乗鞍高原には魅力がいっぱい!観る・体験する観光スポット&温泉

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乗鞍高原には魅力がいっぱい!観る・体験する観光スポット&温泉

長野県の乗鞍高原は飛騨山脈の中央部付近にあり、標高3026mの乗鞍岳を中心として広がる高原です。飛騨山脈は「北アルプス」とも呼ばれる日本を代表する山脈のひとつで、長野県・富山県・岐阜県との県境をなす急峻な山脈。スキーで有名な白馬岳、景勝地として名高い上高地、そして平成26年に大噴火を起こした御嶽山など、みな飛騨山脈に属しています。

乗鞍高原は都市部から遠く離れており、豊かな自然環境が残されていることが魅力の観光地。温泉や多くの観光資源があり、乗鞍には四季を通じて毎年多くの観光客が訪れています。今回はこの乗鞍岳を中心とする長野県乗鞍高原と、その周辺のおすすめ観光スポットへご案内。観光旅行の予定がある方は、ぜひその候補にこの乗鞍高原を加えてみてはいかがでしょうか?乗鞍の魅力をたっぷりとお伝えしましょう。

目次

乗鞍高原には魅力がいっぱい!観る・体験する観光スポット&温泉

1. 観る

まずは、乗鞍高原の観光で実際に見て回るものを選んで紹介したいと思います。自然に恵まれた高原らしく、乗鞍には多くの美しい風景があります。その一端をご紹介しましょう。

◆一ノ瀬園地

「一ノ瀬園地」は、乗鞍高原中央部に位置する約60万平方メートルにも及ぶ緑地です。乗鞍の湿原の周辺には、ミズバショウなど乗鞍高原を象徴する多くの植物が自生しており、遊歩道からこれらの美しい植物の姿を観察することができる人気の観光スポット。

乗鞍高原という山地の中に、このような緑地がポッカリと存在するのはとても珍しいこと。周囲を囲む美しい乗鞍の山々とその奥にそびえる乗鞍岳の優美な山容は、水に映るミズバショウと相まって、自然豊かな乗鞍高原の風景を楽しむことができる観光名所です。この一ノ瀬園地の奥にはキャンプ場がありますが、その他のキャンプ場でももちろん、草花などを持ち帰る行為は厳に慎んでくださいね。美しい乗鞍のこの風景をいつまでも残していきたいものです。

また、一ノ瀬園地にはサイクリングコースがあります。こちらのサイクリングコースは比較的平坦なコースで小さな子供でも楽しめることから、家族みんなでゆっくり過ごすことができる乗鞍の観光スポットのひとつです。乗鞍観光の際の休息地としても活用できますよ。

◆三本滝

出典: ja.wikipedia.org

三本滝は乗鞍高原の北部にある滝で「日本の滝100選」にも選ばれている観光名所。水源の異なる3本の滝が同じ滝つぼに流れ落ちる様子から名付けられました。中央にある一番水量の多い滝は「本沢の滝」と呼ばれ、勢いよく落下。向かって右側にある「黒い沢の滝」は三段になって水が流れていき、躍動的な動きの水はまるで生きているかのような生命力を、見る者の目に迫ってきます。そして向かって左にある「無名沢の滝」はその少ない水量により、まるで岩肌を伝う糸がかかっているかのような神秘的な姿をしています。

まさに三者三様の個性を持った滝がひとつに集まった三本滝は、珍しい乗鞍の観光名所。三本滝へのアクセスは、乗鞍高原観光センターから車で15分ほどの駐車場まで行き、そこから約1時間強歩きます。途中、滑りやすい場所もあるので十分に注意しつつ、ちょっとした登山気分を味わうことができる観光名所です。ここを見ずして乗鞍高原を観光したことにはならないと言っても過言ではない、乗鞍観光の際にはぜひ訪れたい観光スポットです。

◆善五郎の滝

出典: PROTANAKA Juuyoh (田中十洋)

乗鞍高原には多くの滝がありますが、「善五郎の滝」は乗鞍観光の際、ぜひ立ち寄りたい観光スポットです。先ほど紹介した三本滝を下っていくと現れる滝が、この善五郎の滝です。落差は約21mとそれほど高くないのですが、三本滝が岩肌に沿って流れることから自由奔放なイメージを持つのに対し、この善五郎の滝は横一列にキチンと、まるでお行儀よく列を作って水が流れていくようで、どことなくかわいらしい印象を与える滝です。

また、太陽の光の方向によっては滝が生み出す水しぶきが日光にあたって虹が見られることがあり、とてもメルヘンチックな雰囲気を醸し出している滝です。今日は虹ができているかな?と楽しみにしながら、乗鞍高原の観光にはぜひ立ち寄りたい観光スポットです。

◆番所大滝

出典: TANAKA Juuyoh (田中十洋)

乗鞍で一番の迫力ある滝は?と聞かれたら、この「番所大滝(ばんどこおおたき)」を挙げる人は多いでしょう。凍結する冬はもちろん、乗鞍高原の暑い夏にこそ立ち寄りたい観光名所です。乗鞍高原が誇る、いわゆる「乗鞍三滝」のトリを飾るのが、この番所大滝です。

この滝の前にはせり出すような形で展望台が作られており、勢いよく流れ落ちる滝を間近で見られますよ。展望台から滝つぼを眺めていると、まるで滝つぼに吸い込まれてしまうそうな迫力のある光景。夏の暑さも、流れ落ちる水を見ていると心なしか涼しく感じられるのではないでしょうか?落差は40mほどあり、見るからに迫力満点の滝。乗鞍高原の観光地として、ぜひ行ってみたいですね。

◆星空~天の川~

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星空も乗鞍高原では大切な観光スポット。乗鞍高原は大きな都市から離れているため光害が少なく、また空気が澄んでいることなどの理由から天体観測をするのに適した環境にあります。晴れた日の夜に乗鞍高原の空を見上げると、空をビッシリと埋め尽くす無数の星と天の川。感動の光景が広がります。

私たちが住む地球は、銀河系という直径約10万光年ともいわれる円盤型の形をした星の集まりの中にあります。天の川とは実は、私たちが住む銀河系の中心部を眺めたときの銀河系の姿。銀河系は円盤状の形をしていますが、銀河系の中心は無数の星たちが密集しており、その様子を遠くから眺めると天に流れる川のように見えるのです。

乗鞍高原の夜空を見上げれば、あまりにも神秘的なその光景に誰もが時間が経つのも忘れて見とれてしまうことでしょう。このような光景を、子供たちにもぜひ見せてあげたいと思いませんか?天体観測にもぴったりの観光地である乗鞍高原の星空は、ぜひ見るべき光景ですよ。

◆乗鞍岳の紅葉

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乗鞍岳は落葉広葉樹や針葉樹、そして高山植物など、数多くの植物が自生しています。そのため毎年9月ごろに山頂付近から色づき始める紅葉は、季節が進むにつれて一気に乗鞍岳を下っていきます。乗鞍岳を染め上げていく赤や黄色などの鮮やかな色は、まるで生き物のよう。

秋の来訪が待ち遠しくなる乗鞍岳の紅葉は、乗鞍観光の際に外したくない観光スポットですよね。秋の乗鞍高原は魅力的な観光スポットが目白押しです。

◆雪の回廊

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テレビなどで見て「一度は見てみたい!」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか?長野県側にある乗鞍高原から岐阜県にむかう「乗鞍エコーライン」は、乗鞍の有名観光スポットです。乗鞍エコーラインの春の名物が、道路の両側にそびえる雪の壁。高さ10m以上の雪壁は今にも崩れてしまいそうな迫力ですが、朝晩の寒さで雪は氷になるので容易に崩れることはありません。

道の両側を高さ10mの雪壁が続くその光景は、まるで旧約聖書に登場するモーゼの逸話を思い出させるかのようです。春の乗鞍観光に行ったらぜひ見てみたいですよね。この時期には多くの観光客が、待ちわびた春の到来を我慢しきれないように乗鞍高原を訪れます。これからの短い数か月間が乗鞍高原が1年で一番にぎやかな時期。皆さんもこの絶景を見に、乗鞍へ観光に出掛けてみませんか?

2. 楽しむ

次は、実際に体験して楽しむことができる乗鞍の観光スポットや観光名所を集めてみました。大自然に囲まれた乗鞍は、身体を使ったアクティビティを楽しむには最適の場所です。そんな乗鞍高原は、どのようにして私たちを感動させてくれるのでしょうか?ここでは、乗鞍の観光スポットのうち、主に身体を動かす観光スポットを中心に紹介していきます。

◆Mt.乗鞍スノーリゾート

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冬のスポーツといえばスキーとスノーボードですよね。そして乗鞍は冬のスポーツのメッカでもあり、スキーを楽しむなら「Mt.乗鞍スノーリゾート」は外せません!長野県松本市から出る松本電鉄の終点「新島々駅」で下車し、そこからバスで約50分。そこにはウィンタースポーツの聖地が待っています。

リフト8基と20本のコースがあるMt.乗鞍スノーリゾートは、平均斜度9度で初心者の練習に最適な「パラダイスコース」から、最大斜度35度を誇る「かもしかコース」など、初心者から上級者まであらゆるレベルのスキーヤーが満足できるスキー場。さらに乗鞍高原は標高も高いため、上質のパウダースノーを満喫できますよ。レンタルスキーも充実しており、スキー板・ブーツ・ストックのスキー3点セットを1日借りてもたったの3500円ほどとリーズナブル。レンタル商品は有名ブランドを中心に取り揃えており、手ぶらでスキー場に行っても心配ご無用です。

食事はレストハウスでどうぞ。名物「山賊バーガー(親分)」は人の顔よりも大きいくらいで、一度に2~3人くらいはいけてしまうほどのボリューム感。カップルや親しい友人などで一緒にかぶりついてくださいね。もちろん麺類やカレー、丼もの、また各種ドリンクも充実しています。あまりのおいしさに、午後からのスキーに支障がでないようにご注意を!

冷えた身体はゲレンデから車で約1分の「湯けむり館」で温めましょう。乳白色をした温泉は乗鞍高原の温泉の特徴。身体の芯から温めてくれる温泉とスキーという贅沢が味わえるのも乗鞍の魅力ですよ。その他にもMt.乗鞍スノーリゾートと提携するホテルに宿泊すると、リフト代が半額近くにもなるお得なプランもあります。詳しくはホテルに確認してみてくださいね。冬の乗鞍はウィンタースポーツをするなら、ぜひおすすめしたいスポットです。

(情報は2018年12月現在のもの)

◆乗鞍岳登山

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乗鞍岳の登山も、ぜひ乗鞍観光でおすすめしたい観光ルートです。標高3026mの剣ヶ峰を主峰とする山々からなる乗鞍岳は、急峻な山が連なる飛騨山脈のなかでは珍しく緩やかで、比較的簡単に登山できることもあり多くの観光客でにぎわいます。

最も一般的な登山コースとしては、JR松本駅から松本電鉄に乗り換え、終点の「新島々駅」で下車。そこからバスを乗り継ぎ、まずは標高2700mの畳平駐車場を目指します。畳平からは登山になりますが、池やお花畑などの乗鞍の美しい風景が登山の辛さを忘れされてくれますよ。そして約90分ほどで山頂の「剣が峰」に到着です。

途中、歩道が未整備の場所には大きな石がゴロゴロしていますが、登山の大きな支障になるほどではないので観光客向けの山と言えます。しかし、乗鞍岳は日本の火山の中でも3番目に標高の高い山ということは忘れないでくださいね。乗鞍岳を甘く見ず、朝晩の気温の冷え込みには十分注意し、厚手の服装を準備することをおすすめします。また平地と比べると空気は薄いので、急に息を切らす運動は避けたほうが無難。十分に注意すれば、家族や友人、カップルなどで乗鞍岳の登山を楽しめるでしょう。

◆全日本マウンテンサイクリングin乗鞍

車や歩行者を気にせず、乗鞍高原と乗鞍岳の雄大な眺めを見ながらサイクリングができたら、気分爽快だと思いませんか?それができるのが、乗鞍の魅力のひとつ。乗鞍高原では、難易度によって様々なタイプのサイクリングを楽しめます。なかでも、乗鞍高原のサイクリングとして最も有名なのがヒルクライムでしょう。

ヒルクライムは丘や山の坂道でタイムを競う自転車競技ですが、乗鞍高原で開催される「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」は、国内のヒルクライム大会の中でも、最も有名で歴史のある大会の一つです。

大会には中学生から70歳以上の年配の方まで幅広い年代の方が参加できます。自転車もドロップハンドルが特徴的なロードバイクからマウンテンバイク、さらに「ママチャリ」と言われる買い物用自転車でもOK!真剣勝負の方から乗鞍の風景を楽しみたいという方まで、誰でも参加できる乗鞍の夏を彩る大会です。

開催は毎年8月の最終日曜日なので、夏の最後の思い出を乗鞍で作ってみませんか?なお、事前のエントリーが必要なので詳しくは「全日本マウンテンサイクリングin乗鞍実行委員会松本事務局」までお問合せください。一味違う魅力たっぷりの乗鞍観光になることは間違いないでしょう。

(情報は2018年12月現在のもの)

◆乗鞍BASE いがやレクリエーションランド

豊かな自然に恵まれた乗鞍高原は登山や観光だけでなく、この自然を遊びつくさないともったいないですよね。「乗鞍BASE いがやレクリエーションランド」では、レンタサイクルやゴルフ、バーベキュー、そしてレストランも併設しており、誰でも乗鞍高原の大自然の中で楽しむことができます。

そのなかでもいがやレクリエーションランドの目玉が「ジップライン」です。ジップラインとは、木と木の間に貼ったワイヤーを滑車で一気に滑空するというもので、海外で人気を集めているアクティビティ。乗鞍のジップラインは地上8mの高さから、2本のロープと命綱で一気に滑空します。まるで鳥になったかのような爽快さとスリルを味わうことができ、観光客にとても人気があるんですよ。

靴はスニーカーや運動靴がおすすめで、ワンピースやスカートは避けてくださいね。子供づれの場合には身長は110cm以上、体重は30kg~120kgまでの制限があるので、注意しましょう。乗鞍高原自慢のアウトドア観光スポットのいがやレクリエーションランドで、楽しい思い出を作りませんか?

3. 乗鞍観光センター

「乗鞍観光センター」は乗鞍高原中腹にあり、乗鞍高原に関する情報収集ができるスポットです。乗鞍高原行きのバスの発着場所として、また乗鞍高原のお土産などを購入できる場所としても大勢の観光客でにぎわっています。乗鞍高原畳平に向かうシャトルバスのほか、上高地や白骨温泉方面に向かうバスもあるので、乗鞍周辺の観光の要所ともいえる場所。夏の観光シーズンには大勢の観光客で込み合うので、バス停には早めに並ぶことをおすすめします。

長野県は酒どころでも有名です。そのため、この乗鞍観光センターでは毎年11月になると、信州のおいしい地酒や郷土料理を堪能できる「地酒フェスタ」を開催。宿泊施設までの送迎もあるため、運転の心配なくお酒を楽しむことができるので安心ですよ。参加料は3000円からとなっていますが、乗鞍観光協会の宿泊施設を利用すると2000円とお得になります。多くの観光客と観光情報が集まる乗鞍観光センターを、乗鞍高原の観光の拠点としてぜひご利用ください。

(情報は2018年12月現在のもの)

4. 乗鞍高原温泉

「乗鞍高原温泉」は、乗鞍高原に数ある温泉街のうち最も代表的な乗鞍高原の中腹にある温泉街です。約100軒ものホテルや旅館などの宿泊施設が軒を連ね、大勢の観光客が訪れる観光スポット。

乗鞍高原温泉の特徴は、温泉の色が乳白色であること。これは温泉の中に含まれる硫黄分が空気に触れることにより白濁するものですが、強い硫黄臭とともに強い酸性を示し、その酸性は雑菌が繁殖できないほど。強酸性のため、金やプラチナ以外の貴金属を身に着けたまま入浴してしまうと変色してしまうのでご注意ください。

殺菌力が強いこの温泉は、ニキビやアトピーといった皮膚疾患が適応症とされています。硫黄分により新陳代謝が活発になり、油脂を溶かしてしまう効果もあるため乾燥肌の方は注意してくださいね。乗鞍高原を代表する乗鞍高原温泉は、外せない観光スポットです。

◎まとめ

長野県乗鞍高原における主な観光スポットに焦点を当ててご案内しました。乗鞍高原というとあまりイメージが湧かない、という方もいるかもしれません。しかし乗鞍高原は、自然あり、楽しいアクティビティあり、温泉ありと大勢の観光客が訪れる魅力的な観光名所がたくさんある場所。スキーやスノーボードを楽しむことができる冬はもちろん、ミズバショウの美しい春、登山でにぎわう夏、紅葉の素晴らしい秋と四季を通じて楽しむことができるのが乗鞍の魅力の一つです。

乗鞍高原は長野県松本市から電車とバスを乗り継ぐため、都市部からやや距離はありますが、その分美しい夜空を楽しむことができますよ。今年の長期休暇の際は、ぜひ乗鞍高原にで楽しい思い出を作ってくださいね。

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