大阪府太子町の観光スポット4選！聖徳太子ゆかりの歴史と和の町

太子町は大阪府の南東部に位置する町で、東側は奈良県に隣接。聖徳太子にちなんで名付けられた太子町には、聖徳太子に由来する数々の名所・史跡など観光スポットが点在。推古天皇によって整備されたと伝わる日本最古の国道「竹内街道」、東に望む二上山（にじょうざん）の豊かな自然など、古くからの歴史に包まれた太子町の観光スポットをご紹介しましょう。

1.日本最古の国道について学べる「竹内街道歴史資料館」

「竹内街道」は飛鳥時代につくられた日本で初めてつくられた国道で、太子町を含む堺市と当麻町を結ぶ約30㎞におよぶ道。一年に訪れる観光客の多さでも有名で、気候のよい時季には街道を歩きながら昔に思いを馳せる観光客の姿が多く見られます。

この街道は、仏教や外国文化の通り道、堺と大和をつなぐ経済の道、庶民の寺社詣の道など様々な役割を担うものとして重宝されてきました。現在でも多くの人が行き来する道として昔と変わらず利用されています。「竹内街道歴史資料館」は、そんな竹内街道と太子町に関する歴史・民俗資料を保存、展示している観光スポット。気軽に歴史に触れられるとともに観光がより楽しくなる施設として人気となっています。

石器や土器、聖徳太子の絵や仏像などの貴重な史料や映像による解説により、興味を持って見学できます。竹内街道や太子町の歴史を知るうえで、観光するうえで重要な場所であるといえるでしょう。

2.聖徳太子ゆかりの寺で価値ある美術品も鑑賞できる「叡福寺」

太子町で聖徳太子ゆかりの観光スポットを巡るコースで外すことができない「叡福寺」。風格と威厳があるこの寺は、聖徳太子の墓を守るために推古天皇が建立。奈良時代に入って、聖武天皇が大伽藍を整備したといわれています。

聖霊殿や多宝塔などの貴重な歴史的遺産は国の重要文化財。そのひとつひとつは見応えがあり、巡るうちに時代や場所がわからなくなるような感覚にとらわれます。通常の見学では、お堂の外観を眺めてその前でお参りすることが多いのですが、本堂の中に入り、御本尊様を間近に見ながら説明を聞くのがおすすめ。より深く仏教や寺の歴史に触れられることができます。

聖徳太子の命日にちなんで、4月11・12日には「大乗会式」が行われ、満開に咲き誇る桜の木の下で献茶や護摩法要を見ることができます。また、4月には1万燈の灯火（ともしび）が彩る太子聖燈会も開催。ぜひその頃に合わせて観光に訪れみてはいかがでしょう。

3.ゆっくりと癒され、観光スポットへのアクセスもよい「太子温泉」

「太子温泉」は歴史探訪の町、太子町が誇る温泉。南阪奈道路太子ICから約500mにある観光の疲れを癒せるスポット。豊かな自然に包まれた山あいに静かに佇むレトロ感満載の施設で、岩風呂や檜風呂のほか、目前に山が迫り緑に包まれながらゆっくりとくつろぐことができる露天風呂があります。露天風呂では、春には新緑と桃や桜、夏にはホタルの群舞、秋には紅葉と、豊かな自然の景観を十分に満喫しながら入浴することができますよ。

入浴しながらにして太子町の自然を満喫する観光をしているような気分になれるのも魅力。湯上りには、ゆったりとくつろげる休憩所や地元の食材をふんだんに使ったメニいるので、太子町の観光途中や帰りに疲れを癒すのにピッタリの場所といえます。

4.太子町の新鮮な農産物やワインがそろう道の駅「近つ飛鳥の里・太子」

「近つ飛鳥の里・太子」は、太子町でぜひ立ち寄ってほしい道の駅です。日本最古の国道「竹内街道」に隣接し、二上山に向かう途中にあるので、太子町観光中の休憩や観光情報の収集に便利。農産物直売所には地元農家の協力により新鮮で安全・安心、生産者の顔が見えるような農産物が市場価格よりも安く提供されています。

旬の果物も手に入るため、太子町を訪れる観光客だけでなく、近郊に居住する住民にも親しまれています。休憩には、名物の「みかんソフト」がおすすめ。ブドウの産地としても知られている太子町特産のワインやお菓子など、特産品も多く並んでいて観光のお土産を揃えることもできます。

ここには地元の地図やパンフレットが揃っているので、観光名所の紹介や地図などをもらっておきましょう。歴史探訪の途中休憩でほっとできる居心地の良いスペースもあり、観光の疲れを癒すのにもってこいの場所です。

◎まとめ

聖徳太子関連の観光スポットが多く、町の名前にも由来した太子町。「和を以って貴しと為す」を町のモットーとしてまちづくりが行われています。日本最古の国道や数多くの天皇、皇族の墓があり、町一帯が「王陵の谷」といわれるほどに歴史深い太子町。そんな歴史観光に最適な太子町を、「太子十景」を楽しみながら観光してみませんか。

大阪府太子町の観光スポット4選！聖徳太子ゆかりの歴史と和の町