御前崎市をとことん堪能する観光スポット11選!見どころ満載

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御前崎市をとことん堪能する観光スポット11選!見どころ満載

静岡県御前崎市は静岡県の最南端に位置しています。遠州灘の空っ風に吹かれ、沿岸沿いには風力発電の風車が何台も立ち並び、砂丘があったりサーフィンの聖地があったりと観光地にも恵まれています。また日照時間が長い土地でもある御前崎市は、それを生かしていちごやメロンなどの果物や、お茶の栽培なども盛んに行われています。

今回はそんな御前崎市を目いっぱい味わうために、ぜひ行っておきたい観光地を11カ所選んでみました。遠州7不思議の舞台となった観光地や絶景が楽しめる観光地、そして御前崎グルメを堪能できる観光地など、とても1日では回りきることができません。何回かにわけても訪れる価値アリの観光地です。

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御前崎市をとことん堪能する観光スポット11選!見どころ満載

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1.御前埼灯台

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御前埼灯台は、御前崎の先にある白亜の灯台です。天気の良い日に見上げると、真っ青な空に真っ白な灯台の色がくっきりと映え、まるで一葉の絵はがきのようです。この灯台は1874年に、イギリス人技師のR.H.ブラントンにより、約130年ほど前に作られました。それ以来ずっと海の安全を守っています。灯台の中を見学することも可能で、螺旋階段を上って頂上まで行くと展望スペースがあり、伊豆半島、富士山、南アルプス、遠州灘と360度のパノラマが楽しめます。

まさに「地球は丸い」と心の底から納得できます。ちなみに入場料は大人200円、それ以下は無料です(価格は2016年11月現在のものです)。アクセスは東名高速道路「相良牧之原IC」より車で約30分、あるいは吉岡ICから車で約35分になります。車で行くのが一番良いのですが、駐車場の台数が少ないことが唯一の難点です。また年末年始は見学可能ですが、天候の悪い日は見学不可となるため、観光の際は予め天候を確認してから行くことをオススメします。

2.マリンパーク御前崎

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マリンパーク御前崎は、御前崎の先端の北側に位置し、西には「なぶら市場」、御前崎漁港が隣接している海浜公園です。キャッチフレーズは「風と緑と海のテーマパーク」。その言葉通りに、風は風力発電所「くるくる」、緑はマリンパーク中央にあり、3.5ヘクタールもある広大な「芝生広場」や2.2ヘクタールのオートキャンプ場、全長50mのスライダーが楽しめるキッズ広場、海は中央の「海のテラス」を挟んで東ビーチには海水浴場、西ビーチではアクティビティも沢山あります。

まさに御前崎を丸ごと楽しむことができる観光地と言っても過言ではありません。アクセスは東名高速「相良牧之原IC」より車で約30分。駐車場は何とびっくりの460台。そして駐車料金が無料なのも嬉しい限りです。オートキャンプ場は、4月~10月までの営業で、8*8m=1区画とし、一泊3000円、6名まで使用可能です(価格は2016年11月現在のものです)。

3.御前崎ロングビーチ

御前崎ロングビーチは御前崎の先端南側一帯を指し、サーフィンやボディーボード、ウインドサーフィンなど、マリンスポーツには欠かせない、いわゆる「良い波・良い風」が年間を通じて楽しめる、日本有数の観光地です。海外のマリンスポーツのプロからも、その景観や波風の良さを称賛され、「サーフィンのメッカ」として定期的にサーフィンやウインドサーフィン、ボディボードなどの世界大会会場となっています。アクセスは東名高速「相良牧之原IC」より車で約25分、駐車場もあるのですが、訪れる人も多いので、空いていないこともあります。

ちなみにトイレや自動販売機、ボードを洗う水道などもあり、トイレの建物はウミガメを模して作られています。なぜならここは日本有数のウミガメの産卵地でもあるから。そしてトイレに男女を示すプレートも、サーフボードに乗ったウミガメの図柄に。潮に流されると駿河湾にすぐ出てしまうので、安全には十分注意して楽しんで下さい。

4.桜が池

桜が池はうっそうとした原生林をバックに、深い碧色の水をたたえた、とても神秘的な観光地です。この池は砂丘の砂が谷をせき止めてできた池だそうですが、遠州7不思議の1つに数えられる伝説の池でもあります。

平安時代、末法思想がまん延していた頃、ある高名な僧がそれを嘆き、なんとか衆生を救えないものかと修行を続けた結果、お釈迦様に直訴するため、自ら龍神の姿になってこの池に身を沈めたというのです。確かに底の見えない水底は、龍が潜んでいそうな雰囲気を漂わせています。ちなみに池に隣接している池宮神社では、水底に沈んだ僧侶を忍び、五穀豊穣を願う「おひつ納め」という奇祭が今も行われています。

こんなことばかり書くと不気味に思う方もいるかと思いますが、池には沢山のコイがおり、近くの店で売っている麩菓子を与えると驚くほど寄って来る、のんびりと散策を楽しめる観光地でもあります。アクセスは東名高速「相良牧之原IC」から約25分、無料駐車場もあります。

5.浜岡砂丘

浜岡砂丘は御前崎の南、遠州灘をのぞむ長大な(横に長い)砂丘です。この辺りは昔から「遠州の空っ風」と呼ばれる非常に強い風が吹き、それが天竜川の土砂を内陸部に押し上げたことで砂丘が作られました。この強い風のせいで、以前は村が砂に沈んだり、農作物が被害を受けたりしていましたが、明治~大正にかけて行われた砂丘の固定工事のお陰で、ようやく砂の移動が止まり、今の姿になったそうです。それでも地元や何度もここを訪れている人によると、砂丘は移動し縮小しているとか。

今ではこの強風を利用し、辺りに何本もの風力発電の風車が立てられ、ある意味壮大な景色を作っています。また遠州7不思議の1つ「波小僧」の像もあります。ある日漁師に捕まった波小僧(海坊主)が、逃がしてくれた漁師に報いるため波の音で嵐を知らせるようになったそうです。アクセスは菊川駅からバスで35分、東名高速「菊川IC」から車で30分、駐車場は無料です。

6.白砂公園

白砂公園は浜岡砂丘に隣接した公園です。園内はかなり広く、色々なエリアに分かれています。公園と言っても遊具があって子どもたちが遊べるというようなものではなく、どちらかというと景色を眺めながら散策するのに適した観光地です。

遊歩道には230本もの河津桜が植えられています。河津桜というのは、1月ごろから約1カ月にわたり咲き続ける早咲きの桜で、一般的なイメージの桜(ソメイヨシノ)よりもピンクの色が濃いのが特徴。この桜がなぜ河津桜と言うのかというと、静岡県河津町で原木が発見されたからなのです。白砂公園の桜の木はまだそんなに大きくはないですが、春には遊歩道がピンク色に染まります。

それ以外にも、ひょうたん池の周りには花しょうぶが2万株も植えられており、6月には辺り一面が白、紫、藤色のしょうぶで彩られます。他にもムスカリ、チューリップ、菜の花など、花好きさんならぜひ観光ルートに入れておくべきです。アクセスは東名高速菊川ICから車で30分、駐車場は無料。

7.御前崎ケープパーク

御前崎ケープタウンは御前埼灯台から西へ徒歩10分、約1.5kmの観光遊歩道のことです。テーマは「海と大地の調和」ということで、まず灯台付近に「地球が丸く見えるん台」があり、そこから180度展開する海を眺めると、本当に地球が丸いことを実感できます。そして遊歩道の途中には、遠州7不思議の1つである「鼠塚」があります。寺の和尚を食べようとして旅の僧に化けて潜り込んだものの、和尚の飼い猫に殺され、死体を海岸に打ち捨てられ、もし供養してくれるならお礼に海の安全と大漁を約束すると和尚の夢枕に立った大鼠のお墓。

さらに遊歩道を歩くと「夕日と風が見えるん台」に到着します。ここにある潮騒の像は海と空をバックに白く輝くロマンチックなもので、「恋人の聖地」の認定を受けており、カップルにもとても人気があります。また海に沈む夕日の美しさは「日本の夕日百選」にも選ばれており、多くの写真がSNSなどにアップされています。

8. 御前崎海鮮なぶら市場

「なっぶら市場、なぶら市場~(以下繰り返し)」のテーマソングが、なぜか耳について離れなくなる「御前崎海鮮なぶら市場」。「なぶら」というのは、御前崎辺りではカツオの群れという意味なのだそうです。巨大なカツオの模型「なぶら君」がどーんと店前にあり、かなり「カツオ」押しなのかな、と思って入ってみると、中は海鮮や地元の特産品を買うことのできる「海遊館」と、御前崎港直送の海の幸をその場で味わえる「食遊館」に分かれており、海遊館ではカツオだけでなく、マグロやしらす、干物なども買うことができます。

食遊館では、マグロやカツオ、その他近海で獲れた海の幸の刺身、たたき、お寿司、丼なども食べることができ、変わったところでは、塩味がくせになる「しらすアイス」を販売しているジェラート屋さんなどもあります。アクセスは東名高速「相良牧之原IC」から車で約25分。駐車場は大型車10台、普通車200台とかなり広く、もちろん無料です。ぜひ御前崎の美味しい海の幸をここでご堪能下さい。

9.御前崎市民プールすいすいパークぷるる

「御前崎市民プールすいすいパークぷるる」は、屋内プールだけでも6コースも完備されている、非常に大きな観光施設です。もちろん夏季には屋外プールもあり、そこには流水プールや全長85mもあるスライダー、渚プール、キッズプールなど、大人も子どもも十分楽しめます。室内プールは窓がたくさんあって明るく、とてもキレイです。

またここはプールだけではなく、トレーニングジムやダンスの練習などに使えるスタジオ、和室などがあるばかりか、露天風呂などの浴場もあります。営業時間も長く、7,8月以外は10時~21時まで(7,8月は9時30分~)なので一日ゆっくりできます。ぜひプールで疲れた体をお風呂で癒して帰りたいですね。アクセスは東名高速「相良牧ノ原IC」より、県道473経由、浜岡方面へ車で30分、駐車場(270台)は無料。入館料は大人600円、子どもと70才以上は300円(価格は2016年11月現在のものです)。ただし3才以下のお子様は施設の利用ができませんのでご注意下さい。

10.風のマルシェ御前崎

「風のマルシェ御前崎」は平成26年にオープンした比較的新しい観光施設です。農産物直売所では、御前崎の地元生産者が作ったいちごやトマト、メロンなどの野菜や果物が並び、お茶の御前崎ブランド「御前崎つゆひかり」などが販売されています。ここには他にイベント広場や展示温室などがあり、展示温室では完全水耕栽培(土を使わずに水だけで農作物を育てる)のトマトなどを見ることができます。また「Kitchen御前崎」では、やはり地元御前崎の食材を使用したメニューが楽しめます。

オススメなのが「遠州御前崎夢咲牛ハヤシライス」。遠州夢咲牛とは黒毛和牛の一品種で、肉の旨味を感じさせる脂身が良質でコクがあり、肉質も柔らかく、数々の賞を受賞しています。その牛肉が入ったハヤシライスは、やはり肉の味わいが違うと評判です。アクセスは東名高速「相良牧之原IC」から車で25分、駐車場は無料(普通車96台)です。開店時間は早い(9時~)ですが、閉店時間も早い(6時30分)ので注意して下さい。

11. 御前崎フルーツパーク

御前崎は日照時間の長さが日本有数であることから、いちごの栽培に適した土地として知られています。いちごは御前崎の特産品の1つですが、そのいちごを30分間食べ放題できるのがここ「御前崎フルーツパーク」です。温室栽培されたいちごは、1月上旬から4月の下旬まで楽しむことができます。ちなみに、時期によって入園料が違い、1月から4月へと暖かくなるほど、入園料は安くなります。いちごは「かおり野」という種類で、元々は三重県で作られたもの。特徴は「かおり野」と名前にあるように、その瑞々しく甘い香りと甘味にあります。

温室の中は屈まなくてもいちごが収穫できるよう上下2段に分かれて栽培されており、ベビーカーや車いすのままでも入れる広い通路が確保されています。開演時間は9~16時で、料金はミルク・カップ付きで、1月~3月上旬まで小学生以上が1600円、小学生未満が1400円、3才未満は無料です。お土産コーナーではいちごを買うこともできます。

◎まとめ

今回は御前崎に行くならぜひ訪れて欲しい観光地を11カ所選んでみました。御前崎と言うと皆さんの頭にはまず「海」が思い浮かぶと思います。海水浴・マリンスポーツ、そして海と空しかない180度パノラマの景色。それらは1人でも、恋人同士でも、家族でも、どんなシシュエーションの人でも平等に楽しむことができるものです。

ただそれだけではなく、龍が沈むと言われている池や波小僧が網にかかった場所、御前崎の絶品カツオ料理が食べられる場所など、海以外でも魅力的な観光地はたくさんあり、今回も泣く泣く候補から外した観光地がたくさんあります。ぜひ一度御前崎を訪れてみて下さい。

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