歴史を感じながら歩く、セルビアの首都ベオグラードの観光スポット

画像出典:S-F

歴史を感じながら歩く、セルビアの首都ベオグラードの観光スポット

セルビアの首都ベオグラードはヨーロッパの中でも最古の都市の1つとして知られています。紀元前の頃から街が築かれていたベオグラードは、歴史的に価値のある建築物を街の至るところで見ることができます。
古代から地理上幾度となく戦いの場になってきたベオグラードは、今は観光客で賑わう大都市。
日本からの直行便は残念ながらありませんが、ヨーロッパのほとんどの主要都市から飛行機が出ています。ロンドン・パリ・ミラノなどから3時間から4時間ほどの飛行時間とアクセス良好です。

ベオグラードでその歴史の深さを感じる観光をしてみませんか?

目次

歴史を感じながら歩く、セルビアの首都ベオグラードの観光スポット

目次を閉じる

1.ベオグラード要塞

出典: Matt Zimmerman

ベオグラードで最も人気の観光スポットといっても過言ではないのがベオグラード要塞です。
紀元前4世紀から作り始められた要塞からは、それぞれ支配していた文化の特徴と歴史をこの要塞で感じとることができます。塀の周りには実際に使用されていた大砲や戦車が残されています。

ドナウ川・サヴァ川の合流地点にあるベオグラード。丘の上に立っているこの要塞はその合流地点とベオグラードの街を一望できる絶景ポイントです。要塞自体は夜になるとライトアップされ、昼間とはちがった幻想的な世界観になります。また、夏にはイベントがたくさん開催されています。
観光客や地元の人々の憩いの場所となっている要塞へ、是非お越しください!

2.ミハイロ公通り

出典: Jorge Láscar

ミハイロ公通りは、まさにベオグラードの中心地。毎日、地元の方や観光客で賑わっています。

この通りではお洒落なブティック店やセルビアの観光グッズショップ、雑貨店、かわいいカフェやレストランが立ち並んでいます。ベオグラードへ観光にきたらまずはこの通りに行くと、雰囲気を味わえます。暑い夏にベオグラード観光する人は、ここでおいしいジェラートでも食べましょう。

通りの両脇に並ぶ建物は、ヨーロッパの雰囲気抜群のデザインが多いです。インフォメーションセンターもあり、この通りを真っ直ぐ歩いて行くと要塞のある公園に突きあたります。まさに観光地としても中心地としてのミハイロ公通り。観光の行き先を決めてない人はまずこの通りに行くことがおすすめです。

3.アダ・ツィガンリヤ

出典: Milan Milan

地元の人が「ベオグラード海」と愛をこめて呼ぶ水辺があります。それは、アダ・ツィガンリヤというサヴァ川にある人工島。

アダ・ツィガンリヤに行くとボートがたくさん停泊していたりビーチがあったりと、まるで本当に港町にいるかのような雰囲気です。周辺にはスポーツができる広場がたくさんあり、野球場・ゴルフ場・サイクリングロードも整備されています。夏には川や湖を泳いだり日光浴を楽しむ地元の人と観光客でかなり賑わいますよ。ベオグラード観光でスポーツをしたい人や自然を感じたいときにはおすすめのスポットです。

夏の間はイベントもあり盛り上がりを見せるアダ・ツィガンリヤ。夏に行く人はぜひとも寄ってほしいスポットの一つです。

4.聖サワ大聖堂

出典: belgraded.com

聖サワ大聖堂は、世界でも最大級の正教会大聖堂です。セルビア正教会の中心であるサワ大聖堂はベオグラード観光にははずせないスポットですよ。

存在感のある建物は、威風堂々とした風格。歴史を辿ると、1935年に建築がスタートしたのですが、残念なことに戦争によって中断されてしまい実は今だに建築中なのです。ですが、重要な部分は完成しているのでその外観だけでも見る価値がありますよ。内部の大半はまだ完了していませんが、見学をすることができます。見事なイコン画は必見です。

周辺は公園になっており、ベオグラードの人々と観光客がのんびりと過ごしています。街の中心地から少し離れていますが、歩いていくことも可能。夜のライトアップでは神々しい雰囲気になり、大迫力です。

5.ガルドシュ塔

出典: Marko Kudjerski

ガルドシュ塔はドナウ川を挟んで対岸にある地区、ゼムンにあるタワーです。観光するにはベオグラード中心地より20分ほどバスに乗ることになります。

ゼムンは18世紀から第一次大戦まで、オーストリア=ハンガリー帝国の支配下にありました。その影響でこの地区では、ベオグラード市内とは違い、中世的な街並みを楽しむことができます。

ガルドシュ塔はシビニャニン・ヤンカの塔やミレニアムタワーとも呼ばれることも。観光するときにややこしいですが同じタワーを指しています。観光の楽しみとしては、塔の上に登ることも可能です。開館時間がよく変わるので観光前にチェックすることをおすすめします。

6.スカダルリヤ通り

出典: Espino Family

スカダルリヤ通りは、大通りとはまた違った雰囲気が楽しめる通りです。石畳の道に、ちょっとした坂道があったりおしゃれな感じが楽しめますよ。

この通りではたくさんのレストラン・バー・カフェが立ち並んでおり、どこも素敵な雰囲気。思わずどこに入るか迷っちゃいます。レストランではセルビア音楽のライブが行われているところもありますのでお楽しみに。
ベオグラードのナイトライフを楽しみたい人や、食を楽しみたい人はこの通りへ行ってみましょう。昼間でも楽しめますが、夜のライトアップされてロマンチックな雰囲気になったときに行くのがおすすめです。

7.聖ルジツァ教会

出典: Pascal Willuhn

聖ルジツァ教会は、カレメグダン公園内にあるこじんまりとした教会です。レオポルド門をくぐるとすぐにその可愛らしい姿が見えてきます。

石造りの壁に緑の蔦が覆っている外観はとても美しく、魔法使いでも住んでいそうな雰囲気です。地元の信者の人たちが今でも礼拝にきているのでお祈りのときは静かに観光しましょう。また外観に目がいきがちですが、内部の壁や天井に描かれた色鮮やかな絵も必見です。カレメグダン公園へ観光にきたらぜひ立ち寄ってみてください。またこの教会は聖水も有名で持ち帰る観光客がたくさんいます。持って帰りたい人は水筒などお忘れなく。

8.ゼムン岸壁

出典: Milan Milan

ゼムン地区で一番賑やかな通りです。ここはベオグラードの大通りとは違い、落ち着いた感じの賑わいですのでゆっくりと観光したい人におすすめです。

長い川に沿って遊歩道があり、散歩をしてみるとボート乗り場やビーチが。夏になるとたくさんの人がゆったり過ごしにやってきます。レストランや公園もあって家族連れの観光客も訪れる人気スポットです。

ベンチに座りながらドナウ川を眺めると、時間をたつのを忘れるくらいゆったりした気分が味わえますよ。中心街の賑やかなかんじや観光の一息をつくのにゼムン岸壁は最適な観光スポットです。

9.花の家

出典: Clay Gilliland

花の家はユーゴスラビア歴史博物館の一つの建物です。ユーゴスラビア歴史博物館は5月25日博物館・旧博物館とに別れていますが、ありますが、観光客の間で一番人気で知られている観光スポットです。

花の家とは言いますが、植物園ではなく旧ユーゴスラビアのヨシップ・ブロズ・チトー大統領が眠っている霊廟です。今でも献花に訪れる観光客が後を絶ちません。中に入るとガラス張りの屋根と植えられた植物でとても神聖な雰囲気になっています。その奥にチトーのお墓が置かれています。

ユーゴスラビアに最も影響を与えた人物であるチトー、ベオグラード観光のさいに偲んでみてはどうでしょうか?

10.NATO空爆ビル

出典: Byron Howes

今では平和なベオグラードですが、空爆を受けた傷跡はまだ街に残っています。ベオグラード観光にははずせないポイントではないでしょうか?

1999年にNATOの空爆によって破壊されたビルが今でも無残な格好をして戦争の悲惨さを物語っています。一番有名なビルはミロシュ公通りとネマニヤ通りの交差点の付近です。この辺りの通りを中心に空襲を受けたので2km内だけでも空爆の被害を受けた建物が見えます。シートを被せていますが被害状況は一目見てすぐに分かります。

ベオグラードで起こった戦争の歴史を物語る空爆通りは観光のさいにぜひ見ておきましょう。

11.聖マルコ聖堂

出典: Ulrich Latzenhofer

レンガ造りが印象的なセルビア正教会の聖マルコ教会はとてもユニークな外観をしています。

もともと1835年にあった聖堂の土地に、1931年-1940年にかけて建てられました。ビザンチウム様式でデザインされたこの聖堂はベオグラードの観光スポットとしても人気です。聖堂の南にはステファン・ウロシュ4世ドゥシャンの石棺があり、北には大理石の地下聖堂に総主教ゲルマンが埋葬されています。

聖堂の中には18世紀、19世紀のセルビアにとっても貴重なイコンがたくさん納められています。中に描かれた色鮮やかな絵にも注目して観光してください。

12.ニコラ・テスラ博物館

出典: motoyen

セルビアが生んだ発明家ニコラ・テラスはテレビやパソコンや携帯などの無線通信の基礎だけでなく、無線で電力送信するシステムの開発など現代の私たちに重要な発明をした人物です。彼の数々の設計図や実験器具など、貴重な遺品を展示しているのはベオグラードのこの博物館だけです。

こういった発明に興味がない人でもこの博物館は観光する価値があります。館内は基本的にはツアーでの案内になっています。英語の案内になりますが、実験を体験したりと工夫がされていて分かりやすいのが魅力の一つです。蛍光灯を使った実験や電流を浴びたり、他ではなかなかできない体験をこの博物館観光でしてみませんか?

ベオグラード市街地から郊外の住宅地にひっそりと建っている博物館ですが、足を運ぶ価値ありの観光スポットです。

13.プリンセス・リュビカズ・レジデンス

出典: Jorge Láscar

文化的にも歴史的にも貴重な家屋がベオグラードに残っています。このレジデンスは1830年にセルビアの自治権をもらった指導者とその夫人が住んでいました。赤いレンガの屋根に白い壁、屋根から出ている小さないくつもの塔が印象的な建物です。セルビアの伝統的なスタイルでデザインされたこの家は内部もとても魅力的です。19世紀の家具やオブジェや調度品が今でも生活しているかのように展示されています。部屋もステキですが、地下の圧巻の造りです。中を観光するとまるで貴族になったような気分を味わえます。

カレメグダン公園の近くにこのレジデンスはあります。聖ミカエル大聖堂の向かい側にあるのでセットで観光してみるのもいいです。

14.共和国広場

出典: Goran Necin

ベオグラードに観光の中心地がこの共和国広場。皆さんも必ず寄ることになるでしょう。広場の周りにはセルビアを象徴するセルビア国立博物館、ベオグラード国立劇場にミハイロ・オブレノヴィッチ3世の像などが並んでいます。まさにセルビアとベオグラードを象徴する広場です。

一日中、地元の人や観光客が待ち合わせに使ってる目印ポイントなので人で賑わっています。広場にはお土産屋さんや観光案内所もあるので便利ですよ。
また混雑している分、観光客を狙ったスリもいるのでこの広場にいてる時は周りに注意を払うことを忘れないようにしましょう。

◎まとめ

今でも戦争の傷跡が残るベオグラードですが、ほとんどは修復されて今では観光客も多く活気がある平和な時間が流れています。ヨーロッパの中でも最も古いとされる都市は貴重な建築や歴史、文化を観光することができます。とても大きい都市なので観光スポットも街中にあふれていて見応え十分です。東ヨーロッパの独特な文化を味わいたい人やこの記事を読んで興味がわいた人はぜひベオグラードへ観光してみてはどうでしょうか?日本にはないものが溢れていて、ベオグラードに魅了されること間違いなしです!

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

ベオグラードでおすすめの記事

ベオグラードのアクセスランキング