが美しい心癒やされるファロ観光ができますよ。また、木工細工やステンドグラス、趣のあるパイプオルガンも見どころのひとつです。

この教会の観光のメインは、小さな庭の奥にある小ぢんまりとした礼拝堂。人骨堂になっており、たくさんの修道士たちの骨が天上から床まで並んでいます。人骨堂といえばエヴォラのサン・フランシスコ教会のものが有名ですが、ここファロのカルモ教会の人骨堂も必見です。比較的観光客も少ない穴場的スポットでもあります。

4. アルガルヴェ・スタジアム

2004年のUEFA欧州選手権に合わせて建てられ、2003年11月23日に開場したアルガルヴェ・スタジアム。毎年開催される国際的な女子サッカーの試合、アルガルヴェ・カップの決勝会場として使用されています。場内は北（ブルー）、東（グリーン）、南（イエロー）、西（赤）の4つのスタンドに分けられ、天然芝のグラウンドが美しく機能的なスポーツスタジアムとして観光客も多く訪れています。

他にも熱戦のカーレースがファロで見られる「ラリー・ポルトガル」のサービスパークとスーパーSSコースも設けられています。スポーツが好きな方はぜひファロ観光の一つに加えてみてくださいね。

5. クラトラ島

リゾート気分を満喫するなら、クラトラ島がおすすめ！ファロの隣町、オリョンからフェリーで行くことができます。島の南部一帯には広大な海岸線が広がっており、海水浴をするのにはこれ以上ない環境。島内にはレストランやバーが多くあるので、海水浴に疲れたら海の幸が美味しいポルトガル料理に舌鼓を打つこともできますよ。観光客も少ないので、のんびりとポルトガルのビーチを独り占めできるかもしれませんね。

◎ポルトガル・ファロの観光地まとめ

活気あるリスボンやポルトとはまた違った雰囲気で観光客を魅了するファロ。都会の喧騒から離れ、日々の疲れを癒すにはもってこいの観光地です。旧市街でポルトガルの歴史を体感したり、ビーチリゾートを満喫したりと、その楽しみ方はさまざま。リスボンやスペインの観光都市セビリアから直通バスが出ているので、アクセスも容易です。ぜひポルトガル観光の際はファロに立ち寄ってみてくださいね。

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