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千葉県南東部に位置する鴨川市。あの「シャチに会える水族館」があることでも有名ですよね。太平洋に面するため、鴨川＝リゾート地というイメージを持っている方も多いはず。でも実は、豊かな緑や由緒ある社寺など、見どころ満載の観光名所がたくさんあるのです。

また、鴨川市は、農作物が豊富な内陸部と、海産物の宝庫を有する「食」の街でもあるんですよ！今回は、鴨川市のおすすめ観光名所20ヶ所にスポットをあててご紹介します。海も山も堪能できる、贅沢すぎる鴨川観光をお楽しみください！

1.鴨川シーワールド

出典： Tony / PIXTA(ピクスタ)

鴨川観光をを語る上で、まずここは外せませんよね！実は、鴨川が房総半島のリゾート地へと変貌を遂げるきっかけとなったのも、この「鴨川シーワールド」だったんですよ。他では見ることができないシャチのショーや、工夫を凝らした展示など、いつ何度訪れても新しいワクワクを提供してくれるのが最大の魅力。リピーターが多いのも頷けます。

バックヤードの見学ツアーや、ふれあい体験プログラムは相変わらずの人気ぶり。そんな中、最近注目を浴びているのが、1日1組限定の「水中散歩」です。なんと、トロピカルアイランドエリアにある水槽の中で、熱帯魚と一緒に泳げちゃうんですよ！ただし、対象はオフィシャルホテルに宿泊する方のみ。都心や神奈川方面からもアクセス便利な鴨川ですが、これを機に1泊観光してみませんか？

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2.誕生寺

鴨川ゆかりの人物といえば日蓮。その日蓮の誕生を記念して建てられたのが「誕生寺（たんじょうじ）」です。皆さんは、日蓮誕生の際に起こったという、3つの不思議な出来事をご存知ですか？一つ目は、庭先から湧き出た泉。これは産湯としても使われたことから、「誕生水」と呼ばれています。二つ目は、浜辺に咲き乱れた青蓮華。過去の大地震により海の中に沈んでしまったため、現在は「蓮華ヶ淵」という砂浜になっています。

干潮時には、弁天島に繋がる道が現れ、観光することができるんですよ。そして三つ目は、海面に突如現れた鯛の群れ「鯛の浦」。現在は、天然記念物にも指定されており、鴨川屈指の観光名所となっています。誕生寺周辺には、日蓮ゆかりの観光スポットがいっぱい！さらには、七五三詣りを兼ねた御会式など、行事も目白押しです。2021年には生誕800年を迎える日蓮。鴨川観光はぜひ誕生寺から！

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3.大山千枚田

山の麓に何枚も広がる階段状の田んぼ。東京から最も近い棚田である「大山千枚田（おおやませんまいだ）」は、古き良き時代の田園風景を今も残す、貴重な鴨川の観光名所です。雨水のみで耕作を行う、日本唯一の田んぼだそうですよ。これは見逃せませんね。

大山千枚田では、区画ごとにオーナーが異なります。条件（会費の支払い、田植えなどの作業に参加）を満たしていれば、どなたでも応募可能。最終的には、アンケート審査の結果でオーナーを決定するそうです。農業の経験がなくても、地元の方が一から丁寧に教えてくださるのでご安心を。万が一、定員オーバーでオーナーになれなかった場合でも、様々な農村体験プロゴラムが開催されているので、ぜひ一度足を運んでみてくださいね。

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4.鯛の浦

日蓮誕生時に突如群れをなして現れたことから、鯛を日蓮の化身として崇めるようになった鴨川の人々。長年の間、漁を禁止し守ってきた結果、「鯛の浦（たいのうら）」は世界的にも数少ない野生の鯛の生息地となりました。

本来なら深海に単独で生息する鯛ですが、鯛の浦では、水面近くに現れる鯛の群れを見ることができるんですよ。これは科学的にも理由が証明されていない、とても珍しいことなんだとか。鯛の浦への観光は、遊覧船に乗って行きます。特に時刻表はなく、乗船人数が集まり次第の出航になるので、なるべく大人数での観光がおすすめ。天候によっては欠航となる場合もあるので、注意しましょうね。

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5.道の駅鴨川オーシャンパーク

出典： ISO8000 / PIXTA(ピクスタ)

鴨川ならではのお土産をお探しの方は、「道の駅鴨川オーシャンパーク」へどうぞ！地元・鴨川産の野菜や特産品、伝統工芸など、鴨川の海と大地の恵みがたくさん揃っています。中でも、不定期で開催される朝市がおすすめ。ついさっき畑で採れたばかりの新鮮なお野菜を、リーズナブルなお値段で手に入れることができますよ。

地元・鴨川の農家の方々との、交流の場としてもぴったりですね。また、鴨川オーシャンパークは、老若男女が楽しめる施設が充実。特に人工磯のプールは、お子様に大人気だそうです。潮風を浴びながらゆっくり足湯に浸かるも良し。レストランで海の幸を堪能するも良し。心も体も大満足の観光は、道の駅鴨川オーシャンパークで！

6.魚見塚展望台

出典： 内海 直也 / PIXTA(ピクスタ)

鴨川の絶景を一望できる「魚見塚展望台（うおみづかてんぼうだい）」。漁師たちが、ここから沖合に来る魚の群を見張っていたことが、名前の由来だとされています。鴨川松島や、仁右衛門島などの景勝地はもちろん、太平洋の大海原を望める解放感たっぷりの展望台は、デートスポットとしても大人気。頂上にある「誓いの丘」は、恋愛祈願に訪れるカップルで賑わいます。

夜は、ライトアップされる女神像と、展望台から見える夜景で、一気にロマンチックムードに！鴨川デートの締めにはもってこいですね。ただし、駐車場から展望台までは少し距離があるので、夜間の観光の際は注意が必要です。

7.四方木不動滝

狭い山道を抜けると現れる「四方木不動滝（よもぎふどうだき）」。鴨川にもまだ、秘境と呼ばれる観光地があったんですね。滝の規模はさほど大きくないものの、その癒やし効果はバッチリ！観光客が少ないので、絶景とマイナスイオンを思う存分独り占めできちゃいますよ。

四方木不動滝を訪れるなら11月下旬頃がおすすめ。「日本で最も遅い」といわれる、鴨川の紅葉を見ることができます。パッチワークのように鮮やかに色づいた山々は、まさに絶景！鴨川での紅葉狩りはここで決まりですね。

8.鏡忍寺

出典： barman／PIXTA（ピクスタ）

「鏡忍寺（きょうにんじ）」は、小松原法難（こまつばらほうなん）という日蓮の悲しい歴史が残るお寺です。これは、日蓮に敵対心を抱いていた東条景信らが、天津（あまつ）へと向かっていた日蓮とその弟子たちを襲撃した事件。日蓮を守った弟子の鏡忍坊（きょうにんぼう）と、信者の工藤吉隆は殉死してしまいます。日蓮は二人の死を悼み、工藤吉隆の子である日隆に寺を建立させました。

「鏡忍寺」という名は、弟子の鏡忍坊にちなんで付けられたそうですよ。ここでは現在でも、小松原法難に関する講演会や聖蹟巡礼ツアーといった、日蓮の歴史を広めるイベントが多数行われています。日蓮ゆかりの地・鴨川の観光ルートにぜひ加えてみてくださいね。

9.鴨川松島

鴨川であの「日本三景」の一つに出会えるとは…。「鴨川松島」は、小さな7つの島々で成り立つ観光名所。景観が宮城県の松島に似ていることから、そのように名付けられました。太平洋の荒波が造り上げた奇岩は迫力満点ですよ。さらに、そこに生い茂る松の木と、澄んだ青い海のコントラストは一見の価値アリ！本家松島にも劣らない、絶景を眺めることができます。

せっかくなので、ただ見るだけではなく島々を訪れてみましょう。7つの島の中でも、橋で渡ることができるのは弁天島と荒島のみ。それぞれ遊歩道や橋は整備されていますが、所々傷んでいる部分もあるので、足を踏み外さないよう注意が必要です。美しい鴨川松島の全景を望みたい方は、魚見塚展望台がおすすめですよ。

10.太海フラワー磯釣りセンター

四季折々の美しい花と、磯釣りを楽しめる観光スポット「太海（ふとみ）フラワー磯釣りセンター」。房総半島ならではの観光を気軽に楽しめるため、お子様連れのファミリーにとても人気があります。

釣り堀でのんびり楽しむのも良いですが、ここへ来たらぜひ磯釣り体験をしてみてください。自然の中に生息するカニやエビ、ウニ、小魚なんかが、いとも簡単に獲れてしまうんですよ。これには子供たちもびっくり！満潮になると海水浴も楽しめるので一石二鳥ですね。フラワーガーデンには、花時計やパッチワークガーデンなど見どころがいっぱい。ワークショップが楽しめる施設や、お土産店も充実しています。ペットの同伴も可能なので、家族みんなでの鴨川観光にぜひ！

11.清澄寺

日蓮聖人が修業のため滞在していたことでも知られている「清澄寺（せいちょうじ）」。地元・鴨川の人々には、「きよすみでら」の名で親しまれています。広い境内には、ツツジやクスノキ、スギなどの自然がいっぱい。中でも、樹齢千年超えの巨木「千年杉」は必見です。国の天然記念物にも選ばれている御神木を、ぜひ見に行ってみてくださいね。

清澄寺では精進料理を頂いたり、お寺に泊まる宿坊体験もできるんですよ。宿坊では、写経をしたりお経を唱えたりしながら、仏前作法を学びます。慌ただしい日常から離れて、頭の中をちょっと整理したいという方、鴨川の清澄寺で自分自身を見つめ直してみませんか？

12.鴨川市郷土資料館

鴨川の歴史や文化にふれることができる「鴨川市郷土資料館」。実際に使用されていた生活用具や、鴨川から出土した石器など、約9,000点以上もの資料や文化遺産が展示されています。鴨川にゆかりのある方の作品を集めた展示の中でも、近年注目を浴びている鴨川出身の彫刻師「波の伊八」の作品は、特に人気があるそうですよ。

「波を彫らせたら日本一」と言われただけありますね。その作品は、葛飾北斎の浮世絵にも影響を与えたんだとか。鴨川市郷土資料館には常設展示がありますが、特別展や企画展もたびたび開催されるので、気になる方はぜひ！

13.前原海水浴場

最も鴨川らしさを感じられる場所といえば、やはりここではないでしょうか？ヤシの木が立ち並ぶ海岸線と、どこまでも続く青い海。「前原海水浴場」は、リゾート気分をより一層盛り上げてくれる、鴨川を代表する観光名所です。

定番の海水浴はもちろん、マリンスポーツを楽しむにもおすすめ。日本サーフィン発祥の地でもある前原海水浴場には、有名なサーフポイントがあるため、年間を通してたくさんのサーファーたちで賑わっています。毎朝、鴨川市が清掃作業を行っているので、ビーチや海はとてもきれいなんですよ！小さなお子様との観光も安心ですね。

14.天津神明宮

約800年以上も前に、源頼朝によって創建された「天津神明宮（あまつしんめいぐう）」。伊勢の神を合わせ祀っていることから、「房州伊勢（ぼうしゅういせ）」とも呼ばれています。ここは鴨川屈指のパワースポットとしても有名なんですよ。特に、境内にある御神水は、健康にご利益があるとされており、お水取りの日にはわざわざ遠方から足を運んでくる方もいらっしゃるそうです。

境内の東側にある山の頂きには、伊邪那岐大神（いざなぎおおかみ）と伊邪那美大神（いざなみおおかみ）を祀った、諾冉神社（なぎなみじんじゃ）があります。夫婦神としても知られている神を祀っているだけあって、縁結び祈願に訪れる方も多いんだとか。カップルで登山して、一緒に縁結び祈願なんていうプランも素敵ですね。

15.みんなみの里

鴨川をもっとよく知ってもらい、地域住民との交流を図れるようにとの願いが込められた「みんなみの里」。ここは、鴨川の大地の恵みや文化に触れることができる観光スポットです。地元・鴨川産の野菜を販売する直売所や、レストラン、足湯、レンタサイクルと、とにかく楽しみがいっぱい！体験教室やイベントも多数揃っています。

バラエティー豊かな体験イベントの中でも、野菜の収穫やフルーツ狩り、田植えなどの農業体験が人気。陸地としての鴨川を楽しむにはもってこいですね！多目的トイレやおむつ交換台も完備されているので、観光途中の休憩にぜひご利用くださいね。

16.仁右衛門島

鴨川屈指の景勝地といえば「仁右衛門島（にえもんじま）」。代々この島に住んでいる平野氏の祖先、平野仁右衛門にちなんで名付けられました。島内には、源頼朝をかくまった隠れ岩や松尾芭蕉の句碑など、歴史的にも有名な人物ゆかりの史跡が点在。島主である平野家のお屋敷を見学することもできるんですよ。

仁右衛門島は自然の宝庫としても有名で、珍しい動植物がたくさん生息しているんだそうです。ハイキングするにはぴったりですね。磯遊びや釣り、バーベキューもなど、アクティビティーも充実しているので、ファミリーでの観光にもおすすめ。鴨川にある「伝説の島」で、ひと夏の冒険をしてみませんか。

17.主基グラススタジオ

鴨川ならではマリンレジャーも良いですが、オリジナルグラスで思い出作りなんていうのも素敵ですよ！「主基（すき）グラススタジオ」では、定番の吹きガラスはもちろんのこと、型どった砂にガラスを流し入れて成形する、「サンドキャスティング」体験をすることができます。（どちらも要予約）

やわらかい砂を使用するため、赤ちゃんの手型や足型を取るのにぴったり。鴨川観光のお土産にもおすすめですよ。吹きガラス体験は、保護者同伴であれば小さなお子様でも参加できますので、ぜひ家族みんなで世界に一つのマイグラス作りにチャレンジしてみてくださいね。

18.厳島神社

鴨川漁港の先にそびえ立つ弁天島。その島で、行き来する漁船を見守るように佇むのが「厳島神社」です。創建は830年頃。慈覚大師（じかくだいし）が、弁天像を彫って安置したのが始まりだと言われています。

現在は陸続きのため、いつでも参拝することができますが、その昔は「船橋」を作って参拝していたそうですよ。「船橋」とは、漁船同士を並べて板を敷き、繋げて橋のようにしたもの。今ではすっかり見ることができなくなってしまいましたが、なんと、60年に一度の本開帳の時のみ再現されるんだとか。ちなみに、次回の本開帳は2073年。ご期待ください！

19.古代大賀蓮の里

千葉県内の遺跡で発見された、約2,000年以上も前のハスの化石。その化石を研究し、現代に蘇らせたものが、古代ハスとしても知られる「大賀ハス（おおがはす）」です。鴨川市にある「古代大賀蓮の里」では、7月上旬から8月にかけて、この大賀ハスを見ることができます。

薄ピンクの大輪の花はとても可愛らしく、時折漂ってくる甘い香りについついうっとりしてしまうほど。周辺の田園風景ともマッチしていて、リラックス効果はバッチリです。特に、朝露にきらめく大賀ハスの姿は必見！観光に訪れる際は、早朝がおすすめですよ。

◎まとめ

昔ながらの田園風景や、歴史ある観光名所が点在する内陸部。一方で、有名な景勝地にも劣らない絶景スポットが目白押しの海岸部。山の幸にも海の幸にも恵まれた鴨川で、お腹も心もいっぱいの観光を満喫しちゃいましょう。東京アクアラインを利用すれば、都心や神奈川方面からのアクセスも良好。鴨川への高速バスのツアーもたくさんあるので、家族や友人と気軽に訪ねてみてくださいね。

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